2023年のNHK大河ドラマ「どうする家康」。徳川家康ゆかりの地のひとつ静岡市は家康が思春期を過ごし、また大御所として晩年を過ごした場所。
東京から静岡駅までは新幹線で1時間あまり。静岡県内でも伊豆や熱海、富士山周辺に比べ、特に観光地という印象はないゆえ、ホテル料金もリーズナブル、実はとっても穴場なんです!
静岡市で必見の徳川スポットはここだ!
1. 駿府城公園
1585年に徳川家康が築城した歴史あるお城。家康手植えのミカンも残っています。約1万本というツツジが咲く5月や、桜と紅葉のシーズンに訪れるのもおすすめ。
駿府城の中には紅葉山庭園もあり、茶畑や三保の松原など、駿河の国の名勝を模した日本庭園が見どころ。ちょっと休憩したいときは、有料でお抹茶と和菓子などをいただくことできるもみじ亭へゴー!
ちなみに、駿河城近くには素朴な佇まいながら実はテレビや雑誌の常連となっている静岡おでんの有名店「おがわ」があるので、小腹が空いたらぜひ立ち寄りを。
2. 駿河国総社 静岡浅間神社
JR静岡駅前からバスで約10分程度のところにある駿河国総社。この近くにある臨済寺に今川家の人質として預けられていた徳川家康は、ここで元服式を行いました。
神部神社(かんべじんじゃ)、浅間神社(あさまじんじゃ)、大歳御祖神社(おおとしみおやじんじゃ)の3社を総称して静岡浅間神社と呼び、江戸時代は日光東照宮と並ぶほど豪壮な神社として有名だったそう。
狩野派の絵師による天井画や、諏訪大社などを手掛けた立川流の彫師による彫刻など、日本の美と匠の技に満ちた極彩色の絢爛たる神社。
3. 浮月楼
JR静岡駅から徒歩すぐのところにある、大政奉還後に徳川慶喜が 20 年住んだ屋敷跡を使った懐石料理レストラン&結婚式場。慶喜時代の庭を再現した庭園、直筆の書など、徳川慶喜関連の資料も展示。
4. 清見寺
静岡駅から足を伸ばして訪れたい、清水区にある臨済宗妙心寺派のお寺。徳川家康が竹千代時代、今川氏の人質として教育を受けた寺として有名。駿河湾を望む高台にあり、かつてはお寺のすぐ前まで海が迫り、世界遺産の三保の松原を眼科に捉えた絶景スポットだったそう。
約1300年程前、天武天皇朝時代からの歴史を持つ貴重な寺院なのに、戊辰戦争で敗軍となったためか、明治維新後はお寺の一部に東海道の線路が敷かれてしまう事態に。ま、それも今見るとユニークな景観。
江戸時代、朝鮮からの「朝鮮通信使」の宿舎となった場所でもあり、彼らが詠んだ詩文が書かれた扁額が多く残ることから、ユネスコ世界記憶遺産にも登録。
なお、境内にある梵鐘は1314年の鋳造で、小田原征伐の際に豊臣秀吉が陣鐘に用いたとか。
5. 久能山東照宮
最後は、静岡市での徳川スポットめぐりで絶対に外せない聖地を。
久能山東照宮は、徳川家康の遺言に従って元和2年(1616)に創建された徳川家康を祀る霊廟と神社。荘厳な社殿に施された一流の職人たちによる彫刻のほか、駿河湾を見下ろす絶景も素晴らしい。
富士山の絶景スポットで知られる日本平からロープウェーで行けるのでついでにこんな風景も楽しめてしまう。
歴史、建築、立地…何もかも素晴らしく、周辺で採れる石垣いちごも美味。ここを語りだすと長いので、詳しくは別のレポートでどうぞ!
・久能山と日光の東照宮、そもそも何が違うの? 久能山東照宮学芸員に聞いた
・久能山東照宮の彫刻や意匠に込められた、徳川家康の平和への願い。学芸員に話を聞いた。
・ガイドブックにはなかなか載らない、学芸員に教わる久能山東照宮のトリビア6選。
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トリッププランナー編集長。 これまで行った旅先は世界40カ国、うち半分くらいはヨーロッパ。興味関心のあるテーマは歴史と建築、自然。一眼レフ好きだったが重くて無理になりつつある今日このごろ。