クノッソス宮殿で有名なギリシャのクレタ島。その第二の都市、ハニア(Chania)名物の朝ごはんといえば、こちらのブガッツァ(Bougatsa)である。
これは、クレタ島名物のミジスラ(Myzithra)という塩味の白いチーズを、パリパリ、カリカリの薄いパイ生地に挟んで焼いたもの。
こんなふうに出来上がっているブガッツァは、注文したらその場でもう一度焼き直してくれて、食べやすいように一口サイズにザクザクと切ってくれる。
テーブルの上にはグラニュー糖とシナモンの瓶がスタンバイ。これらをかけて食べよ、とのこと。ほっかほかでカリカリの生地とともに味わう、甘さとしょっぱさのハーモニー。正直うなるほど美味しい!
以前YouTubeで一目見たときから一度は食べてみたい、と思っていたブガッツァ。私がいただいたのは、その名も「Bougatsa Chania」という名前の小さなカフェ。なんと朝6時から営業している。
Wikipediaによれば、ブガッツァの歴史はわりと浅く、1920年代初頭にコンスタンチノープル(今のイスタンブール)にいたギリシャ人難民によってギリシャに持ち込まれたんだとか。
今ではブガッツァはギリシャ各地にあるが、地域によって肉が入ったり、甘いカスタードクリーム入りだったりと味もさまざまらしい。ただ、クレタ島、特にハニアではこの甘じょっぱいバージョンがスタンダード。
ちなみに、ハニアならどこにでもあるだろうと、目についたカフェに入って頼んだブガッツァは私が思い描いていたしょっぱいやつではなく、甘いカスタードクリーム入り。
なので、もしクレタならではの甘じょっぱいチーズ入りのブガッツァが食べたければ、店に入る前にGoogle Mapなどで写真の確認が必須。冒頭で紹介したようにこぶりにカットしているものなら、たぶんビンゴ!です。
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トリッププランナー編集長。 これまで行った旅先は世界40カ国、うち半分くらいはヨーロッパ。興味関心のあるテーマは歴史と建築、自然。一眼レフ好きだったが重くて無理になりつつある今日このごろ。