ノスタルジックな路面電車が走る城下町、熊本。
歴史ある神社や庭園、カフェに本屋さんをめぐる、ちょっと文化系な熊本さんぽのご案内。
ガイドブックにあまり載っていない場所も多いけれど、フォトジェニックな風景がきっと見つかる一日観光コースで女子旅や一人旅におすすめ。
まずは熊本藩主ゆかりの名庭園からスタート。市電の1日乗車券を使えば、主要な見どころが回れてしまいますよ♪
1 水前寺公園(水前寺成趣園)
水の都、熊本ならでは、湧水の絶えることのない池や、東海道五十三次を描いた庭園など見どころいっぱいの観光名所。熊本の伝統野菜「水前寺菜」のモデル圃場も。⇒ 地図
2. 出水神社(いずみじんじゃ)
水前寺公園の中にある、熊本藩歴代藩主を祀る神社。朱色の鳥居が連なる向こうに、東海道五十三次を模した庭園が見える眺めの良いカメラポイントでもあります。境内には神水「長寿の水」もあるので、ぜひ喉をうるおしてみて。御朱印もいただけます。 ⇒ 地図
3. 古今伝授の間
清らかな湧き水の池を抱く桃山式庭園を眺めながら抹茶とお菓子がいただける、水前寺公園内の建物。熊本県指定重要文化財にも指定されている茅葺きの屋敷は、約400年前に京都御苑の八条宮家の御学問所だったもので、明治になってから細川家に下賜されたものだそう。
そんな雅な建物のなかで、富士山を模した山を眺めながらのお茶は格別な体験なので、ぜひ水前寺公園を訪れたらこちらで休憩を。⇒ 公式サイト
4. 味噌天神(本村神社)
熊本の路面電車の駅名にもなっている、1300年の歴史を持つ古社。日本で唯一、味噌のご利益があるそうです。
5. インド食堂
熊本市内を走る路面電車の「味噌天神」駅から徒歩10分くらいの本格的なインド家庭料理の店。ビーガン向け料理、ハラール料理なども揃え、美味しいカレーを求めてランチタイムは若い人たちでいっぱい。店内のインテリアもとってもおしゃれです。お持ち帰りできる瓶詰めのアチャールもおいてあるので、通な熊本土産にも良いかも。⇒ 公式サイト
6. 熊本県立劇場
JR水前寺駅から徒歩約10分、路面電車の味噌天神電停から徒歩約15分のところにあるコンサートホール&演劇ホール。1982年竣工、晩年の前川國男が手がけたモダニズム建築がすてきです。熊本には他に前川が手がけた熊本県立美術館もあり、こちらも名建築として有名。
7. 健軍神社
熊本市で最古社で、阿蘇神社の末社の一つだそう。
境内は広く立派で、参道は1200mもあり、加藤清正が植えたと伝わる杉並木の一部も残ります。
御祭神には、健軍大神(けんぐんおおかみ)、健盤龍命(けんばんたつのみこと)、阿蘇都媛命(あそつひめのみこと)、神渟名川耳命(かんぬながわのみこと)、国造速瓶玉命(くにつくりはやみかたまのみこと)、草部吉見神(くさべよしみのかみ)、ヒメミコガミ、彦御子神(ひこみこがみ)、ワカヒメノカミ、新彦神(しんひこがみ)、シンヒメカミ、若彦神(わかひこかみ)、ヤヒメカミなど、神話に詳しい人でも知らないかもしれない名前がずらり。御朱印もいただけます。⇒ 地図
8. 長崎次郎書店
明治22年創立の県内最古の書店。長崎次郎書店は、文豪・森鷗外が『小倉日記』のなかで「書肆の主人長崎次郎を訪ふ」と記した場所。大正13年に建てられた現在の建物は『国登録有形文化財』に指定されている。書店員さんのおすすめは必見。⇒ 地図
9. 橙書店
村上春樹さんがトークショーを行ったこともある、熊本の名物書店。カフェも併設しています。雑貨等も置いてある素敵なお店。
10. 河原町繊維問屋街
熊本の風景を彩る名物の路面電車「河原町」駅から徒歩すぐ。
昭和の問屋街に若手クリエーターなどがアトリエを開いている、ノスタルジックでも有り、今風でもあるフォトジェニックスポット。台湾のような、モロッコのような、独特の風情がある路地裏には、小さなアトリエが点在。まわりに残る老舗のお店も風情いっぱいなので、カメラ散歩にもぴったりです。⇒ 地図
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トリッププランナー編集長。 これまで行った旅先は世界40カ国、うち半分くらいはヨーロッパ。興味関心のあるテーマは歴史と建築、自然。一眼レフ好きだったが重くて無理になりつつある今日このごろ。