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日本人が行かない国!? 南東欧のアルバニアは、絶景と激安に感動する穴場の旅先でした。

更新:2019年06月24日
みきP

「こんどアルバニアに行くんだ」というと、概ね「それ……どこ!?」という反応がもらえるヨーロッパ南東の小さな国。紛争のイメージからか日本人にはあまり人気がないバルカン半島にあるものの、実は欧米の若者には大人気の「穴場中の穴場のヨーロッパ」をご紹介します。

・なぜアルバニアに行くのか

長期休暇が取れる度に、遠くへ行くのを生きがいにしていた会社員時代。特に頻繁に旅したのは少女の頃から憧れていたヨーロッパでした。
ロンドン、パリ、アムステルダム、ブダペスト、ヘルシンキ……どこへ行っても「ああ、絵になる。シャッターを押す手が止まらない」と興奮したものですが、それも12カ国目くらいになると、正直、段々スレてくるところがあります。


パリの街角にて。

「ああ、またこの、スキのない感じか……」とでも言うべき贅沢なぼやき、あるいは「おしゃれ疲れ」。特に大陸側はなんだかんだでかつては神聖ローマ帝国の一部か、あるいはハンザ同盟都市だったりするので、そこはかとないドイツ感が漂ってくることも多く、「はじめての国だと思ったらちょっとドイツだった」的な感慨を抱くことも少なくなかったりします。

そんな私の旅心を刺激したのが、普通に想像するヨーロッパとはちょっと違う雰囲気を持つ南東欧、具体的にはバルカンの国々。
バルカン半島というと「ヨーロッパの火薬庫」だとか「ボスニア紛争」「コソボ紛争」など、まっさきに「危険地帯」をイメージしてしまう人も多いのですが、もちろん私もそんな1人でした。そのネガティブなイメージを変えてくれたのが、意外なことにオンライン英会話サービスだったのです。

1レッスンあたり500円程度という安さも魅力のオンライン英会話は、アジアなど日本よりも人件費が安い国の講師が多く、ヨーロッパだとバルカン半島の先生ばかりだったりします。それゆえ自然とバルカン半島の人たちと話す機会が増えたのですが、彼らは口々に「旅が好きならうちの国においでよ」「観光客でいっぱいだよ」「自然もきれいだし物価が驚くほど安いよ」とお国自慢をするのです。

だんだんと気になりだして、もと同僚でバルカン半島に毎年行っている大のバルカン好きのエンジニア、郡山昭仁さんに質問してみると、彼もまた熱をこめてこのエリアの旅の素晴らしさを語るのでした。
「ローマ、ラテン、トルコと文明文化の渚のようなところで、山、海、川、湖、歴史、文化、宗教、全部が凝縮している場所。とにかく通貨が弱いので、なにもかもバーゲン状態だし、ヨーロッパで一番フレンドリーな地域。どこに行っても歓迎されますよ!」

そんな郡山さんが特におすすめしてくれたのはルーマニア北部とアルバニア。

「誰に聞いても評判がいいのはアルバニア。人の優しさでくらべるとこの地域一番だと思います。クロアチアくらいになると完全に西ヨーロッパな感じですが、ヨーロッパ最貧国の1つで鎖国していた国だから、ちょっと独特。バルカン諸国は治安でいえば西欧の都市に比べて全く問題ないレベルなので、そこは安心していい」とのこと。女ひとり旅で行きたいので、治安情報には結構ナーバスです。

とはいえこれらは旅慣れた男子の意見、ここは女子にも話を聞いてみよう、ということで昔一緒に取材旅行にいったことがあるブロガーのUKOARAさんの「クルヤのオールドマーケット」の記事を見て質問攻めにしてみると、彼女も治安については「全然問題なし!」と太鼓判。見慣れたヨーロッパとは違う体験ができそうだし、絶景や多様な文化に触れられて、手仕事ショッピングも楽しめる。そして安全。これはもう、次のヨーロッパはアルバニアに決まり!

・私が見たアルバニアの風景セレクション

前置きが長くなりましたが、まずはいますぐアルバニアに行きたくなる風景セレクションから。今回女ひとり旅で8日間、アルバニアだけに滞在してきたので言いたいことは山ほどありますが、すべてを語ると10ページくらいになってしまうため今回はざっとダイジェスト版でお届けします。

1.  Valbona Valley(ヴァルボナ(バルボナ)バレー)⇒レポート記事一覧

アルバニア北部にある「アルバニアアルプス」は、まるでスイスを思わせる山岳リゾート。特にThethとValbonaを結ぶトレッキングコースは欧米の旅行客に大人気。アルバニア人ガイドによると「Valbonaはアルバニア語で美しい谷という意味で、女性の名前に付ける人も多いんだよ。僕のママの名前もヴァルボナって言うんだ」とのこと。


どこへいってもため息が出る美しさ。

アルバニアの首都ティラナからヴァルボナに向かう途中コマン湖でのフェリーを挟んだのですが、この「途中の風景」も忘れられない絶景。

切り立った岩山の間を抜けていくフィヨルドを思わせる航路。この日はあいにくの雨模様でしたが、霧がかかってかえって幽玄な雰囲気に。
(⇒コマン湖フェリー体験リポートはこちら

ちなみに、さすがに女ひとり旅で山はハードル高いので、私はtourradarというサイト経由でツアーに申し込んで向かいました。首都ティラナからの送迎、絶景で知られるコマン湖フェリーの運賃、2泊の宿代、ランチ3回、ディナーと朝ごはんがそれぞれ2回ついて382ドル(私は一人旅でしたので90ドルの追加料金あり)となかなかお得。このサイトは質問すると即レスしてくれるし使い勝手も良かったしおすすめです。もちろんツアーを主催しているChoose Balkansスタッフのホスピタリティにも満足です。

2. Kruja(クルヤ)⇒レポート記事一覧

アルバニアの首都ティラナからの1Dayトリップの行き先として人気の歴史ある山間のまち。アルバニアをオスマン・トルコから守った国の英雄スカンデルベクゆかりの地で、山城などの史跡も残っています。
ここはなんといってもかわいい手仕事のお店が連なるオールドバザールが女子の心を鷲掴み。

ハンドメイドのストール、テーブルクロス、ラグマット、ルームシューズなどが手頃な値段で買えて素晴らしいです。他でも買えると思って手加減したらティラナには一切こういうお店がなかったので、手仕事のいいものを買いたい人はここであまりケチケチしないように。
ちなみにガイドの人に「かならず3割ぐらい下がるから値引き交渉して」と言われたので、私も頑張って3割くらい下げてもらってお買い物しました。手織りのテーブルクロスやラグマットなどが日本円で1枚1,000円くらいでした。

3. Durres(デュラス)

こちらもアルバニアの首都ティラナからの1dayトリップ先として人気の港町。1914年には独立国家アルバニア最初の首都となったこともある歴史ある街で、いまではビーチリゾートとして有名ですが、ローマ時代の円形劇場がぼそっと街なかに残っていたりするので、「文明文化の渚」としてのバルカンを感じることもできます。

紀元前からあるものが普通の国だと、これぐらいほったらかしにするのね……と恐れ入ったローマ時代の円形劇場。でもいま一生懸命整備しているみたいです。


アルバニアの観光資源はざっくりいうと史跡(世界遺産のベラトやジロカストラ)と海と山なので、ティラナ中心にいてアドリア海も見ておきたいという人は足を伸ばすといいかも。ただ、海のクオリティは沖縄などを知っている日本人からすると透明度が微妙なので泳ぐというより海辺でのんびり過ごすタイプの場所という感想。アルバニア人によれば本当にきれいな海に行きたいなら絶対南部(ギリシャとの国境付近のヴローラなど)だそうです。

4. Tirana(ティラナ)
アルバニアの首都で空の玄関口。古代ローマからの長い歴史を誇るアルバニアにしては比較的新しい都市で(とはいえ作られたのは1614年。バルカン半島の時間感覚だと「最近できた」となります)、大学や政府機関、博物館などのほか、ショッピングモール等もあります。

正直観光地とは呼べないですが、共産主義時代の負の遺産(あちらこちらに作られたトーチカというシェルターや、かつての独裁者のために作られ今や廃墟の謎建築、秘密警察博物館など)に触れたり、市場でお買い物したり、安くておいしいレストランでのんりびりしたりと、わりと楽しく過ごせます。何より街の規模が小さいのでどこへも歩いていけるのが女ひとり旅にぴったり。



そして、私が期待していた「西欧、北欧とはちょっと違うヨーロッパ」の風景もしっかりありました。共産主義時代に作られたボロい建築を、ペインティングでちょっとよく見せたい!という狙いで独特のイラストがほどこされているビル群など、ちょっと不思議な風景。

と思いきや、「やっぱりヨーロッパね〜」という素敵な小路もあったり。おしゃれとちょいダサが混ざっていると日本人としては親近感が湧きますね。スキがある!



ネットではアルバニアは「日本人の99%が行かない国」などと書かれることも多いですが、とにかく物価が安いを超えて破格といっていいレベルだし、知人のコメントどおり人は本当に優しかったし、食べ物はおいしく、治安も全く問題なし(外務省による海外安全情報を見ても何のアラートも出てないです)。

ギリシャと全く同じクォリティのビーチがアルバニアなら3分の1以下の予算で旅行できる、スイスと全く同じクォリティのトレッキングがアルバニアなら(以下略)、という理由で欧米の若者に大人気の旅先だというのも納得。これから日本でも人気が出ちゃうんじゃないかな〜と思ってます。

まずはダイジェストでご紹介したアルバニアの旅。これからさらに詳細レポートをこれからどんどん発信していくのでお楽しみに!(みきP)

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