世界の絶景好きに大人気の、プリトヴィツェ湖群国立公園に行く人にも便利な、クロアチアの首都・ザグレブ。旧ユーゴスラビアのイメージを覆す、オーストリア・ハンガリー帝国時代の建築が多く残る優美な印象の街である。
さて、そんな首都から車でわずか30分の小さな街に、わざわざそれを食べるためだけに多くの人が集まる、名物菓子があるのをご存知だろうか?
それがこちらのクレムシュニテ。たっぷりのカスタードクリームをサクサクのパイで挟んだ、ほぼクリーム、みたいなケーキで英語ではクリームケーキと書かれていることも多い。
サモボルはこの名物ケーキを目当てに来る客ばかりなので、あちこちの店で提供している郷土菓子だが、一番有名なのはウ・プロラズ(U Prolazu)という街の中心にあるカフェ。
写真ではわかりにくいのだが、このクレムシュニテ、1カットの大きさが想像の倍くらいある。ガイドブックなどでは「濃厚な味わい」などと書かれていることもあるので、「この歳になって濃厚なケーキ、こんなに食べられない!」と最初にビビってしまったくらいだ。
けれど、一口頬張ってみて驚愕。ふわっふわプルプルで軽い、甘ったるくない、みんな大好きカスタードプリン味!
ひょっとして、ふわふわで柔らかいものが大好きな日本人のために開発しました…? くらいの我々の舌へのフィット度。これは日本に持ってきたら絶対流行るって!
ということで、あっという間にぺろり。あと1個食べろと言われてもたぶんいける。
クレムシュニテは、クロアチアだけでなくお隣のスロベニアにも似たものがあり、この界隈の名物菓子といえそう。私が味わったのはサモボルの名店中の名店で、他とレシピが違うのかもしれないが(店によっては生クリームを入れていたりするみたい)、かるくてふわふわのプリン、とでも言いたくなる素朴な味わいは万人に受けそう。
しかもなんと、お値段ひとつ2ユーロ!(日本円で320円くらい)と破格。これはわざわざザグレブから食べにいくべきーーー!(絶叫)
サモボルへはどうやって行くの?あたりは、GoogleMapや検索が全くアテにならないなど苦労も多かったので、また別の記事でケーキ以外の楽しみ方とともに詳しくお伝えしますね!
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トリッププランナー編集長。 これまで行った旅先は世界40カ国、うち半分くらいはヨーロッパ。興味関心のあるテーマは歴史と建築、自然。一眼レフ好きだったが重くて無理になりつつある今日このごろ。