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アアルト自邸
Vol.29

北欧デザインの巨匠の自邸はインテリアのお手本がいっぱい!

みきP

Sumally

北欧デザイン好き、インテリア好きなら一度は訪れてほしい、ヘルシンキ郊外にある20世紀の建築界の巨匠・アルヴァ・アアルト自邸。フィンランドまでは遠くて行けない人のために、その美しさ、温かさを写真でご紹介。おしゃれなだけでなく、幸せな家の間取りについても深く考えさせられる20世紀の傑作住宅。インテリア雑誌を楽しむ感覚でぜひご覧ください。

アアルトは、世界的な建築家であるとともに、北欧家具の代表的なブランド「アルテック」の創業メンバーでもあるデザイナー。ヘルシンキ郊外には1936年に建てられてからアアルトが亡くなるまでの40年間、彼が暮らした家が残されていて、今も世界中から建築ファンが見学に訪れています。

アアルトはかつてフィンランドのお札にまでなった巨匠中の巨匠。その自邸ならさぞかし豪邸なのでは、と期待していくと、あるいは拍子抜けしてしまうかもしれません。

のんびりとした郊外の住宅地にあるアアルト自邸は「ここだよ」と教えてもらわなければ通り過ぎてしまうほどのこぢんまりとしたお宅。特に通りに面した部分はプライバシーを考慮してほとんど窓もない白い平面。

aalto house
わりと殺風景なイメージがしてしまう通りに面した外観

けれど、一歩中に入れば、広々とした中庭を望む大きな窓のある明るいリビングがぱっと広がります。このコントラストも彼一流の演出なのかも。

aalto house
aalto house
aalto house

日本の普通のお宅に比べればやはり広いのかもしれませんが、欧米の住宅としては小さめの印象のリビング。英語のcozy( 居心地の良いこぢんまりとした空間の意味)とは、こういう空間のことを指すのか……と外国語の意味を実感として理解した瞬間。家族の親密な関係を育む、幸せなおうちのちょうどよい広さ。椅子や家具、照明もアアルトや妻のアイノ自ら手がけたものばかりで、木の温もりもいっぱいのリビング。

aalto house
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リビングの隣にはこれまたcozyな明るいダイニングルーム。こちらは食器棚まで手作り。木目の個性的な壁、赤いライトがおしゃれですね。

リビングに隣接しているのはダイニングルームだけではありません。彼の仕事場(設計事務所)も家族の空間のすぐ隣にあるのです。

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家族の空間とアトリエを遮るものは簡単な引き戸だけ。事務所のスタッフと彼の家族的な付き合いが感じられる設計です。隣接するリビングのソファにはしばしばスタッフも腰を下ろしていたことでしょう。

aalto house
窓の外には学校のグラウンド。

アトリエでは、学校のグラウンドが見える窓辺がアアルトの席。彼はここで仕事の手を休めては、窓の外の学生たちの試合などをぼんやり眺めていたとか。

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実はレアなのが、事務所に飾られているアアルトの絵。インテリアデザイナーとして建築家として多くの作品を発表したアアルトですが、絵を描くのもとても好きだったそう。プライベートな空間にそっと飾るだけだったのは、あくまで絵は趣味で自分の楽しみで描いているだけだから、という理由から。

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北欧インテリアって、シンプルで本当におしゃれで、時におしゃれすぎて引いてしまうこともあるのですが、アアルト自邸はおしゃれで、かつくつろげる。その理由はなぜなんだろうと思うと、自分が趣味で描いた絵とか、旅先で買ったものとか、家族の肖像画とか「好きで集めたもの」がわりとちょこまか飾られているからじゃないかと思いました。削ぎ落としすぎてないのがまた、温かい。そこに住む人の体温を感じるインテリアなのですね。

aalto house

階段を上がったところにある暖炉のあるホール。ここを囲むようにベッドルームや子供部屋が配置されています。家族が集まる温かな空間を常に意識したような、幸せをよぶ間取り。これは真似したい!

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通りに面した窓の少ない外観とはうってかわって、中庭から見た家はとてもオープンな雰囲気。この家は庭に向けて作られているのだとわかります。

広すぎず、何もかもが「ちょうどいい」家。もう丸ごと持ってかえりたくなる、夢のおうちに出会えた旅でした。月並みですが、いつかあんなおうちに住んでみたい! (2014年10月19日 みきP)

アルヴァ・アアルト自邸

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