ショッピングにグルメ、仮眠まで。ヘルシンキ空港でのナイスな過ごしかたアイデア集
国際ハブ空港としても人気のフィンランド、ヘルシンキ空港。大きさもちょうどよく、マリメッコやイッタラ、ムーミンなどかわいい北欧雑貨も買えて、居心地の良い仮眠用ベッドも完備。そんな魅力たっぷりのエアポートをより楽しく過ごすアイデアをお届けします!
日本から直行便で約9時間半と、ヨーロッパなのに近いヘルシンキ空港。最近はフィンランドに入国する人だけでなく、ヨーロッパ各都市への乗り継ぎで利用する人も増えている「ハブ空港」でもある。
個人的にも最近ヨーロッパ旅行といえばフィンエアーみたいになってきていろいろ知恵が溜まってきたのと、今年の始めに空港に隣接するフィンエアー本社とヘルシンキ空港を取材する機会をいただいたので、今回はそれらをまとめてヘルシンキ空港満喫ガイドをお届けしたい。
旅のトラブルで避けたいことはいろいろあれど、わりと真剣に嫌なことの一つが「飛行機に乗り遅れる」だと思う。ゆえに心配性の私は海外旅行の場合は大体空港に遅くとも3時間前、ひどい時は5時間前ぐらいに着いているのだが、寂しい空港だとこの待ち時間は退屈極まりないものだ。
でもヘルシンキ空港なら心配ご無用!
いざとなったら一晩だって過ごせてしまうハブ空港の魅力を「ショッピング」「徒歩で観光」「グルメ」「仮眠」の面でレポート、さらにチェックイン方法や荷物の預け方等も含めてガイドさせていただきます!
◎ ヘルシンキ空港でのショッピングといえばこれ!
フィンランドと言えば、北欧デザインで有名。日本でも大人気のマリメッコやイッタラはもちろん、ムーミンショップももちろん空港にある。
その他も日本ではなかなか入手しにくいセクシー下着で有名なヴィクトリアズ・シークレットや「極度乾燥(しなさい)」で話題の英国発のブランドSuperdryが買えるショップも。
Duty Freeも普通にあるが、食料品エリアでは日本ではなかなか買えないフィンランド産のクラウドベリーのジャムや、ジントニック世界一に選ばれたフィンランド「キュロ ディスティラリー」のジンなんかもおすすめ。詳しくはこちらのショップ一覧でチェック!
◎ ちょっと外までプチ観光、フィンエアー本社へ行ってみよう!
時間にかなり余裕があるなら、ヘルシンキ空港で大きな荷物を預けてふらりと外へ出かけてみるのも一興。実は空港にはフィンエアー本社が隣接、一階には一般客も利用できるカフェや、フィンエアーの機内にあるかわいいグッズ等が買えるショップまであるのである。
フィンエアー仕様のマリメッコやイッタラの食器も! かつてエアライングッズをコレクションしていた私は大興奮。エコノミーではお目にかかれない憧れの食器も。
ショップと同じフロアにはカフェレストランも。エアライン好きはここで記念にお茶などいかが?
シートの見本も展示されてます。
個人的には無茶苦茶かっこいいオフィスのインテリア見物だけでも大満足。さすがデザイン大国のフラッグ・キャリアの本社!
◎ クールな建築で空港のアイコン的な名物レストランも。おすすめグルメはこれだ!
マリメッコやイッタラショップの近くにある、個性的な建築も素敵な空港内レストラン&カフェ「Pier Zero」。
スイス、チューリッヒを拠点にするDetail Designが設計を手がけたこの空間は、今やヘルシンキ空港のランドマーク的存在。
見た目が素敵なだけでなく、実は食事もかなり美味しくておすすめ。たとえば二階のレストランで食べたメニューはこんな感じ。
シンプルにさっぱりと焼き上げられたふわふわのサーモンは日本人の舌にもぴったり。量もアジア人サイズでちょうどいい。
ぜひ試して欲しいのがサクホロの絶品ブルーベリーパイ。今のところ、自分史上最高のブルーベリーパイ。こちらも小さめで嬉しい。
そしてよりディープにヘルシンキを感じたいなら、このPier Zeroやマリメッコなどがひしめくいわばヘルシンキ空港の「表参道」的なエリアをちょっと外れて、15番ゲートあたりまで歩いてみよう。そこには何と小さなヘルシンキがあるのだ。
ウッディなインテリアが北欧ならではの「ヘルシンキマーケット」にはカフェレストランも併設。
フィンランドっぽい! サンドイッチもずらり。
私はここで最近フィンランドで話題だという、オーガニック、手づくり、産地にこだわる「ユミュ」(JYMY)のいちごのアイスクリームを購入。約4ユーロとなかなか高級だったけど、いかにも手づくりといった自然な味で美味しかった。しかし、なんと帰りの飛行機の中で同じブランドのバニラアイスクリームが登場。必ず出るとは限らないけど、飛行機内のおやつと味がかぶりたくない人はチョコレートやいちごを味わっておくと安心。でもバニラも素晴らしく美味しくておすすめ。
そして、ヘルシンキマーケットの近くには、同じくヘルシンキにあるおしゃれカフェJohan & Nyströmの支店が。ここ、私がヘルシンキでわざわざ行ったとこ!
ヘルシンキ市内にあるお店はこんな感じ↓。とにかくインテリアがかっこいいし、二階にはソファ席なんかもあって無茶苦茶くつろげます。
空港の支店はこれほどデザインコンシャスじゃないけど、サンドイッチなどは、まぁ普通に美味しい。コーヒーは淹れたてじゃないとイマイチなのでハンドドリップのものをオーダーするのをおすすめ。
このヘルシンキマーケットからJohan & Nyströmのあたりはリアルなヘルシンキの街角っぽくて良かった。バーチャル街歩き感覚でぶらついてみるといいかも。
帰国前でもう洋食はもうこりごりな人には、なんと寿司&ラーメン店も! こちらは出国審査を終えた日本行き便が良く出る34番ゲート付近にあります。
味噌ラーメンが13.5ユーロとやや高級すぎる感はあれど、ヘルシンキの和食店でも似たような価格帯なので、日本まで待ちきれない人はトライしてみては? ラーメンは、麺が柔らかすぎるとはいえ海外にしては美味しいレベルかと。ただ、日本のクォリティを求めてはいけません。
◎ 不思議な繭の中で仮眠する
フィンランドの物価は少々お財布にきついので、買い物もグルメももういいや、という人は、
寝てしまう
のもおすすめ。
空港内にあるハイテクな仮眠用ベッドを日中なら無料で使えるコーナー。これは乗り継ぎ組に特におすすめ。疲れた身体をフルフラットシートで癒やしましょう。
このおかげか、ヘルシンキ空港は過去に「ヨーロッパで最も良く眠れる空港」というアワードも受賞していたりします。
ただしくれぐれも寝過ごし注意です!
◎ 最後に帰国時のチェックインと荷物の重量チェック方法をご紹介
さて、グルメやショッピング情報はこれぐらいにして、最後に便利ネタを。
帰国便に乗る前は、色々買いすぎてしまって、預け入れ荷物が23kg超えていたらどうしよう? と不安なら、カウンターに向かう前にスーツケースの重さをチェックしてみよう。
ヘルシンキ空港のチェックインカウンターには、オンラインチェックイン機が並ぶエリアにスケールがあります。
上の写真の右側にあるのがそれ。その横には機内持ち込み手荷物のサイズが測れるボックスもスタンバイ。
嫌な予感通り23kgオーバーしたらどうするか?
ちなみにフィンエアーを利用していた私は、フィンエアーの袋をもらって危機を切り抜けました。以下のビニール袋はかなりしっかりとした造りだったので、服や割れそうもないものを移し替え、ちょっと気をつけてほしいものは服でぐるぐる巻いてポン。このままカウンターに持っていき貸してもらったテープでグルグルと巻いて預け入れ、無事手続完了。
こういう面倒を抱えてない人は、有人カウンターの行列に並ぶことなく荷物の預入れができるセルフチェックインがおすすめ。空港にはずらりとチェックインのマシンが並んでいて、チェックインから手荷物の預入れまで一人でできます。手荷物の預入れはややハードル高そうだけど、こちらのビデオがわかりやすいのでぜひご覧あれ。
2020年に年間2,000万人の利用者数を目指すヘルシンキ空港。フィンランドへの旅やヨーロッパ各都市への乗り継ぎで利用する時は、ちょっと探検してみては?
※情報は2017年9月時点。
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トリッププランナー編集長。 これまで行った旅先は世界40カ国、うち半分くらいはヨーロッパ。興味関心のあるテーマは歴史と建築、自然。一眼レフ好きだったが重くて無理になりつつある今日このごろ。