ミラノに関する旅行の現地取材記事まとめ - トリッププランナー https://tripplanner.jp/topics/tag/ミラノ 少し違う旅のアイデア Thu, 05 Feb 2026 05:20:53 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=7.1 https://tripplanner.jp/wp-content/uploads/2021/01/cropped-favicon-32x32.png ミラノに関する旅行の現地取材記事まとめ - トリッププランナー https://tripplanner.jp/topics/tag/ミラノ 32 32 イタリア・ミラノで何見る?どこ行く? 鉄板名所とそうでもない名所をめぐる1日観光コース https://tripplanner.jp/topics/5931 Thu, 05 Feb 2026 05:20:53 +0000 https://tripplanner.jp/?p=5931 ミラノ・コルティナ2026オリンピックで盛り上がっているタイミングなので、個人的視点でミラノ街歩きガイドをお届…

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ミラノ・コルティナ2026オリンピックで盛り上がっているタイミングなので、個人的視点でミラノ街歩きガイドをお届け。

読み手のペルソナとしては「有名観光スポットはもちろん押さえたいが、それほどでもないけど一部で話題の場所にも行ってみたい。美味しいものを食べたいが、高級レストランよりは庶民的なグルメに惹かれる。もちろん移動は徒歩と地下鉄だ」という(私のことだ)、まぁ日本人の8割ぐらいに当てはまるのではないかというタイプに設定してみた。

実際に訪れてみた場所を【鉄板名所編】と【一部で話題編】の2つに分けて、個人的推しポイントを絡めながら挙げていきます。オリンピックで湧く街の、スタジアムの外の風景に思いを馳せてみてください。

ミラノで見るべき観光名所【鉄板名所編】

1. ミラノ大聖堂(ドゥオモ)  Map

ドゥオモ
ミラノのドゥオモ

ミラノの観光ガイドの表紙を飾る率ナンバーワン、文句無しのミラノのアイコン

写真では何度も見ていたので、実際に行っても感動しないかもな…などと思っていたが、地下鉄を降りて眼の前にそびえる白亜の大聖堂を目にしたときは、思わず「うわぁ…」と声が出た。

想像以上にでかいのと、白大理石の神々しさが、眼の前に何も遮るものがない広大な広場の効果も相まって、圧倒されるほどの美しさ。さすがはイタリア最大のゴシック建築。最も高いものは108.5mもあるという135本の尖塔で飾られた大聖堂は完成まで500年かかったという超力作。これは絶対に見ておくべき!

ドゥオモ内部

内部ももちろん華麗。ステンドグラスが美しい。

そんな隙のないゴージャス美女みたいな大聖堂だが、実は外観をよく見るとほっこり彫刻がいくつもあったりして和む。こういうおもしろ彫刻をもっと間近でみたいなら、大聖堂併設の宝物庫に行ってみよう。かつて飾られていた彫刻が保管されていて、間近で見ることもできる。

宝物庫に残る彫刻たち。狛犬とか石像好きならコ゚ー。

2.ヴィットリオ・エマヌエーレ2世ガッレリア Map

ガッレリア
ガラス張りのドームが印象的な建築は建築家ジュゼッペ・メンゴーニによるもの。

ドゥオーモの横にある優美な大アーケード、通称ガッレリア。ガッレリアとはイタリア語でアーケードのことで、なんとここが世界で最初のショッピングアーケードだとか。

プラダなどの高級ブランドの本店などが連なるとても貴族的な場所。移動は徒歩か地下鉄で、などという庶民が楽しめるのは、ウィンドウショッピングと建築鑑賞、「幸福になれる」という噂の雄牛のレリーフの上でくるくる回るくらいだが、ここも一応見ておく名所だろう。

くるくる回ると幸福になれる? という名所も。

詳細は「ミラノの人気観光地、巨大アーケード「ガッレリア」で体験したい5つのこと。」にまとめてあるので興味があったらこっちを見てね!

3.ブレラ美術館 Map

ブレラ美術館

ルネサンス絵画の傑作を収蔵する、ミラノを代表する美術館。元は17世紀にイエズス会の建物として建てられた建築の中は、部屋ごとに壁紙の色が変えられていて楽しい。

フィレンツェのウフィツィ美術館はTheクラシック貴族の館という印象の内装だったが、こちらはミラノという土地柄なのか、空間を印象付けるのは壁紙の色だけ、というすっきりモダンなインテリア。美術館にも土地柄が出るものだ。

カラヴァッジョの名画「エマオでの晩餐」
カラヴァッジョの名画「エマオでの晩餐」

ブレラ美術館

ラファエロやベッリーニなどの巨匠の絵画もあるが、アートに詳しくなくても、絵画の隅々を眺めて、意外なゆるキャラを発見したりも楽しい。たとえば、このヴィンチェンツォ・カンピの「台所」という作品。

ヴィンチェンツォ・カンピの「台所」
ヴィンチェンツォ・カンピの「台所」

よく見ると、犬と猫が喧嘩していて猫の怒りっぷりが可愛い。

フーッとなっている猫たん。

難しいことがわからないときは、こんな”粗探し”に興ずるのもあり。アートなんて自由に楽しめばいいのだ。

4.サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会 Map

最後の晩餐
撮影はフラッシュ厳禁。

レオナルド・ダ・ヴィンチの『最後の晩餐』で有名なドメニコ派の修道院。あまりにも人気なので、当日ぶらりと行ってもまず入れない。必ずミラノの旅行日程が決まったらオンライン予約サイトでチケット予約をしておこう(Get Your Guideが便利です)。入場にはパスポートが必要になることもあるので持参を。

修復されているとはいえ、すすけたように色が落ちはかなげな印象の名画が、薄暗い空間におぼろげに浮かび上がるさまは幻想的だ。

しかし、この”おぼろげ”、実は狙ったものではなくダヴィンチのチョンボだったらしい。詳細は山田五郎さんの人気YouTubeチャンネル「大人の教養講座」の「【最後の晩餐】知られざるレオナルド・ダ・ヴィンチの挑戦と失敗!?」を鑑賞推奨。

この修道院があるあたりは、ドゥオーモ周辺のきらびやかさとは違い、レンガ造りの建物や雰囲気のよい小路、個人経営のカフェやギャラリーなどがあって、ぶらぶら歩くのも楽しかった。白大理石がまぶしいガッレリア周辺とは全く違う風情を楽しんでほしい。

グラツィエ教会
最後の晩餐から徒歩すぐの場所にあるグラツィエ教会

5. ナヴィリオ地区  Map

ナヴィリオ地区

中世のミラノの風景を今に伝える、運河沿いのまち。かつてはヴェネチアのように運河がはりめぐらされていたというミラノの片鱗を遺し、高級ブランドがひしめくファッションの街・ミラノの印象をぐっと変えてくれる田舎町のような風情がいい。かわいいカフェやギャラリーなども多く、週末は骨董市などで賑わう、観光客だけでなくローカルに人気のスポットだ。個人的にミラノで訪れて一番好きだったエリア。日本人ってあまりにも大きいもの(ドゥオーモ)やキラキラしすぎるもの(ガッレリア)に免疫ないのかも。

こちらも詳細は別記事「ミラノに行くのは月末がベスト!? ミラノ最大の骨董市、ナヴィリオ・グランデの蚤の市が楽しい。」にたっぷり書いているのでぜひチェックを!

6.スフォルツェスコ城  Map

14世紀にミラノを支配したヴィスコンティ家の居城跡で、その建築にはレオナルド・ダ・ヴィンチも加わったとか。

スフォルツェスコ城

とにかく広いのだが、場内の美術館に入場しない限りは、正直「広いな…」という印象しかない。時間がある人はぜひ美術館に行ってみてください。私は時間の関係で美術館に入れず、建築を見ただけだが、とりあえずミラノの名所の一つなので来てみた、以外の感想がない。しいて言えば、その広大すぎる空間に、昔のミラノ貴族の財力すごい…と肌で感じたくらいか。

都会の喧騒に疲れ、広々とした空間で憩いたい、という人におすすめ。

ミラノで見るべき観光名所【一部で話題編】

さて、続いては、ドゥオーモやガッレリアに比べるとそれほど話題でもないけど、一部の人が行きたいところリストに入れてるっぽい場所をピックアップ。

1.スターバックス リザーブ ロースタリー ミラノ Map

スターバックス リザーブ ロースタリー ミラノ
スターバックス リザーブ ロースタリー ミラノ

スターバックス リザーブ ロースタリー ミラノ

なんとヨーロッパ初でもある、世界で3番目にオープンしたスタバの最高峰ブランド「リザーブ ロースタリー」のミラノ店。

スターバックス リザーブ® ロースタリー1901年に建てられた元郵便局という歴史ある建築も見どころで、オープン当初は「世界一美しいスタバ」と呼ばれたことも。イタリアでアメリカ文化は根付くのかな?と思いきや、普通に人気スポットで、ミラノ限定ドリンクや限定グッズもあるので、ちょっと変わったお土産探しスポットとしても。

ミラノ限定アイテムをゲットしよう。

とにかく空間の使い方が贅沢すぎるので、1度は訪れてみるのもよさそう。ちなみにこの店の正面には、これまた歴史的建造物が美しい我らがユニクロもある。

2. ボスキ・ディ・ステファノ財団美術館 Map

ガイドブックにほとんど載らない、知る人ぞ知る、ミラノのアートスポット。地下鉄M1号線のリマ駅(Lima)からすぐの歴史あるアパートメントの一室を利用した美術館で、なんと入場無料。

この美術館の良いところは、絵画だけでなく家具や照明器具などインテリアも鑑賞できること。国際家具見本市「ミラノサローネ」で有名なインテリアの都ならではのミュージアムといえる。

詳細は別記事「建築&インテリア好きにもおすすめ、個人宅を利用したミラノの小さな美術館「ボスキ・ディ・ステファノ財団美術館」で詳しく紹介しているので一読を。個人的にお屋敷訪問が趣味なので、今回ミラノでめぐったアートスポットの中では一番良かった。

3. サン・シンプリチャーノ教会 Map

サン・シンプリチャーノ教会

創建は4世紀という、ミラノで2番目に古いという歴史ある教会。たまたま通りかかり、ふらりと中に入ってみてじんわり感動した場所。内部の光の入り方も美しく優しく、人が少なくて静かなのもいい。

ほっと癒やされるやわらかな光。

私はヨーロッパの街を歩いていて教会を見つけたら、時間が許す限り中に入ることにしている。たとえガイドブックに載っていなくても、建築、絵画、家具などが同じ美意識でまとめられており、まさに「総合芸術」だからだ。混雑も人混みもない、ほぼはずれなしのアクティビティといえる。

訪問後に調べてみると、飾られていたのは著名な作家の最高傑作とされる宗教画だった、なんてこともしばしば。たとえば、以下の写真。主祭壇の背後にある半円蓋に描かれた作品は、アンブロージョ・ダ・フォッサーノ(別名:ベルゴニョーネ)の最高傑作とされる『聖母戴冠』だそう(あとで知った)。

聖母戴冠

この教会には不思議な逸話も多く、1176年「この教会に安置されていた殉教者たちの遺体が鳩となってレニャーノの戦い(神聖ローマ帝国とロンバルディア同盟との戦闘でロンバルディア同盟が勝利した)の戦場へと飛び去り、ミラノ軍の戦車に舞い降りた」というものや、1252年に暗殺されたヴェローナの聖ピエトロ・マルティレの遺体が安置されると、通夜に訪れた群衆から奇跡の報告が相次いだことなどがある。

左右に飾られている絵画は、17世紀にミラノで活躍したジョヴァン・バッティスタ・ディシェーポリ(Giovan Battista Discepoli、1590年頃–1654年頃)による作品

こんなふうに自分だけが見つけた!と感じる場所は、のちのちまで親密な記憶を残してくれていい。ミラノは素敵な街だけど、大都会すぎて観光疲れしやすい場所でもある。ぶらりと小路に迷い込んで、自分だけのスポットを見つける宝探しのような旅をしてみるほうが楽しいのではないかと思った。

とはいえ、もし友人に「ミラノで一番のおすすめアクティビティは?」と聞かれたら、ガッレリアの中にあるカンパリソーダ発祥の地として人気の「カンパリーノ」のアペリティーボを薦めてしまうかも。豪華な空間が素晴らしいのと、ミラノの人たちの夕方ちょっとお酒とつまみを楽しむというライフスタイルを体験できるのと、思いの外リーズナブルだから。

こちらも別記事で詳細をレポートしているので、やってみたい人は「ミラノの名所“ガッレリア”で本場のカンパリソーダを楽しむ、優雅なアペリティーボ。」をチェック!

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建築&インテリア好きにもおすすめ、個人宅を利用したミラノの小さな美術館「ボスキ・ディ・ステファノ財団美術館」 https://tripplanner.jp/topics/3727 Fri, 03 Mar 2023 11:49:33 +0000 https://tripplanner.jp/?p=3727 レオナルド・ダ・ヴィンチの傑作「最後の晩餐」で有名なサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会や、ルネサンス絵画の…

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レオナルド・ダ・ヴィンチの傑作「最後の晩餐」で有名なサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会や、ルネサンス絵画の宝庫「ブレラ絵画館」などで有名なアートの都、ミラノ。

そんな超有名アートスポットでの行列や人混みに疲れたら、ぜひ足を運んでほしいのが「ボスキ・ディ・ステファノ財団美術館」(Casa Museo Boschi Di Stefano)である。

ここは、ミラノの地下鉄M1号線のリマ駅(Lima)からすぐのアパートメントの一室を利用した小さな美術館。
ガイドブックにほとんど載らない知る人ぞ知るアートスポットで、私も実は泊まっていたホテルの付近で「museum」と検索して偶然見つけたクチ。

エンジニアのアントニオ・ボスキ氏(1896年 – 1988年)と彫刻を学んだマリエダ・ディ・ステファノ(1901年 – 1968年)夫妻が収集した2000点以上の20世紀のアートのうち、300を展示しており、入場は無料。夫妻が暮らしていた家を利用し、邸宅ミュージアムとして一般に開放している。

個人宅を利用したミュージアムの良い点は、オーナーがその絵をどんな空間に飾っていたのか、どんなセンスの持ち主だったのかに触れられる空間で鑑賞できること。
もともとあった場所から美術館などに「移築」された作品よりも、空間と作品がフィットしている感じがいい。襖絵は、襖の状態で畳や障子のある和室で見たい、という感覚とでも言えばいいのだろうか。

グランドピアノの横にはジョルジョ デ キリコの作品

とはいえ、11の展示室の壁はアートで埋め尽くされており、さすがに当時の夫妻もこんなふうに飾っていたとは思えないが、彼らがこだわりぬいたインテリアとともにアート鑑賞できる贅沢さは、邸宅美術館ならではだ。

アートよりも家具や照明に興味が行きがちな私のような人間向けなのか、アートの解説はゼロなのに、家具や調度品の解説があちらこちらに配されている。裏の顔はインテリアミュージアムなのかもしれない。

たとえばこちらの抽象画が描かれたユニークなテーブルは、トリノ出身の建築家・デザイナーのジーノ・レヴィ・モンタルチーニ(Gino Levi-Montalcini )がデザインした1950年製。

緑色の吹きガラスのシャンデリアは、ベネチアのSALVIATI工房のもの。繊細な彫刻が施されたウォールナットのチェアは、建築家のピエロ・ポルタルッピ(Piero Portaluppi)がデザイン(1930年製)。

こちらのシャンデリアは、彫刻家、デザイナー、ガラス製造業の企業家でもあったナポレオーネ・マルティヌッツィ(Napoleone Martinuzzi )によるもの。

ユニークな浮き彫りを施したサイドボードは、画家、彫刻家、イラストレーター、デザイナーとして活躍したイタリアのモダニズムアーティスト、マリオ・シローニ(Mario Sironi)がデザイン。1936年製。

こちらのテーブルと椅子セットもシローニによるもの。 

まさにイタリアのモダンリビングの宝庫! 国際家具見本市「ミラノサローネ」で有名なインテリアの都ならではのミュージアムなのだ。

展示室はそれぞれコンセプトがあり、風景画が集められていたり、

現代的な抽象画で埋め尽くされていたり。

その作品にマッチするように家具もセレクトされている印象。こういうミュージアムはなかなかない。

浴室にもアートが。

この美術館がある建物は、部屋の中にあった家具も手掛けていた、建築家のポルタルッピが設計。
1920年代のミラノの中流階級や上流階級の暮らしを今に伝える、アール・ヌーヴォースタイルの装飾が美しいアパートメント、ぜひ階段などの細部も鑑賞を。

Casa Museo Boschi Di Stefano

公式サイト:https://www.casamuseoboschidistefano.it/

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ミラノ、ヴェルディが眠る礼拝堂で須賀敦子が見た景色を幻視する。 https://tripplanner.jp/topics/3703 Sun, 26 Feb 2023 13:20:39 +0000 https://tripplanner.jp/?p=3703 ミラノを題材にした名エッセイで知られる須賀敦子の『コルシア書店の仲間たち』(文春文庫)に、ミラノの名家出の婦人…

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ミラノを題材にした名エッセイで知られる須賀敦子の『コルシア書店の仲間たち』(文春文庫)に、ミラノの名家出の婦人宅を訪問した際のことが書かれている。

「通りから見た平凡な外観とはうらはらに、内側に思いがけずうつくしい中庭を秘めている」「アパートメントの窓からの眺めは、ミラノの都心にいることをすっかり忘れさせるほど、緑が溢れていた。」

お世辞にも緑が多いとは言い難い大都会ミラノだが、実は街を覆う殺風景な石造りの建物の中にはたくさんの緑が潜んでいるという。

旅人として、ミラノの街を外から舐め回したものの、ミラノのもうひとつの風景、美しい中庭を見つけるのは難しい。貴族の知り合いもいないしなぁ……と思っていたら、観光客でも気軽に、しかも無料で! 潜り込める空間があったのだ。

ヴェルディの家

こちらは、オペラ「椿姫」「アイーダ」などで知られる、イタリアを代表する作曲家ジュゼッペ・ヴェルディのお墓がある通称「カーザ・ヴェルディ(Casa Verdi)」(ヴェルディの家)。

ヴェルディの銅像
建物の前にはヴェルディの像もあり、地下鉄ブオナーロッティ駅のすぐ上なので、まず迷わずに到着できる。

ご覧のように、周囲にはビルがひしめき、景観としてはわりと平凡なエリアである。

「カーザ ヴェルディ」の正式名称は、Casa di riposo per musicisti Fondazione Giuseppe Verdi。訳すと「音楽家のための養老院」。ヴェルディが1899年に「貧しい音楽家が老後に暮らせるように」と建てた慈善のための建物で、ヴェルディ死後の1902年から音楽家の受け入れを開始した歴史を持つ。

彼とその妻が眠る中庭の礼拝堂は、入場無料で誰でも見学可能。2023年1月時点では、入場するのにマスク着用が義務づけられており、併設のミュージアムも、私が行ったときはコロナ対策のためにクローズ中(逐次公式サイト等で見学情報のチェックを)。

・ヴェルディの家の中庭にある、音楽の神様が眠る美しい礼拝堂

それでは、マスク着用のうえ、天才が夢見た音楽家たちの老人ホームへいざ!

中庭への入り口のドア、ここからすでに音楽家のための楽園感!
床にも楽器!かわいい…!

そして足を踏み入れた中庭はというと……。

須賀敦子のエッセイで受けたイメージ通りの緑! 

こういう空間が、石造りの建物で覆われたミラノの街のあちこちに潜んでいると思うと、この大都会の印象もがらりと変わる。

オペラファンにとっては聖地ともいえるこの空間に「須賀敦子のエッセイで見たミラノの風景を体験したい」という動機で来ただけでは本当に申し訳ないので、偉大なる音楽家のお墓に手を合わせることに。

ヴェルディが眠る礼拝堂の入り口。
ヴェルディが眠る礼拝堂の入り口。
ヴェルディは、スカラ座のプリマ・ドンナだった妻ジュゼッピーナ・ストレッポーニと並んで眠る。

こぢんまりとしているものの、美しいフレスコ画で彩られている優雅な礼拝堂。ヴェルディは本当に音楽の神様になったんだなぁと実感。

建物の中から外を見れば、ヴェルディの像。

<「カーザ・ヴェルディ(Casa Verdi)」>

公式サイト(英語):https://www.casaverdi.it/en/

・ヴェルディの家の帰りには、素朴なミラノのお菓子をお土産に。

さて、カーザ・ヴェルディの見学が終わったら、そこから歩いてすぐのお菓子屋さん 「パスティチェリア ブオナローティ」(Pasticceria Buonarroti)にも立ち寄ってみよう。

街の小さなお菓子やさんという風情だが、1920年創業の老舗。

ずらりと並ぶペストリーとエスプレッソをスタンディングでさっといただく紳士淑女多数。お値段もお手頃。

ケーキも色々。素朴なルックスがたまらない! ガッレリアにあるプラダグループの「マルケージ 1824」と対極にあるような親しみやすさ。みんな違ってみんないい。

私はせっかくなので、ミラノの郷土菓子、パネットーネをお土産に。日持ちが2ヶ月くらいするといわれたが、2日ほどで完食。朝ごはんにぴったりのパン、お味も素朴で美味しかった。

<「パスティチェリア ブオナローティ」(Pasticceria Buonarroti)>

公式サイト:https://cremeriabuonarroti.it/

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ミラノの人気観光地、巨大アーケード「ガッレリア」で体験したい5つのこと。 https://tripplanner.jp/topics/3690 Fri, 24 Feb 2023 11:19:45 +0000 https://tripplanner.jp/?p=3690 ミラノの代名詞ドゥオーモに隣接する、巨大アーケード「ガレリア・ヴィットリオ・エマヌエーレ2世」、略して”ガッレ…

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ミラノの代名詞ドゥオーモに隣接する、巨大アーケード「ガレリア・ヴィットリオ・エマヌエーレ2世」、略して”ガッレリア”。

ミラノを訪れる観光客は必ず足を運ぶ、鉄板観光名所だ。でも、要するにショッピング街でしょ、買い物興味ない……というあなたのために、買い物以外で試してほしいアクティビティを5つご紹介!

1. 雄牛のレリーフの真ん中で回る

ガッレリアの中心、巨大なガラスのアーチの真下にあり、いつも観光客で賑わっているのがこちらの雄牛のレリーフ。

なんでこんなに人が集まるかというと、この雄牛の上で、かかとを軸に三回転(一回転という説も)すると「幸福になれる」「願いが叶う」「またミラノに来れる」などという言い伝えがあるから。

ちなみに私も試してみたが3回転は難しすぎた。一回転説を勝手に信じることにして退散!

2. ガッレリアを上から眺めつつ優雅にお茶をする

そんな人で賑わうガッレリアの中心部を、甘いものでも食べながら高みの見物もオツなもの。

プラダ・メンズストアの2階にある、1824年創業の「マルケージ 1824」は、おいしいお菓子とガッレリアの優雅な眺めが堪能できる有名パティスリー。朝早くから夜まで営業しており、朝食、ランチ、ティータイムにアペロまで便利に使え、いつも賑わっている人気店だ。

そのガーリーでスウィーツな内装も乙女心をくすぐる。ケーキもとても美味しくておすすめ。

⇒詳細は「ミラノでは、老舗カフェ「マルケージ 1824」から巨大アーケードのガレリアを優雅に眺めよう

3. ガッレリアなのにB級グルメ? 行列のできる店「ルイーニ」で、揚げピッツァにかぶりつく

正確にはガッレリアからちょっと出たところにあるが、ほぼ敷地内といっていい場所にある人気店が、こちらのルイーニ。

創業はなんと1888年、名物はパンツァロッティ という「揚げピッツァ」である。

店の中はさまざまな具を挟んだ「揚げピッツァ」がいっぱい。私はシンプルなハム&チーズをオーダー。一つ3ユーロ。

口に入れたときの食感は、ふわもち! ほんのり甘くてしっとりふんわりの生地、たまらなくおいしい! ちなみにこの生地のレシピは秘伝で門外不出なんだとか。

Panzerotti Luini(パンツェロッティ・ルイーニ)

公式サイト http://www.luini.it/

4. イタリア最古の書店の前で記念撮影をする

1775年創業、なんとイタリア最古の歴史を誇るのがこちらのボッカ書店。

こじんまりとした書店だが、店の前で記念撮影をする旅行者多数。書店だけでなく出版社としての歴史もあり(ニーチェ、キルケゴール、フロイトなど、多くの作家を輩出と公式サイトにあり)、かつて、パリ、フィレンツェ、ローマ、トリノ、にも店があったが、現存するのはここミラノ店だけ。

中に入ると、お店オリジナルのトートバッグなども。経営的には苦しいようなので、ぜひ何か思い出の品を買って応援しては。

公式サイト:http://www.libreriabocca.com/

5. ミラノ発祥のカンパリ・ソーダを、発祥の店で楽しむ

ガッレリアの入り口にあり、いつも賑わっているのが、こちらの「カンパリーノ・イン・ガッレリア」。

カンパリというミラノ生まれのリキュールを使った日本でもおなじみの「カンパリソーダ」発祥の店で、スタンディングでさくっとアペリティフを楽しむのにうってつけ。

5時以降のアペリティーボタイムに行けば、なんと食べ放題のおつまみも付く。

1915年生まれの優雅なバールで、窓の外のドゥオーモを眺めながらいただく本場のカンパリソーダは格別。ぜひ立ち寄ってみて。

詳細は ⇒ミラノの名所“ガッレリア”で本場のカンパリソーダを楽しむ、優雅なアペリティーボ

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ミラノの名所“ガッレリア”で本場のカンパリソーダを楽しむ、優雅なアペリティーボ。 https://tripplanner.jp/topics/3672 Thu, 23 Feb 2023 11:58:31 +0000 https://tripplanner.jp/?p=3672 ミラノ屈指の観光名所、巨大アーケード「ガッレリア・ヴィットリオ・エマヌエーレ2世」、略して”ガッレ…

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ミラノ屈指の観光名所、巨大アーケード「ガッレリア・ヴィットリオ・エマヌエーレ2世」、略して”ガッレリア”。
こちらは前にも書いたけど、高級ブランドがひしめくショッピングアーケードなので、そういうのに興味がない人はいまいち楽しみ方がわからない場所でもある。

そんなあなたにおすすめなのが、意外とプチプラで楽しめる、優雅なアペリティフ(イタリア語ではアペリティーボ)。

この目にも鮮やかな赤いドリンクは、日本でもおなじみのカンパリソーダ。実はこのカンパリはミラノ生まれで、街の名物リキュールなのだ。

カンパリーノ
ミラノのドゥオーモ広場に面する老舗バール、カンパリーノ。

ドゥオーモのすぐ横、ガッレリアの入り口にあるこちらのバールはカンパリソーダ発祥の地として人気の「カンパリーノ」。

1867年、ガッレリアが完成するや、カンパリを発明したガスパーレ・カンパリは、ドゥオーモ広場の角に有名な「カフェ・カンパリ」をオープン。その息子、ダヴィデ・カンパリが1915年に「カフェ・カンパリ」の “弟分 “としてオープンしたのがこの店で、その歴史、なんと100年以上

ここのカンパリソーダは、貯蔵庫からソーダ水を直接入れる画期的なシステムを導入することで、常に完璧に冷えたカンパリ&ソーダを提供すると当時話題に。私も目の前で作るところを見たが、たしかにホースのようなものからシャーっとソーダを注ぎ入れていた。

店はスタンディングと着席に別れているが、イタリアならではのバール感があるし予約も不要なスタンディングが個人的におすすめ。

著名な家具職人や鍛冶職人、画家が内装を手掛けたアール・ヌーヴォースタイルのインテリアも必見。

夕食前のアペリティーボの習慣はここから生まれ、カンパリを飲みながら政治や文化について語り合う知識人や著名人たちで常に賑わってきたという歴史ある店。敷居が高い気もするが、カクテルの料金はわりと普通で8ユーロぐらいである。

ではさっそく店に入り、飲みのものをオーダー。色々メニューはあるが、まずはこの店の最もアイコニックなドリンク、campari seltz(カンパリソーダ)が間違いない!

そしてすごいのが、ご覧の無料で付くおつまみ。これ全部食べ放題なんてすごい……。8ユーロのカンパリソーダにこのおつまみなら、かなりリーズナブルな印象である。

窓の外にはドゥオーモ、眺めも最高である。公式サイトによれば、2021年には、最も人気のあるバーリストで世界の27位を獲得したとか。

アペリティーボタイムは17時から23時だけど、朝ごはんやランチも可能。ガレリアを訪れたなら、本物のカンパリソーダを一度は味わってみては?

<公式サイト>※英語
Camparino
https://www.camparino.com/en/

<ミラノの記事>
ミラノの人気観光地、巨大アーケード「ガッレリア」で体験したい5つのこと。
ミラノでは、老舗カフェ「マルケージ 1824」から巨大アーケードのガッレリアを優雅に眺めよう。
イタリアオペラ界の最高峰、ミラノのスカラ座の天井桟敷席でオペラ鑑賞デビュー。【ヴェルディ「シチリアの晩鐘」】

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ミラノでは、老舗カフェ「マルケージ 1824」から巨大アーケードのガッレリアを優雅に眺めよう。 https://tripplanner.jp/topics/3648 Sat, 11 Feb 2023 13:20:40 +0000 https://tripplanner.jp/?p=3648 なんと完成したのは1867年という、ミラノを代表する観光スポットでもある巨大アーケード「ガッレリア・ヴィットリ…

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なんと完成したのは1867年という、ミラノを代表する観光スポットでもある巨大アーケード「ガッレリア・ヴィットリオ・エマヌエーレ2世」。えらく長い名前は、イタリア王国初代国王のものだ。

ファッションの都、ミラノならでは、アーケード内には一流ブランドショップがずらり。

ルイヴィトンはちょうど草間彌生とのコラボを実施中(2023年1月)

日本では徳川慶喜が大政奉還を行った頃にできた歴史あるアーケードで、美しいモザイク画やきらめくガラスドームの屋根を見物するのは楽しいけれど、こと買い物となると、正直自分とは縁がない世界である。プラダやグッチ、シャネルが並んでても、買えるもんないわ

そんなあなたや私にも楽しめる、華麗なるアーケードでのお楽しみとは……

かわいいカフェからアーケードを高みの見物♪

このロマンティックなカフェは、1824年創業のミラノの有名パティスリー(イタリア語ではパスティッチェリア)「マルケージ 1824」。なんと今やプラダグループの一員でもある。

ミラノ市内に3店舗を構えるが、観光客にもアクセスしやすく、ミラノならではの優雅な眺めを堪能するなら、迷わずこの「ガッレリア・ヴィットリオ・エマヌエーレ2世」店へ。

プラダ・メンズストアの2階にあり、観光客で賑わうアーケードの真ん中を見下ろすことができるのだ。

店内にはスタンディングで気軽にケーキやペストリーを楽しめるエリアと(眺めがいいのは断然ここ)、テーブル席がある。

テーブル席は結構混み合っているので、レジで名前を伝えて外のソファで待つのが一般的。スタンディング席はもっと気軽に利用できる。

ミラノの銘菓、パネットーネもスタンバイ。
ケーキだけじゃなくパンなども並ぶ。

私は疲れていたのでテーブル席をチョイス。平日の4時くらいで、割と待たずに座ることができた。

さて、どんなケーキがあるのか、ちょっと見てみましょうかね。

どれも美味しそう!
ミニケーキもあるので、ちょっとだけ甘いものが欲しいときも便利。

目移りしていると、親切な店員さんがひとつひとつケーキの説明を英語でしてくれる。今回は日本でもおなじみ、ティラミスに決定!

アメリカーノは、エスプレッソとお湯がサーブされ、自分で好みの濃さにするシステム。ティラミスは日本で食べたもののほぼ倍の大きさでボリュームたっぷり。上品な甘さで日本人好みの味、美味しかった♡

コーヒーとケーキで合計18ユーロ(1ユーロ 140円換算だと2,520円)。安くはないけど、超高級品しかないアーケードで楽しむアトラクションとしてはお手頃と言えるかも。

店の雰囲気は言ってみれば、日本でもお馴染みのラデュレっぽく、砂糖菓子のようなガーリーさ。お土産のお菓子も、女の子の夢みたいにかわいい。

個人的には、プラダやシャネルの袋を抱えたミラノのイケイケのおばさま方が、ソファ席でマシンガントークを楽しむ様子をそばで眺められて楽しかった。

朝早くから夜まで営業しており、朝食、ランチ、ティータイムにアペロまで便利に使える貴重な一軒。ドゥオーモからもすぐなので、観光帰りにぜひ華麗なるアーケードを上から眺める貴重な体験を。

<店舗情報>
Marchesi 1824 Galleria Vittorio Emanuele II

営業時間:7.30 am – 8 pm
公式サイト(英語):https://www.pasticceriamarchesi.com/ww/en.html

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オペラ。日本人には敷居が高いイタリア生まれの舞台芸術。観るときはお高いチケット料金払った上に、イブニングドレスとか着て行く必要があるんでしょ?  知らんけど……状態だった私だが、ついにミラノで鑑賞デビュー!
チケット入手法やオペラの予習に役立ったサイト、現地での失敗談などをレポートします。

しかも、初体験の舞台は、恐れ多いことに、オペラファンの聖地であり「オペラの殿堂」、ミラノのスカラ座なのである。

■ ミラノのスカラ座、意外にもチケットが取りやすかったのはあの演目!

世界五大歌劇場のひとつ、スカラ座は1778年開場。ヴェルディの「オテロ」、プッチーニの「蝶々夫人」など名作の数々が、ここで初めて演じられたというイタリアが誇る格式高い劇場である。

ミラノのスカラ座

実はオペラに興味を持ったのには理由がある。最近できたデンマーク人の友人が、事あるごとに「今度オペラに行こうよ」と誘ってくるからである。

そのテンションは、映画にでもいこうよ、よりは重みがあるが、日本でいえば「宝塚に行こうよ」くらいのノリ。私が抱いていたイメージよりもずっと、彼らヨーロッパ人にとってはオペラは身近な芸術なんだなと肌で感じ、ヨーロッパ好きとしては、そろそろ少しはお近づきになってもいいのでは……と思ったからだった。

そんな折、ミラノに行くことになったので、出来心でスカラ座の公式サイトを覗いてみれば、なんと翌日の公演でもまだ空きがあるではないか!

世界最高峰の劇場だから、チケットなんて数ヶ月前にソールドアウトなんでしょ、と思っていたが意外と気軽に行けそうだ。

しかし、鑑賞可能な演目は「I VESPRI SICILIANI」。ググっても日本語の解説が全く出てこない、わりと(日本人にとっては)ニッチな演目のようだ。「蝶々夫人」すら知らない私にとってはわけのわからなさ最高峰、といったタイトルである。

【公式サイトのチケット購入画面】あとで知ったけど、オペラを指揮しているファビオ・ルイージさんって、最近NHK交響楽団 首席指揮者に就任された方だったんですね…。

加えて、その日の早朝の飛行機で睡眠不足のままミラノ入りする私にとって、全5幕3時間半のオペラは少々長過ぎる。試しに他の演目も探してみたが、残念ながらそちらには空きがなかった。

ということで、ただでさえ素養がないのに、日本語で情報収集するのが大変難しそうな演目の天井桟敷席(ガッレリア席)を仕方なくポチッ。料金は50ユーロ。予習は購入後おっかけやる算段である。

■ オペラ鑑賞の前に1日でやった付け焼き刃の予習いろいろ

チケットを購入してからまず私がやったのは以下の予習である。鑑賞までに1日しかないので入門書などを読む時間もなく、恥ずかしいくらいの付け焼き刃だが何かの参考になればと思い、メモしておく。

まず、そもそもオペラって何よ?という状態だったので、車田和寿さんのYoutubeチャンネルで「【オペラ解説】オペラって何?オペラの魅力と特徴、オペラに登場する基礎用語をプロが解説!」を鑑賞(わかりやすくておすすめ)。

その後、「I VESPRI SICILIANI」は日本語でいうと「シチリアの晩鐘」とわかったので、関連する歴史をWikipediaでチェック。イタリアの複雑な歴史の概要は知っていたが、こんなすごい大事件のこと、今まで知らなかったわ……。

スカラ座の中にて。

ありがたいことにWikipediaにはヴェルディ作のこの歌劇のあらすじも載っておりこれがとっても役に立った。また、テノール歌手 高梨英次郎さんの「オペラざっくり解説:ヴェルディ「シチリアの晩鐘」は、このオペラが生まれた背景も含めた総合解説になっておりおすすめ。しかし、高尚な芸術だと身構えていたけど、やや展開が韓流ドラマっぽい……。

天井桟敷席の服装はカジュアルでいいということなので、さすがにジーンズなどは避けるにせよ、東京のOLの通勤着ぐらいの服装で決め、いよいよスカラ座へゴー!

■ オペラ鑑賞初心者、いろいろやらかす。

オンラインで購入したチケットがダウンロードされたiPhoneを握りしめ、着飾った紳士淑女たちで賑わうオペラ座の入り口へ。行列に並んだのち、係員にチケットを見せると、「あ、このチケットの入口はここじゃないです」と入店拒否(?)。

安いガッレリア席(天井桟敷席)は、そもそも入り口からして場所が違うのであった……!(ひとつめのやらかし)

教えてもらった入り口から自分の席までは階段を5階分くらい上がらねばならない。その階段も特にゴージャスではなく、普通のビルの階段みたいな味気ないもの。

息を切らし、ガッレリア席の階に到着するも、劇場が巨大すぎて、自分の席がそもそもどこらへんか見当もつかない。入り口にいたスタッフにチケットを見せて席まで案内してもらった。

そして、地味な階段空間をよじ登ってきた私の前に現れたのは……

豪華絢爛な劇場♡

ミラノスカラ座
この高さよ…!

滑り出しはややしくじったが、このゴージャス空間にはやはり心踊る。

やれやれと着席したものの、着込んできたロングコートやマフラーなどの置き場所に困る。周りを見回すとなぜかみんな軽装である。

あとでわかったのだが、座席の場所を教えてもらうのに必死で、荷物をクロークに預けられることに気づかず席まで来てしまったのであった(2つめのやらかし)。

でももう時間がないので、コート類を膝に抱えたままオペラ鑑賞スタート。
あらすじを頭に叩き込んでおいたので、だいたいの展開にはついていけたが、ところどころどうしてもわからないときは座席前の字幕をチェックした。

各座席前にある字幕。英語とイタリア語が選べる。

はじめてのオペラ鑑賞だが、恐れていたような「何がなんだかわからん!」とはならず、結構楽しめた。この演目しか観てないから知らないけれど、クラシカルな舞台を予想していたので、モノトーンでまとめた衣装など、かなりモダンな印象の演出が意外でもあったYoutubeで一部紹介されている ので、気になる方はやや前衛ともいえる演出の一部をご覧ください)

何より、これほど巨大な劇場のすみずみまで、これほどの明瞭さで、人間の声がマイク無しに届くことにシンプルに感動。

終演後のカーテンコール。

初心者なので休憩時間にラウンジでカクテル……などのやり方がよくわからず、みんながさっと消えた劇場の席にひとりぽつんと所在なく座っていたりもしたけれど(3つめのやらかし?)、初めてのオペラ鑑賞、無事終了。

そんなに気負わなくても、要するに歌と踊りと音楽の夕べなのだ。普通に考えれば楽しめて当たり前なのだ。

オペラが終わったあとは、桟敷席の人間もボックス席の人間もみな平等に外へ。その際に、入るときははじかれた華麗なロビーもチラ見。次はちょっと着飾って、コートをクロークに預けて、休憩時間にカクテルとか飲んだりする、オペラ鑑賞っぽいこともしてみたいわ…。

<ミラノスカラ座 Museo Teatrale alla Scala>
ミラノ随一の人気スポット、「ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世のガッレリア」すぐ隣。

公式サイト(英語版) https://www.teatroallascala.org/en/index.html

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世界的なモードの発信地、イタリア最大の経済都市、そしてレオナルド・ダ・ヴィンチによる『最後の晩餐』など世界屈指のアートに出会える芸術の都……。ミラノといえばそんなイメージだが、今回はもう少し敷居の低い、下町情緒溢れるもうひとつのミラノをご紹介。

■ 中世のミラノの風景を今に伝える、運河沿いのまち「ナヴィリオ地区」

ナヴィリオ地区

グッチなどのハイブランドのブティックが連なるドゥオーモ周辺からやってくると、中世にタイムスリップしたような風景が広がるナヴィリオ地区

実はミラノは、13世紀ごろまで、ヴェネツィアのように運河が張り巡らされた水の都だったとか。残念ながらほとんどが埋めたてられ、唯一残るのが今やここだけだとか。

Naviglio
屋根がついているのは昔の洗濯場の跡。

運河沿いにはまるでどこかの田舎町のような低層の建物が並ぶエリアも。この独特の雰囲気に魅せられたアーティストなどが集まるようになり、今ではギャラリーやカフェが並ぶミラノの人気スポットになっている。

■ 毎月最終日曜日に開催されるミラノ最大の蚤の市、ナヴィリオ・グランデ骨董市

この静かなエリアに地元民および観光客が押し寄せるのが、月末の最終日曜日だ。運河沿いを中心に、食器や古書、家具や版画、ジュエリーなどさまざまな古いものが並ぶ、ナヴィリオ・グランデ骨董市が開催されるのだ。

ナヴィリオの蚤の市
ジュエリーを売る店も目立つ。
こういうもの、古都でしか買えなそうでそそられる。

蚤の市が大好きで、旅先でタイミングがあえば必ず足を運ぶのだが、ナヴィリオ・グランデの骨董市は、これまで訪れた中でもクオリティが高いと感じた。泥棒市みたいなガラクタは少なく、わりときちんとしたものが並んでいた印象。

朝8時半からやっているというので9時ぐらいに足を運び、いつもの買い物のノリで、まずはぐるりと一周して、気になるものに目安をつけ、後で一番欲しいと思うものを買おう、などと歩き始めたが……。

ロマンティックなガラス類も。
大型家具もずらずら。

とにかく広い…。

なんと出店者数は380もあるとか。私が行ったのは2023年の1月最終日曜日で、当然だがミラノの朝は寒く、膨大な売り物をひとつずつ丁寧に見ていたら凍えてしまうがな!

■ ナヴィリオ地区ならでは、かわいいカフェで一休み

しかし、そこはカフェ密集地のナヴィリオ。あちこちにかわいいカフェがあるので、とりあえず目についたおしゃれカフェで暖を取ることに。

Maré | cucina caffè spiaggia bottega
運河沿いのMareというカフェ。

イタリアではトイレを借りたかったり、さくっとエスプレッソだけ飲みたい、などというときはカウンターでスタンディングが一般的。でも今回は寒かったし朝ごはんが食べたかったので、着席してパンケーキをオーダー。

ピスタチオ風味のクリームとコーヒーシロップが添えられたパンケーキとカプチーノ、至福…!

カゴを使ったライティングもかわいい。

■ せっかく朝早く行ったのに…!

さて、お腹もいっぱいになったし温まったので骨董ハンティング再開!…と思ったら……。

なんかむちゃくちゃ人が増えてる〜!

正直11時ぐらいからは、歩くのも大変なぐらいの混雑に。そして、「一周して戻ってきたら買おう」と思っていたお目当ての品々はすでに無く……。

これからナヴィリオに行く人には、朝早く行って、気になったものがあればとりあえず買っとけ、と強く助言したい。

アンティークの乗り物おもちゃ。子どもが欲しがっていた。

こうなったらもう一周して一つでも何か買って帰ろう!とも思ったが、予約困難な「最後の晩餐」の鑑賞予定が入っていたので、昼過ぎに後ろ髪惹かれつつ退散。

次もまた月末を狙って、今度は後の予定を入れずに一日ゆっくり過ごすんだ!…と胸に誓った、初めてのナヴィリオの骨董市なのだった。

>>ムービーも作ったので良かったらどうぞ♪

<ナヴィリオ・グランデの骨董市(Mercato dell’antiquariato sul Naviglio Grande)詳細>

アクセス:地下鉄2号線ポルタ・ジェノヴァ駅下車
駅を降りるとすぐお店が連なっているので、眺めながら歩けば5−6分で運河に到着します。

営業日時:毎月最終日曜日、朝8時半ごろからスタート

⇒ 公式サイト(イタリア語)

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