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実はベストシーズン? 冬のイギリス旅行のすすめ

実はベストシーズン? 冬のイギリス旅行のすすめ

航空券もぐっと安くなり、観光客も少なくなる「オフシーズン」のイギリスは、実はいいことづくめ?

英国政府観光庁日本代表 アシュリー・ハーヴィーさんに、ロンドンっ子ならではの冬の楽しみ方や、日本人があまり知らないおすすめ田舎町など、たっぷり話を聞きました。

――どうしても冬のヨーロッパは夜が長くて寒い印象があったりします。

実はロンドンは緯度が高いわりにメキシコ湾流の関係で、冬の寒さは東京と変わらないんですよ。
夜が長いけれど、街中がライトアップされて一年の中でもとてもロマンティックなシーズン。
観光客も少なくて、普段なら取りにくいミュージカルの人気チケットも手に入りやすくなるし、ギャラリーや博物館も人が少なくてじっくり鑑賞することができるなど、冬のイギリス旅行はとてもおすすめです。

ロンドンでも有数の賑やかなエリアであるリージェント・ストリートでは世界的に有名なクリスマスライトの点灯式があります。

毎年セレブリティがイルミネーションを点灯することでニュースになるビッグイベントです。ロンドンのクリスマスライトはとても華やかで必見です。

リージェント・ストリートのイルミネーション一層きらびやかになる冬のリージェント・ストリート photo ©VisitBritain

また、これは意外と知られてないのですが、ロンドンは実はクリスマスイベントも有名なんですよ。

ハイドパークの「ウィンター・ワンダーランド」は、クリスマスマーケットやスケートリンク、遊園地、フード&ドリンクの屋台などが集まるロンドンの冬の風物詩。ぜひ訪れてみてください。

ロンドンっ子には人気だけど日本人にはあまり知られていないテムズ川沿い、サウスバンクのウィンターフェスティバルもおすすめです。

イギリスのクリスマスマーケットクリスマス・マーケットならでは、ホットワインの屋台風景 ©VisitBritain / Pawel Libera

12月26日を過ぎるとイギリス全土で何でも50-70%割引になる大規模なセールがありますが、その少し前からお買い得が始まっているのです。

――冬のロンドン、いろいろお得なんですね〜。他に、この季節ならではのお楽しみというと?

ここ最近は、美味しいオーガニックやベジタリアンのレストランやカフェも増えているので、ぜひ訪れて欲しいですね。

冬にパブの暖炉の前で地ビールを飲む、という過ごし方はイギリス人がとても好むことの一つです。地ビールと美味しい料理が両方楽しめるガストロパブ以外でも、暖炉のあるパブは多いので、冬ならではのイギリスのビールの楽しみ方を体験していただきたいです。

イギリス人はレストランでちゃんと食事をする前か後、パブでお酒だけを楽しむのが一般的ですが、ガストロパブは日本の居酒屋のように食事もお酒も同じお店でいただくので、日本人向けだと思います。

スカイツリー

暖炉の脇でビールは冬の楽しみ

――日本人の多くが訪れるロンドン以外でおすすめの場所はありますか?

私のおすすめはまず冬のエディンバラですね。夏は確かに素晴らしいのですが、とても混雑するので、9月〜5月までの間に訪れると快適だと思います。また、意外と日本人が行かないエリアでは、イギリスの南西、デヴォンやコーンウォール地方ですね。

エクセター(デヴォン)のまわりはスコーンに添えられている濃厚なクロデットクリームの産地なので、ティールーム等でとても美味しいクリームティーをいただくことが出来ます。

コーンウォールは、シーフードや地元の肉や野菜を使ったコーニッシュパスティという名物が美味しいし、バーナード・リーチゆかりのセント・アイヴズにあるモダンアートの美術館テート・セント・アイヴスも素晴らしい。

テート・セント・アイヴスロンドンのテートの分館 photo ©VisitBritain

――実は南西イングランドはグルメなエリアなんですね。クリームティー(紅茶とスコーンのシンプルなセット)は日本の女性たちも大好きなおやつの一つです。

あとはウェールズ。ロンドンからカーディフまでは、特急列車を使えば約2時間くらいで到着するのですが、意外と知られていません。

ウェールズには『天空の城ラピュタ』のモデルと言われているポウィス城というかわいいお城もあります。また、ロンドンから電車で一時間半くらい南に行くと、ライというアンティークが有名な中世の町があって、ティールームも多いため、日本の女性にとても人気があるんですよ。

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テート・セント・アイヴス

ラピュタのモデルのお城とかわいい田舎町ライ photo ©VisitBritain

マンチェスター南東部にあるイギリス初の国立公園、ピークディストリクト国立公園も良いですよ。近くには日本でも有名なジョンスメドレーの大きなファクトリーやアウトレットがありますのでファッションが好きな人も楽しめると思います。

テート・セント・アイヴス絶景を楽しむことが出来るピークディストリクト ©VisitBritain / Daniel Bosworth

――ロンドンから列車のチケットを買うところで戸惑ってしまう日本人も多いのでしょうね。

英国政府観光庁のオフィシャルオンラインショップでは日本語で列車のチケットが買えるのでぜひご利用ください。このサイトから人気の観覧車、ロンドンアイの乗車券やハリーポッターのスタジオツアーの予約などもできます。

――列車だけでなくガイドツアーなどいろんなチケットが今は日本で日本語で買えるんですね。さて、最後に、アシュリーさんご自身が、個人的に好きなエリアを教えてください。

カーナビーストリートとSOHOエリアが、ユニークなブティックや美味しいカフェやバーがあって好きですね。美味しいチョコレートのCHOCCYWOCCYDOODAHや、ポール・スミスがほぼ毎朝通っているという50年以上の歴史があるカフェ、Bar Italiaもおすすめです。早い時間に行けばポール・スミスに会えるかもしれませんよ(笑)。

――ああ、どこもステキで話は尽きません……! その他のおすすめスポットはぜひトリッププランで詳しく教えてください。今日はありがとうございました。

アシュリー・ハーヴィーさん

英国政府観光庁日本代表。ロンドン生まれロンドン育ち。シンガポール等でホテル等のマーケティング、セールスの仕事に従事したのち、2012年10月より現職。約20年前に福岡に居住経験もある日本が大好きなイギリス人。

※この情報は、2013年11月8日取材時のものです。

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