トリッププランナートップ > ピックアップ > BOOKSHOP LOVER 和氣正幸さんにきいた、一度は行きたい全国の独立書店5選

ピックアップ

旅やおでかけの達人インタビューや、おすすめの旅先レポートなどをお伝えする特集コーナーです。

BOOKSHOP LOVER 和氣正幸さんにきいた、一度は行きたい全国の独立書店5選

更新:2021年04月28日
ミノシマタカコ/minokiti

街の本屋が減りつつあるなかでも、大型書店にはない切り口でファンを獲得し続けているのが「独立書店」と呼ばれる本屋さんたち。自ら東京・下北沢で「本屋のアンテナショップ」BOOKSHOP TRAVELLERを運営しつつ、独立書店を応援する活動・BOOKSHOP LOVERも主宰している和氣正幸さんに、独立系書店の魅力を聞きました。

――いまや本屋に関する著作も多い和氣さんですが、本屋ライターになったきっかけは何でしょうか?

前職ではサラリーマンをしていたのですが、独立するために「自分がしたいことは何か?」と考え、思いついたのが本屋でした。でも、出版業界とは縁もゆかりもない業界だったのでどうしたら良いか分からなかったんです。

当時はインターネットで調べても、どうすれば本屋になれるのか見当もつかず……そこで「まずは現場へ行こう」と。

――異業種からの転職とは意外でした。

そうなんです。本屋へ足を運ぶうちに、メモの量が膨大になってきたんです。どうせなら……とそれまで書きためてきたものをブログとして公開したのが、すべてのキッカケになりました。

――では、今のお仕事も、ブログがきっかけになったのですね。

はい。ブログが読まれるようになり、気が付けば著書をいくつか出すまでに。さらに、憧れていた本屋になることもできました。人生どうなるか分からないものですね。

――和氣さんが応援している独立書店さんの魅力は、どんなところにあると思いますか。

広さが限られているがゆえに、店主それぞれの方法論が如実に反映されることです。

例えば、古本をとにかく回転させていく街の古本屋もあれば、一方でミュージアムショップ的な本屋もあります。また、毎日イベントを開く本屋もあれば、こだわりの飲食を提供する店も。

それぞれが「本」というキーワードを軸に、生き残るための試行錯誤を続けているんです。何より、その動き続ける様が美しいと感じています。

――最後に和気さんにとって、本屋さんを追いかけることについての最大の魅力はなんですか。

本に関わる人を知れること。本を通して知らないことを知れることです!

――ありがとうございました。今回は、そんな和氣さんに全国にある独立書店から5つ、おすすめしてもらいました。旅行で訪れた際は、立ち寄ってみたいと思います。

■BOOKSHOP LOVER 和氣正幸さんにきいた、一度は行きたい全国の独立書店5選(写真・文:和氣正幸さん)

ルートブックス 東京都台東区東上野4-14-3

上野の路地裏にあるブックカフェ。ゆくい堂という工務店が運営するだけあって、既存の本屋にはない自由さが溢れている場所だ。本の他にパン、野菜、器を売り、ギャラリーを運営し、マルシェを企画しており、様々なことが常に起こっている。それでいて提供されるものはすべて一級品なのが素晴らしい。

ホホホ座浄土寺店 京都府京都市左京区浄土寺馬場町71



京都銀閣寺近くにあった伝説的書店「ガケ書房」の店長・山下賢二さんが仲間と始めた本のお土産物屋。あえて本を「お土産」と言い切ることで、本に対するハードルを下げようとしつつも、本屋としてのクオリティはとても高いのがすごい。オリジナル商品も多く、それこそ旅の土産にしたいものも多いのも嬉しい。

本と音楽 紙片 広島県尾道市土堂2-4-9



尾道のゲストハウス「あなごのねどこ」の奥にある本と音楽の店。店主の寺岡圭介さんが「本がよく読めるように。音楽がよく聴こえるように。」との思いからDIYで作り上げたこの場所はまるで夢の中にいるかのような幻想的な空間である。近所にある深夜に開く古本屋「弐拾dB」と共に楽しみたい。

ブックキューブリック箱崎店 福岡県福岡市東区箱崎1丁目5-14 ベルニード箱崎1F

福岡の本屋と言えばここは外せない。ブックスキューブリック。2店あるうちの2号店で大きな方が箱崎店だ。新刊書店なので取り扱っている本は大型書店と変わらないはずなのに、店主の大井実さんが選び抜いたからだろうか、一冊一冊が手に取られるのを待っているかのように感じられる。パン屋とカフェも併設し2階ではランチも食べられる。福岡に行くなら本好きとして一度は訪れておきたい店だ。

ひなた文庫 熊本県阿蘇郡南阿蘇村中松1220-1

熊本県、南阿蘇鉄道の『南阿蘇水の生まれる里白水高原駅』駅舎内にある古本屋。週末だけ開店する、絵本の中に出てくるような不思議な店だ。熊本市内から車で約1時間かけてたどり着いた先で本を選ぶ体験は何物にも代えがたい。わざわざ来たのだからゆっくりとのどかな風景を楽しみながら流れていく時間を楽しみたい。

<取材協力>

和氣正幸(わきまさゆき)

本屋ライター。下北沢にある本屋のアンテナショップBOOKSHOP TRAVELLERの店主でもある。
2010年よりサラリーマンを続ける傍らインデペンデントな本屋をレポートするブログ「本と私の世界」を開設。
現在は独立して、「本屋をもっと楽しむポータルサイト BOOKSHOP LOVER」の運営を中心に、"本屋入門"などのイベントも開催。

本屋の映像を配信する企画「BOOKSHOP MOVIE」をYouTubeで配信中。そのほかNHK Eテレ『趣味どきっ! 本の道しるべ』への出演など各種媒体への寄稿、電子図書館メルマガの編集人ほか、本屋と本に関する活動を多岐にわたり行う。

著書に『東京 わざわざ行きたい街の本屋さん』(G.B.)、『日本の小さな本屋さん』(エクスナレッジ)とその続編、共著で『全国 旅してでも行きたい街の本屋さん』『全国 大人になっても行きたいわたしの絵本めぐり』(G.B.)がある。

▼BOOK SHOP TRAVELLER
https://wakkyhr.wixsite.com/bookshoptraveller

※トリッププランナーでは、特定の分野に詳しい専門家におすすめの旅先を取材する「専門家に聞いてみた」へのリクエストを受け付けています。あなたが話を聞いてみたい専門家を、ぜひこちらのフォームからお寄せください。

「専門家」リクエストフォーム

関連するトリッププラン

ページの先頭へ