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リスボンの名物蚤の市、アルファマ地区の泥棒市に行ってきた。

リスボンの名物蚤の市、アルファマ地区の泥棒市に行ってきた。

リスボンっ子が一番好きなエリアと名を挙げることの多い、風情ある坂の街、アルファマ地区

1755年に大地震で甚大な被害を受けたリスボン。12mもの津波が街を襲い、街の中心部バイシャ付近など低地の多くのエリアの建物は倒壊し、死者は約6万人にも登ったという。今見るリスボンの景色のほとんどは、実はそれ以降に復興されたものなのだ。

そんな中でも、ここアルファマ地区は被害も少なく、細い迷路のような路地が入り組むイスラム支配時代の風景を今に伝えている。ノスタルジックな風情もまたリスボンっ子の心をくすぐるのだろう。

そんな人気のエリアの名物の一つが、毎週火曜日と土曜日に行われている蚤の市。散歩がてら冷やかしてきたので、今回はその様子をレポート。

■ 泥棒市は本当に泥棒市なのか

さて、泥棒市と訳されることの多いフェイラ・ダ・ラドラ( Feira da Ladra)。

会場は2つの教会に挟まれたサンタ・クララ広場(地図)。規模はそれほど大きくない。行ったのが火曜日だったせいかもしれない。土曜日はより大規模との噂も聞く。

泥棒市というからさぞ意味不明の不用品系が並んでいるかと思いきや、家庭のいらないもの放出系からプロのアンティークショップまで顔ぶれも多彩で、いたって普通の蚤の市である。

テーマを設けずただ古いものを並べている系のストールも多い。

女としてはやはり食器系に心惹かれる。デザインもいかにもポルトガルって感じで素朴。

手前の金継ぎがしてある100年くらい前のお皿は、リスボンの窯元のもの。ボロボロだが、10ユーロくらいだったので旅の記念にお買い上げ。老後に「これ、あの旅で買ったな…」と懐かしく思い出したい。

ポルトガルならではのアズレージョなどもスタンバイ。

ちょっと「泥棒市」っぽい、なんだかわからないもの売ります系。

お土産屋さんらしきお店も出店。カゴバッグとかちょっとかわいい。

この広場に面した「サンタ・クララ市場(現在は市場としては運営されていない)」の中はアクセサリーショップなどもオープンしており、サンドイッチや焼き菓子などの屋台も。お腹が空いていればちょっとした休憩もできる。

しかし、前に行ったミラノの蚤の市に比べるとかわいらしい、といった規模の蚤の市なのは確かだ。丁寧に見ても30分もあれば一巡できてしまう。

常設しているアンティークショップもオープンしているのでついでに覗いてみるのもいいだろう。

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■ 蚤の市帰りは、アルファマ名物さくらんぼ酒を。

さて、この小さな蚤の市のためだけに過酷な坂道を登ってくるのはいささかワリに合わないので、蚤の市を冷やかしたあとはぶらぶらと街歩きを楽しんでみよう。

現地ガイドによれば、この地区の人は、ポルトガル名物のさくらんぼのお酒(ジンジーニャ)を道端で売っていいことになっているらしく、あちこちで自家製を販売している。ジンジーニャは日本でいえば梅酒のような、家庭で作られることも多い名物リキュール。ポルトガルのどこのカフェでもスーパーでもありつけるが、道端の青空バーで楽しめるのはここぐらい。

アルファマ観光の一つのアトラクションでもあるのでお酒が飲める人はレッツトライなのだ。

ジンジーニャを売るおばあさん
店はこんな感じ。

1ショットは1.5ユーロぐらい。チョコレート製のカップに入れてくれるタイプもあり、そちらはプラス1ユーロくらい。小瓶で販売したりしているので、自家製の味をお持ち帰りもできる。

甘酸っぱくて香りもいいお酒、おいしい! 私は気に入ったので空港の免税店でお土産にした。

以前も口をすっぱくしてこのエリアを歩くのは登山だと語ったが、蚤の市へは市電の28番で来ることも可能。足腰が弱い人は市電で来るのが吉ですぞ。

<泥棒市(フェイラ・ダ・ラドラ/ Feira da Ladra)>

毎週火曜日&土曜日 10:00 AM〜5:00PMごろ開催。
アクセス:地下鉄のサンタ・アポローニャ(Santa Apolonia)駅より坂を登るか、市電28番のIgreja de São Vicente de Foraから徒歩約3分。

とにかく坂がきついアルファマ観光。頑張って!

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