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学芸員と歩く久能山東照宮:探して欲しいコネタ編

更新:2017年03月26日
みきP

富士山の絶景スポット「日本平」やいちご狩りで大人気の「石垣いちご農園」からのアクセスも良い、久能山東照宮。今回は、学芸員と歩かないと見落としたかも?という意外なコネタをご紹介。ガイドブックにはなかなか載らないプチ情報をお楽しみください。

日光の東照宮とどう違うの?」「彫刻に込められたメッセージとは?」につづいて、日本で最初の東照宮、久能山東照宮特集も3回目。前の2回がわりとアカデミックというか真面目なお話だったので、今回はちょっとライトなこぼれ話を6つお届けします。

観光ガイドブックや公式サイトではあまり取り上げられない、けれど知ってみるとじんわり嬉しい、久能山東照宮を歩く時に見つけて欲しいコネタたち。今回も、久能山東照宮博物館学芸員の戸塚直史さんにガイドしていただきます。

その1:境内に徳川家康のプラモデルが奉納されている

ひとつめは、コネタと言っても有名ネタから。歴史と伝統に満ち満ちた久能山東照宮で、とりわけ異彩を放つのがこれらのプラモデル。葵の御紋をまとったガンダムなんてここでしか見られないかも?
実は静岡はプラモデルの聖地。ガンダムで有名なバンダイの工場や、青島文化教材社に田宮模型など、世界的に有名な模型メーカーはここ静岡にあるのです。
久能山東照宮や静岡浅間神社の造営のために全国から集められた職人たちが、造営後、この地に残ったことが昭和のプラモデル産業の発展に関係しているからだそうですよ(⇒参考記事:日本のプラモデルに影響も?「東海の日光」静岡浅間神社の職人技がすごすぎる!)。

その2:実は豊臣秀吉と織田信長もご祭神だった

江戸時代はかなり高い地位の人間でないと入ることが許されなかった拝殿の内側。今もご祈祷や結婚式などでないと上がれない場所の、正面に祀られているのがご祭神の徳川家康。実はその左右には、相殿として豊臣秀吉と織田信長も祀られているのは意外と知られていません。
「江戸時代は仏様の山王権現と摩多羅神がいらっしゃったんですが、明治維新後の神仏分離のとき仏様なのはおかしい、ということで、秀吉公と信長公をお祀りすることになったのです」と戸塚さん。

どんなに日本史に疎い人でもこの人だけは知っているだろう、という有名人が3人揃って祀られている神社なんてここだけじゃないでしょうか? 

かつての上司(?)に挟まれるのはやや緊張するかも。

その3:参道の石灯籠に見る武将たちの階級社会

ご祭神である徳川家康の墓所である神廟(しんびょう)につづく参道。左右には名だたる武将たちが奉納した石灯籠が並んでいます。「実はこの灯籠、上のほうが有名大名となっています」と戸塚さん。背後に回ると何年にどこの大名が奉納したか分かるものも多いので「おお、ここに置けるということは幕府内でかなり力を持っていたのだな…」などと深読みするのも楽しい…かも?

有名大名もいっぱいです。

その4:忠犬ならぬ忠馬? 家康のお墓の後ろにある小さなお墓

国宝に指定されているきらびやかな極彩色の社殿群の背後にあるのが、家康の墓所である神廟(しんびょう)。
「久能山東照宮はなぜかイタリア人観光客が多いのですが、彼らは不思議と社殿よりこちらの神廟に胸打たれるようです」と戸塚さん。文化も変われば感銘ポイントも違うのでしょうか。
このお墓、西を向いていることで有名ですが、その理由としては、「西側の大名ににらみを利かせているという説や、生まれ故郷の三河を見ているという説、昔の仏教は西側に浄土があると言われていたので、そのために西を向いているという説などいろいろあります」と戸塚さん。

静かに手をあわせたあとは、きびすを返してしまいがちですが、実はここにも見逃せないポイントがあるのです。


お墓の後ろにそっと寄り添うようにあるのは、なんと馬のお墓。「こちらは家康公の愛馬のお墓と伝わっています。家康公が亡くなったあと、夜な夜な家康公のお墓のそばまで現れ、最後はその場所で亡くなったとうことで近くに埋葬されたそうです」と戸塚さん。
大名たちのヒエラルキーがにじみ出た参道を抜けて、家康公のすぐそば、いわばトップの位置についたのお馬さんのお墓だったなんて、なんていい話!


その5:金色以外もいた!愛嬌たっぷりの素朴な狛犬

久能山東照宮の狛犬は、日光の東照宮と同じく金箔キラキラタイプ。しかし、実は石造りの素朴な狛犬もしっかり残っているのは意外と知られていません。

「実は私も大好きな狛犬なんですよ」と戸塚さんが案内してくれたのは、久能山東照宮博物館の入り口。目立たないですが、ここに古い狛犬が残っているのです。

さっきの金色の狛犬に比べると愛嬌たっぷり!これはかわいい!

狛犬好きがこじれて「狛犬さんを愛でる会」というサークルを主催しているオフィシャルプランナーでライターのミノシマタカコさんも大喜び。

存在感をアピールしているとはあまり言いがたい場所にありますが、博物館に入る前には要チェック。なんだかんだ言っても、ここは天下の久能山東照宮。きっと有名な石工さんが彫った名作狛犬に違いありません。

その6:久能山東照宮最強の撮影ポイントはここ!

「皆さんにぜひおすすめしたい久能山東照宮でいちばんの絶景ポイントがこちらです」と戸塚さんが案内してくださったのは、駿河湾を望む一ノ門。四角く切り取られた絵のような青い海は絶好の撮影スポット。日本平へロープウェイで戻る人はうっかり見落としがちなので要注意です。

この門をくぐって、石段を1159段降りれば、そこは「いちご狩り」のメッカ、久能山石垣いちご農園通り。
白く見えるビニールハウスは全部いちご農園なのです。

ぜひ、青い海を眺めながら、のんびりと下って欲しい風光明媚な石段。ゴールにはおいしいいちごが待っていると思うと疲れも感じないのが不思議でした。(みきP)

<関連記事>

学芸員と歩く久能山東照宮:基本編<久能山と日光の東照宮、どう違うの?>

学芸員と歩く久能山東照宮:家康の教え編<彫刻や意匠に込められたメッセージとは>

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