なんと完成したのは1867年という、ミラノを代表する観光スポットでもある巨大アーケード「ガッレリア・ヴィットリオ・エマヌエーレ2世」。えらく長い名前は、イタリア王国初代国王のものだ。
ファッションの都、ミラノならでは、アーケード内には一流ブランドショップがずらり。
日本では徳川慶喜が大政奉還を行った頃にできた歴史あるアーケードで、美しいモザイク画やきらめくガラスドームの屋根を見物するのは楽しいけれど、こと買い物となると、正直自分とは縁がない世界である。プラダやグッチ、シャネルが並んでても、買えるもんないわ。
そんなあなたや私にも楽しめる、華麗なるアーケードでのお楽しみとは……
かわいいカフェからアーケードを高みの見物♪
このロマンティックなカフェは、1824年創業のミラノの有名パティスリー(イタリア語ではパスティッチェリア)「マルケージ 1824」。なんと今やプラダグループの一員でもある。
ミラノ市内に3店舗を構えるが、観光客にもアクセスしやすく、ミラノならではの優雅な眺めを堪能するなら、迷わずこの「ガッレリア・ヴィットリオ・エマヌエーレ2世」店へ。
プラダ・メンズストアの2階にあり、観光客で賑わうアーケードの真ん中を見下ろすことができるのだ。
店内にはスタンディングで気軽にケーキやペストリーを楽しめるエリアと(眺めがいいのは断然ここ)、テーブル席がある。
テーブル席は結構混み合っているので、レジで名前を伝えて外のソファで待つのが一般的。スタンディング席はもっと気軽に利用できる。
私は疲れていたのでテーブル席をチョイス。平日の4時くらいで、割と待たずに座ることができた。
さて、どんなケーキがあるのか、ちょっと見てみましょうかね。
目移りしていると、親切な店員さんがひとつひとつケーキの説明を英語でしてくれる。今回は日本でもおなじみ、ティラミスに決定!
アメリカーノは、エスプレッソとお湯がサーブされ、自分で好みの濃さにするシステム。ティラミスは日本で食べたもののほぼ倍の大きさでボリュームたっぷり。上品な甘さで日本人好みの味、美味しかった♡
コーヒーとケーキで合計18ユーロ(1ユーロ 140円換算だと2,520円)。安くはないけど、超高級品しかないアーケードで楽しむアトラクションとしてはお手頃と言えるかも。
店の雰囲気は言ってみれば、日本でもお馴染みのラデュレっぽく、砂糖菓子のようなガーリーさ。お土産のお菓子も、女の子の夢みたいにかわいい。
個人的には、プラダやシャネルの袋を抱えたミラノのイケイケのおばさま方が、ソファ席でマシンガントークを楽しむ様子をそばで眺められて楽しかった。
朝早くから夜まで営業しており、朝食、ランチ、ティータイムにアペロまで便利に使える貴重な一軒。ドゥオーモからもすぐなので、観光帰りにぜひ華麗なるアーケードを上から眺める貴重な体験を。
<店舗情報>
Marchesi 1824 Galleria Vittorio Emanuele II
営業時間:7.30 am – 8 pm
公式サイト(英語):https://www.pasticceriamarchesi.com/ww/en.html
<ミラノの記事>
・・ミラノの人気観光地、巨大アーケード「ガッレリア」で体験したい5つのこと。
・ミラノの名所“ガッレリア”で本場のカンパリソーダを楽しむ、優雅なアペリティーボ。
・イタリアオペラ界の最高峰、ミラノのスカラ座の天井桟敷席でオペラ鑑賞デビュー。【ヴェルディ「シチリアの晩鐘」】
What's Your Reaction?
トリッププランナー編集長。 これまで行った旅先は世界40カ国、うち半分くらいはヨーロッパ。興味関心のあるテーマは歴史と建築、自然。一眼レフ好きだったが重くて無理になりつつある今日このごろ。