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一度はサン・セバスチャン映画祭に行ってみたい人のための楽しみ方ガイド

一度はサン・セバスチャン映画祭に行ってみたい人のための楽しみ方ガイド

スペイン北部、バスク地方のサン・セバスチャンといえば、日本人にも有名な美食の街。一皿2−3ユーロのピンチョスが楽しめるバル(居酒屋)がひしめき、食べ歩きを楽しむ人で一日中賑わう、食い飲み倒れ天国だ。

ここで毎年9月下旬に開催されるのが、サン・セバスチャン国際映画祭(サン・セバスティアンとも)。ヨーロッパでは、カンヌ、ベルリン、ヴェネチアに次いで重要な映画祭で、2022年には70周年を迎えて話題に。2023年は9月22日から30日まで開催される。

カンヌやベルリンなど大きな映画祭のシーズンになると、レッドカーペットをドレスアップして歩くセレブリティの写真などがニュースを彩るが、そもそも映画関係者以外がどう楽しめるのか、一般人としては正直、いまいち不明なイベントでもあった。

ところが実際は、(映画のチケットを買って鑑賞するという意味で)映画祭は誰でも参加できるし、ただ街を歩くだけでもお祭りムードに心踊る

セレブが宿泊するホテルの前には出待ちのファンたちが。

ということで今回は、セレブでも映画業界人でもない観光客としての映画祭の楽しみ方を解説したい。

1. 映画祭のチケットは簡単に買えて1200円程度

まずは肝心の映画チケットだが、普通に公式サイトで簡単に買える(英語版あり)。映画祭初日などには、監督や俳優たちのプレゼンテーションやQ&Aなどが行われる回が多いので、それらのチケットは早めのゲットがおすすめだが、そうでない日はわりとサクッと買えたりするし、チケットも8ユーロ程度と安い。

公式サイトの、Programmeの箇所で、希望する日時を選び、希望する作品の横にある緑のカートマークを押せば購入画面に進むことができる。

空席があれば以下のような画面になるので、希望の席(緑が空席の意味)を選んで購入。

チケットはメールで送られてくるので、スマホで持参すればOKだ。2022年に初めて映画祭を訪れた私は、有名&人気監督のチケットは買いそびれたが、まだ空席がある作品のチケットを2つほどゲット。2つともスペイン語の映画だったが、英語字幕もあったし、それなりに楽しめた。

2. 華麗な歴史的建造物で映画鑑賞ができる

正直映画オタクでもなんでも無いので、スペイン語圏の佳作といった映画だと、監督から俳優まで、一切誰も知らないという作品ばかりだ。そんな私の楽しみの一つは、会場そのものの建築やインテリアだった。

たとえば、会場の一つ、ビクトリア・エウヘニア劇場 (Victoria Eugenia Antzokia)は、1912年に完成したサン・セバスチャンでも豪華な建築の一つ。こんなところで映画が見られるだけでも非日常すぎて胸熱。この高級感よ…!

3. セレブリティが近くにうようよいる

プログラムにもよるが、会期初日や2日目くらいまでは、会場で監督や俳優たちが一緒に映画を鑑賞している場合も多い。映画が終わると、彼らは立ち上がって挨拶し、観客たちは惜しみない拍手を送る。その雰囲気がまたハートウォーミングでいいのだ。

会場の外でも、俳優や監督たちを身近で見る機会が多かった。ところでこの二人は誰なんだろう……。
高級ホテルの前で張っていれば、誰かが出てくる、そんな映画祭シーズン。
レッドカーペットは俳優たちに会える定番スポットで、出待ちのファンが常に張り付いていた。

3. 限定グッズや記念撮影コーナーも楽しい。

映画祭期間中は街中お祭りモードなので、あちこちに映画にちなんだフォトスポットが用意されている。

こんな感じの記念撮影スポットがいっぱい。

作品が上映されていない時間帯ならレッドカーペットの上を歩くことだって可能なので、ここぞとばかりにスター気分で記念撮影する人たちも多かった。また、メイン会場では、記念のTシャツやトートバッグなども販売していて、映画祭に参加した記念にもなっておすすめ。私もちゃっかり70周年記念のトートバッグを購入した。

4. 映画祭期間中だけの風景やムードを味わう

映画祭期間中は、夜遅くまでとにかく人でいっぱい。その祝祭ムードを満喫するのも一般人の楽しみ方の一つ。

これは70周年だった2022年の一コマ。
夜遅くまでたくさんの人が映画祭会場やホテルの前に集まっていた。

5. もちろんバル巡りも欠かせない

サンセバスチャンといえばのバル巡りも、欠かせないアクティビティの一つ。映画祭期間中も、人気のバルたちは平常営業中だし、別に特別価格になったりしないので、サンセバならではの食い倒れも大いに楽しんでほしい。

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いつもと違う点といえば、バルに集まる人々の中に、映画関係者が多いことだろうか。何軒かはしごした中で出会った人は、女優の卵であったり、演劇人であったりと、その筋の人が多い印象だった。「日本の映画でおすすめある?」などと聞かれたりするので、とっておきのストックネタを用意しておくと盛り上がるかもしれない。

バル巡りについては、別記事「美食の街サン・セバスチャンでバル巡り、実際に食べ歩いて見つけたベスト3はこれだ!」で詳しくレポートしているので、こちらも是非チェックを。

日本でもおなじみガトーバスクなどお菓子も美味。

6. 美しい風景を楽しむ

そうそう、最近は美食ばかりが話題になりがちなサンセバスチャンだが、もともとは貴族の保養地として発展してきた歴史ある景勝地なのである。

美しい砂浜とビーチは有名だし、町並みも美しく、ぶらぶら歩くだけでも心踊るはず。美しい景色も堪能してほしい場所だ。

唯一の不満は、馬鹿高くなるホテルや宿、その解決策は…?

いいことばかり書いてきたが、実は映画祭シーズンの宿はクレイジーなほど高い。私が映画祭へ行こう!と思い立ったのは開催一ヶ月半ほど前だったが、それでも4人部屋のドミトリーですら一泊8,000円くらいだった。

他に選択肢がなかったのでしかたなく予約したが、その同じ部屋が開催一週間前になると一泊25000円くらいに値上がりしていて驚愕。宿は早め早めに押さえることを強くおすすめ。

もし、映画だけ見て、夕方などにちらっとバルめぐりできればいいな、くらいなら、いっそビルバオに泊まるのもいいかもしれない。サンセバスチャンへのバスも頻繁に出ているし、片道1時間20分ほどなので、移動もそれほど苦ではない。チケットも安く、片道7ユーロ程度である。宿代も特に映画祭シーズンだからといって値上がりしたりもしていないようだった。

ビルバオにも美味しいバルがひしめいており、サンセバと同様食い倒れも楽しめますぞ。

グッゲンハイムビルバオ
現代アートと建築で有名なビルバオ、こちらも見逃せない。

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