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ウィーンで甘〜いカフェ時間を。シシーが愛した老舗ゲルストナーのロマンティックな3つのフロアをフォトレポート

更新:2017年11月05日
みきP

ウィーン、オペラ座の前にある帝室御用達の菓子店ゲルストナーは、皇妃エリザベートの好物「スミレの砂糖漬け」でも知られる1847年創業の老舗。ユネスコ無形文化遺産となっている「ウィーンのカフェ文化」を堪能するなら外せない、帝都ならではの豪華でロマンティックなお店をフォトギャラリー風にレポートします!

かつてヨーロッパに君臨したハプスブルク家の都ウィーン。個人的に「ああ、ここは私が妄想したきらびやかな帝都そのもの」と感激したのが、1847年創業の老舗菓子店ゲルストナーのロマンティックで華麗なインテリア。
かつての貴族の館を利用した豪華な空間でのお茶や食事は日本では絶対に体験できないことのひとつ。
その内部がどれだけ素晴らしいか、今回は全フロア、写真たっぷりの潜入レポート! 誰もが姫気分にひたれるウィーンらしいカフェを、バーチャルトリップでお楽しみあれ。

◎ 【1階】持ち帰りスイーツが勢揃いのショップ。スミレの砂糖漬けはここで。

店舗へ足を踏み入れると目の前に広がるのは、ソフィア・コッポラの映画『マリー・アントワネット』の世界そのままの、カラフルなケーキが並ぶ少女の夢みたいな甘〜いお菓子の世界。



ハプスブルク家のお姫さまだったマリー・アントワネットは、パリにお嫁入りするときは、生まれ故郷ウィーンの菓子職人を大勢伴っていったとか。今はパリのほうがちょっと有名になってしまったスイーツも、かつてはウィーンの方が先進国だったよう。

そんなアントワネットの時代から約一世紀ほど後、同じハプスブルク家に愛されたのがここ、ゲルストナー。



皇妃エリザベート(愛称シシー)の好物で、今やお店の名物なのが「スミレの砂糖漬け」(一箱 11.8ユーロ)。 3月〜4月に収穫されたスミレをよく洗って乾かし、アカシアのはちみつと砂糖で固めたもので、ふんわり花の香りがする見た目もお味もガーリーな砂糖菓子。

そんなシシーをアイコンにしたパッケージもかわいいチョコレートやお菓子もずらりとならび、ウィーンならではのお土産探しにうってつけ。

女の子の夢みたいなお土産候補としてはこちらも見逃せない。帝国時代に開催された第60回ウィーンオペラ座舞踏会に参加したご婦人たちに配られたお土産を復刻したミントキャンディー(6.7ユーロ)。舞踏会……!(感涙)

もうひとつおすすめなのが木箱に入ったシシートルテ。カシスと黒すぐり入りのマジパンをサンドしたチョコレート生地を純白のアイシングで覆い、シシーの肖像画をあしらった見た目もかわいいお菓子。
ものすごく甘いけれどとびきりロマンティックなので、女友だちへのお土産に喜ばれそう。



個人的に一番美味しいと思ったのが、シシーの好物だったというハンガリーのお菓子「ドボシュトルテ」。カステラとチョコレートクリームを何層も重ね、最後にカラメルをトッピングしたしっとり濃厚なケーキ。お持ち帰りだけじゃなく、二階のカフェなどでオーダーできるのでぜひ味わってみて。
これらゲルストナーのスイーツは、ウィーン商工会議所が高品質のプロダクトにのみ与えるトレードマーク「ウィーンプロダクツ」にも認定されている。

◎【2階】スパークリングワインも楽しめるカフェ&バー

さて、夢のような砂糖菓子の世界から階段を上れば、そこにはまた乙女心をくすぐる空間が。

ソファ席もくつろげるカフェ&バーは、パステルカラーの壁もかわいいインテリア。シャンパンバーで味わえるのは、1814年創業、オーストリア最古のスパークリングワイン製造所、シュルンベルガーのワイン。すごく美味しいのでぜひお試しあれ。

窓の外にオペラ座を望むソファ席。オペラ鑑賞の後に立ち寄るのもいい思い出になりそう。

◎ 【3階】貴族の館のサロン的空間、豪華な内装が楽しめるレストラン

さて、いよいよよりディープなゲルストナー空間へ。3階にある食事も楽しめるカフェレストランへ足を運んでみよう。
どちらかというとかわいい!という印象だった2階のカフェ&バーに比べると、もうここは本物の貴族の館感で重厚かつ華やか。



入り口近くにあるバーコーナーもぐっとゴージャスな印象。



日本のカフェでは絶対に巡り会えないであろう、金箔に縁取られたきらびやかなフレスコ画の天井。ウィーンに来た、と実感できるひととき。



さて、このレストランフロアは何室か部屋があるのだが、今回は特別に奥にある個室にも入れていただいた。せっかくなのでそちらのお部屋も紹介しよう。

ぐっと重厚になり、ますます庶民には縁がなさそうな雰囲気になってきたインテリア。かつてはヨハンシュトラウスやリストも訪れた文化サロンだったそう。




このお屋敷は多民族国家だった帝都ウィーンならでは、実は内装には特定の宗教にまつわるモチーフを使っていないのだとか。たとえば、上の天井にあしらわれているのは、愛、幸せ、平和、喜びなどの文字やイニシャル、アイコンなど。

こちらの彫刻も天使ではなく、いろんな職業のモチーフ。メガネをかけているのは学者さんかな?

さて、そんな豪華空間ででいただくのはウィーンの伝統料理たち。こちらはシシーの夫、オーストリア皇帝のフランツ・ヨーゼフ一世が好きだったというスープ。野菜たっぷりの透明なスープは滋味溢れる品の良いお味。

ウィーンの名物、牛肉を煮込んだグラーシュ。日本人の口にも合う味だ。

実はゲルストナーは日本にもゆかりがあり、1868年には日本の皇室からオーダーを受けて客人用の砂糖細工を納品している。上はそのときの書類のコピー。

クリスマスツリーのデコレーション用のスイーツや、孫へのプレゼントを買いにシシーがよく訪れたというウィーンの老舗菓子店ゲルストナー。その華麗な空間でいっときバーチャル姫体験を楽しんでみては?(2017年10月23日 みきP)

ゲルストナー本店

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<取材協力> 
オーストリア大使館商務部 
・ウィーン商工会議所(ウィーンプロダクツ

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