静岡に関する旅行の現地取材記事まとめ - トリッププランナー https://tripplanner.jp/topics/tag/静岡 少し違う旅のアイデア Thu, 05 Feb 2026 05:22:54 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=7.1.3 https://tripplanner.jp/wp-content/uploads/2021/01/cropped-favicon-32x32.png 静岡に関する旅行の現地取材記事まとめ - トリッププランナー https://tripplanner.jp/topics/tag/静岡 32 32 熱海の喧噪を忘れる絶景ホテル。ソラトニワ熱海伊豆山に行ってきた https://tripplanner.jp/topics/5803 Tue, 21 Oct 2025 11:25:40 +0000 https://tripplanner.jp/?p=5803 2025年10月1日、熱海・伊豆山の高台に佇む「ゆとりろ熱海」が「ソラトニワ熱海伊豆山」として新たに生まれ変わ…

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2025年10月1日、熱海・伊豆山の高台に佇む「ゆとりろ熱海」が「ソラトニワ熱海伊豆山」として新たに生まれ変わりました。約1年間の改装を経て、全33室すべてがリニューアル。今回は、ご縁がありオープン直前に試泊体験してきました。

訪れてみると、熱海駅周辺の賑わいとは別世界。山の上ならではの静かで美しい空間が広がっていました。

テーマは「A Timeless Journey (タイムレスジャーニー)」生まれ変わったソラトニワ熱海伊豆山

JR熱海駅から無料送迎バス(事前予約制)で駅からおよそ20分。急な坂を上り続けると、伊豆山の頂上近くという立地にソラトニワ熱海伊豆山があります。

「ソラトニワ」という屋号には、”広がる空、ゆれる海、そびえる山、そして根を張る庭。移ろう季節とともに、風景は表情を変えても、時代が変わっても、この風景と心は変わらない”という想いが込められているといいます。「柔らかな音の響き」を意識したネーミングで、伊豆山の魅力をわかりやすく伝えることを目指しているそうです。

施設のテーマは「A Timeless Journey (タイムレスジャーニー)」。熱海のレトロ性と先進性の両立を意図したコンセプトで、古き良き熱海の歴史をリスペクトしながらも、今の時代にあったスタイルを追求していました。

写真映えするスポットがいっぱい。五感を刺激する館内

・ロビー:窓から広がる海の絶景

館内に足を踏み入れると、まず目に飛び込んでくるのが大きな窓から見える相模湾の絶景です。これだけで、テンションがあがってしまいます! さらに、ヒノキ、ジュニパー、ラベンダーを調合したという、オリジナルの香りにも包まれてうっとり。視覚も嗅覚も刺激されます。

ロビーとつながる足湯カフェは、相模湾と豊かな緑の絶景パノラマビューを眺めながら、足元からじんわりと温まることができます。タオルの貸し出しもありました。

チェックイン後のお楽しみは、ここでいただけるウェルカムアフタヌーンティー。抹茶のシフォンケーキ、わらび餅、いちごのマカロン、生クリーム大福など、一口サイズの色とりどりのスイーツが並びます。足湯に浸かりながら、目の前に広がる海を眺め、甘いものをいただく…という贅沢な時間を過ごせました。

本来は朝も日の出を楽しめるスポットなのですが、残念ながら試泊当日は悪天候で、朝日を見ることはできませんでした。晴れた日には、オレンジ色に染まる空と海のグラデーションが美しいそうですよ。

・フォトテラス:幻想的な夜のライトアップ

今回のリニューアルで新設されたフォトテラスも、ホテルの見どころの一つ。緑あふれる開放的な空間です。以前は「本当に何もなくて木が生えているだけだった」場所を、撮影スポットとして整備したとのこと。

日没後のライトアップが特に素敵で、テラスの下から炎が立ち上る演出も。スタッフの方によると、撮影のおすすめ時刻は黄昏時。木々のシルエットもしっかり写る時間帯だそうです。ベストな時間をスタッフの方にきいて、ぜひ写真撮影を楽しんで。

・大浴場:サウナとアメニティも充実

大浴場は、男女ともに露天風呂付きの同じ構造で、伊豆山温泉の「硫酸塩泉」を楽しめます。古くから湯治の地として愛されてきた温泉で、美肌効果のある弱アルカリ性のお湯です。広々とした空間は、気持ちいい!

サウナはMETOS監修の暗闇の瞑想サウナで、ロウリュや頭上から降り注ぐ打たせ水、水風呂など、極上のととのい体験ができます。

そしてちょっぴり嬉しかったのが、脱衣所に用意されたアイスとヤクルトのサービス。お風呂上がりのヤクルトは格別。マッサージチェアも2台設置されており、自由に使えますよ。

サウナも楽しめる客室も。スイーツからコンフォートまで一挙紹介

館内ツアーでは、いくつかの客室タイプを見学しました。全室に異なる写真作品が掲示されており、熱海の海や朝日をイメージした色調で統一されています。2階から4階にわたり、30点以上の作品が展示されているそうです。

・オーシャンビューコンフォート/オーシャンビュージャパニーズルーム

最も室数が多いのが「オーシャンビューコンフォート」(13室)。セミダブルサイズのシモンズベッドを2台配した洋室タイプで、定員は3名です。窓からは相模湾を一望でき、特に晴れた日は初島も見えるそうです。

和室タイプの「オーシャンビュージャパニーズルーム」は、和室8畳にセミダブルサイズのベッド2台を設置したお部屋。最大5名まで宿泊可能で、女子旅やグループ旅行に人気とのこと。どちらのお部屋も落ち着いた雰囲気でした。

・サウナ+露天風呂付デラックステラス「T01」(ティーゼロイチ))

テラスに専用のバレルサウナ(2名定員)とジャグジー付きの露天風呂を設置したお部屋です。3室あり、上層階は眺望がありますが、下層の「T01」(ティーゼロイチ)など一部は眺望がないタイプもあります。お部屋の露天風呂は温泉ではありませんが、プライベートな空間でゆっくりと過ごせます。

・ジュニアスイート

セミダブルサイズのシモンズベッドを2台配した洋室タイプ。14平米のテラスには3名でも入れるバレルサウナと、露天風呂・整い椅子を設置しています。お部屋からの眺望も素晴らしく、サウナ好きにはたまらない客室です。

・プレミアムスイート

上から2番目のスイートルームで、定員4名のお部屋です。23平米の広々としたテラスには、4名でもゆったり入れるバレルサウナと露天風呂、整い椅子を完備。浴槽に水を張って冷やすこともできるそうです。

120インチの3in1プロジェクターも完備されており、大画面での映画鑑賞や推し活利用にも対応可能です。オーシャンビューが自慢のお部屋で、贅沢な滞在を楽しめます。

・ラグジュアリースイート

最上級のスイートルームは、定員6名の広々としたお部屋。22平米のテラスには4名でも広々入れるバレルサウナと露天風呂、整い椅子を設置しています。120インチのプロジェクターも完備で、グループでの宿泊にも最適です。夜通し大人数でも楽しめそうなお部屋でした!

滞在に欠かせない食。夕飯後の別腹も堪能

ソラトニワでは、3ヶ月ごとにメニューを変更し、季節を意識したお料理を提供しています。特に前菜には力を入れているとのことでした。

試泊当日の夜に用意されていたのは、なんと「熱海最上級コース」! 一品一品丁寧に説明していただきながら、ゆっくりと味わうことができました。

どのお食事も季節を感じさせてくれたのですが、感動したのは〆のスイーツ「丹那ミルクプリン キャラメルコーヒーシロップ」!。地元・丹那の濃厚なミルクを使ったプリンは、なめらかで優しい甘さ。そこにキャラメルコーヒーシロップを加えたときの味変が、たまらなくおいしいんです。キャラメルと珈琲の独特の苦みが別のスイーツにしてしまったかのよう。またぜひ食べたい一品でした。

また、お食事のコースには飲み放題も含まれています。スパークリングワインやビール、日本酒、梅酒など、種類豊富なドリンクを楽しめます。静岡の地酒も揃っており、お料理との相性も抜群でしたよ。

さらに同じ会場で提供された朝食も魅力的! 地元の食材を生かした和朝食には、自家製スムージーや土鍋ご飯、静岡県産地養卵と特製出汁醤油、真鯛の刺身など、健康にも良さそうなラインナップ。優しく上質な味わいのおかずに加え、ご飯がおいしすぎて、ついついおかわりしてしまうほどでした。

・夕食後の別腹。〆パフェで特別な一日を

夕飯でもスイーツがありましたが、〆パフェは別腹ですよね。21時から22時の間、Barでは、食後でも無理なく食べられるミニサイズの〆パフェが提供されていました。ゆっくりお部屋で楽しむのもおすすめですよ。

日常を忘れられる空間。美しい景色とともに過ごすホテル

ソラトニワ熱海伊豆山は、熱海の喧噪から離れ、静かな高台で、相模湾の絶景を独り占めできる特別な場所。

絶景や香りに加え、ゾーン別・時間帯別に異なるBGMが流れているなど、五感すべてで「タイムレス」な空間を体験できました。「柔らかな音の響き」という屋号の通り、心地よく穏やかな時間のなかで、熱海の新しい魅力を発見できる素敵な宿でした。

施設概要
ソラトニワ熱海伊豆山
住所:〒413-0002 静岡県熱海市伊豆山1173-534
電話:0570-055-666
公式サイト:https://soratoniwa-atami.com/
公式Instagram:https://www.instagram.com/soratoniwa_atami/

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富士山を楽しむための絶景ホテル! 静岡の日本平ホテル満喫レポート。 https://tripplanner.jp/topics/3391 Sat, 31 Dec 2022 08:37:14 +0000 https://tripplanner.jp/?p=3391 通勤電車の中から富士山がちらりと見えただけで「今日はツイてる!」と思ってしまう。 東海道新幹線は富士山が見える…

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通勤電車の中から富士山がちらりと見えただけで「今日はツイてる!」と思ってしまう。
東海道新幹線は富士山が見える座席のほうがすぐ埋まる。
初夢で見るともっとも縁起がいいと言われるのは富士山だ。

私たちのDNAのどこかにラッキーアイテムとして組み込まれているとしか思えない、霊峰・富士山。何を隠そう、私も大好きである。

あの美しい姿をたっぷり堪能できれば、特に他に何もしなくてもいいのではないか……と思いたち、ある冬の日、静岡の日本平ホテルへ向かった。
ここは「風景美術館」というキャッチコピーで知られる、富士山の眺めの素晴らしさでは国内屈指の絶景ホテルである。

宿泊者ならではの日本平ホテルの楽しみ方

日本平ホテル
窓一面に広がる富士山と三保の松原。この風景がすでにアート。

もちろん、日本には、山中湖や河口湖、伊豆、箱根エリアなどに「富士山の絶景」が楽しめる素晴らしい宿がいくつもある。でも、正直言って、ちょっと宿泊料金がお高いのよね……一人一泊3万円くらいするのがザラ。

しかし、日本平ホテルは、富士五湖や伊豆などのザ・観光地に比べ、静岡市という「えーと、政令指定都市でしたっけ…?」みたいな、いわゆる地方都市にあり、料金体系がビジネスホテル並みなのだ。時期を選べば、一人一泊1万円くらいで宿泊できたりする。

おまけに東京都心から新幹線でわずか1時間ちょっとの「静岡駅」から無料のシャトルバスが出ており、アクセス至便。ここを穴場と言わずしてどこが穴場であろうか。

日本平ホテル
日本平ホテル外観。背後にちらりと富士山が見える。

このホテルは特に有名建築家が手掛けたわけではないが、どこを見ても品がよく、シンプルでかっこいい。

日本平ホテル
現代のカリスマ左官職人と呼ばれる久住有生による壁面。
日本平ホテルのエレベーターホール
エレベーターホールもシンプル&スタイリッシュ。
日本平ホテルの客室
客室はこんな感じ。

いやぁ…シンプルで上品、高級感たっぷり。こんなホテルに、ビジネスホテル並の料金で泊まれるなんて!

さて、荷物を置いて一息ついたら、さっそく自慢の庭に繰り出してみよう。

世界遺産、富士山と三保の松原のコラボを愛でるガーデン散歩。結構な広さなのでわりといい運動になる。

このホテル、ランチやカフェタイムは、富士山の絶景を楽しみたいゲストで大混雑するが、実際のところ、彼らの多くは日帰り客。夕方になると、ホテル内はぐっと静かになり落ち着いた雰囲気を帯びてくる。ここからが宿泊客ならではのお楽しみターイム!

まず絶対行くべきは、最上階の「アッパーラウンジ」。夕暮れちょっと前の時間帯を狙っていけば、刻々と色を変える、富士山の眺めを堪能できる。

日本平ホテルのアッパーラウンジ
ほんのりピンクに染まって美しい富士山と一緒にアペロタイム。
コースターにも富士山♡

私が行ったときは、ラウンジ内はほぼ貸し切り。ここで一人静かに、ただひたすら富士山の色の移り変わりを楽しむなんて、贅沢すぎる時間だ。

日が沈んだ後、富士山は深い青に包まれ、より神秘的な眺めに。明かりがつき始めた清水港もキラキラしてとてもきれい……。

夜景をより楽しむためにと、双眼鏡を貸してくれた。

とっぷり日が暮れたら、そろそろディナーにしましょうか。正直歩いていけるところにディナースポットはないので、タクシーを呼んでどこかへ行くか、ホテル内で食べるしかない。私はカクテルも飲んじゃったし面倒なので、ホテル内のレストランをチョイス。

日本平ホテル特製 ハンバーグステーキ
日本平ホテル特製 ハンバーグステーキ  2,500円

ホテル内のレストランというとつい身構えてしまいがちだが、ここはコース以外ならわりとリーズブル。パスタやカレーなどは1000円台からスタンバイしていたりする。

ホテルから一歩も出なくても、世界遺産の富士山をこれでもか! と楽しめる日本平ホテル。手軽なステイケーション先としておすすめだ。

日本平ホテル近隣で楽しむ観光ガイド

とはいえ、やはりちょっとくらいは観光したい……と思うあなたに、日本平で楽しめるアクティビティをいくつかご紹介しよう。まずは2018年にオープンした有名建築家・隈研吾設計の「日本平夢テラス」。ホテルから歩いて行くことができる。

日本平夢テラス
地元静岡県産のヒノキ材を使った特徴的なデザイン。

富士山や駿河湾、三保松原のほか、伊豆半島や南アルプスまで。日本平の絶景を楽しむための施設で、入場は無料だ。

日本平夢テラス
法隆寺の夢殿にヒントを得て、八角形にしたのだとか。

日本平夢テラス

ここにはカフェエリアもあり、軽食をいただくことも可能。日本平ホテル滞在時の手軽なランチスポットしても活用できる。

私はひつまぶしセットみたいなものをいただいた。

名建築と富士山のコラボを楽しんだあとは、徒歩で日本平ロープウェーへ。ここから、徳川家康を祀る絢爛豪華な神社、久能山東照宮へ行けるのだ。

わりと険しい山を下るので乗り物好きもワクワク。

久能山東照宮については、別の原稿でたっぷり紹介しているので詳細は省くが、ここは徳川家康を祀った日本で最初の神社。1617年創建、日光東照宮より前に作られた国宝の神社だ。

久能山東照宮
2023年はNHK大河ドラマ『どうする家康』に合わせて注目度アップが必至。

富士山は見えないけれど、駿河湾の眺めが美しい絶景の神社。春は梅が咲き誇り、天国のような雰囲気。

額縁のような門のむこうに駿河湾が。

最後におまけ。

旅といえば、温泉!大浴場!という思考回路も、おそらく我ら日本人のDNAに組み込まれてしまっているのかもしれない。富士山の眺めは最高だったけど、お風呂がなぁ…と思ったあなたは、帰りに静岡駅付近の有名サウナへ立ち寄ってみよう。

ここ、「サウナしきじ」は素朴な銭湯という外観だが、実は全国のサウナーがこのためだけにやってくる「サウナの聖地」。テレビや雑誌、ネットなどあらゆるメディアでさんざん紹介されている超有名スポットだ(ぜひ、「サウナしきじ」で検索してみてください)。

サウナしきじ
静岡駅から市内バスで登呂コープタウン行き「登呂コープタウン」下車、徒歩3分。
芸能人のサインがずらり。

気持ちよさが異次元レベルという、地下天然の湧き水を使ったミネラル豊富な水風呂で整えば、旅の満足度もアップするはず。

手頃な値段で楽しめるパワースポット富士山を愛でる首都圏からの一泊二日旅行。空気が澄んだ冬の旅のアイデアにいかが?

<関連記事>

・大河ドラマ「どうする家康」で盛り上がる! 静岡市でぜひ訪れたい5つの徳川スポット

<関連スポット>

・日本平ホテル
・日本平夢テラス
・久能山東照宮
・サウナしきじ

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大河ドラマ「どうする家康」で盛り上がる! 静岡市でぜひ訪れたい5つの徳川スポット https://tripplanner.jp/topics/3189 Tue, 06 Dec 2022 05:51:49 +0000 https://tripplanner.jp/?p=3189 2023年のNHK大河ドラマ「どうする家康」。徳川家康ゆかりの地のひとつ静岡市は家康が思春期を過ごし、また大御…

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2023年のNHK大河ドラマ「どうする家康」。徳川家康ゆかりの地のひとつ静岡市は家康が思春期を過ごし、また大御所として晩年を過ごした場所。
東京から静岡駅までは新幹線で1時間あまり。静岡県内でも伊豆や熱海、富士山周辺に比べ、特に観光地という印象はないゆえ、ホテル料金もリーズナブル、実はとっても穴場なんです!

静岡市で必見の徳川スポットはここだ!

1. 駿府城公園

静岡県静岡市葵区1

1585年に徳川家康が築城した歴史あるお城。家康手植えのミカンも残っています。約1万本というツツジが咲く5月や、桜と紅葉のシーズンに訪れるのもおすすめ。

鷹狩が好きな家康らしい像も。

駿府城の中には紅葉山庭園もあり、茶畑や三保の松原など、駿河の国の名勝を模した日本庭園が見どころ。ちょっと休憩したいときは、有料でお抹茶と和菓子などをいただくことできるもみじ亭へゴー!

ちなみに、駿河城近くには素朴な佇まいながら実はテレビや雑誌の常連となっている静岡おでんの有名店「おがわ」があるので、小腹が空いたらぜひ立ち寄りを。

 

2. 駿河国総社 静岡浅間神社

静岡浅間神社
静岡県静岡市 葵区紺屋町11−1

JR静岡駅前からバスで約10分程度のところにある駿河国総社。この近くにある臨済寺に今川家の人質として預けられていた徳川家康は、ここで元服式を行いました。


神部神社(かんべじんじゃ)、浅間神社(あさまじんじゃ)、大歳御祖神社(おおとしみおやじんじゃ)の3社を総称して静岡浅間神社と呼び、江戸時代は日光東照宮と並ぶほど豪壮な神社として有名だったそう。

狩野派の絵師による天井画や、諏訪大社などを手掛けた立川流の彫師による彫刻など、日本の美と匠の技に満ちた極彩色の絢爛たる神社。

3. 浮月楼

静岡県静岡市 葵区紺屋町11−1

JR静岡駅から徒歩すぐのところにある、大政奉還後に徳川慶喜が 20 年住んだ屋敷跡を使った懐石料理レストラン&結婚式場。慶喜時代の庭を再現した庭園、直筆の書など、徳川慶喜関連の資料も展示。

4. 清見寺

清見寺
静岡県静岡市清水区興津清見寺町418-1

静岡駅から足を伸ばして訪れたい、清水区にある臨済宗妙心寺派のお寺。徳川家康が竹千代時代、今川氏の人質として教育を受けた寺として有名。駿河湾を望む高台にあり、かつてはお寺のすぐ前まで海が迫り、世界遺産の三保の松原を眼科に捉えた絶景スポットだったそう。

約1300年程前、天武天皇朝時代からの歴史を持つ貴重な寺院なのに、戊辰戦争で敗軍となったためか、明治維新後はお寺の一部に東海道の線路が敷かれてしまう事態に。ま、それも今見るとユニークな景観。

清見寺の入り口
お寺の中に電車が走る、世にも珍しいお寺。

江戸時代、朝鮮からの「朝鮮通信使」の宿舎となった場所でもあり、彼らが詠んだ詩文が書かれた扁額が多く残ることから、ユネスコ世界記憶遺産にも登録。
なお、境内にある梵鐘は1314年の鋳造で、小田原征伐の際に豊臣秀吉が陣鐘に用いたとか。

豊臣秀吉に使われた清見寺の鐘
豊臣秀吉に駆り出された鐘

5. 久能山東照宮

最後は、静岡市での徳川スポットめぐりで絶対に外せない聖地を。

静岡県静岡市駿河区根古屋390

久能山東照宮は、徳川家康の遺言に従って元和2年(1616)に創建された徳川家康を祀る霊廟と神社。荘厳な社殿に施された一流の職人たちによる彫刻のほか、駿河湾を見下ろす絶景も素晴らしい。

久能山東照宮から駿河湾を望む
駿河湾側の石段。周囲にはいちご農園がいっぱい。

富士山の絶景スポットで知られる日本平からロープウェーで行けるのでついでにこんな風景も楽しめてしまう。

日本平ホテルからの富士山の眺め
日本平ホテルからの富士山の眺め

歴史、建築、立地…何もかも素晴らしく、周辺で採れる石垣いちごも美味。ここを語りだすと長いので、詳しくは別のレポートでどうぞ!

・久能山と日光の東照宮、そもそも何が違うの? 久能山東照宮学芸員に聞いた
・久能山東照宮の彫刻や意匠に込められた、徳川家康の平和への願い。学芸員に話を聞いた。
・ガイドブックにはなかなか載らない、学芸員に教わる久能山東照宮のトリビア6選。

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静岡茶の祖の故郷、元祖縁側カフェ「山水園」で日本茶の奥深さを知る https://tripplanner.jp/topics/2452 Tue, 16 May 2017 19:24:14 +0000 https://jp.tripplanner.jp/?p=2452 おいしいお茶を求めて旅するなら、東京からのアクセスばつぐんのお茶のまち、静岡へ。中でも、静岡茶の祖と言われる聖…

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おいしいお茶を求めて旅するなら、東京からのアクセスばつぐんのお茶のまち、静岡へ。中でも、静岡茶の祖と言われる聖一国師生誕の地に佇む茶農園は、お茶の奥の深さを学ぶにはうってつけの「秘境」です。

日本茶の生産量日本一のグリーンティーカントリーを訪れるなら、一度は体験して欲しい、静岡でしか体験できないディープなお茶があります。

それは、奥静岡(通称オクシズ)の山奥、栃沢の里山に佇む、江戸時代から続く茶農家「山水園」でのお茶体験。山水園は、栃沢のお茶をより多くの人に味わって欲しいと1980年代から自宅の縁側を開放してきた、いわば「縁側カフェ」の先駆けでもあります。

100年以上昔に建てられたという味わい深い古民家もすてき。訪れると、まずはこちらの縁側で「山の茶人」であり、農園主の内野清巳さん自ら入れてくれたお茶と、手づくりの御茶請けをいただきます。

思わず笑みがこぼれる、ライターのミノシマタカコさん。

栃沢は、鎌倉時代の高僧で、留学先の宋から茶の種を持ち帰ったことから「静岡茶の祖」といわれる聖一国師(しょういちこくし)が生まれた場所。歴史と、昔ながらの茶農家が集まる集落の風情、お茶のおいしさ、そして、格式の高いお茶の世界に触れられる「静岡茶事始め」にはまさにうってつけの場所が、ここ山水園なのです。

お茶に使うお水も、栃沢の岩清水を利用。なんとこのお水、聖一国師ゆかりのお祭りである博多山笠の際には、ここから福岡まで届けられるという、由緒ある水だったりします。

内野さんと、無農薬にこだわる茶畑。

手がけるのはたくさん飲んでも胃に来ない「常茶」。現在、紅茶も研究中だそう。茶摘みのシーズンである5月を除けば、事前予約をすれば縁側でのお茶の試飲、工場と茶畑見学、茶摘み体験が可能です。

さらにディープな体験をしたいなら毎年5月と11月に行われるお茶席体験がおすすめ。ここでは、厳選された茶葉を使ったお茶を内野さん自らが入れてくれるのですが、これが、個人的にも緑茶の概念を覆すほどの体験でした。

縁側から古民家の中へ入ると、そこには立派なお茶席の用意が。

まず驚いたのが、お茶がシャンパングラスで出されること。針のように細く鋭くぴんと張った茶葉も見るからに極上です。こちらに30-40度のぬるいお湯をほんの少し注ぎ、それをすするように頂くのが一煎目。まずは香りを存分に楽しみます。濃厚なお茶には、今まで味わったことのない独特の「うまみ」も。

「私たちは“山のおだし”と呼んでいます」と内野さん。確かに、おだしの効いた味、という表現がぴったりのうまみです。こんなお茶飲んだの初めて!

御茶請けは、徳川家康の時代から徳川家の御用窯だった歴史ある賤機焼(しずはたやき)で出されます。この焼き物、なんと裏を返すとこんな感じ。

「鬼福」といって、縁起物なのだそう。

温度を少しずつ変えて三煎いただき、味の違いを楽しんだ後は……、

「どうぞ、塩をかけてお召し上がりください」と内野さん。え? 食べるの!


最初は驚いたものの、これがとっても美味しい! お茶を頂きながら何ですが、ちょっと日本酒をひっかけたくなるうまさ。

緑茶って飲食店や会議室などあらゆるところで無料で出されすぎて、抹茶に比べるとカジュアルな飲み物だと思い込んでましたが、こんなに格式の高いものだったとは……。空気のように当たり前にあるお茶についてあまりにも無知だったことを反省するとともに、もっと深く知りたいという気持ちに。最近都内でもおしゃれな日本茶カフェが増えてきているので、めぐってみようかしら。


ちなみに山水園のお茶は直販のみで、市場には流通していません。訪問時に買えますが、お取り寄せも可能。問屋を通さないことで良心的な価格を維持し、全国のごひいきさんに届けているそう。

そんな贔屓筋のお客様向けに毎年5月と11月に実施されるお茶席は、トリッププランナーを見たと言えば参加できます。

山水園   電話 054-291-2219   メール [email protected]

新茶のシーズンなど、静岡茶生誕の地での格式高い最高のお茶を味わいにぶらりオクシズまでドライブしてみては?

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ガイドブックにはなかなか載らない、学芸員に教わる久能山東照宮のトリビア6選。 https://tripplanner.jp/topics/2077 Sun, 26 Mar 2017 14:50:36 +0000 https://jp.tripplanner.jp/?p=2077 富士山の絶景スポット「日本平」や石垣いちご狩りが楽しめる農園からのアクセスも良い、久能山東照宮。 観光ガイドブ…

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富士山の絶景スポット「日本平」や石垣いちご狩りが楽しめる農園からのアクセスも良い、久能山東照宮。
観光ガイドブックや公式サイトではあまり取り上げられない、けれど知ってみるとじんわり嬉しい、久能山東照宮を歩く時に見つけて欲しいコネタたち。今回も、久能山東照宮博物館学芸員の戸塚直史さんにガイドしていただきます。

その1:境内に徳川家康のプラモデルが奉納されている

ひとつめは、コネタと言っても有名ネタから。
歴史と伝統に満ち満ちた久能山東照宮で、とりわけ異彩を放つのがこれらのプラモデル。葵の御紋をまとったガンダムなんてここでしか見られないかも?
実は静岡はプラモデルの聖地。ガンダムで有名なバンダイの工場や、青島文化教材社に田宮模型など、世界的に有名な模型メーカーはここ静岡にあるのです。
久能山東照宮や静岡浅間神社の造営のために全国から集められた職人たちが、造営後、この地に残ったことが昭和のプラモデル産業の発展に関係しているからだそうですよ。

その2:実は豊臣秀吉と織田信長もご祭神だった

江戸時代はかなり高い地位の人間でないと入ることが許されなかった拝殿の内側。今もご祈祷や結婚式などでないと上がれない場所の、正面に祀られているのがご祭神の徳川家康。実はその左右には、相殿として豊臣秀吉と織田信長も祀られているのは意外と知られていません。
「江戸時代は仏様の山王権現と摩多羅神がいらっしゃったんですが、明治維新後の神仏分離のとき仏様なのはおかしい、ということで、秀吉公と信長公をお祀りすることになったのです」と戸塚さん。

どんなに日本史に疎い人でもこの人だけは知っているだろう、という有名人が3人揃って祀られている神社なんてここだけじゃないでしょうか?

かつての上司(?)に挟まれるのはやや緊張するかも。

その3:参道の石灯籠に見る武将たちの階級社会

ご祭神である徳川家康の墓所である神廟(しんびょう)につづく参道。
左右には名だたる武将たちが奉納した石灯籠が並んでいます。「実はこの灯籠、上のほうが有名大名となっています」と戸塚さん。背後に回ると何年にどこの大名が奉納したか分かるものも多いので「おお、ここに置けるということは幕府内でかなり力を持っていたのだな…」などと深読みするのも楽しい…かも?

有名大名もいっぱいです。

その4:忠犬ならぬ忠馬? 家康のお墓の後ろにある小さなお墓

国宝に指定されているきらびやかな極彩色の社殿群の背後にあるのが、家康の墓所である神廟(しんびょう)。
「久能山東照宮はなぜかイタリア人観光客が多いのですが、彼らは不思議と社殿よりこちらの神廟に胸打たれるようです」と戸塚さん。文化も変われば感銘ポイントも違うのでしょうか。
このお墓、西を向いていることで有名ですが、その理由としては、「西側の大名ににらみを利かせているという説や、生まれ故郷の三河を見ているという説、昔の仏教は西側に浄土があると言われていたので、そのために西を向いているという説などいろいろあります」と戸塚さん。

静かに手をあわせたあとは、きびすを返してしまいがちですが、実はここにも見逃せないポイントがあるのです。


お墓の後ろにそっと寄り添うようにあるのは、なんと馬のお墓。「こちらは家康公の愛馬のお墓と伝わっています。家康公が亡くなったあと、夜な夜な家康公のお墓のそばまで現れ、最後はその場所で亡くなったとうことで近くに埋葬されたそうです」と戸塚さん。

大名たちのヒエラルキーがにじみ出た参道を抜けて、家康公のすぐそば、いわばトップの位置についたのお馬さんのお墓だったなんて、なんていい話!

その5:金色以外もいた!愛嬌たっぷりの素朴な狛犬

久能山東照宮の狛犬は、日光の東照宮と同じく金箔キラキラタイプ。しかし、実は石造りの素朴な狛犬もしっかり残っているのは意外と知られていません。

「実は私も大好きな狛犬なんですよ」と戸塚さんが案内してくれたのは、久能山東照宮博物館の入り口。目立たないですが、ここに古い狛犬が残っているのです。

さっきの金色の狛犬に比べると愛嬌たっぷり!これはかわいい!

狛犬好きがこじれて「狛犬さんを愛でる会」を主宰、狛犬の本まで出版してしまったライターのミノシマタカコさんも大喜び。

存在感をアピールしているとはあまり言いがたい場所にありますが、博物館に入る前には要チェック。なんだかんだ言っても、ここは天下の久能山東照宮。きっと有名な石工さんが彫った名作狛犬に違いありません。

その6:久能山東照宮最強の撮影ポイントはここ!

「皆さんにぜひおすすめしたい久能山東照宮でいちばんの絶景ポイントがこちらです」と戸塚さんが案内してくださったのは、駿河湾を望む一ノ門。四角く切り取られた絵のような青い海は絶好の撮影スポット。日本平へロープウェイで戻る人はうっかり見落としがちなので要注意です。

この門をくぐって、石段を1159段降りれば、そこは「いちご狩り」のメッカ、久能山石垣いちご農園通り。
白く見えるビニールハウスは全部いちご農園なのです。

ぜひ、青い海を眺めながら、のんびりと下って欲しい風光明媚な石段。ゴールにはおいしいいちごが待っていると思うと疲れも感じないのが不思議でした。

 

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・久能山東照宮

<久能山東照宮へのアクセス>JR静岡駅からしずてつジャストライン日本平線で約50分。終点「日本平」で下車しロープウェイ乗場から5分で到着。久能山下から石段で登る場合は、JR静岡駅より、しずてつジャストライン石田街道線にて終点「東大谷」下車し、 「久能山下行き」のバスに乗り換えて終点「久能山下」で下車。 山下からは石段を1,159段登り到着。マイカーなら東名静岡・清水インターより日本平山頂へ出てロープウェイ。日本平山頂には無料駐車場あり。

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久能山東照宮の彫刻や意匠に込められた、徳川家康の平和への願い。学芸員に話を聞いた。 https://tripplanner.jp/topics/2057 Sun, 26 Mar 2017 14:34:21 +0000 https://jp.tripplanner.jp/?p=2057 徳川家康の遺言に基づいて築かれた静岡市の久能山東照宮。 日光東照宮とほぼ同時期に造営された荘厳な社殿には当時一…

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徳川家康の遺言に基づいて築かれた静岡市の久能山東照宮。
日光東照宮とほぼ同時期に造営された荘厳な社殿には当時一流の職人たちによる見事な彫刻が施されています。
ただ美しいだけではなく、家康の願いや哲学が込められているという彫刻や意匠の意味を、久能山東照宮博物館学芸員の戸塚直史さんに解説していただきました。

日光より19年前に造られた日本で最初の東照宮、静岡市の久能山東照宮。
国宝に指定されている絢爛豪華な社殿は、精緻で美しい彫刻や絵が漆黒の漆の上に、まさに「みっしり」と描かれていて、一体何人の職人が関わったのだろうか……と想像するだけで気が遠くなるほど。

こんなにも美しく荘厳な建築を前に、あまりウンチクを語るのはどうかと思うところもあるけれど、ただキレイと感嘆するだけではなく、彫刻や文様に込められた想いを読み取ることこそ久能山東照宮を参拝する大切なことの一つだったりするので、今回はそれらをちょっとだけ学んでみます。

名言が好きな人、ちょっと人生に迷っている人は、ぜひ随所に込められた徳川家康の願いを読み取って、何かを考えたり、行動を改めたりしてみてはいかがでしょうか。久能山東照宮博物館学芸員の戸塚直史さんに解説していただきました。

■  楼門(ろうもん)

日本平ロープウェイから降りて社務所受付を通ると現れるのが、重要文化財に指定されている朱塗りの楼門(ろうもん)。元和3年、1617年築。

戸塚さん:中央の蟇股(かえるまた)に描かれている鼻が長い動物は「ゾウですか?」とよく聞かれるのですが、獏(ばく)です。

久能山東照宮の楼門
久能山東照宮の楼門の獏

最近では夢を食べる動物などと言われることもありますが、中国の思想では獏は龍の子どもで、霊獣であると崇められてきました。獏は鉄や銅を食べるとされ、平和の象徴でもあります。

トリプラ:なぜ鉄や銅を食べることが平和を意味するのですか?

戸塚さん:身近な鉄や銅は戦争の時は刀や鉄砲に使われるので、獏が食べるものがなくなってしまいます。鉄や銅が戦いに使われずに獏が食べることができる世の中が平和だという意味ですね。龍や獅子など強そうな動物ではなくあえて獏を選んだのは家康公の理想。なお、この楼門には獏が四体描かれていますが、一つだけ色が違うのでぜひ探してみてください。

■ 社殿の拝殿

戸塚さん:参拝する方が一番よく目にするであろう拝殿の目立つ場所に描かれている彫刻は、「司馬温公の瓶割り」。
昔あるとき、かくれんぼをしていた子どもの一人が、大きな水瓶の中に落ちてしまいました。その水瓶はとても大切なものだったので、壊していいかわからず迷っている子どもが多い中、司馬温公は迷わず瓶を割って友達を助けたという中国の故事を描いたものです。「命の大切さ」を説いています。

トリプラ:さきほどの獏といい、平和への願いが多いのですね。

戸塚さん:「司馬温公の瓶割り」の両側には、「老子孟子孔子」と「瓢箪から駒」が描かれています。命を大事に、終生勉強を、人生は思いがけないことが起きるから覚悟を、という3つが家康公が伝えたかったことだと思います。

ちなみに、外から見える場所にはこうした「教え」が多く見られますが、拝殿の内側、江戸時代は高い地位の人間でないと入ることが許されなかった場所には、こうした教訓ではなく、天女や花など優雅な装飾が施されています。今も一般の方は入れませんが、ご祈祷や結婚式の際には昇殿いただけます。


世が世なら足を踏み入れることなど叶わなかった拝殿の内部。外側と違い華やかで優しいモチーフが描かれている。天女や鳥は天界をイメージしているそう。

50年に一度塗り替えている社殿だが、100年前の色も貴重なため一部そのままにしているという。圧倒的な色の違いが興味深い。

■ 社殿の瓦紋

戸塚さん:実は外にもちょっと珍しいものがあるんです。ご覧のように瓦にたくさん葵の御紋が描かれていますが、実は一箇所だけ向きが違うのがわかりますか?

トリプラ:全くわかりません。

戸塚さん:ほら、あそこ。上から二段目にちょっと小さめの瓦紋が並んでますよね。その段のちょっと右寄りに描かれている御紋が、ひとつだけ向きが違うでしょう。

上から二段目のやや右寄りに答えがあります。さぁ、みなさんも一緒に探してみましょう!(本殿の向かって左側にある軒の葵紋)

トリプラ:わーん、どこですか!?(泣)

こたえはこちら。その場にいたメンバーの中で一番時間がかかりましたがやっと発見。向きが他と比べてちょっとだけ違います。この間違いが分かる人天才!と思いました。

トリプラ:江戸時代の職人さんは間違え方も繊細すぎますね……。申し訳ないですけれど教えていただかない限り全く気づかないと思います。

戸塚さん:これは、間違えたのではなくわざと未完成なままにするためあえて向きを変えているのではないかと思います。完成してしまうと後は崩落しかないので、一種のおまじないのようなものだったのではないでしょうか。

トリプラ:「常に未完成であれ」という名言をこんなにさり気なく忍び込ませるなんて、江戸の大工さん、おしゃれ過ぎます!

きっとこの他の意匠にもひとつずつ意味があるのでしょうけれど、すべて理解するには何年かかるのだろうか、と天を仰ぎたくなるほど彫刻だらけの久能山東照宮なので、ぜひ続きはご自分の目で探してみて下さいね。

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<久能山東照宮へのアクセス>JR静岡駅からしずてつジャストライン日本平線で約50分。終点「日本平」で下車しロープウェイ乗場から5分で到着。久能山下から石段で登る場合は、JR静岡駅より、しずてつジャストライン石田街道線にて終点「東大谷」下車し、 「久能山下行き」のバスに乗り換えて終点「久能山下」で下車。 山下からは石段を1,159段登り到着。マイカーなら東名静岡・清水インターより日本平山頂へ出てロープウェイ。日本平山頂には無料駐車場あり。

日本の手先が器用な人を全員集合させたのではないか疑惑さえ感じる、まさに職人技博物館ともいうべき久能山東照宮。何もかもが細かい!

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久能山と日光の東照宮、そもそも何が違うの? 久能山東照宮学芸員に聞いた https://tripplanner.jp/topics/2048 Sun, 26 Mar 2017 14:25:31 +0000 https://jp.tripplanner.jp/?p=2048 世界遺産に登録されている「日光東照宮」よりも前、徳川家康の遺言に従って元和2年(1616)に創建された静岡市に…

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世界遺産に登録されている「日光東照宮」よりも前、徳川家康の遺言に従って元和2年(1616)に創建された静岡市にある久能山東照宮。

日光と久能山の東照宮は、ほぼ同時期に創建され、どちらも眩しいほどの極彩色の社殿で知られ、両方に徳川家康のお墓もあり、どこがどう違うのか一般人にはちょっとわかりにくいかも?

ということで、まずは基本編。日光と久能山の東照宮の違いについて、久能山東照宮博物館学芸員の戸塚直史さんにお話を伺います。

例年3月下旬から4月初旬、御社殿の前で花開く大きな枝垂れ桜。ぜひこのシーズンを狙って参拝したいもの。(写真提供:久能山東照宮)

徳川家康の亡骸はどちらに埋葬されているのか?

トリッププランナー(以下:トリプラ):まず基本的なことからお伺いしたいのですが、日光東照宮と久能山東照宮には両方に徳川家康のお墓がありますね。亡骸はどちらに埋葬されているのでしょうか?

戸塚直史さん(以下:戸塚さん):その質問に対する答えとしましては「わからない」です。でも、私たちは久能山に家康公の御遺骸があると考えております。
その理由としては御遺骸を久能山に葬るという御遺言。また、その御遺言に反し土葬されたとされる家康公の御遺骸をわざわざ移動させるとは思えません。
当宮の一番重要な御例祭ですがこれは家康公の命日である4月17日に執り行われ、日光東照宮は一ケ月後の5月17日になっています。

トリプラ:なるほど、ご命日当日に御例祭が行われるということは、やはり久能山のほうが重要視されていると考えられますね。

戸塚さん:また久能山東照宮の御例祭には徳川御宗家が御参列され、社殿での祭礼の後に神廟(お墓)拝礼をされます。

徳川家康の亡骸が埋葬されている久能山東照宮の「神廟(しんびょう)」。春の例祭には徳川宗家の当主がお墓参りをする。江戸時代はごく一部の人しか足を踏み入れることができなかった神聖な場所だ。

トリプラ:徳川宗家のみなさまがご命日にどちらに参拝されるかも重要なポイントですね。しかし、これほど豪華な東照宮が久能山にあるのなら、何も日光にあれほど絢爛なものを作らなくても良かったんじゃないかなと思ってしまいます。

戸塚さん:久能山東照宮は徳川家康公の息子である秀忠公により創建されました。一方、日光東照宮の現在ある社殿等は崇拝する祖父家康公の為に、家光公により 幕府の全面バックアップの元で大改装されました。

トリプラ:日光東照宮は幕府が主体となりいわば公共事業的に作られたもので、息子による父親のための慰霊の場的な久能山とは役割が全く違ったんですね。

戸塚さん:江戸時代の久能山では参拝者は制限されており、近くを通る朝鮮通信使も日光にてお参りされています。久能山では派手な社参は少なかったと思われます。


多数の金箔が使われているという社殿。これをきっかけに全国で権現造りが爆発的に流行したという。

豪華絢爛な東照宮が、超特急で造営された理由

トリプラ:清水の港あたりに来ていた朝鮮通信使が、久能山を素通りして日光まで行くということは、やはり久能山は日光のような開かれた場所ではなかったのですね。
けれど、言って見れば関係者向けのプライベートな神社である久能山東照宮を、なぜこれほど豪華に作る必要があったんでしょうか。

戸塚さん:東照宮ができる前は久能城とされており、天然の要害でもありました。
この切り立った山の上に中井正清(※編注 二条城や江戸城、駿府城や日光東照宮などの建築を指揮した江戸時代初期を代表する大工頭)は、わずか1年7ヶ月ほどで久能山東照宮を造営しました。
設計からはじめて、資材の調達や、大工、彫刻、塗装などの大勢の職人たちを、しかも当時一流の職人たちを、一斉に集めて同時進行でごく短期間で一気に完成させました。
当時は大坂の陣から日も浅く、まだ世の中に不穏な空気が漂っていた頃。これらの建造物を早く造営できることで、周囲も徳川家の威光を感じ受けたのではないでしょうか。

トリプラ:総漆塗で、柱や天井などほぼ隙間なく彫刻や模様が描かれているこれほどの手の込んだ建築、今の大手ゼネコンでも発注から1年7ヶ月じゃとても作れないでしょうね……。

今のこの時代ですら当時の徳川家の権力の大きさを感じるので、当時の諸大名たちはその財力や組織力、動員力などにさぞ驚いたと思います。徳川家にとっても、自らの力の大きさをプレゼンテーションしなければならない時期だったのですね。

総漆塗、極彩色の御社殿内部。彫刻、模様など華やかな権現造りの社殿は国宝に指定されている。

<お話を伺ったのは>
久能山東照宮博物館学芸員 戸塚直史さん

・久能山東照宮
<アクセス>JR静岡駅からしずてつジャストライン日本平線で約50分。終点「日本平」で下車しロープウェイ乗場から5分で到着。久能山下から石段で登る場合は、JR静岡駅より、しずてつジャストライン石田街道線にて終点「東大谷」下車し、 「久能山下行き」のバスに乗り換えて終点「久能山下」で下車。 山下からは石段を1,159段登り到着。マイカーなら東名静岡・清水インターより日本平山頂へ出てロープウェイ。日本平山頂には無料駐車場あり。

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