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まるで巨大な宇宙船? ウィーンにあるザハ・ハディドの図書館はSF的現代建築

更新:2017年08月26日
みきP

皇室や貴族たちが暮らした絢爛な館から、ロマンティックなアール・ヌーヴォー建築まで街のあちこちに名建築が残る古都、ウィーン。実は現代建築だってすごいんです。今回はSF映画の中に迷い込んだ気分になれる、ザハ・ハディドが手がけた図書館を写真たっぷりでご紹介。重力に果敢に挑戦する、めまいがするような異色の建築をご覧あれ。

ハプスブルク家ゆかりの宮殿や、中世から残る古い教会、クリムトやシーレが活躍した時代の世紀末建築など、有名建築がいっぱいのウィーン。歴史ある古都のイメージが強いせいか、ガイドブック等ではあまりフィーチャーされていないけれど、実は現代建築も充実しているのをご存知だろうか。

中でもおすすめの建築スポットが、名画『第三の男』で有名になったレトロな観覧車からもほど近い、ウィーン経済大学(通称 WU)。
日本円で約637億円(総工費4億9200万ユーロを1ユーロ130円で換算)かけて、世界中の有名建築家を集めて個性的な校舎をわんさか建てたという異色のキャンパスで、日本からも阿部仁史が参加していたりする。

これも校舎だなんて信じられない!的建築がずらり。

居並ぶ個性的な校舎の中でもアイコン的存在として有名なのが、2016年春に急逝したザハ・ハディドが手がけた図書館と学習センターだ。

◎ 宙に浮かぶリーゼントヘア? 重力に果敢に挑戦している外観

こちらがその外観。てっぺんにリーゼント的な何かが載っていて、どうやって支えているのか不安になるデザインが斬新。
アイデアが奇抜すぎて完成できなかった建物が多かったことから「アンビルド(建築できない)の女王」という不名誉なあだ名がついていたザハだけど、確かにこの設計図見たら施行会社は「む、無理です…!」って言いそう。

◎ 未来の豪華客船か、SF映画の巨大飛行船か。流れるような曲線に満ちた未来的な内観

重力に果敢に挑戦している外観の前でしばし呆然とした後、いよいよ中へ。


こ、これは……。

美しい!!


どちらかというと直線的できりりとした印象ですらあった外観とはうってかわり、内部に広がるのはやわらかな曲線に満ちた純白空間。天井からさんさんと注ぐ光が内部をより明るく優しい印象にしていて、足を踏み入れた瞬間にため息が出るすばらしさ。
けれどもやはり何かと無茶するザハならでは、完全に傾いて見える各階の斜めなラインが、見るものを(というか私を)ちょっと不安にさせる。まさかボールペンが転がってしまう図書館ではあるまいな……?

こちらの角度から見ると、未来の大型客船のようにも、飛行船の内部のようにも見える。


キャンパス内を横切る斜めな廊下たち。完全に未来、というかSF。

絵や彫刻など運べるアートは、いつか日本でも見られるかも?と思うタチなので、海外に行くと建築をメインに鑑賞することが多いのだが、これは久々の衝撃物件。これだけは写真でみてもわからないアートなので、ぜひリアル空間に降り立って、ため息ついたり不安になったりしてほしい。しかし、よく建った……!

ちなみに、ウィーンのSF的名建築と言えば今から100年以上前に建てられた近代建築の巨匠、オットー・ワーグナーの郵便貯金局も負けてないので、絶対こっちにも立ち寄ってね!(みきP)

1912年生まれのオットーワーグナーの傑作。こっちも十分に未来

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