ライター・編集・イラ…
あわわ、せっかくの和歌山の旅が雨予報……というときは「アドベンチャーワールド」へ。空港から車で10分と近く、雨でも楽しめるものがいっぱいです。雨の日でさえ楽しいのに、いわんや晴れの日をや!? ファミリー向けだと聞いて、家族のいない私はテンション低めで向かったのですが、帰る頃にはニッコニコでした。
どしゃぶりの大雨の中、「アドベンチャーワールド」にやってきました。
ここは、サファリワールド、マリンワールド、エンジョイワールドからなるテーマパーク。東京でいう「浅草花やしき」と「ラクーア」を足して、「エプソン品川」も足して、「上野動物園」も足して、そんで3ぐらいで割ったったで! というイメージでしょうか。
雨の日だからこそ見つけた魅力をまとめてみました。
雨の日のアドベンチャーワールドの魅力5選
1.まず、 雨の日でも濡れないのだ
雨でも推したい一番の理由はココ。必見のパンダやマリンライブを見に行く道中にはもれなくアーケードがあって、ほぼ傘いらず。濡れずに園内を移動できました。暑い日も日焼けせずにすみそうですよ。同時に、昭和生まれはなんだかホッとするパークです。
2.さあ、親パンダ、子パンダに悶えるのだ
昨年誕生した赤ちゃんパンダ“彩浜(さいひん)”は、もう可愛くて、可愛くて。眺めるオトナの目尻はみんなトロトロ。この日の彩浜は、すごい姿勢で寝ていました。見ていた人によれば、遊んでいた最中にコテンと寝落ちたそう。その向こうでバリバリと笹を貪るのがママパンダです。
雨を敬遠した人が来園しない分、ゆっくり見られた気がします。
ところで、和歌山ってどうしてこんなにパンダがいっぱいいるんでしょう?
「パンダ界はメスが厳しくオスを選ぶのですが、うちの”永明(えいめい)”はとにかくモテモテのイケメンパンダ! こないだ生まれた彩浜のお父さんでもあり、総勢15頭の子パンダたちのお父さんなんですよ♪ この白浜が海と山に囲まれた自然豊かな場所で、新鮮で豊富な竹をあげられることも理由でしょうか」(飼育員さん)
その頃、ウワサのイケメンは足で腕のひじを支えて笹をムシャムシャ……ヨガみたいな体勢で笹を食べていました。
パンダはここにも。「PANDA LOVE」館はガラス窓がなく、パンダの足音、食べる笹の音が聞こえるほどの近距離でみられます。のしのし。
3.イルカたちのマリンライブが本気
アドベンチャーワールドの推しは、パンダだけではありません。11頭とちょっと見たことない数のイルカたちが、のびのびと迫力の大ジャンプを見せてくれるマリンライブもぜひ押さえたい必見ポイント。練習風景をちょっとのぞいてみました。
なんとクジラも混じっているそうで……あ、あ、確かに、大型の重機みたいなのが泳いでる。うわあ、重機が空中に飛び出して……ドォッパーン!!! クジラ、すごいダイナミック。水族館大好きの身としていいたい、この迫力はそうそうない。やる。アドベンチャーワールドは、やる。
ちなみに、この日は雨でけむっていますが、お天気なら海を一望できるそう。快晴の日は気持ちが良さそうですね。
4.パンダグッズが無数にある
遠くから見ると、白と黒しか見えないお土産ショップ。どこを見てもパンダ・パンダ・パンダ。パンダにまみれながらおみやげを探せます。ある程度予想してましたよ。って思ってたけど、行けども行けどもとにかくパンダっていうのは予想外でした。
ちなみに、おみやげの売れ筋ベストを左から1位、2位…と5位まで追ってみたところ、80%がパンダでした(2019年2月時点のランキングです)。ランキングに至るまでブレないアドベンチャーワールド。
5.お食事メニューもパンダがいっぱい♪
なにげなく入るレストランでも、やっぱりパンダ。可愛いハンバーガーに出会いました。売っているパンもかわいいのです。
以上、アドベンチャーワールドの魅力5選でした。ふふ、とっても楽しかったです。
これだけは言わせて…癒しのパンダこぼればなし
「パンダの多くは双子で生まれてくる」とは、意外と有名な話かもしれません。アドベンチャーワールドのパンダ家系図を見ても、双子がいっぱい。
2018年に生まれた彩浜も双子で、1頭は死産、彩浜も命を危ぶまれる未熟児で生まれました。それが今は元気にコロコロ遊んでいるので、飼育員さんも感激はひとしお。
これまでにも基本的には1頭しか育たなかったといいますが、なんと1990年代に双子の育成に成功! 双子パンダの生存率がぐんと上昇しました。育てる方法がまた面白いのです。
「1頭を抱っこしているママパンダにごはんをあげて、ママがごはんに気を取られたその瞬間、抱っこされた赤ちゃんと保育器にいた赤ちゃんをシュパッと入れ替えるのです。それを繰り返し、タイミングを見計らって2頭をママの元へ。私が実際に見たときは、ママパンダは最初、あれっ、増えた!? って目を丸くしたのですが、すぐに受け入れて、2頭を大事に抱えてくれました。とってもおおらかな生き物なんですね」(飼育員さん)
そう話す飼育員さんの目尻もトロトロ。どこまでもかわいい、いとおしいパンダたちなのでした。