toppageに関する旅行の現地取材記事まとめ - トリッププランナー https://tripplanner.jp/topics/tag/toppage 少し違う旅のアイデア Wed, 14 Jan 2026 07:16:59 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=6.9 https://tripplanner.jp/wp-content/uploads/2021/01/cropped-favicon-32x32.png toppageに関する旅行の現地取材記事まとめ - トリッププランナー https://tripplanner.jp/topics/tag/toppage 32 32 熱海の喧噪を忘れる絶景ホテル。ソラトニワ熱海伊豆山に行ってきた https://tripplanner.jp/topics/5803 Tue, 21 Oct 2025 11:25:40 +0000 https://tripplanner.jp/?p=5803 2025年10月1日、熱海・伊豆山の高台に佇む「ゆとりろ熱海」が「ソラトニワ熱海伊豆山」として新たに生まれ変わ…

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2025年10月1日、熱海・伊豆山の高台に佇む「ゆとりろ熱海」が「ソラトニワ熱海伊豆山」として新たに生まれ変わりました。約1年間の改装を経て、全33室すべてがリニューアル。今回は、ご縁がありオープン直前に試泊体験してきました。

訪れてみると、熱海駅周辺の賑わいとは別世界。山の上ならではの静かで美しい空間が広がっていました。

テーマは「A Timeless Journey (タイムレスジャーニー)」生まれ変わったソラトニワ熱海伊豆山

JR熱海駅から無料送迎バス(事前予約制)で駅からおよそ20分。急な坂を上り続けると、伊豆山の頂上近くという立地にソラトニワ熱海伊豆山があります。

「ソラトニワ」という屋号には、”広がる空、ゆれる海、そびえる山、そして根を張る庭。移ろう季節とともに、風景は表情を変えても、時代が変わっても、この風景と心は変わらない”という想いが込められているといいます。「柔らかな音の響き」を意識したネーミングで、伊豆山の魅力をわかりやすく伝えることを目指しているそうです。

施設のテーマは「A Timeless Journey (タイムレスジャーニー)」。熱海のレトロ性と先進性の両立を意図したコンセプトで、古き良き熱海の歴史をリスペクトしながらも、今の時代にあったスタイルを追求していました。

写真映えするスポットがいっぱい。五感を刺激する館内

・ロビー:窓から広がる海の絶景

館内に足を踏み入れると、まず目に飛び込んでくるのが大きな窓から見える相模湾の絶景です。これだけで、テンションがあがってしまいます! さらに、ヒノキ、ジュニパー、ラベンダーを調合したという、オリジナルの香りにも包まれてうっとり。視覚も嗅覚も刺激されます。

ロビーとつながる足湯カフェは、相模湾と豊かな緑の絶景パノラマビューを眺めながら、足元からじんわりと温まることができます。タオルの貸し出しもありました。

チェックイン後のお楽しみは、ここでいただけるウェルカムアフタヌーンティー。抹茶のシフォンケーキ、わらび餅、いちごのマカロン、生クリーム大福など、一口サイズの色とりどりのスイーツが並びます。足湯に浸かりながら、目の前に広がる海を眺め、甘いものをいただく…という贅沢な時間を過ごせました。

本来は朝も日の出を楽しめるスポットなのですが、残念ながら試泊当日は悪天候で、朝日を見ることはできませんでした。晴れた日には、オレンジ色に染まる空と海のグラデーションが美しいそうですよ。

・フォトテラス:幻想的な夜のライトアップ

今回のリニューアルで新設されたフォトテラスも、ホテルの見どころの一つ。緑あふれる開放的な空間です。以前は「本当に何もなくて木が生えているだけだった」場所を、撮影スポットとして整備したとのこと。

日没後のライトアップが特に素敵で、テラスの下から炎が立ち上る演出も。スタッフの方によると、撮影のおすすめ時刻は黄昏時。木々のシルエットもしっかり写る時間帯だそうです。ベストな時間をスタッフの方にきいて、ぜひ写真撮影を楽しんで。

・大浴場:サウナとアメニティも充実

大浴場は、男女ともに露天風呂付きの同じ構造で、伊豆山温泉の「硫酸塩泉」を楽しめます。古くから湯治の地として愛されてきた温泉で、美肌効果のある弱アルカリ性のお湯です。広々とした空間は、気持ちいい!

サウナはMETOS監修の暗闇の瞑想サウナで、ロウリュや頭上から降り注ぐ打たせ水、水風呂など、極上のととのい体験ができます。

そしてちょっぴり嬉しかったのが、脱衣所に用意されたアイスとヤクルトのサービス。お風呂上がりのヤクルトは格別。マッサージチェアも2台設置されており、自由に使えますよ。

サウナも楽しめる客室も。スイーツからコンフォートまで一挙紹介

館内ツアーでは、いくつかの客室タイプを見学しました。全室に異なる写真作品が掲示されており、熱海の海や朝日をイメージした色調で統一されています。2階から4階にわたり、30点以上の作品が展示されているそうです。

・オーシャンビューコンフォート/オーシャンビュージャパニーズルーム

最も室数が多いのが「オーシャンビューコンフォート」(13室)。セミダブルサイズのシモンズベッドを2台配した洋室タイプで、定員は3名です。窓からは相模湾を一望でき、特に晴れた日は初島も見えるそうです。

和室タイプの「オーシャンビュージャパニーズルーム」は、和室8畳にセミダブルサイズのベッド2台を設置したお部屋。最大5名まで宿泊可能で、女子旅やグループ旅行に人気とのこと。どちらのお部屋も落ち着いた雰囲気でした。

・サウナ+露天風呂付デラックステラス「T01」(ティーゼロイチ))

テラスに専用のバレルサウナ(2名定員)とジャグジー付きの露天風呂を設置したお部屋です。3室あり、上層階は眺望がありますが、下層の「T01」(ティーゼロイチ)など一部は眺望がないタイプもあります。お部屋の露天風呂は温泉ではありませんが、プライベートな空間でゆっくりと過ごせます。

・ジュニアスイート

セミダブルサイズのシモンズベッドを2台配した洋室タイプ。14平米のテラスには3名でも入れるバレルサウナと、露天風呂・整い椅子を設置しています。お部屋からの眺望も素晴らしく、サウナ好きにはたまらない客室です。

・プレミアムスイート

上から2番目のスイートルームで、定員4名のお部屋です。23平米の広々としたテラスには、4名でもゆったり入れるバレルサウナと露天風呂、整い椅子を完備。浴槽に水を張って冷やすこともできるそうです。

120インチの3in1プロジェクターも完備されており、大画面での映画鑑賞や推し活利用にも対応可能です。オーシャンビューが自慢のお部屋で、贅沢な滞在を楽しめます。

・ラグジュアリースイート

最上級のスイートルームは、定員6名の広々としたお部屋。22平米のテラスには4名でも広々入れるバレルサウナと露天風呂、整い椅子を設置しています。120インチのプロジェクターも完備で、グループでの宿泊にも最適です。夜通し大人数でも楽しめそうなお部屋でした!

滞在に欠かせない食。夕飯後の別腹も堪能

ソラトニワでは、3ヶ月ごとにメニューを変更し、季節を意識したお料理を提供しています。特に前菜には力を入れているとのことでした。

試泊当日の夜に用意されていたのは、なんと「熱海最上級コース」! 一品一品丁寧に説明していただきながら、ゆっくりと味わうことができました。

どのお食事も季節を感じさせてくれたのですが、感動したのは〆のスイーツ「丹那ミルクプリン キャラメルコーヒーシロップ」!。地元・丹那の濃厚なミルクを使ったプリンは、なめらかで優しい甘さ。そこにキャラメルコーヒーシロップを加えたときの味変が、たまらなくおいしいんです。キャラメルと珈琲の独特の苦みが別のスイーツにしてしまったかのよう。またぜひ食べたい一品でした。

また、お食事のコースには飲み放題も含まれています。スパークリングワインやビール、日本酒、梅酒など、種類豊富なドリンクを楽しめます。静岡の地酒も揃っており、お料理との相性も抜群でしたよ。

さらに同じ会場で提供された朝食も魅力的! 地元の食材を生かした和朝食には、自家製スムージーや土鍋ご飯、静岡県産地養卵と特製出汁醤油、真鯛の刺身など、健康にも良さそうなラインナップ。優しく上質な味わいのおかずに加え、ご飯がおいしすぎて、ついついおかわりしてしまうほどでした。

・夕食後の別腹。〆パフェで特別な一日を

夕飯でもスイーツがありましたが、〆パフェは別腹ですよね。21時から22時の間、Barでは、食後でも無理なく食べられるミニサイズの〆パフェが提供されていました。ゆっくりお部屋で楽しむのもおすすめですよ。

日常を忘れられる空間。美しい景色とともに過ごすホテル

ソラトニワ熱海伊豆山は、熱海の喧噪から離れ、静かな高台で、相模湾の絶景を独り占めできる特別な場所。

絶景や香りに加え、ゾーン別・時間帯別に異なるBGMが流れているなど、五感すべてで「タイムレス」な空間を体験できました。「柔らかな音の響き」という屋号の通り、心地よく穏やかな時間のなかで、熱海の新しい魅力を発見できる素敵な宿でした。

施設概要
ソラトニワ熱海伊豆山
住所:〒413-0002 静岡県熱海市伊豆山1173-534
電話:0570-055-666
公式サイト:https://soratoniwa-atami.com/
公式Instagram:https://www.instagram.com/soratoniwa_atami/

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”ガウディの都市”、スペイン・バルセロナ名建築めぐり【MAP付き】 https://tripplanner.jp/topics/5345 Thu, 17 Apr 2025 08:11:02 +0000 https://tripplanner.jp/?p=5345 ローマに行った時、「ここは本当にベルニーニが作った街なんだな」と強く感じた、と「ローマ一人旅日記」でも書いたけ…

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ローマに行った時、「ここは本当にベルニーニが作った街なんだな」と強く感じた、と「ローマ一人旅日記」でも書いたけれど、たった一人のアーティストの作品が街全体を強く印象づける場所は世界でもそれほど多くない。ここ、バルセロナは、まさに、そんな珍しい場所の一つ。とにかくガウディ建築の圧が強く、なんなら「ガウディの都市」とさえ言ってしまいたい。サグラダ・ファミリアはもちろん、ガウディの建築作品は街の中心部に密集しており、主要名所なら歩いて回れるのも観光客には嬉しい。

ということで、今回は、ガウディ建築を中心に、バルセロナ名建築めぐりコースをざっとご紹介。一つ一つの建築は語りだすと長くなっちゃうので、今回は主要名作の概要をさらりとお届け。ガウディ以外の名作も見逃せませんぞ!

1. 波打つ石切場、「カサ・ミラ」

工期 1906-1910年。世界遺産。ガウディが設計した最後の個人向け邸宅で、これ以降、彼はサグラダ・ファミリアの建設に集中することになる。外壁は石灰岩で覆われ、石切り場を思わせることから「ラ・ペドレラ(La Pedrera、石切り場)」と呼ばれることも。

カサ・ミラ
星の飾りはクリスマスシーズン限定。

バルセロナの目抜き通りにあり、後述する人気作品「カサ・バトリョ」もすぐそば。ゆえにこの2つをはしごする観光客も多い。

外観、内観、すべてが曲線で構成された幻想的な空間は十分個性的ではあるが、他のガウディ建築と比べると落ち着いた印象。個人的にガウディ建築のどこか一つに住めるとしたら、このカサ・ミラが一番落ち着くかもしれないと思った。

実はまだ現役で人が住んでいる集合住宅で、見学できるエリアはそれほど多くない。一番の見どころは煙突や換気塔のデザインがユニークな屋上で、ここはバルセロナのビュースポットとしても最高。

一番人気はこの屋上。

実はとある事情で施主とガウディがもめてしまい、彼は途中退場、弟子たちが完成させたというカサ・ミラ。今や、そんなトラブルがあったことを感じさせないピースフルな名所となっている。

2. 海とドラゴンの迷宮、「カサ・バトリョ」

工期:1904年~1906年(改築)。世界遺産。海を表現したコンセプチュアルな建築は、もともとあった建物をガウディが大胆に改装したもの。聖ジョルディ(聖ゲオルギウス)と龍の伝説をモチーフにしている。

カサ・バトリョ
骨のような柱や窓枠が印象的

カサ・ミラを観た時、「ガウディもさすがに60歳近くなるとセンスも落ち着いてきたな…」などと思ったが、その数年前に完成したバトリョのぶっ飛びぶりを見ると、「全然落ち着いてなかったんか!」と思ってしまう。枯れない巨匠、ガウディのやりたい放題を存分に味わえる不思議建築である。

カサ・バトリョ

カサ・バトリョの屋上
ドラゴンの背中をイメージした屋上。

3. 若きガウディの野心を見よ、「カサ・ビセンス」

工期:1883年~1885年、世界遺産。ガウディの本格的デビュー作とも言える初期の邸宅で、ガウディの世界遺産7作品のうち、最後まで非公開だったが、2018年より一般公開。

カサ・ビセンス

他の作品同様、色彩豊かな濃密なデザインだが、直線を多用するなど円熟期の作品とは明らかにテイストが違い、素人の私から観ても「ガウディ、若いな!」と感じるエネルギッシュさ。若き建築家のほとばしる若い野心がひしひしと伝わってくる。

カサ・ビセンス

カサ・ビセンス
イスラム建築で観られる鍾乳石を模した天井など、ムデハル様式などを取り入れた空間。

随所に植物や花のモチーフが多用され自然への深い愛を感じるところはすでにガウディっぽい。イスラム建築の影響を随所にかじるが、明らかに日本の影響を感じる部屋もあり、建築当時流行ったという異国趣味が散りばめられている。

4.  ガウディ渾身の祈りの聖堂、「サグラダ・ファミリア」

工期:1882年~(現在も建設中)、ガウディが手がけた部分のみ世界遺産。文句なしに世界でもっとも有名なガウディ建築にして、バルセロナのシンボル。

ガウディが文字通り心血を注ぎ、生涯をかけて取り組んだ未完の大聖堂。内部の森のような列柱やステンドグラスの光の演出は圧巻で、訪れる観光客がひたすら上を見上げて呆然としていたりする。これぞ「死ぬまでに見たい名建築」の代表格。ガウディ没後100年にあたる2026年の完成を目指している。私が見たのは2025年の1月だが、わりと完成に近いところまで来ているように感じた。

サグラダ・ファミリア
実は夜が素晴らしい。人も少ない聖堂を堪能できるのでぜひ足を運んでみよう。

途中、資金不足により建設中断が危惧された際は、当時すでに巨匠となっていたガウディが自ら献金を募り、家々を回ったという胸打つエピソードも。

詳細はこちらでレポート ⇒ 祈りの万華鏡、サグラダ・ファミリアでガウディの壮絶な魂に思いをよせる

5. モザイクの楽園、「グエル公園」

工期: 1900年~1914年、世界遺産。サグラダ・ファミリアと並ぶ人気のガウディ作品。訪れるなら前もってチケット確保は必須だ。

当初高級住宅地として計画されたものの商業的に失敗し(なんと2軒しか売れず、1軒はガウディが買って暮らしていた)、後に公園に。丘の斜面に沿って建設されているので見学はちょっとした登山感覚、ぜひ歩きやすい靴で。

こんな坂もある。

「世界最長のベンチ」と謳われるモザイクタイルの波打つベンチが印象的な広場は、ギリシャ神殿を思わせるドーリス式列柱に支えられているというびっくり構造。こんなん、よく100年以上前に作ったなぁ…ディズニーランド並の労力だったのでは…。

ここはとにかく歩いているだけでわくわくする、おとぎの国そのもの。高台からバルセロナを見下ろす絶景スポットでもあるので、ぜひよく晴れた日に散歩してほしい。サグラダ・ファミリアもばっちり見える。

詳細はこちらでレポート⇒⇒バルセロナを見守る神殿、ガウディの「グエル公園」で感じたこと

6. 世界一美しい病院、「サン・パウ病院」

さて、ここからはガウディ以外の名建築を。サグラダ・ファミリアから徒歩10分程度のところにある、知る人ぞ知る世界遺産、サン・パウ病院。

ガウディと同時期に活躍し、ライバルとも称された 建築家・ドメネク・イ・モンタネールの代表作。激混みのサグラダ・ファミリアから来ると、心が洗われるほど空いていて、ほっと癒やされる。さすが病院!

サンパウ病院の庭園

こちらもガウディ建築同様、当初予定していた工期も予算も大幅にオーバー、建築家が生きている間に完成しなかったという作品。ガウディ作品に負けず劣らず華やかで美しいアール・ヌーヴォー建築なので、ぜひサグラダ・ファミリアとはしごしてほしい。

詳細はこちらでレポート⇒ スペイン版アール・ヌーヴォーの傑作、世界で一番美しい病院、バルセロナの世界遺産サン・パウ病院がすごい

7. レス・イズ・モアを体現するミースの傑作、「バルセロナ・パビリオン」

こてこて、ぐにゃぐにゃ、色の洪水…だけがバルセロナの名建築ではない。最後は思いっきりスタイリッシュでシンプルの極みといった名作を。

1929年のバルセロナ万国博覧会に合わせて竣工、モダニズムの巨匠・ミース・ファン・デル・ローエ設計の「バルセロナ・パビリオン」(現在は「ミース・ファン・デル・ローエ記念館」)。鉄・ガラス・石・水面を用いたミニマルな構成は「近代建築の最高傑作」と絶賛されてきた。

バルセロナ・パビリオン

ガウディ建築めぐりをして情報過多でパンパンになった脳がスッキリするような感覚さえ覚える、ミニマルの局地。「ああ、私はやっと現代に戻ってきたんだな…」となぜかホッとしたりする。

今もモダンな家具としてファンの多い「バルセロナチェア」は、この建物のためにデザインされたもの。かっこいいですな。

「近代建築史上、最も影響力のある建築の一つ」と評価される名建築だが、博覧会終了後に解体されてしまい、いまあるのは1986年に原寸大で再建されたもの。街の中心部からはやや離れているにもかかわらず、意外にも見学客がいっぱい。建築ファンの巡礼地となっているようで、みなさん、建築学科の学生かしら…。

まぁ、見逃せない名建築は他にもあるけれど、上記の名所を見て回るだけでも丸2日はかかると思うので(2日あってもかなり駆け足)、初めてのバルセロナならこれぐらいで十分かも。

ということで、上記に紹介したスポットをGoogleMapにまとめました。建築名所めぐりのときはぜひご活用を。余裕があれば、ガウディの「グエル館」、モンタネールの「カタルーニャ音楽堂」を加えるのもいい。

上記以外にも、ロマンティックな建築が多くあり、自分だけの名所を見つけるのも楽しいバルセロナ。建築ファンにとっては天国みたいな場所なのだ。

町をぶらぶらして見かけた超かっこいい美術館。あとで調べたら設計はモンタネールだった。こういうふうにさらりと名建築が散りばめられているバルセロナ、楽しすぎる!

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バルセロナの記事一覧

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これが1万年続く聖地…!『縄文神社』著者と川崎のミステリアスな縄文神社を訪ねてみた。 https://tripplanner.jp/topics/4607 Tue, 23 Jan 2024 00:35:49 +0000 https://tripplanner.jp/?p=4607 みなさんは縄文神社という言葉をご存知だろうか。これは『縄文神社 関東甲信篇』『縄文神社 首都圏篇』の著者、武藤…

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みなさんは縄文神社という言葉をご存知だろうか。これは『縄文神社 関東甲信篇』『縄文神社 首都圏篇』の著者、武藤郁子さんが作った「縄文遺跡と神社が重なっている場所」を意味する言葉。いわば、1万年以上、祈りの場として続いている最強の聖地を指す。

縄文神社 関東甲信篇
2023年12月に発売されたばかりの『縄文神社 関東甲信篇』。なんと明治神宮も縄文神社だった!?

縄文遺跡といえば、青森の三内丸山遺跡とか長野の諏訪など、東北、甲信越をまず思い浮かべてしまうが、武藤さんのリサーチによれば、実は圧倒的に多いのは関東地方。渋谷とか池袋といった大都会にも普通にあるのが縄文遺跡、あるいは縄文神社なのだ

そんなに身近な聖地なら一緒に参拝しましょう、ということで、贅沢にも武藤さんのガイドで首都圏の縄文神社へ行く機会に恵まれた。これはそのレポートである。おお…これが縄文神社か!という興奮をお伝えできると嬉しい。

⇒前作『縄文神社 首都圏篇』の際にインタビューした記事はこちら

■多摩丘陵でひときわ高い場所の聖地へ

今回私が行ってみたい!とリクエストしたのは、縄文遺跡が数多くあることでも知られる多摩丘陵にある長尾神社。この神社がある川崎市多摩区は、日本民家園、藤子・F・不二雄ミュージアム、岡本太郎美術館など多くの観光名所があり、なんとなく人を引き寄せるパワーがあるように感じたからだ。

長尾神社は多摩丘陵の中でも、最も標高の高い権現台に位置するので、足腰が弱い人なら登戸駅などからバスで行ったほうが良いのだが、武藤さんによれば「宿河原駅から30分ほど歩いて行って、多摩丘陵の登り下りを体感するのがおすすめです。長尾神社の良さはあの地帯を歩いてみてわかる良さなので」とのことなので、我々は宿河原駅からの徒歩コースで向かうことにする。

駅を出て長尾神社方面に少し歩くと、驚くほどの透明度の小川が見えてくる。二ヶ領用水といい、明治から大正にかけてはこの水で天然氷が作られ、東京方面に出荷されていたらしい。それぐらいきれいな水なのだ。

カモもいっぱい。桜並木があるので春は綺麗だろうな。

縄文神社は水との関係が深いらしいので、この清らかな水を前に、来たぞ来たぞ…と思いつつ先へ進む。

長尾の花めぐり
長尾神社への道はおすすめの散歩コースらしく、看板などもあった。

■丘の上にある絶景の縄文遺跡へ

ちょっとした低山登山なみの坂をえっちらおっちら登ると、最初に現れるのがふじやま遺跡公園(長尾台遺跡)である。縄文、弥生、古墳時代の竪穴(たてあな)住居跡が約30軒ほど発見された場所だが、現在は特に再現されておらず、見晴らしのいい公園になっている。

なお、武藤さんが定義する縄文神社が鎮座する典型的な「縄文ロケーション」は、

  1. 湧水がある山麓や台地崖下
  2. 見晴らしの良い台地
  3. 水辺に突き出した土地の先端
  4. 霊山の形が綺麗に見える丘陵や自然堤防の上
  5. 岬の先にある島や湖沼の中の島

とのことだが、この遺跡はまさに、に当てはまるな…と実感。

遠くに新宿や六本木が見える!夜はさぞかしきらびやかだろう。

何しろ、公園の片側は完全なる崖。
「最も海進が進んだ頃には、川崎市千年から宮内のあたりまで海が来ていたそうなので、右手には海が見えたことでしょう」(『縄文神社 関東甲信篇』P167)という武藤さんの文章を参考にしながら、縄文人が見た景色を思い浮かべる。の「水辺に突き出した土地の先端」とは言えないが、遠くに海を望む土地の先端ではあったのだろう。

よし、心がだんだん縄文人に寄り添ってきたぞ…!

■ 山のふもとにあるお寺を経て、高台の長尾神社へ

この遺跡から少し歩けば、長尾神社とも縁が深いという妙楽寺が見えてくる。

こぢんまりとしたお寺だが、文化財も豊富で、手入れされたお庭、掃き清められた境内がすがすがしい。紫陽花の名所でもある。その歴史は古く、源氏ゆかりのお寺として知られ、大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の愛されキャラ(?)阿野全成が住職をしていた威光寺の旧跡とのこと。

なお、妙楽寺と長尾神社とは、つながっているといっていいほど近く、明治の廃仏毀釈まではほとんど一体だったのではないか…と感じるほどだ。

妙楽寺をお参りし、さらに坂道を少し登っていよいよ長尾神社へ。

長尾神社
着いたー!と思ったらまだ登る!

プチ登山の最終地点ともいえる神社は、さらに急勾配の石段を上がった先に鎮座する。何しろ、このあたりの最高丘陵(海抜約82m)にあるお社である。

鳥居の向こうには都会の絶景。

長尾神社の公式ホームページには、霊峰富士丹沢山塊など、関東一円の山々が一望できるとある。これは、縄文ロケーションその4「霊山の形が綺麗に見える」に当てはまるではないか! むっちゃ縄文神社だ!

「ここはもともと修験の人たちの道場だったみたいで、昔は水源があって、滝のような水場もあったかもしれませんね」と武藤さん。縄文ロケーションには水も大切な要素だが、今は神社の周囲は住宅地となっており近くに泉のようなものは見当たらない。崖の上という地形を考えると、おそらく以前は湧水があったのだろうが、枯れてしまったか、開発時に埋められたのか……そこは想像するしかない。

ご挨拶をする武藤さん

長尾神社は、明治以前は五所権現社という名の修験道のお社だったという。なぜ「五所」かというと、五柱の神仏を祀っていたからだそう。この5という数字は、このあとに知ることになる、神秘的すぎるこの土地の歴史のキーワードでもある。

神社の裏手の林では、猫たちが楽しそうに走り回っていた。のんびりとした空気と、木々を揺らすやわらかな風が心地よい。

「このおだやかな感じ、流れる空気のよさが縄文神社の特徴なんですよね」と武藤さんがニコニコしながら言う。きっと縄文人たちも、同じようにこの場所を気持ち良いと感じていたことだろう。

猫に話しかける武藤さんと、ツンデレちゃん

■五所塚から長尾神社へ、ミルフィーユのように重なるミステリアスな歴史

さて長尾神社を訪れたなら見逃せないポイントがある。権現台遺跡という縄文時代中期から後期の集落跡がある平坦な台地部分に、長尾神社とともに並んでいる五所塚第一公園

この五所塚第一公園が、なんとも言えない不思議スポットなのだ

どうがんばっても、写真ではそのミステリアスさをお伝えできないので、ぜひ現地に足を運んでほしいのだが、要するに、土をまんまるに盛った「塚」が、ぽんぽんぽん、とほぼ等間隔に5つ並んでいるのである。正直、それまでにみたことがないユニークなルックス。しかもその塚はよほど神聖なものなのか、がっちりと柵でガードされており立ち入ることはできない。

「五所塚は、直径四メートル・高さ二メートル前後の五つの塚が南北に並んでいることから、地元では古くから、こう呼ばれてきました。外観は古墳時代の円墳(えんぷん)に似ていますが、実際は、中・近世に村境や尾根筋に築かれた十三塚などと同様の、民俗信仰に基づく塚であると考えられています。」と、川崎市教育委員会による掲示にある。

「なんの根拠もないんですが…」と断った上で、武藤さんが話す。

「私の想像では、密教の修法の中でも大がかりな五壇法みたいなことをやった跡ではないかと思います。五箇所の塚の前に壇を築いて修法を行った可能性もあるんじゃないでしょうか」

五壇法とは、不動明王を中心に、降三世明王、大威徳明王、軍荼利明王、金剛夜叉明王の五大明王それぞれに壇を築き、5人の行者が各座にて息災などを祈願する、かなり強力な密教の修法

神社について語り合う武藤さんと『狛犬さんぽ』著者のミノシマタカコさん。塚が結構大きいのがおわかりいただけるだろうか。

ちなみに、川崎市教育委員会が言う十三塚とは、Wikipediaによれば、13基の塚(マウンド)から構成される土木建造物。「十三塚は中世の遺構なんですが、こういう形は本当に珍しいんですよ」と武藤さん。確かに十三塚で画像検索を試みても、こんな妙な(?)ルックスのものは見当たらない。こんなにミステリアスなのに、ほぼ猫と近所の子どもの遊び場でしかないなんて! 『ムー』編集部あたりでぜひ謎を解明してほしい。

そして、さらに私が衝撃を受けたのが、このあたりで五角形という特異な形状の縄文中期の竪穴住居跡と祭祀跡が発見されたと同じ掲示に書かれていたこと。

五角形の竪穴式住居があった場所に、つの塚が築かれ、その隣に五柱の神仏を祀る社が作られた…だと?

五角形の竪穴式住居は縄文中期(5000~4000年前)のものなので、五所塚が作られた中世には地中深くに埋れており、人々はその存在を知らなかったはずだ。
なのにそこに5つの塚を作るなんて、その符号は一体何? 超能力!? 教えて『ムー』編集部ーー!

「縄文神社の一つの仮説は、人が聖なる場所に選ぶ基準は意外と変わっていない、ということ。今の私たちは、発掘調査などからここに縄文時代の祭祀跡があったことはわかっています。でも、そんなことを知らなかったはずの中世や近世の人たちも「聖なるものを作るならここだ」と思った。やはり誰もが祈りたくなる場所は不変だからなのだと思います」と、武藤さん。

五所塚から長尾神社方面を望む。遠くに見える高い木が神社のもの。同じ高さの平坦な台地上に5に関係する2つの祈りの場が連なる。

縄文時代の祭祀跡、中世の祈りの場、鎌倉幕府から重要視された天台宗の寺院、そして修験の道場でもあったという長尾神社。いくつもの異なる時代と、異なる祈りの形がミルフィーユのように重なり合うこの土地の不思議。

時代は移れど、変わらない何かを軸に私たちは昔の人たちとしっかり繋がっているのだ…そんな実感に心震えた縄文神社なのだった。縄文神社巡拝、くせになりそうに良い…!

長尾神社界隈は閑静な住宅街でコンビニなどは見当たらないので、散歩のときは必ず水を持参しよう。

【取材協力】
武藤郁子(むとういくこ)さん

埼玉県生まれ。立教大学社会学部卒業後、出版社に入社、単行本編集に携わる。独立後、ベストセラー作家の時代・歴史小説やエッセイなどの編集に携わるかたわら、文化系アウトドアライターを名乗り、本質的な美や「場」に残された古い記憶を探し求める旅を続けている。webサイト「ありをりある.com」と「縄文神社.jp」を運営。近著に『縄文神社 関東甲信篇』(双葉社)、著書に『縄文神社 首都圏篇』(飛鳥新社)、共著に『今を生きるための密教』(天夢人刊)がある。
現在、密教に関する著書を執筆中。
ありをりある.com  https://ariworiaru.com/
縄文神社.jp  https://jomonjinja.jp/

■長尾神社 https://nagaojinjya.com/

<関連リンク>
『縄文神社』著者・武藤郁子さんに聞いた、縄文時代×神社=縄文神社の魅力 とは?

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冬の京都はお風呂で温活。美しいタイルで知られる西陣のキングオブ銭湯と銭湯カフェへ。 https://tripplanner.jp/topics/3421 Wed, 11 Jan 2023 12:06:50 +0000 https://tripplanner.jp/?p=3421 盆地のせいか、冬は特に寒さが身に沁みる古都・京都。風邪などひかぬよう夜はお風呂でしっかり温まりたいもの。 実は…

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盆地のせいか、冬は特に寒さが身に沁みる古都・京都。風邪などひかぬよう夜はお風呂でしっかり温まりたいもの。

実は京都は100軒以上の銭湯が残るお風呂パラダイス。中でもその内装の絢爛さで「キングオブ銭湯」と呼ばれる西陣の船岡温泉は、立派な観光名所の一つだ。

1923年(大正12年)に料理旅館「船岡楼」の付属浴場として営業を開始した歴史ある銭湯。色鮮やかなマジョリカタイルに彩られたロマンティックな館内は「ほう…」と声が出る絢爛さ。

登録有形文化財に指定された唐破風造の建物

残念ながら館内は撮影できないので、なんとなくその様子を想像できる別の銭湯建築を紹介したい。

船岡温泉から徒歩すぐのこちらの建物は、1998年まで営業していた元銭湯。今はカフェとして営業している「さらさ西陣」である。

大正時代に作られた銭湯をリノベーションした店内は、船岡温泉と同じくマジョリカタイルがびっしりの華麗空間。

西陣の旦那衆が主な顧客層だったという、船岡温泉街の景気の良さを今に伝える、ひとつひとつ丁寧に作られたタイル、美しすぎる…。

銭湯時代ののれんも!

船岡温泉は、天狗と牛若丸の彫刻のある格天井や緻密な欄干の透かし彫りなど、また違った見どころもあり国の登録有形文化財にも指定。レトロ一辺倒といえばそうでもなく、お風呂そのものは超モダンで、電気風呂、ジェットバス、露天風呂やくすり風呂もスタンバイ。普通の銭湯料金(2022年1月現在、大人 430円)で入れるのもうれしい。私が入ったときは、観光客よりも地元民が多い印象だった。

なかなか交わることのない、京都で暮らす普通の人たちと同じお風呂で温まる。これもまた、観光だけでは得られない、京都体験のひとつだ。

暮れなずむ船岡温泉街のノスタルジックさよ。

<船岡温泉> 公式サイト

京都駅より市バス206系統、千本鞍馬口バス停下車、徒歩約5分。

<さらさ西陣> 公式サイト

<近くのこの観光名所もチェック!>

「俺の白兎」で話題沸騰の織田信長を祀る、京都の絶景神社「建勲神社」。

 

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『物語で知る日本酒と酒蔵』著者の友清 哲さんが選ぶ、今オススメの5つの蔵元。 https://tripplanner.jp/topics/2808 Tue, 13 Apr 2021 12:57:42 +0000 https://jp.tripplanner.jp/?p=2808 グルメ大国フランスをはじめ、いまや世界中で愛されている日本酒。その一滴には、造り手である蔵元の歴史とロマン、と…

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グルメ大国フランスをはじめ、いまや世界中で愛されている日本酒。その一滴には、造り手である蔵元の歴史とロマン、ときには不思議なミステリーも秘められているようで…!? 日本酒が生まれる源を訪ね歩いた『物語で知る日本酒と酒蔵』著者、ライターの友清 哲さんが、いまイチオシの蔵元5つをピックアップ。いざ、ストーリーごと味わう美酒の旅へ!

――友清さん、5つの蔵元のお話の前に、まずは「日本酒」に惹かれたきっかけから教えてください。

日本酒にはっきりと関心を寄せるようになったのは、およそ20年前くらいでしょうか。

当時はまだ“第三次焼酎ブーム”の気配が残っており、日本酒が少し元気を失っている時期でしたが、やがてブームが盛り上がり始めたことから、旅のプランに酒蔵見学を盛り込むようになりました。

もともと「お酒は造り手や背景を知ると何倍も美味くなる」が持論なので、酒蔵見学という文化の定着が、日本酒への興味をいっそう後押ししたように感じます。

――20年の変遷をご覧になった身として、改めて「日本酒」の魅力をふりかえるなら? 

お米由来の甘みやふくよかな旨味など味についてももちろんですが、ここ10~15年ほどは各蔵で代替わりが進み、新しい蔵元が新しい発想で酒造りを始め、新鮮な驚きに出会えるのがいいですね。

――日本酒界に新しい風が! うーん、訪ねてみたい。蔵元めぐりのお作法はあるのでしょうか?

見学の際は、「当日は発酵食品を食べないように」など、よく言われる最低限のルールさえ守れば、あまり堅苦しく考え過ぎず、各蔵の案内に従って気ままに愉しめばいいのではないでしょうか。

日本酒の製造過程だけでなく、酒蔵は100年、200年と長い歴史を持っているところが多いので、建物や機材といった細かい部分までぜひ観察してほしいです。

ちなみに、それが泊りがけの旅なのであれば、蔵元さんに“その地域のおすすめの酒場”は絶対に聞いておくべき。ガイドブックに載らないツウ好みの店を教えてもらえることが多く、たいていその蔵の商品を多数取り揃えています。醸造の現場を見た上で飲む酒は、いっそう美味しく感じるはずです。

■『物語で知る日本酒と酒蔵』著者が選ぶ、今オススメの5つの蔵元。(写真・文:友清 哲さん)

長崎県佐世保市 梅ヶ枝酒造

酒造りについては基本的に機械に頼りすぎず、人力の繊細な感覚を大切にしながら仕込むのが梅ヶ枝酒造のモットー。

安政7年(1860)に建てられた建物をそのまま現在も使用し、蔵そのものが国の有形文化財に登録されています。江戸時代の部材をできるかぎり再利用し、たとえば屋根は古い瓦の一部を残し、野地に竹を使う江戸時代の技術を用いて修復。柱や梁の傷んだ箇所は、「根継ぎ」と呼ばれる工法で強度を確保。

レンガ造りの麹室は昔のまま手付かずで、保温と保湿のために、レンガと内壁の間には籾殻がたっぷり仕込まれているなど、大変興味深い建物です。

なお、蔵のすぐそばに「無窮洞」(むきゅうどう)という戦時中に掘られた洞窟が保存されています。こちらは単なる防空壕ではなく、かつてその場所に建っていた宮村国民学校の教師と小学生たちによって掘られた大規模な空間。教壇や炊事場、書棚などが手掘りされた見事な造り。酒蔵とセットでぜひチェックしてください。
⇒ 梅ヶ枝酒造

栃木県さくら市 せんきん

文化3年(1806)創業の老舗ながら、11代目となる現蔵元は元ソムリエという異色の経歴の持ち主。そのため日本酒らしからぬ甘酸っぱさを備えた造りが特徴で、急速にフリークを増やしている酒蔵です。建物自体は伝統を感じさせるものの、原材料の産地を統一する“ドメーヌ化”に取り組み、地域の味を表現しています。
⇒ せんきん

千葉県勝浦市 吉野酒造

千葉県は日本酒のイメージがあまり湧かない地域かもしれませんが、実は県内におよそ30の酒蔵が存在しています。なかでも個人的に注目しているのが「腰古井」の吉野酒造。精米から自社で行なう蔵は比較的珍しく、敷地内の天然水で仕込まれた酒は、実に淡麗で味わい深いです。

なお、「腰古井」は数々の賞を受賞するなど高い評価を得るお酒ですが、吟醸酒で仕込んだ梅酒もまた最高。さらには夏季限定でリリースされる、やはり吟醸酒で仕込んだ夏みかん酒も絶品です。
⇒ 吉野酒造

佐賀県伊万里市 松浦一酒造

焼き物で有名な佐賀県伊万里市で、正徳6年(1716年)から続く老舗の酒蔵です。吟醸酒から普通酒まで各種取り揃えたラインナップには、「レイホウ」や「さがの華」といった九州産の酒米を用いた酒も多く、地酒の楽しさをしっかり堪能させてくれます。

一方、この蔵はカッパのミイラが祀られていることでも有名。およそ70年前、母屋の改修工事中に発見されたというこのミイラは、おそらくかつて大陸から渡ってきたもので、今では蔵の大切な守り神になっています。

“観光酒蔵”を標榜する松浦一酒造ではこのほか、古い酒造道具や農機具類など、貴重な民族資料を200点ほど展示しているので、合わせてお楽しみいただければ。

⇒ 松浦一酒造

沖縄県うるま市 泰石酒造

実は沖縄にも酒蔵は存在しています。もともとは戦後、サトウキビを原料に焼酎を造り始めたのが泰石酒造のスタート地点で、その後、ウイスキーやリキュールなどに手を広げる中、空調や冷却設備を駆使して日本酒造りに着手。九州で精米された酒米を仕入れる形で売り出されたのが『黎明』でした。今では地酒ブームに乗り、本土からの観光客も多く訪れるそうです。

建物の様子も他の酒蔵とは異なり、コンクリート製の沖縄仕様。なお、蔵から立ち上る蒸気を火事と勘違いし、近隣住民が通報するトラブルが過去に何度かあったというのも、日本酒文化に不慣れな沖縄らしいエピソードです。

⇒ 泰石酒造

<取材協力>

友清哲(ともきよ さとし):フリーライター&編集者。旅・酒・遺跡をメインにルポルタージュを展開中。主な著書に『この場所だけが知っている 消えた日本史の謎』(光文社知恵の森文庫)、『作家になる技術』(扶桑社文庫)、『一度は行きたい戦争遺跡』(PHP文庫)、『物語で知る日本酒と酒蔵』『日本クラフトビール紀行』(ともにイースト新書Q)、『怪しい噂 体験ルポ』『R25 カラダの都市伝説』(ともに宝島SUGOI文庫)ほか。

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日比谷「日生劇場」の建築ツアーで知った、村野藤吾のびっくりエピソード https://tripplanner.jp/topics/2608 Fri, 13 Sep 2019 20:54:39 +0000 https://jp.tripplanner.jp/?p=2608 昭和の「建築の神様」村野藤吾 村野藤吾といえば、文化勲章も受章している日本建築史に残る巨匠。私のような素人がみ…

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昭和の「建築の神様」村野藤吾

村野藤吾といえば、文化勲章も受章している日本建築史に残る巨匠。私のような素人がみだりに語ったりしたらあちこちからお叱りを受けそうな「建築の神様」なんですが、難しいことはよく知らないけどファンなんですよねぇ。

どんなところが好きかというと、ちょっと狂気を感じるところ。美しいんですが悪い夢を見ているような気もする、きれいなだけじゃない暗めのロマンティックがたまりません。

中でも、よく村野建築の代表作に挙げられる日比谷の日生劇場は、時折無料の建築ツアーを開催しているし、親切なガイドさんが、その偏執的といっていい巨匠のこだわりをたっぷり解説してくれるのでおすすめ。ツアーで聞いた、巨匠のびっくりエピソードを絡めながらその独特の建築空間をご紹介しましょう。

まず玄関ホール。これでもかと使われている白く美しい大理石のせいでスペインのお山がいくつか消えたとか消えないとか。写真の受付カウンターは、床との境目を一切無くすよう巨匠がこだわったそうで、まるで大理石から生えてきたような仕上がりぶり。


実はこだわっている五本足のもぎり台


今も使われている村野デザインの灰皿

ゴミ箱からもぎり台、灰皿に至るまで備品はほぼすべて村野さんがオリジナルでデザインしているのですが、一見それほど変わってないように見えるもぎり台も、実は足が5本あったりします。

そして、劇場フロアへと向かう階段の赤い絨毯、実は床に載せられているのではなく、その厚み分、大理石がくり抜かれて埋め込まれているとか(!) 。

微妙な曲線が優雅な手すりは、巨匠の指示で「紳士が淑女に手をさしのべている」イメージに。す、すごい指示……。

らせん階段は裏側に注目

村野建築の名所といえば優美な螺旋階段。

このらせん階段の裏は、どんな細かい凹凸も見逃さず、完璧になめらかになるよう巨匠は大変こだわっていたそう。ちょっとさわってみましたがほんとうにスベッスベで、当時の職人さんたちの悲鳴が聞こえるよう…

ガウディが見れないなら日生劇場に行けばいいじゃない

さて、お待ちかね、あまりにも有名な劇場内部をご紹介。天井にはアコヤ貝、壁にはガラスモザイクタイルがぎっしりと貼られた、めまいがするような幻想的な空間です。

壁に細かい焼きガラスを貼っていく作業は、どんなに熟練の職人さんが頑張っても110cmしか進められなかったとか。

しかも最終チェック段階で、巨匠は各劇場ドアの角のあたりが気に入らなかったらしく、自ら矢印の部分の小さなアクセントをつけてまわったそう。素人が見ると。その必要性はもはや謎……。



どうです? 冒頭で「狂気を感じる」「悪い夢を見ているような」と思わず書いてしまった私の気持ち(褒めてます)、ちょっとは共感いただけるのではないでしょうか?

この空間に佇んで、50年以上も前に建てられたというのにいまだジワジワと迫ってくる巨匠の完璧主義に触れていると、「嫌われる勇気」なんて、村野藤吾は考えたことなかったんだろうなぁ、と改めて尊敬。

村野作品でこれまた有名な目黒区総合庁舎の見学ツアーに参加したとき、ガイドさんに聞いたんですが、村野先生は、地上から7階の屋上あたりを見上げて「あそこは10cm右に…」みたいなことをおっしゃっていたとか(その視力もすごい……!)。
「そ、そんなことを言われて心が折れる職人さんとかはいなかったんでしょうか?」とガイドの方に聞くと、「でも、神様だから……」とみなさん素直に従っていたそうです。

自分が、良く言えば大人力が高く、悪く言えば妥協しがちなので、この完璧主義エピソードには胸熱。本当にいいものを作りたいという熱意と、その純粋さ、そして決して折れない心、自分には無理すぎて尊敬しかない。

村野建築を今も誇りに思い、どんなに使いにくくても(たとえば上の、村野デザインのゴミ箱には分別機能がないから、今でも清掃スタッフは夜手作業で分別しているとか)出来る限りもとのまま使おうとしている日生劇場の愛も素晴らしい。昭和の名建築がばんばん壊されるなか、日生劇場はあと60年は少なくとも残す方針だそう。


ドアノブがちょうちょ!ガーリー!

とはいえ、バリアフリー対策や照明のLED化など、やむを得ない事情があって、巨匠による完璧な世界観は一部ほころびているのも確か。

全然無関係の私ですが、「ああ、こんなことをしたら村野さんがあの世で激怒されるのでは……」と心配してしまいました。

観劇の際に、ふと足を止めて、ぜひ細部を鑑賞されることをおすすめします。もうここ、世界遺産にしていいと思う。

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