NHK大河ドラマ「どうする家康」第一回放送時、Twitterで世界トレンド一位になった「俺の白兎」。岡田准一演じる魔王感溢れる織田信長が放った名セリフ(?)だ。
ということで、今回は旬の人物をピックアップ。あまり知られていないが、実はあの京都に、織田信長が御祭神の神社があるのである。
■ 京都の山々を見渡せる、船岡山にある絶景神社
観光客でごった返す四条あたりとはうってかわって、のんびりとした空気が漂う船岡山。清少納言が「丘は船岡…」と讃えるなど、平安時代から風流な人々に愛されてきた標高112メートルの小山である。
山頂に位置するのが織田信長を御祭神とする「建勲神社」(たけいさおじんじゃ、けんくんじんじゃとも)。京都にしては歴史は浅く、創建は明治2年(1869)。
とはいえ、織田信長とのこの山のゆかりについては、もう少し長い歴史がある。
本能寺の変で織田信長が没すると、豊臣秀吉はその御霊をここ船岡山に祀ろうとした。以来この地は信長の大切な地として伝わり、明治天皇が神社を創建したというわけだ。
この神社の素晴らしさはなんといってもその眺め。
何も遮るもののない小山からは比叡山・大文字山などの京都の山々が見えまさに絶景。京都府の『京都の自然200選』にも指定されているのにも納得。
■ 登録有形文化財の建物や、刀剣ファンに人気の御朱印も。
境内の建物の多くは国の登録有形文化財。拝殿の中には、羽柴秀吉、蒲生氏郷、前田利家や池田恒興ら織田信長の三十六功臣のうち十二功臣の額が飾られており、戦国ファンも胸アツ。
この神社は、桶狭間の戦いで織田信長が今川義元から奪った名刀で重要文化財の「義元左文字」(よしもとさもんじ)を所蔵していることから、近年は刀剣ファンの聖地にもなっており、「京都刀剣御朱印めぐり」も人気。ちなみにこの刀、信長亡き後は豊臣秀頼、そして家康の手に渡ったことから「天下取りの刀」と呼ばれているとか。
個人的には信長公の天下布武御朱印がお気に入り。かっこええ。
■ 帰りは船岡温泉に立ち寄るのもグッド。
参拝が住んだら、ぜひ近くにある登録有形文化財の銭湯「船岡温泉」に立ち寄ってみよう。⇒関連記事
大正時代のレトロなタイル装飾が残る美しく、全国の銭湯ファンが訪れる名所。ロマンティックな内装を楽しみながらプチ登山で疲れた足を癒やすのもよし。
ちなみに船岡温泉のすぐ近くに同じくタイル装飾が美しい銭湯建築を活用した美しいカフェ「さらさ西陣」もあり、こちらもおすすめ。
<建勲神社> http://kenkun-jinja.org/index.html
京都市バス「建勲神社前」または「船岡山」バス停より徒歩9分。
<船岡温泉> http://funaokaonsen.net/dish.html
京都駅より市バス206系統、千本鞍馬口バス停下車、徒歩約5分。
地下鉄鞍馬口駅から徒歩約20分。
<さらさ西陣> 公式サイト
京都市北区紫野東藤ノ森町11-1 075-432-5075
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トリッププランナー編集長。 これまで行った旅先は世界40カ国、うち半分くらいはヨーロッパ。興味関心のあるテーマは歴史と建築、自然。一眼レフ好きだったが重くて無理になりつつある今日このごろ。