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まるで絵本! エストニアの首都タリン、世界遺産の歴史地区が可愛すぎる!

まるで絵本! エストニアの首都タリン、世界遺産の歴史地区が可愛すぎる!

フィンランドの首都ヘルシンキから船で2時間ほどで行ける、バルト三国エストニア。ビジネスマンにはIT先進国の首都として、旅人には中世の町並みが残る世界遺産のまちとして有名なタリン、歩いて回るおすすめ観光コースをご紹介します!

基本的にいつもひとりで国内外を旅している私が、ひさびさに「ここは女ひとり旅に全力でおすすめしたい久しぶりのヒット!」と思ったのが、バルト三国エストニアの首都タリン。

何がおすすめっていうと、まずはこの……

リアルおとぎ話な風景。

上にご紹介したのは世界遺産「タリン歴史地区」(旧市街)の風景たち。

「まるで中世にタイムスリップしたような」とか「絵本のようにかわいい」とかよく形容されるけど、私も他に良い言葉が見当たらないほど「その通り!」な場所。

一応観光ガイドには名所なんかも紹介されているけど、正直どこもかしこも名所でいいんじゃないか、と思うまるごとフォトジェニックな旅先である。

しかも、旧市街の総面積は約35万平方メートルで、端から端まで直進するだけなら15分もあれば通過できてしまうコンパクトさ。

女の足でも充分歩いて回れるサイズが、私が女子旅におすすめする大きな理由の一つ。小さいながらも起伏に飛んだ地形なので、丘の上のトーンペア地区へ足を伸ばせば、赤い三角屋根が連なるかわいい風景を眼下に望むこともできる。

レトロな街歩きに飽きたら、近代的なショッピングモールでプチプラなお買い物を楽しんだり(エストニアの物価はかなり安いのでフィンランドからわざわざショッピングのために日帰りする人も多い)、隣接する若者に人気のボヘミアンなエリア「カラマヤ地区」へ足を伸ばしてもいい。

そんなアクティビティいっぱいのタリンだが、まずは鉄板の旧市街から歩いてみよう。女目線で選んだおすすめ観光ルートはこんな感じです!

◎エストニア観光の鉄板、タリン歴史地区で行くべき場所はここ!

ふとっちょマルガレータ● エストニアの世界遺産タリン旧市街への入り口にもなっている、1530年ごろ完成した砲塔。名前の由来は、この建物が監獄時代に食事などを切り盛りしていた太った女性がマルガレータだったからとか。

せっかく城壁で囲まれている中世の面影を残す場所を訪れるなら、16世紀から使われている門からきちんと入りたいもの。こちらは「ふとっちょマルガレータ」と呼ばれる1530年ごろ完成した砲塔。門を抜けると中世のハンザ同盟時代の建築を使ったホテル三人姉妹もあるので、いつも観光客で賑わう人気の撮影スポットだ。

「ふとっちょマルガレータ」すぐのところにある15世紀の商家。中世のハンザ同盟時代の建築は、現在はホテルにもなっていて宿泊もできる。

三人姉妹のすぐ近くには、なんと中世の一時期は世界一の高さを誇ったという塔を抱く「聖オラフ教会」がある。ここでまずは空の上からタリンを一望するのが旅のスタートにおすすめ。

聖オラフ教会●タリンの旧市街では最も高い建築物となる124mの塔がある中世から続く教会。15世紀頃には世界一高い塔だったそう。

3ユーロのチケットを買うと、古風な階段を登って塔のてっぺんまで行くことができる。ただし、この階段がかなりハードなので足腰が弱い人は要注意。狭いので降りてくる人と行き違うときなどは、ロープに捕まってないとちょっと怖いほどスリリングだったりもする。

正直途中でちょっとだけ後悔したほどきつい階段だったけど、苦労した登った先には……

ひゃー、絶景!! と、思わず声が出る感動が待っている。風が強いけど。

さて、ここを押さえたら、正直あとはどこもかしこもかわいい町並みが続いているので適当にぶらぶらすればいいんじゃないかと思うけれど、あえて言うなら、以下の二箇所は、歴史的価値と見た目の可愛らしさから、女の子にはおすすめ。

ひとつめは、一説にはヨーロッパ最古とも言われている1422年から営業している現役の薬局「市議会薬局」。

市議会薬局(Raeapteek)●1422年より市庁舎広場の角で営業している。ヨーロッパ最古の薬局。 中世の時代には、「焼き蜂」や「ユニコーンの角の粉末」といった治療薬や秘薬も存在していたのだとか。

まるで博物館か映画のセットみたいだけど、今も普通に営業している薬局なのだ。おみやげ品としては、なんと“失恋にきく薬”なんてのも販売中。

そしてもうひとつは、1864年創業のエストニア最古のカフェ「マイアスモック・カフェ」。

マイアスモック・カフェ / Maiasmokk Cafe●1864年創業のエストニア最古のカフェ。エストニア歴史博物館の前にある。

クラシックなインテリアが落ち着いていい感じ。カウンターでケーキも売っているので、コーヒーと一緒に注文して店内で一休み。

隣にはかわいいマジパンミュージアムもあるので、一緒にめぐるとより乙女心をくすぐられるはず。

カレフ・マジパン・ミュージアム(Kalev Marzipan Museum Room) photo by Izumin

一休みしたら旧市街でちょっと異色な景観を放つ場所がすぐ近くにあるので足を伸ばしてみよう。どこもかしこも、中世ドイツを思わせる建築ばかりかと思うとそうでもないのが複雑な歴史を持つタリンの興味深さ。

こちらは、観光ガイドブックにはあまり載ってないけれど、個人的に面白かった、飛ばし気味なセンスが小気味よいエストニアの建築家によるアール・ヌーヴォー建築群。

こっちは良く観光ガイドブックに載っているロシア正教会の「アレクサンドル・ネフスキー大聖堂」。見晴らしの良い山の手エリアにあるので、ここまで来たら、パットクリ展望台など人気の眺望スポットから再度旧市街の町並みを眺めるのもいい。さっき登った高い塔を今度は見下ろすこともできるのだ。

個人的に、タリン旧市街はどこもかしこもひたすらにフォトジェニックなので、観光名所をめぐるよりもすべての小路に迷い込む覚悟で歩きまわるのをおすすめ。観光ガイドには載っていないけれど、自分だけの大切な風景にきっと出会えるはず。

そして、気になるおすすめのご飯スポットもご紹介。なんと、トリップアドバイザーのタリンのレストランで人気No.1にもなった、予約が取れないと噂の旧市街の名物店「ラタスカエヴ16」だ。

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サモボル城から旧市街を見下ろす。

旧市街ならでは、歴史ある石造りの建物も風情いっぱいの入り口。

店内は、おしゃれにリノベーションされた北欧ならではのインテリア。スタッフもみな若く、あまり愛想は良くない(失礼!)というエストニア人の評判をくつがえすフレンドリーな笑顔で迎えてくれる。

お料理の盛り付けもこんなにフォトジェニック。エストニア名物の黒パンもこのお店のものはありえないほどふっかふか。このパンはエストニアで食べた忘れられないもののひとつ。

お料理はヘルシーでナチュラル、モダンな北欧キュイジーヌといった感じでとてもおいしい。しかも、お食事が終わると、ウェイターさんからこんなプレゼントが。

ほめられた♡

この一言メッセージが隠れた人気なんだそうで、要するに、楽しいお店なのだ。人気店なので、事前に予約してから訪問が肝心。

さて、さんざんヘルシンキから日帰りも可能と言いながら、やっぱり一泊はしたほうがより楽しめると思うので、最後におすすめのホテルをご紹介。

歴史地区のど真ん中にあり、観光名所ヴィル門にも徒歩すぐという好立地の小さなホテル、ターニリンナ ホテル
エレベーターがないので重い荷物の人にはおすすめできないけれど、とにかくどこへ行くにも便利だし、何より料金も時期を選べばシングルルームが一泊7,000円くらいだったりしてかなりお得。お部屋もコンパクトながら雰囲気があってなかなかかわいい。もちろん建物もとても古いので、旧市街に泊まっている実感も沸く。

2018年は建国100周年ということで、今年ますます注目されそうなバルト三国エストニア。治安もよく英語も通じて物価の安い北欧は、何度も言うけど本当に女ひとり旅にもおすすめです!

かわいい雑貨やニット小物もおすすめ!

 

取材協力:CAITOプロジェクト
CAITOプロジェクトとは、バルト海沿岸のフィンランド、エストニア、ラトビアの田園ツーリズム産業を日本をターゲットに促進するプロジェクトです。

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