韓国好きの人なら普通に知っていると思うが、コリアンフードは辛いものばかりではない。でも何せ韓国二度目のド素人たる私は、そんなことはつゆ知らず。今回の旅で、あっさり滋味深い韓国料理に出会って、深く感動したのだった。
ソウルで一番大きな市場、京東市場の地下食堂で味わう白菜チヂミ
今回向かったのは、トップオブ有名観光地とは言い難い、おそらく地元民のための市場、「京東市場(キョンドンシジャン)」。とはいえ、料理好きには有名な市場で、私の友人などは、韓国旅行のたびに、わざわざここまで足を運んで、ごま油を買うのだという。



もちろん買い物も超楽しいが、今回ここに来た理由は、遅めの朝ごはんを食べるため。例のごま油を買いに来る友人からのタレコミによると、この市場の地下に、白菜だけのチヂミを出す店があり、とても美味しいという。
しかし、ここはとにかく巨大かつ迷路のような市場。地下の食堂への入口を探すのも一苦労なのだが、迷っていると市場のおばさんが韓国語で声をかけてくれ、身振り手振りで地下に行きたい旨を伝えたら入口まで案内してくれた。やさしい!
やっとのことで地下にたどり着いたものの、ぱっと見、お目当てのお店が見当たらない。

【クイズ】上の写真の中のどこにお店があるでしょうか?
↓
↓
↓

あ!これか!
白地に黒のシンプルすぎる看板で、控えめすぎて気づかなかったよ!
「安東チッ(アンドンチッ)」と読むらしいこの店の名物は、白菜と煮干しで作る滋味深いスープを使った麺、カルグクス。でも私の友人のように白菜チヂミを目当てに来る客も多いそうだ。着いたのがオープン直後だったので人もまばらだが、混んでくると、手前のカウンターでも食せる。この風情なのにクレジットカードが使えるところもポイント高し。
そして頼んだのがこちら。

名物カルグクス(下の麺)、ポッサム、そして右にあるのがお目当ての白菜チヂミだ。
白菜と粉、という白✗白コンビの地味な見た目、かつシンプルすぎる具材ゆえ、ものたりないかと思いきや、もっちりした生地に白菜の甘みが品よく絡み合い、うまーーー!
脂身が抜けてあっさり柔らかいゆで豚、ポッサムも、カルグクスも、みなすべて優しい味で、じんわり沁みるようなうまさ。いやぁ韓国料理のイメージ変わったわぁ。これならガチ和食党の人でも好きなんじゃないだろうか。とはいえ、つけダレや副菜がきちんとスパイシーだったりするので、物足りない向きはそこで調節するもよし。
白菜だけのチヂミ、お財布にも優しそうだし、冬の簡単ランチなどに大活躍しそう。絶対この冬、自作してみるぞ。

<おまけ>
市場では、友人おすすめのごま油ももちろん買いました。韓国産のごまをつかったごま油は日本で買うととってもお高いとのことだが、ソウルでだって、300g程度の瓶で約2800円とそれなりのお値段だった。
でも味見してみたら、ごまの風味がものすごく濃くて、油というよりもはやスパイス。炒め物などに使うのはもったいないので、ラーメンやおひたしなどに、チラリとかけるなど、まさにスパイスとしてちまちまと楽しんでおります。おすすめ!

<関連記事>
What's Your Reaction?
トリッププランナー編集長。 これまで行った旅先は世界40カ国、うち半分くらいはヨーロッパ。興味関心のあるテーマは歴史と建築、自然。一眼レフ好きだったが重くて無理になりつつある今日このごろ。
