トリッププランナー https://tripplanner.jp/ 少し違う旅のアイデア Fri, 07 Nov 2025 07:28:56 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=6.8.3 https://tripplanner.jp/wp-content/uploads/2021/01/cropped-favicon-32x32.png トリッププランナー https://tripplanner.jp/ 32 32 白菜だけのチヂミがこんなに美味しいとは…!ソウルの京東市場で味わう「あっさりした韓国料理」の魅力 https://tripplanner.jp/topics/5838 Fri, 07 Nov 2025 07:21:19 +0000 https://tripplanner.jp/?p=5838 韓国好きの人なら普通に知っていると思うが、コリアンフードは辛いものばかりではない。でも何せ韓国二度目のド素人た…

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韓国好きの人なら普通に知っていると思うが、コリアンフードは辛いものばかりではない。でも何せ韓国二度目のド素人たる私は、そんなことはつゆ知らず。今回の旅で、あっさり滋味深い韓国料理に出会って、深く感動したのだった。

ソウルで一番大きな市場、京東市場の地下食堂で味わう白菜チヂミ

今回向かったのは、トップオブ有名観光地とは言い難い、おそらく地元民のための市場、「京東市場(キョンドンシジャン)」。とはいえ、料理好きには有名な市場で、私の友人などは、韓国旅行のたびに、わざわざここまで足を運んで、ごま油を買うのだという。

京東市場/キョンドンシジャン
市場の外は高層ビル群。このコントラストも面白い。
韓国最大の韓薬剤市場でもあるということで、体に良さげなものもずらり。
もちろんキムチなども並ぶ。

もちろん買い物も超楽しいが、今回ここに来た理由は、遅めの朝ごはんを食べるため。例のごま油を買いに来る友人からのタレコミによると、この市場の地下に、白菜だけのチヂミを出す店があり、とても美味しいという。

しかし、ここはとにかく巨大かつ迷路のような市場。地下の食堂への入口を探すのも一苦労なのだが、迷っていると市場のおばさんが韓国語で声をかけてくれ、身振り手振りで地下に行きたい旨を伝えたら入口まで案内してくれた。やさしい!

やっとのことで地下にたどり着いたものの、ぱっと見、お目当てのお店が見当たらない。

ええと、食堂はどこに…?

【クイズ】上の写真の中のどこにお店があるでしょうか?

 

 

 

あ!これか!

白地に黒のシンプルすぎる看板で、控えめすぎて気づかなかったよ!

安東チッ(アンドンチッ)」と読むらしいこの店の名物は、白菜と煮干しで作る滋味深いスープを使った麺、カルグクス。でも私の友人のように白菜チヂミを目当てに来る客も多いそうだ。着いたのがオープン直後だったので人もまばらだが、混んでくると、手前のカウンターでも食せる。この風情なのにクレジットカードが使えるところもポイント高し。

そして頼んだのがこちら。

名物カルグクス(下の麺)、ポッサム、そして右にあるのがお目当ての白菜チヂミだ。

白菜と粉、という白✗白コンビの地味な見た目、かつシンプルすぎる具材ゆえ、ものたりないかと思いきや、もっちりした生地に白菜の甘みが品よく絡み合い、うまーーー!

脂身が抜けてあっさり柔らかいゆで豚、ポッサムも、カルグクスも、みなすべて優しい味で、じんわり沁みるようなうまさ。いやぁ韓国料理のイメージ変わったわぁ。これならガチ和食党の人でも好きなんじゃないだろうか。とはいえ、つけダレや副菜がきちんとスパイシーだったりするので、物足りない向きはそこで調節するもよし。

白菜だけのチヂミ、お財布にも優しそうだし、冬の簡単ランチなどに大活躍しそう。絶対この冬、自作してみるぞ。

<おまけ>

市場では、友人おすすめのごま油ももちろん買いました。韓国産のごまをつかったごま油は日本で買うととってもお高いとのことだが、ソウルでだって、300g程度の瓶で約2800円とそれなりのお値段だった。

でも味見してみたら、ごまの風味がものすごく濃くて、油というよりもはやスパイス。炒め物などに使うのはもったいないので、ラーメンやおひたしなどに、チラリとかけるなど、まさにスパイスとしてちまちまと楽しんでおります。おすすめ!

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熱海の喧噪を忘れる絶景ホテル。ソラトニワ熱海伊豆山に行ってきた https://tripplanner.jp/topics/5803 Tue, 21 Oct 2025 11:25:40 +0000 https://tripplanner.jp/?p=5803 2025年10月1日、熱海・伊豆山の高台に佇む「ゆとりろ熱海」が「ソラトニワ熱海伊豆山」として新たに生まれ変わ…

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2025年10月1日、熱海・伊豆山の高台に佇む「ゆとりろ熱海」が「ソラトニワ熱海伊豆山」として新たに生まれ変わりました。約1年間の改装を経て、全33室すべてがリニューアル。今回は、ご縁がありオープン直前に試泊体験してきました。

訪れてみると、熱海駅周辺の賑わいとは別世界。山の上ならではの静かで美しい空間が広がっていました。

テーマは「A Timeless Journey (タイムレスジャーニー)」生まれ変わったソラトニワ熱海伊豆山

JR熱海駅から無料送迎バス(事前予約制)で駅からおよそ20分。急な坂を上り続けると、伊豆山の頂上近くという立地にソラトニワ熱海伊豆山があります。

「ソラトニワ」という屋号には、”広がる空、ゆれる海、そびえる山、そして根を張る庭。移ろう季節とともに、風景は表情を変えても、時代が変わっても、この風景と心は変わらない”という想いが込められているといいます。「柔らかな音の響き」を意識したネーミングで、伊豆山の魅力をわかりやすく伝えることを目指しているそうです。

施設のテーマは「A Timeless Journey (タイムレスジャーニー)」。熱海のレトロ性と先進性の両立を意図したコンセプトで、古き良き熱海の歴史をリスペクトしながらも、今の時代にあったスタイルを追求していました。

写真映えするスポットがいっぱい。五感を刺激する館内

・ロビー:窓から広がる海の絶景

館内に足を踏み入れると、まず目に飛び込んでくるのが大きな窓から見える相模湾の絶景です。これだけで、テンションがあがってしまいます! さらに、ヒノキ、ジュニパー、ラベンダーを調合したという、オリジナルの香りにも包まれてうっとり。視覚も嗅覚も刺激されます。

ロビーとつながる足湯カフェは、相模湾と豊かな緑の絶景パノラマビューを眺めながら、足元からじんわりと温まることができます。タオルの貸し出しもありました。

チェックイン後のお楽しみは、ここでいただけるウェルカムアフタヌーンティー。抹茶のシフォンケーキ、わらび餅、いちごのマカロン、生クリーム大福など、一口サイズの色とりどりのスイーツが並びます。足湯に浸かりながら、目の前に広がる海を眺め、甘いものをいただく…という贅沢な時間を過ごせました。

本来は朝も日の出を楽しめるスポットなのですが、残念ながら試泊当日は悪天候で、朝日を見ることはできませんでした。晴れた日には、オレンジ色に染まる空と海のグラデーションが美しいそうですよ。

・フォトテラス:幻想的な夜のライトアップ

今回のリニューアルで新設されたフォトテラスも、ホテルの見どころの一つ。緑あふれる開放的な空間です。以前は「本当に何もなくて木が生えているだけだった」場所を、撮影スポットとして整備したとのこと。

日没後のライトアップが特に素敵で、テラスの下から炎が立ち上る演出も。スタッフの方によると、撮影のおすすめ時刻は黄昏時。木々のシルエットもしっかり写る時間帯だそうです。ベストな時間をスタッフの方にきいて、ぜひ写真撮影を楽しんで。

・大浴場:サウナとアメニティも充実

大浴場は、男女ともに露天風呂付きの同じ構造で、伊豆山温泉の「硫酸塩泉」を楽しめます。古くから湯治の地として愛されてきた温泉で、美肌効果のある弱アルカリ性のお湯です。広々とした空間は、気持ちいい!

サウナはMETOS監修の暗闇の瞑想サウナで、ロウリュや頭上から降り注ぐ打たせ水、水風呂など、極上のととのい体験ができます。

そしてちょっぴり嬉しかったのが、脱衣所に用意されたアイスとヤクルトのサービス。お風呂上がりのヤクルトは格別。マッサージチェアも2台設置されており、自由に使えますよ。

サウナも楽しめる客室も。スイーツからコンフォートまで一挙紹介

館内ツアーでは、いくつかの客室タイプを見学しました。全室に異なる写真作品が掲示されており、熱海の海や朝日をイメージした色調で統一されています。2階から4階にわたり、30点以上の作品が展示されているそうです。

・オーシャンビューコンフォート/オーシャンビュージャパニーズルーム

最も室数が多いのが「オーシャンビューコンフォート」(13室)。セミダブルサイズのシモンズベッドを2台配した洋室タイプで、定員は3名です。窓からは相模湾を一望でき、特に晴れた日は初島も見えるそうです。

和室タイプの「オーシャンビュージャパニーズルーム」は、和室8畳にセミダブルサイズのベッド2台を設置したお部屋。最大5名まで宿泊可能で、女子旅やグループ旅行に人気とのこと。どちらのお部屋も落ち着いた雰囲気でした。

・サウナ+露天風呂付デラックステラス「T01」(ティーゼロイチ))

テラスに専用のバレルサウナ(2名定員)とジャグジー付きの露天風呂を設置したお部屋です。3室あり、上層階は眺望がありますが、下層の「T01」(ティーゼロイチ)など一部は眺望がないタイプもあります。お部屋の露天風呂は温泉ではありませんが、プライベートな空間でゆっくりと過ごせます。

・ジュニアスイート

セミダブルサイズのシモンズベッドを2台配した洋室タイプ。14平米のテラスには3名でも入れるバレルサウナと、露天風呂・整い椅子を設置しています。お部屋からの眺望も素晴らしく、サウナ好きにはたまらない客室です。

・プレミアムスイート

上から2番目のスイートルームで、定員4名のお部屋です。23平米の広々としたテラスには、4名でもゆったり入れるバレルサウナと露天風呂、整い椅子を完備。浴槽に水を張って冷やすこともできるそうです。

120インチの3in1プロジェクターも完備されており、大画面での映画鑑賞や推し活利用にも対応可能です。オーシャンビューが自慢のお部屋で、贅沢な滞在を楽しめます。

・ラグジュアリースイート

最上級のスイートルームは、定員6名の広々としたお部屋。22平米のテラスには4名でも広々入れるバレルサウナと露天風呂、整い椅子を設置しています。120インチのプロジェクターも完備で、グループでの宿泊にも最適です。夜通し大人数でも楽しめそうなお部屋でした!

滞在に欠かせない食。夕飯後の別腹も堪能

ソラトニワでは、3ヶ月ごとにメニューを変更し、季節を意識したお料理を提供しています。特に前菜には力を入れているとのことでした。

試泊当日の夜に用意されていたのは、なんと「熱海最上級コース」! 一品一品丁寧に説明していただきながら、ゆっくりと味わうことができました。

どのお食事も季節を感じさせてくれたのですが、感動したのは〆のスイーツ「丹那ミルクプリン キャラメルコーヒーシロップ」!。地元・丹那の濃厚なミルクを使ったプリンは、なめらかで優しい甘さ。そこにキャラメルコーヒーシロップを加えたときの味変が、たまらなくおいしいんです。キャラメルと珈琲の独特の苦みが別のスイーツにしてしまったかのよう。またぜひ食べたい一品でした。

また、お食事のコースには飲み放題も含まれています。スパークリングワインやビール、日本酒、梅酒など、種類豊富なドリンクを楽しめます。静岡の地酒も揃っており、お料理との相性も抜群でしたよ。

さらに同じ会場で提供された朝食も魅力的! 地元の食材を生かした和朝食には、自家製スムージーや土鍋ご飯、静岡県産地養卵と特製出汁醤油、真鯛の刺身など、健康にも良さそうなラインナップ。優しく上質な味わいのおかずに加え、ご飯がおいしすぎて、ついついおかわりしてしまうほどでした。

・夕食後の別腹。〆パフェで特別な一日を

夕飯でもスイーツがありましたが、〆パフェは別腹ですよね。21時から22時の間、Barでは、食後でも無理なく食べられるミニサイズの〆パフェが提供されていました。ゆっくりお部屋で楽しむのもおすすめですよ。

日常を忘れられる空間。美しい景色とともに過ごすホテル

ソラトニワ熱海伊豆山は、熱海の喧噪から離れ、静かな高台で、相模湾の絶景を独り占めできる特別な場所。

絶景や香りに加え、ゾーン別・時間帯別に異なるBGMが流れているなど、五感すべてで「タイムレス」な空間を体験できました。「柔らかな音の響き」という屋号の通り、心地よく穏やかな時間のなかで、熱海の新しい魅力を発見できる素敵な宿でした。

施設概要
ソラトニワ熱海伊豆山
住所:〒413-0002 静岡県熱海市伊豆山1173-534
電話:0570-055-666
公式サイト:https://soratoniwa-atami.com/
公式Instagram:https://www.instagram.com/soratoniwa_atami/

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韓国ソウル旅、江南〜カロスキル界隈で歩いて見つけた行って良かったスポット https://tripplanner.jp/topics/5765 Wed, 01 Oct 2025 04:52:53 +0000 https://tripplanner.jp/?p=5765 すれちがう日本人から漏れ聞こえる話題は、12年前は主に韓流ドラマだったが、今やヒアルロン酸やシミ取りといった美…

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すれちがう日本人から漏れ聞こえる話題は、12年前は主に韓流ドラマだったが、今やヒアルロン酸やシミ取りといった美容関連ばかりなのに隔世の感を抱いた、久しぶりのソウル旅。
江南〜カロスキル界隈を徒歩で歩き回ってみたら、意外と楽しく、美味しかったのでおすすめスポットをシェア。ソウルあんまり行ったことない、海外で公共交通機関に乗るの苦手な人に向けたガイドとしてぜひチェックを。

 泊まったのは彦州駅近くの「ホテルカプチーノ」

格安でソウルに行きたがる層が選ぶ空港といえば仁川(インチョン)だが、ソウル中心部からえらい遠く…いわば成田空港ポジション。でもこのホテルカプチーノなら仁川からのシャトルバスが、文字通りホテルの眼の前に止まるから、時間はちょっとかかるけどアクセス至便。ホテルからカロスキルあたりまでは徒歩圏だし、洒落たインテリアのわりに宿泊代もまぁまぁリーズナブルなのが決め手で予約。

客室はこんな感じ。なんとクラスカなどを手がけている日本のUDSがデザイン監修しているとか。
1Fはカフェになっていて、リモートワークする若者などで1日中賑わっていた。このホテル、あとから知ったけどBTSの聖地のひとつでもあるらしい(カフェ『BTS’ Life in Seoul』のロケ地)。

ホテル カプチーノ

ホテル近くの一人飯スポット、お手頃マラタン

泊まったホテルカプチーノは幹線道路沿いにあり、周囲は大型ホテルなどが連なって、パッと見、近隣に気軽に食事できそうなところは見当たらない。Google Mapで飲食店を探してみると、大通りから脇にそれた小道沿いにいくつか飲食店が連なっているらしく、そちら方面に向けて一人飯スポットを探しに行ってみた。

脇道に入ると風景が日本ぽい。

しかし、ここでトラブルが発生。期待していたデータローミングがうまくいかず、外に出てみたらネットが全くつながらないのである。韓国語は翻訳アプリで乗り切ろうとしていた私にとって、これは致命傷。メニュー指差しでなんとかなりそうなファーストフードしか乗り切れそうもない。

そんな時に見つけたお店がこちら。どう見てもファーストフード店だし、若者で賑わっているし、具がいっぱい載った麺の写真もなんだか美味しそうではないか。

しかし、この時点で私は全く知らなかった。ここが、自分で食べたい具材を選び、肉やスープなどをカスタマイズして食べるマラタンの店だということを。

店に入るなり、ボウルを渡され、このケースの前に誘導された私。い、一体何をどうすれば…?
翻訳アプリも使えないので、試しに英語で「どうすればいい?」と聞いてみるも、もちろん通じず。身振り手振りでなんとか気に入った具材をボウルに放り込めばいいらしいと理解。

韓国語が一切わからないのにこんな店に入るなんて、英語が全く話せない人がアメリカでサブウェイに行くぐらいの暴挙である。ソウルで食事する時はファーストフードっぽいから安心、という油断は禁物!

しかし、ネットがなかった頃の海外旅行の難易度を思い出した。そして、言語のほとんどはボディランゲージでなんとかなるという、昔の成功体験も蘇った。もうこうなったら身振り手振りだ!

見て、韓国語一切使わずにちゃんと注文できた!(号泣)

残念ながらGoogle Map上には情報がないのだが、このあたりにあるお店なのでホテルカプチーノに泊まったら、散歩がてら探してみて。店名は「황비홍 마라탕」。황비홍 = ファンビホン(黄飛鴻 )、마라탕 = マラタン(麻辣湯)なので、とりあえずファンビホンマラタンとしておく。

徒歩でカロスキルに向かう途中で、ソルロンタンで朝ごはん

さて、翌朝は徒歩で宿からカロスキル方面へ。朝ごはんは、道中にある牛骨スープが滋味深いソルロンタンを。

頼んでないのにボウルいっぱいにどーんと来たキムチにビビるが、これは食べる分だけハサミで切っていただくスタイル。うまみたっぷり、淡白なスープと相性もばっちり。

この店でぜひ一緒に頼みたいのは、こちらのマンドウ。細かく刻んだ野菜たっぷりの餡を薄い皮でつづんで蒸し上げた大きめの餃子のような一品。見た目の大きさにびびるが、あっさりと軽い味なので、ばくばくいただける。

地元民しかいない風情のローカル感いっぱいの店なので、カードが使えるか心配だったけど問題なく使える。実は今回、なんと両替なしでここまで来てしまったのだ。

江南ソルロンタン

店舗デザインも必見、ジェントルモンスター&タンバリンズ

おい、食べてるだけかよ、という声が聞こえそうなので、そろそろお店も。何しろこの界隈は、東京でいえば青山とかそんな感じのポジション。マンドウとかマラタンばかりを食べている場合ではない。もっとお洒落を楽しまないと!

ソルロンタンの店から歩いてすぐ、店舗を見るだけでも価値があるのが、韓国発のアイウェアブランド、ジェントルモンスターのフラッグシップストア。日本にも店舗があるので知っている人も多いかと思う。

お店の中は現代アートの美術館のようなので、メガネを買う予定がなくてもぜひ立ち寄りたいもの。内装は季節によって変わるが、たとえばこんな感じだ。

そして、同じ通りにある、ジェントルモンスターが手がける香水店タンバリンズも一見の価値あり。

ここの店舗デザインももちろん素敵なのだが、興味深いのが店舗の前がフォトスポットになっていること。それこそ常に若い女の子たちが群がり、店の前でセルフィーをとりまくっていた。

お目当てはTAMBURINSのキャンペーンモデルを務めているBLACKPINK、ジェニーの巨大写真。こういう文化、日本であんまり見かけない気がする。そんな異文化を見つけるのも、街歩きの楽しみのひとつだ。

Gentle Monster Flagship Store
Tamburins フラッグシップストア 新沙

私はタンバリンズで香水と、目についたシルバーのお店でアクセサリーを購入。このあたりは気ままに横道にそれてもなんかしら気になるお店があるので、ガイドブックなどなくても歩いて楽しい。

しかし、ショッピング中に驚いたのが、この街、平均年齢、23歳ぐらいなんじゃないの? というぐらいの客層の若さ。なんか通りの入口で検問でもあるんかいな? ぐらいに見事に若者ばかりである。

日本にも若者が集うエリアはたくさんあるが、それでもある程度は中高年も混じっていたりするものだ。カロスキル界隈、おじさんおばさんは一体どこに消えた?

と、いい年こいたおばさんである私はやや気まずくなり、ふらふらと現代百貨店 狎鴎亭本店へ逃避。安心してください!このデパ地下は中高年も入りやすいぞ!

カロスキル界隈のおじおばスポット
市場でも見かけた巨大なつくね的なもの。美味しそう。
濃い緑すぎるおもちも、市場で見かけた。美味しそうすぎる。

イベントスペースに並ぶ、お餅や惣菜などがどれも美味しそうで、あれも食べたい、これも食べたい、となったが、日持ちがその日限りというものが多く買い物を断念。通常の販売エリアにはごま油や乾物など日持ちするものも並んでいるので、お土産にはそちらをディグるとよいと思う。

あと、一人でも気軽に入れそうなフードコートがあるのもポイント高し。手軽なランチスポットにおすすめだ。

現代百貨店 狎鴎亭本店

夕飯はカンジャンケジャンの老舗へ。

さて、ウィンドウショッピングやら、百貨店でのおみやげ探しやらをしているうちに、もう夕飯の時間である。夜は豪華に、ソウル名物のあのうまいカニをいただくとしよう。
「元祖馬山ハルメアグチム」は、新沙洞(シンサドン)で1969年から営業を続けるカンジャンケジャンの老舗。なんと24時間営業なので、夜遅くソウルに着いた、なんて向きにも嬉しいお店だ。

外観はとっても庶民的。夜、予約無しで行き行列に並んだが、わりとすぐ入れた。
ねっとりと舌に絡みつくワタリガニの醤油漬け。たまらなくうまい。
かにみそやら魚卵やらがたっぷりのったごはんもオーダー。痛風になったら食べられない健康なうちに食べときたい一品。

元祖馬山ハルメアグチム

おすすめスポットと言えど、結局食べ物ばかりになってしまって笑う。もっとおしゃれスポットを紹介すべきエリアなのに!
言い訳のように書くけど、カロスキル界隈はカフェ激戦区で、特にこじゃれたコーヒーロースターも多い。ぜひそんなお店を見つけたらコーヒーブレイクを楽しんでみよう。そこも若者しかいなかったけどな。

夕飯を食べたら、トコトコあるいてホテルカプチーノへ。結構歩くけど、食後のはらごなしにはちょうど良い運動。
ちなみに本日の観光はすべて徒歩で現金を一切使わずに乗り切れました。キャッシュレス社会ありがたや。

そして、夜のカロスキル界隈もやっぱり若者ばかりで、日本に比べてエリアごとの年齢縛りがきついのかもなぁ、とおばさんは少し居心地の悪い気がしたのだった。

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遊びも食も充実!都心から60分のグランピング施設「UE GARDEN RESORT Hotel & Glamping」で週末リフレッシュ旅を https://tripplanner.jp/topics/5720 Thu, 25 Sep 2025 07:55:16 +0000 https://tripplanner.jp/?p=5720 千葉県東金市に位置する「UE GARDEN RESORT Hotel & Glamping(ユイガーデ…

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千葉県東金市に位置する「UE GARDEN RESORT Hotel & Glamping(ユイガーデンリゾート ホテル&グランピング)」(以下ユイガーデン)は、都心からのアクセスが良好な宿泊施設。ホテルとグランピング、どちらのタイプも楽しめるのが特徴です。

ユイガーデン フロント前

グランピングといえば、自然豊かな環境の中で、ホテルの快適さとアウトドアの魅力を融合させた新しい形の宿泊体験を提供してくれるキャンプスタイルとして、近年すっかり定着してきましたよね。

全国各地に規模感もさまざまなグランピング施設が続々オープンするなか、温泉やサウナが付いていたり、アクティビティや遊べる施設が充実していたりと、それぞれに個性を打ち出しています。

ドームテントのエリア

今回訪れたユイガーデンは、自然に囲まれた広大な敷地内に、開放感あふれるドームテント、バーベキューや焚き火を楽しめる専用デッキなど、快適にアウトドアを楽しめます。さらに、施設内に遊べる設備が充実していて、近隣観光をしなくても施設内で1日楽しく過ごせるのが大きな魅力。

アクセスも便利で、都内からは車で約60分。最寄りのJR東金線東金駅からは徒歩約20分の距離にあります。思い立ったら週末にでもふらっと訪れて、日常の喧騒を離れ、自然の中でリフレッシュすることができるんです。

ファミリーも愛犬も広々テントで快適!

今回宿泊したドームテント

まずは、客室を紹介します。前述のとおりユイガーデンにはホテルの客室もあるのですが、今回、筆者が家族で宿泊したのはグランピングテント。

ユイガーデンのグランピングテントは、自然の中での非日常体験と快適さを両立させた特別な空間。広々としたテントは、温かみを感じるカラーリングのインテリアで統一され、アウトドア初心者でも安心して滞在できます。

広々として快適なドームテント内。テレビやソファもあり快適!

グランピングでは定番のドーム型テントでも、1サイト7.5m×7.5mとかなり大きく開放感を感じるタイプでした。複数のベッドや冷暖房はもちろん、なんと専用トイレとシャワーブースを完備!

洗面台やシャワーブースだけでなく、鏡台やデスク、クローゼットも揃う

グランピングではトイレやシャワーは共同であることも多いため、テント内にあるのはうれしいポイントです。ホテル棟には大浴場もついているため、足をのばしてお風呂に入りたい方にはそちらもおすすめですよ。

ちなみに、グランピングエリアにはペット同伴テントも。室内には専用のケージが用意され、愛犬と一緒に快適にくつろぎながらアウトドア体験を楽しめます。広々とした専用テラスで、愛犬含む家族全員で自然を満喫できるのも素敵ですよね。

屋内遊具施設「UE FANTASIA」で雨の日も満足

そして、家族連れに特にうれしいのが、敷地内にある屋内施設「UE FANTASIA(ユイファンタジア)」です。

入るなり、その広大さと遊具の豊富さに驚き! わが子たちは、喜び勇んでボールプールめがけて走り出していきました。近未来なデザインのダイナミックな遊具も目をひきますが、ボールプ-ルの広さだけでも圧巻です!

ほかにもアスレチックやトランポリンなど、とにかく多彩な遊具が揃っていて、子どもが飽きずに長時間遊べるんです。

バラエティ豊かな遊具が

三輪車で走れるコースや、専用の浮き輪で滑る大きな滑り台、壁に投影された映像に出てくる的にボールを当てるARゲームなどもあり、どんな子どもでもハマる遊びがありそうだと感じました。

雨の日だとアウトドア施設は不利な部分も大きいですが、ここは雨でも楽しく過ごせるのが強み。

遊具だけでなく、幅広いジャンルの大量の漫画も本棚にずらりと並んでいるので、大人は漫画喫茶を訪れたかのようにお気に入りの漫画を読みふけるのもアリ。

漫画喫茶のように充実した漫画のラインナップ!

宿泊者以外も有料で利用できる施設なのですが、宿泊客はもちろん無料で利用できます。

夏は屋外プールで緑に囲まれた開放感あふれる水遊び

屋外プール

さらに、夏季期間であれば屋外プールもはずせません!

広々とした屋外プールは、家族や友人と一緒にリゾート気分を満喫できる空間です。浅めのエリアもあるので、小さな子どもも安心して水遊びを楽しめますよ。

プールサイドには大きなソファなどが点々と置かれていて、晴れた日にはプールサイドで日光浴をしても。濡れたままゴロンとできるので、思い思いのリラックスタイムを過ごせます。

水上アスレチック

また、屋外プールの隣には、水上アスレチックも出現。子どもはプールとアスレチックを行き来して何時間も楽しんでいました。

屋外プールは9月末までの営業。こちらも、外来の場合は有料、宿泊者は無料で利用できます。

バーベキューもビュッフェも!ユイガーデンの食事

夕食は自然の中で楽しむ本格バーベキュー

ユイガーデンの夜の楽しみは、専用デッキで味わう本格バーベキュー。

新鮮な地元食材や厳選された肉・野菜を、自分たちのペースで焼きながら食べられるスタイルで、アウトドアならではの開放感を満喫できます。

この日のメニューは、「牛ヒレ肉のダイスステーキ」「牛肩ロースステーキ」「エビ串・ホタテ片貝・イカ串」「季節の焼き野菜」「焼きおにぎり・パン」でした。子ども用は、お肉が「豚ロース・ソーセージ・ハンバーグ」に。

さらにデザートとしてフルーツやポップコーンなども。マシュマロは炭火であぶり、焼きマシュマロにして楽しみました。チョコレートは火で温めて溶かし、バナナにつけてチョコバナナにしてお祭り気分。

焚き火やランタンの明かりが演出する雰囲気の中で、家族や友人とわいわい楽しむ食事は格別です。

朝食はバリエーション豊富なビュッフェで一日をスタート

レストラン「サザンクロス」

グランピングというと、朝も自分で用意するスタイルの施設も多いですが、ホテルも兼ね備えたユイガーデンでは、朝食はホテル棟レストランでのビュッフェスタイルです。

人数分のオムレツが提供され、ほかのお料理は自分で好きなものをいただくセミビュッフェスタイル

正直なところ、朝は自分で用意する気力がわかないので、ビュッフェはとってもありがたい! 子どもたちも、好きなものを好きなだけとって食べることができるビュッフェが大好きです。セレクトを完全に任せると多少、栄養の偏りは心配になりますが…(笑)。

洋食から和食まで、そして地元食材を活かした料理も揃うビュッフェは、さすがホテルメイドのお味。フレッシュなサラダや焼きたてのパン、卵料理などバリエーションも豊富で、朝からしっかりエネルギーをチャージできました!

ユイガーデンで遊びも食も揃った贅沢なグランピング体験を

ユイガーデンのグランピングは気候のよい秋の旅行先にもおすすめ

自然に囲まれた空間でのアウトドア体験と快適な宿泊、充実した食事と1日飽きずに遊べる施設が一度に楽しめるユイガーデン。家族旅行でもカップル旅でも、ペットと一緒でも、どんな旅のスタイルにもぴったりです。ぜひ、ユイガーデンで日常を忘れて贅沢な時間を過ごしてみては。

【施設情報】

UE GARDEN RESORT Hotel & Glamping
千葉県東金市八坂台1-8-1
TEL:043-330-3939

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お茶尽くしの“ご自愛”ステイが叶う!東京・新橋「ホテル 1899 東京」のお茶と眠りに特化した宿泊プランが魅力的 https://tripplanner.jp/topics/5650 Wed, 10 Sep 2025 00:48:46 +0000 https://tripplanner.jp/?p=5650 寝つきが悪い、眠りの質がよくない、日中も眠気がとれない…そんな、「睡眠」に悩みのある方に朗報です。都会の喧騒を…

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寝つきが悪い、眠りの質がよくない、日中も眠気がとれない…そんな、「睡眠」に悩みのある方に朗報です。都会の喧騒を離れ、五感を通じて“眠り”と向き合う贅沢な宿泊体験ができるホテルがあるんです!

都営三田線「御成門駅」から徒歩約6分とアクセス良好の「ホテル 1899 東京」。日本茶を通じてゆるやかな時間を提供する、ユニークなコンセプトのホテルです。

ホテル 1899 東京
エントランスで白檀のやさしい香りに包まれ、非日常へと誘われる

お茶を知り尽くした“茶バリエ”がティーカウンターでお茶を淹れてくれたり、お茶を使ったメニューが揃う朝食ビュッフェがいただけたりすると聞き、日本茶好きとしては以前から気になっていました。

そんなお茶を楽しむホテルから、2025年11月30日(日)までの期間限定で登場している宿泊プランが「お茶と眠りのご自愛ステイ−1899 SLEEP JOURNEY−」。

心を落ち着けてくれるお茶を中心に、心身をととのえて良質な睡眠を目指す“スリープツーリズム”を体験できるプラン。五感を使った“ご自愛”をテーマにした新しい旅の形を提案してくれます。

筆者は寝つきもよく不眠の悩みは今のところありませんが、寝ることが大好きで常に質のいい睡眠をとりたいと思っています。お茶とよい眠りが楽しめる宿泊プランなんて、気になるに決まっています!

さっそく、ホテルに向かいました。

「ホテル 1899 東京」で体験!お茶と眠りで心身をととのえる宿泊プラン

フロント

さっそく、お茶の香りがふわりと漂うフロントでチェックイン。今回のプランでの宿泊特典として、和の香りが楽しめる4種類の入浴剤から2種類を選べます。

4種類の入浴剤から、桜と白茶をセレクトしました

また、このとき「わたしの睡眠作戦会議」という1枚のワークシートをもらえます。これは、自身の睡眠状態や悩みに向き合い、目標と改善策を書き出していくもの。客室やフロント横のティーカウンターでじっくりと考えながら書き込みます。

希望者には、滞在後一定期間ごとにホテルからメールが届き、この滞在を通して目指す良い睡眠のための習慣形成をアシストしてくれます。

「わたしの睡眠作戦会議」

ティーカウンターでは、抹茶や煎茶、季節のお茶を茶バリエが淹れてくれます。15:00~22:00の時間帯なら、いつでも何度でも楽しむことができます。

左下が「六煎茶」、右下が「水出し玄米茶」

茶匠の宮野圭司氏が「1899」のためにブレンドしたという深蒸し煎茶は、旨味が深くほっと落ち着く味わい。茶菓子とともに提供されていた季節のお茶は「水出し玄米茶」でした。訪れるたびに違ったお茶が楽しめるのも、お茶のホテルならではですね。

今回、宿泊した客室「スーペリアダブルB -ENGAWA-」

そして客室へ。

「ホテル 1899 東京」の客室は、緑茶を連想させるグリーンを基調としたインテリアに、茶せんの形をしたライトが特徴。今回、宿泊した客室「スーペリアダブルB -ENGAWA-」は、その名の通りベッド側の床が高く、縁側のようになっていました。

洗面台がベッドルームにある珍しい仕様

洗面台がお風呂やトイレのそばではなくベッドルームに配されているのも印象的。これは、お茶を淹れやすくするためだそう。客室にはペットボトルのお水とともにこだわりの茶葉が4種類用意されていて、お湯を沸かせばすぐにお好みのお茶がいただけます。

ペットボトルはテーブル上に2本、冷蔵庫に2本

もちろん、良質な睡眠を促すためのアイテムも用意されていました。

まずは、人気の高機能枕「ヒツジのいらない枕—調律—」。14段階高さ調整で“ヒツジを数える間もなく眠ってしまう”という心地よさを追求した枕です。加えて、そば殻・低反発・羽毛+パイプ・ポリエステル綿などホテル厳選の枕からチェックイン時に選択可能です。

また、トップアスリートや著名人にも支持されているエアウィーヴを全室に導入。体に負担がかかりにくく、快適な眠りをサポートしてくれるというエアウィーヴを体験できます。

茶葉の香りが楽しめる電気式茶香炉

個人的に一番うれしかったのが、茎茶を焚く電気式茶香炉。電源を入れると、熱された茶葉の優しく穏やかな香りが立ちのぼり、呼吸を整え、自然な眠りへと誘ってくれます。お湯で煮出したお茶の香りももちろんよいですが、茶葉を炒るときの香りって、なぜこんなにも癒やされるのでしょうか…。

この日のラインナップは『星の王子さま』など3冊

テレビやスマートフォンなどのブルーライトは睡眠をさまたげるとされていますが、かわりに読書はいかが? ということで、睡眠前に心を整えるやわらかな選書の本がランダムに数冊用意されています。睡眠の1時間前にはスマホをしまって、リラックスした読書タイムを過ごすのがおすすめです。

お茶が導く気づきと癒やし。ティーカウンターでの特別な時間

抹茶点て体験「ご褒美の一服」。左下が一回目、右下が二回目のチャレンジ

翌朝7時30分からは、今回のプランの特典である茶バリエによる30分間のレクチャー付き抹茶点て体験「ご褒美の一服」に参加。自分のために点てる抹茶は、静かな一日の始まりとして心を整える時間にぴったりです。

やり方を教わりながら抹茶を点ててみましたが、簡単なようで難しく、見本の写真となんだか違う…。手首のスナップをきかせて茶筅を動かし、細かい泡を作るのですが、最初はやはり泡立ちが微妙でした。

もう一度挑戦すると、2回目は最初よりもきめ細かい泡がたち、口あたりもなめらかに。多少不器用でも、自分で点てた抹茶は格別でした。

茶バリエに抹茶を点ててもらうことも

なお、8:00~10:00、15:00~22:00の時間帯にはティーカウンターで茶バリエに抹茶を点ててもらうこともできます。朝、自分で抹茶を点ててみたら、茶バリエに点ててもらった抹茶と飲み比べてみるのもいいですね。

お茶を味わい尽くす朝食ブッフェで爽やかな目覚めを

ホテル1階のカフェ「チャヤ 1899 東京」

朝食会場は1階のカフェ「チャヤ 1899 東京」。カフェとして宿泊ゲスト以外の利用も可能です。ゆったりとした空間で心ゆくまで朝食を楽しめます。

朝食ビュッフェでいただけるお茶料理の数々

こちらでいただけるのは、オリジナルのお茶料理(日替わり)と1899のお茶とのペアリングを楽しめるブッフェ形式の朝食。

抹茶パン、お茶ソーセージ、碾茶香るグリルチキンなど、ユニークなお茶メニューが並んでいました。お茶で炊いた茶飯、お茶の佃煮、サラダにかける抹茶シーザードレッシングも、ほかではあまりお目にかかれないメニューです。

2023年、2024年の2年連続で「神田カレーグランプリ」のグランプリ決定戦に進出した「和出汁キーマカレー」にも注目です。

8種類もの茶葉が

お茶も、「本日のお茶」としてゆず香る和紅茶「清らか」が冷茶で用意されていたほか、お湯を注いでいただくティーバッグのお茶が8種類も!

朝からヘルシーなお茶づくしメニューを楽しみました。あれこれ食べても重たくないのは、お茶のパワーでしょうか。

「煎茶クリームソーダ」800円(税込み)

なお11:00~17:00は日本茶専門カフェとして、全国のお茶どころから厳選した上質なお茶や、お茶を使ったスイーツ、食事を楽しめます。

2025年9月30日(火)までは、「お茶のクリームソーダフェア」として抹茶・ほうじ茶・和紅茶・煎茶と4種類の日本茶を使ったクリームソーダを提供中。

まだまだ残暑の厳しい季節、さっぱりといただけるクリームソーダで涼をとってみては。

五感を使ってぐっすりと休む“新しい旅のかたち”を体験して

ホテル内で使用している茶器や茶葉などがフロントで購入できるのもうれしい

お茶の香りに癒やされながら深い眠りにつき、朝は抹茶やお茶料理で心地よく目覚める。そんな特別なひとときは、頑張る自分へのご褒美にもぴったりです。肩の力を抜いて、自分をやさしく労わる時間を「ホテル 1899 東京」で過ごしてみませんか。

【施設情報】

ホテル 1899 東京
東京都港区新橋6丁目4番1号
TEL:03-3432-1899

宿泊プラン「お茶と眠りのご自愛ステイ−1899 SLEEP JOURNEY−」

 

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なぜか「100円ショップ」がいっぱい!? 奈良にある日本最古の道「山の辺の道」を歩く https://tripplanner.jp/topics/5604 Fri, 25 Jul 2025 08:30:58 +0000 https://tripplanner.jp/?p=5604 オフィスビルが林立する東京の真ん中にひっそりと残された古い石垣を見て、失われた江戸城の広大な姿が目に浮かぶ、と…

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オフィスビルが林立する東京の真ん中にひっそりと残された古い石垣を見て、失われた江戸城の広大な姿が目に浮かぶ、といった空想力が失われてから、もう何年経っただろうか。

自分の脳には、もう見えないものを幻視する力も、心の余裕もなくなってしまったのかもしれない、と寂しく思いはじめた昨今、ここなら何らかの脳トレができるかもしれない、と思ったのが奈良にある日本最古の道、「山の辺の道」である。

山の辺の道

何しろ、この道を味わい尽くすなら、失われてしまったかつての風景を幻視する能力は必須。なんの予備知識もなく歩くとごく普通ののどかな田園風景にしか見えないが、実はすごい史跡、みたいな場所がたっぷり待ち構えている歴史ロマンあふれる地なのだ。

おすすめはボランティアガイドをお願いして一緒に歩くこと。なんと10名までなら一人1000円という破格でガイドの方をお願いできる。

こんもりと盛り上がった丘が古墳だったり、なんてことのない池がかつての大寺院の一部だったりと、その風景を読み解くための知識を一朝一夕で得るのは簡単ではない。ガイド付きで歩けば、ここが日本最古の道なのだと実感できるだろう。早めの予約が必要なので、ぜひサイトで要項のチェックを(詳細はこちら)。

今回は、「山の辺の道」でも、アップダウンが少なく所要時間も3時間程度とライトな、石神神宮(いそのかみじんぐう)〜長岳寺を結ぶコースを歩いてみた。ここからは、写真とともにその感想をシェアしていきたい。

山の辺の道のハイライトの一つ、ロマンあふれる「石神神宮」へ

さて、前の原稿でも書いたが、山の辺の道を歩くにあたり、宿泊先に選んだのは「フェアフィールド・バイ・マリオット・奈良天理山の辺の道」。石神神宮から徒歩16分程度で、宿の名前にもある通り山の辺の道を歩くのにぴったりの立地の宿である。モダンで機能的な客室は、若い世代にも過ごしやすいと思う。

「フェアフィールド・バイ・マリオット・奈良天理山の辺の道 」で注文できる朝ご飯。素晴らしく美味しかったし、見た目もうるわしい!

柿の葉寿司など奈良の名物が並ぶ朝ご飯をいただいたら、さっそく石神神宮へ。山の辺の道沿いにある神社仏閣の中でも屈指の由緒を誇る神社である。

2025年の4月〜6月まで奈良国立博物館で開催された『超 国宝』展の目玉のひとつだった七支刀(しちしとう)など、多くの宝物を収蔵していることでも有名で、古代、武門の棟梁だった物部氏の総氏神でもあったという歴史ある神社。とり・みきさんの漫画『石神伝説』にもミステリアスな場所として登場しているので、読んでからいくとさらにわくわくするかもしれない。

境内を歩く神鶏の姿もフォトジェニック。国宝の拝殿など見どころも多い。

石神神宮

山の辺の道を歩き始めて最初に、早くもハイライトともいえる超名所に来てしまったが、ここをすぎれば、お待ちかねの(?)想像力で補わないと真価がわからない、奥深い風景が待っている。

100円玉必須! 古代の道に並ぶ美味しい無人ショップ

石上神宮をあとにすると、いよいよ、歩くことがメインのアクティビティになってくる。正直、しばらくは石神神宮クラスのわかりやすい名所もなく、目に映るのはただひたすらの田園風景だ。

言われないと、ここが日本最古の道なんてわからないよね〜という、ザ・田園風景。
のんびりとした風景が続く。

かつてここが文化人たちを魅了した場所なのだと思い出させてくれるのが時折現れる歌碑。古今和歌集に選ばれた名歌や、松尾芭蕉や柿本人麻呂、小野小町などが読んだ歌碑が道沿いにぽつんぽつんとあり、その筋の素養がある人には楽しいかもしれない。

しかし、その筋の素養がない人でも楽しめるものも点在している。それが、ボランティアガイドの人が「100円ショップ」と呼ぶ、無人の野菜や果物、お菓子などの直売所だ。

新鮮な野菜がお値打ち価格で!
美味しそうな干し柿も100円!

これがもう、どれもすごく美味しそうで安く、100円玉ジャラジャラ持ってきて良かった! としみじみ思ったもの。野菜やら果物などをたっぷり買い込んでしまった。

私が訪れた5月は冷蔵庫にいちごが冷やしてあった。これがまた甘くて絶品!

これから山の辺の道を歩くという人がいたら、私は絶対に「100円玉を10枚は持っていけ!」とアドバイスする。

池や丘、建物に残る歴史を感じ、読み解いてこその山の辺の道

さて、100円ショップめぐりに夢中になっているうちに到着したのが、この小綺麗な池。

実はこの池は、かつて「西の日光」と呼ばれるほどの大寺院で、50を超える堂塔を有していたという内山永久寺のあと。明治の廃仏毀釈で廃寺となり、今はこの池のみがかつての面影を伝えている。その歴史については奈良県のサイトに詳しいので興味あれば一読を。

歩いていたらこんな風景も。フォトスポットとして有名だというトンネル。ウクライナの「愛のトンネル」みたい?

なんと大小あわせて1700以上もの古墳が集中するという天理市ならでは、ぼんやり歩いていると見逃してしまう古墳も、道沿いにあまたある。たとえば下の写真の、畑の隣にあるこんもりとした森も、実は古墳だ。こんもり盛り上がった場所はだいたい古墳だと思っておけば間違いない、みたいな感覚である。

ここが古墳だなんて、自分ひとりでは絶対に気が付かない。
なんと寺院の敷地内にも古墳が。古墳の上に墓地が重なるのは、理にかなっているかも。

古墳の他、この道を歩いていて出合うユニークな風景が環壕(かんごう)集落。これは濠で囲まれた集落のことで、戦乱が多かった中世に、村の暮らしを守るために考え出されたもの。のどかに見える風景からは想像できないが、乱世にはそれなりにこの地にも危険が満ちていたんだろう。

歌碑、100円ショップ、古墳に環壕集落。神社仏閣のようなわかりやすい見どころとが多いとは言えないが、奈良ならではの歴史の年輪に触れつつ脳内で古の風景をイメージして歩くこと約3時間、ついに目的地の長岳寺に到着!

日本最古の楼門で、創建当時から残る唯一の建物。

824年に弘法大使が開いたとされる古刹で、四季折々の花の美しさでも知られ、「花寺」とも呼ばれる長岳寺。日本最古の玉眼仏や狩野山楽による大地獄絵など文化財も多く、山の辺の道散策の半日コースの締めくくりにうってつけの華やかな名所。

訪れた5月末はカキツバタが花盛り。

長岳寺に隣接する「天理市トレイルセンター」には、「洋食Katsui」も併設しており、ここでランチ休憩をとれば完璧。

天理市トレイルセンター
洋食Kastuiのごはんの一例。牛のカツレツやら
ローストビーフやら。美味しかった!

スタートとゴールに、わかりやすく華やかな神社仏閣を据え、残りはのんびりとした田園を歩く3時間ほどのゆるハイキング。普段それほど歩かない人でも、それほど疲れない良いコースだったと思う。

途中にはお店らしいお店がないので、夏場は十分な水分補給など熱中症対策は必須。歩きやすいのはやはり春と秋だろうか。

奈良公園付近のような「ザ・観光地」といった雰囲気とは無縁だが、古代奈良への理解も深まる田園散歩。また違った奈良の魅力に出合えるはずだ。

宿泊した「フェアフィールド・バイ・マリオット・奈良天理山の辺の道」は、道の駅「なら歴史芸術文化村」の隣。文化財保存や修復などを行う施設を見学できたり、美味しいおみやげショッピングも楽しめて便利。

<紹介した主な場所>

フェアフィールド・バイ・マリオット・奈良天理山の辺の道

石上神宮

長岳寺

天理市トレイルセンター

洋食KATSUI

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奈良、飛鳥時代から続く薬草の里・宇陀の古民家で癒やしのヘルシーランチ&薬草散歩

奈良の観光記事一覧

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奈良、飛鳥時代から続く薬草の里・宇陀の古民家で癒やしのヘルシーランチ&薬草散歩 https://tripplanner.jp/topics/5557 Wed, 11 Jun 2025 01:21:56 +0000 https://tripplanner.jp/?p=5557 奈良を旅行するなら、やはり神社仏閣、そして鹿よね……などと考えがちな皆さん。今回は、そんな紋切り型のイメージと…

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奈良を旅行するなら、やはり神社仏閣、そして鹿よね……などと考えがちな皆さん。今回は、そんな紋切り型のイメージとはちょっと違う、知られざる奈良の旅をお届けしたい。

ここは奈良の東側、宇陀市榛原八滝。山と、ぽつりぽつりと点在する古民家が見えるのみの、時が止まったかのような深山の里だ。

田舎らしい田舎を持たない私は、ドライブなどでこういった古民家の脇を通り過ぎる度に、「こんな家がうちのおばあちゃんちなら良かったのに」と憧れたものだ。いくら素敵でも、車を降りて家の周りをうろつこうものなら、完全に不審者になってしまう山奥の集落は、遠くからそっと眺めるしかない「手の届かない場所」だった。

しかし、今回は、この古民家の周りを徹底的に歩き回ることができた。なぜならここは、創作イタリアンのレストランでもあり、古民家オーベルジュでもある『うだ薬湯の宿 やたきや』だからである。

うだ薬湯の宿 やたきや
『うだ薬湯の宿 やたきや』は2022年5月に開業。元は庄屋だったという築300年にもなる古民家は、一時とある大学教授の別荘となっていたものを、宇陀市内にある畳店3代目が取得し、宿として再生させたという。立派な門に期待が膨らむ。
今では貴重となった茅葺き屋根が見事な母屋。
玄関前の絶景。

■ 飛鳥時代からの薬草の里ならでは、体の中から癒される珠玉のランチコース

さっそく『うだ薬湯の宿 やたきや』の母屋へ足を踏み入れてみよう。古民家ならではの建具や欄間の美しさ、額縁のような窓越しに広がる美しい庭などに思わずため息が漏れる。

交通アクセスは悪いけれど、わざわざ来る価値がある素敵すぎる空間。着いたばかりだけど、「絶対また来る!」と早くも再訪を決意したほどだ。

やたきやは「宿」と謳っているものの、ランチやディナーなど食事だけの利用も可能。今回は、宇陀牛メインの「たまひコース」をいただいた(税込6,600円程度)。パスタがメインの「やをらコース」なら税込3,850円〜とさらにお手頃。この空間で食事ができるという体験も含めるとかなりリーズナブルな印象である。

古民家ランチなら日本のあちこちにあるだろう、という声もあるだろうが、「やたきや」が特別なのが、ここが飛鳥時代から続く薬草の里にあるということ。宇陀は推古天皇が日本で最初の薬草狩り(611年!)を始めた地として知られ、ツムラ、ロート製薬、アステラス製薬など、日本を代表する製薬メーカーの創始者もこの地の出身。こういうところに「日本建国の地」と言われる奈良の底力を感じる。

特に「やたきや」が力を入れているのが自家栽培をしているという奈良の伝統的な薬草である大和当帰血行促進や女性特有の不調を整える効果があるとされ、漢方薬などにも使われてきた薬草である。

この大和当帰を使ったクラフトコーラでまずは乾杯!

大和当帰に加え、シナモン、クローブ、カルダモン、コリアンダー、黒胡椒なども入ったスパイシーなドリンク。
採れたて野菜のミックスサラダ。
前菜の盛り合わせ。右上から、豆腐のスモーク粒マスタードのせ、ズッキーニのグリル、セミドライミニトマト、椎茸のマリネ。
本日のスープ、グリーンカリフラワーのポタージュ。
わらびとそら豆とフレッシュトマトのパスタ

と、ここまでは完全にベジタリアンメニュー。ひとつひとつ、野菜の個性を引き出すよう調理されている。何もかも美味しい!

そしていよいよ、メインの宇陀牛。

脂身が少なく、しっとりやわらかい宇陀牛。美味!
本日のデザート。ナッツとさつもいものケーキにいちごを添えて。散らされている茶色い粒はカカオニブ、白い粒は麻の実だ。

しみじみ美味しく、体の中が浄化される気分になれたほぼ野菜づくしのランチ。何度も言うけど、絶対また来ます…!

■ 薬草ウォッチングも楽しい、宿のまわりの散歩コース

さて、食事の後は腹ごなしに宿の周りを歩いてみることに。今回は取材ということで、特別に地元の薬草に精通したスタッフの方に、この地の薬草について教わりながら歩いてみた。こうしたアクティビティは本来は宿泊客向けに提供しているとういう。

まずは宿から少し山を登ったところにある「めぐみの庭」「まなびの森」と名付けられたエリアへ。このあたりの散策の醍醐味はとにかくその絶景で、宇陀の里山を見下ろしながらのんびり過ごす宿泊客が多いとか。

小高い場所から見下ろすと、「やたきや」の端正な建築がまるまる拝めてなかなか良い。

周囲は完全な里山なので、ここに泊まって何をするのだ? と最初は思ったが、こうして自然の中に足を踏み入れ、歩いたり、森林浴をしたりするのも立派なアクティビティと気付いた。旅先で「何もしない」が苦手な人は(日本人に多い)、一度修行だと思ってここに数日滞在してみてはいかがだろうか。多忙な日々から逃れてきたはずなのに、なぜ旅先に来てまで、私はあくせくしているのだろうか? と目が覚めるかもしれない。

次に向かったのは宿の前に広がる薬草園。無農薬で大和当帰を栽培しているところは非常に珍しいのだそう。

「ここが畑ですよ」
「大和当帰はこちら」

畑を見学したあとは、徒歩10分程度の神社までぶらぶらとお散歩。歩きながら、ガイドさんが道端に生えている薬草を見つけては色々教えてくれる。これはよもぎ、これはセリ、カキドオシは糖尿病に効能が……などなど。さすがは古来から続く薬草の里、本当にそこらじゅうに薬草が生えていた。

そして目的地の神社に到着。

宿の近所にある五社神社。

こんなにこぢんまりした神社なのに、なんと20年に一度社殿を建て替えているそうで、歴史があるのに真新しい印象だ。式年遷宮は、伊勢神宮とか春日大社クラスの神社が行うものとばかり思っていたので、このこぢんまりとした神社で続けられてきた事実にびっくり。

さらに、この神社の隠れた見どころとして、幕末、孝明天皇から「日本一」と称賛されたという逸話が残る、当時一流の石工、通称「丹波の佐吉」(1816年生まれ)による狛犬が残っていること。

丹波の佐吉作の狛犬。わざわざこの狛犬だけ見に神社を訪れるファンもいるそうだ。

「なぜ巨匠の作品がこんなところに…?」と言っては失礼なのだが、大阪を中心に活動していた佐吉がこの地に狛犬を残しているのには理由がある。この神社のすぐ近くに住む裕福な旧家が、家の裏山に「四国八十八ヶ所」の石仏群を制作してほしいと佐吉に依頼したため、しばらく彼はこの地に滞在していたのである。その仕事の合間に、近隣の神社仏閣向けに狛犬や石仏なども制作したというわけだ(詳細はこのサイトに詳しい)。

里山の美味しい空気、心癒される風景の中で、歴史秘話や、道端の薬草について話を聞きながら散歩するのはとても楽しかった。自然の美しさだけでなく、歴史まで楽しめるのが奈良の山歩きの醍醐味である。

ということで、さらにディープな奈良の里山歴史探訪を楽しむべく、今夜は「フェアフィールド・バイ・マリオット・奈良天理山の辺の道」に宿泊し、隣接する日本最古の道「山の辺の道」を歩いてみることにしよう。

続きは次の原稿で!

「なら歴史芸術文化村」に隣接している歴史ファンに嬉しいホテル。
すっきりと機能的な客室。
奈良のご当地ビールなど奈良グルメも買えるロビーラウンジ。

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「お茶ってこうやって作られるのか…!」、京都唯一の「村」の茶畑で茶摘み&青空茶会を体験 https://tripplanner.jp/topics/5517 Tue, 27 May 2025 03:05:55 +0000 https://tripplanner.jp/?p=5517 新茶のシーズンの茶畑に入ることは簡単ではない。新緑の季節、淡い緑色に染まる茶畑はことのほか美しいのだけれど、な…

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新茶のシーズンの茶畑に入ることは簡単ではない。新緑の季節、淡い緑色に染まる茶畑はことのほか美しいのだけれど、なにせ4月下旬から5月にかけては茶農家が最も忙しい時期。茶畑のまわりをうろついたり、ましてや茶摘み体験などもってのほかだ。

しかし、京都唯一の村で、宇治茶の主産地である南山城村では、なんとこの時期でも茶摘み体験を受け付けている。

「1年で一番の繁忙期に、茶農家さんが畑に入れてくださるのは全国でも珍しいと思います。これは『道の駅 お茶の京都 みなみやましろ村』の運営を通して築いた信頼関係があってからこそ」と語るのは、道の駅を運営するほか、南山城村を拠点とした体験ツアーなどをカスタムメイドで提供している「むらびとらべる株式会社」の森本健次さん。

ということで、森本さんたちの案内で、ふだんは立ち入ることが難しい新茶の季節の茶畑に潜入!

かつては琵琶湖の底だった!? 滋養豊かな土地が育む旨味たっぷりのお茶を摘む

訪れたのは、これぞ日本の原風景といえる、山々に囲まれた茶畑。淡い色あいは、新緑、新茶のシーズンならではで、思わず深呼吸する美しさだ。

驚いたのは、この茶畑がある土地は、かつて琵琶湖の底にあったということ。古琵琶湖の時代に蓄積された土の栄養分と、畑に水分を与えるだけでなく適度に日光を遮ってくれる近隣の川から立ち上る霧、朝晩の寒暖差などがおいしいお茶を育むのだという。

「それでは、さっそく茶葉を摘んでみましょう。一芯二葉(いっしんによう)と呼ばれる、針のような芯に1〜2枚の葉がついている形のものを集めてください」と森本さん。

私達が畑を訪れたのは5月の中旬で、一度新茶が刈り取られた後。畑の中で、新しく生えてきた一芯二葉を見つけるのは意外と難しい。

これなんかいい感じかも!?

上で紹介した葉などはいい線行っているのでは?と思ったが、それでも芯の葉がやや開きすぎだという。

正解を教えてもらった。芯の部分が開いておらず、針のように見えるものが望ましい。

畑の畝に入り込み、一芯二葉をひたすら探す作業は無心になれて、まさにマインドフルネス。これは癒やされるわぁ……などと思うのは部外者だからだろう。一芯二葉を探す作業、結構な重労働である。

30分くらいかかってもこれくらいしか摘めなかった。

お茶ができるまでの理解が深まる青空茶会

さて、ある程度の量の茶葉が集まったら、青空茶会の開始だ。

「この茶葉を蒸して熱を通すことで酸化発酵を止めたものが緑茶です。茶葉を蒸さず、酸化発酵をある程度進めたものが烏龍茶、さらに発酵させると紅茶になります」と森本さん。

まずは、いま摘んだばかりの茶葉が、どう緑茶になるのかの実演から。

最初に茶葉を水で洗う。

「せっかくなので、摘んだばかりの茶葉にお湯を注いだだけのお茶も味わってみましょう」と森本さん。これぞ本当の「生茶」。茶畑の横でしか飲めない貴重な味に期待が膨らむ。

何も手を加えない茶葉にお湯を注ぐ森本さん。
これが正真正銘の生茶だ!

……これが正直、なんというか、青臭い。虫になった気分である。「生茶」って、いかにも美味しそうな響きだけど、実際は微妙だ。

「この味を覚えておいてくださいね。次はちゃんと蒸してみましょう」。

蒸すとはいえ、青空茶会の設備なのでフライパンで炒る感じ。
火を通した後は、手で良く揉んで、針状に形を整える。

日本茶の本来の製造工程は、葉を蒸して、乾かし、さらに揉んで風味を出し、針状に形を整え、乾燥させるというものだが、今回は即興バージョンなので、蒸して揉み、針状にするところで完成。

なんかお茶っぽくなってる!
お湯を注いで完成。

さっそくできたばかりのお茶をふたたび試飲。

美味しい!これはもう完璧にお茶! 山の中の茶畑で味わう、自分で摘んだ葉で作るお茶に感激もひとしお。

しかし、あの青臭い葉が美味しいお茶になることを発見した昔の人はすごい。茶葉に火を通すまでは想像できそうだけど、揉むとか、針状にするとか、一体誰が思いついたのか。尊敬しかない。

興味がある人は製茶工場見学もどうぞ

さて、茶摘み&茶畑での茶会体験で、日本茶への興味が湧いた人には、さらに茶工場の見学も用意されている。摘み取られた生の茶葉が、さまざまな工程を経て、製品としての緑茶になるまでを見学してみよう。

この状態の茶葉が
こうなって
こうなる。

私達が訪れたのは親子二代でかぶせ深蒸し煎茶を作っている辻本製茶工場。宇治茶では珍しい深蒸し煎茶も作っている。

試飲もさせてもらえた。やはりプロが作るお茶の美味しさは別格。辻本製茶工場のお茶は「道の駅 お茶の京都 みなみやましろ村」でも販売中。

日本茶の奥深さを知ることができるだけでなく、自然の中でリフレッシュもできる貴重なツアー。新茶シーズン以外も随時オーダーメイドの体験ツアーを開催しているので、興味がある人は、むらびとらべるのサイトからお問い合わせを。

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道の駅最強ランキング全国1位にも選ばれた、京都府唯一の村にある道の駅でお茶グルメを味わい尽くす

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道の駅最強ランキング全国1位にも選ばれた、京都府唯一の村にある道の駅でお茶グルメを味わい尽くす https://tripplanner.jp/topics/5474 Mon, 26 May 2025 03:20:21 +0000 https://tripplanner.jp/?p=5474 単なるドライブ中の休憩スポットの域を超え、地域の魅力を発信する拠点として注目を集める「道の駅」。その土地の特産…

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単なるドライブ中の休憩スポットの域を超え、地域の魅力を発信する拠点として注目を集める「道の駅」。その土地の特産品や手仕事を販売するだけでなく、美味しいレストランやカフェ、温泉やアクティビティ施設を併設するなど、もはや中継点ではなく目的地になりうる場所も少なくない。

そんな道の駅戦国時代に、京都の山奥にありながら2024年の「道の駅最強ランキング」1位に輝いた道の駅をご存知だろうか。それが、今回紹介する「道の駅 お茶の京都 みなみやましろ村」である。

京都、大阪、奈良から電車でも行ける、茶グルメづくしの道の駅へ

京都府の東南端、奈良、滋賀、三重の県境にある、京都府唯一の村、南山城村。宇治茶の主産地で、京都府産のお茶の約3割を生産するお茶の名産地だ。

南山城村の茶畑
南山城村の茶畑。日本人の心のふるさとのような風景。

お茶はお茶でも、この村が背負うのは、「宇治茶」という最強ブランド。ゆえにこの道の駅がプロデュースした濃厚な抹茶スイーツなどは、全国の百貨店の催事でも大人気なんだとか。今は新茶のシーズンを迎え、お茶グルメを堪能するには絶好のタイミング、これは行くしかない!

道の駅とは言え、JR関西本線月ヶ瀬口駅から徒歩10分。JR奈良駅からは電車で40分、JR京都・JR大阪駅からは約1時間40分と、電車派にも嬉しいアクセスの良い道の駅。インバウンド客でごった返す街歩きに疲れたら、ローカル線に乗って、のんびり訪れてみるのもいいのではないか。

アンテナショップで見たことのない野菜や調味料、名酒、銘菓などを探すのに目がない私にとって、道の駅パトロールは大好物。さっそくどんなものが並んでいるか、店内をチェックしてみよう。

お茶や野菜、南山城村特産品のお茶「村茶」を使ったオリジナル商品が並ぶ店内。
むら茶プリン
左が人気商品の南山城村産の春摘みの香り豊かな抹茶「おくみどり」だけを混ぜ込んだ濃厚な抹茶プリン。右はほうじ茶プリン。
どらやきも抹茶とほうじ茶味がスタンバイ。白あんベースに「おくみどり」だけをたっぷり使用した抹茶あんと、深煎りのほうじ茶が香り高いほうじ茶あん。
アイスやら
南山城産の紅茶も!
値札を二度見してしまったお手頃価格のお茶も並ぶ。こういうのは道の駅ならでは。
こんなに濃い緑色のメロンパンを見るのは初めて!
お茶の新芽が売っているのも新茶シーズンならでは。新芽のおにぎり、食べてみたい。

…と、とにかくお茶商品ならどんとこいなのだが、奈良、滋賀、三重の県境という立地ならでは、お茶グルメ以外も気になる名物が並ぶ。

車ですぐの場所にある奈良の月ヶ瀬は梅の名所なので梅関連商品も充実。
南山城村の人たちがわざわざ買いに行くという、月ヶ瀬にある「大西豆腐店」の商品も並ぶ。
地元のおばちゃんが手作りしているというお弁当たち。大人気で売り切れてしまうことも多いとか。

お茶づくしランチ、抹茶ソフトクリームは必食!

おいしそうなものばかりを眺めていたらお腹が空いてきたので、そろそろ道の駅にある村風土食堂「つちのうぶ」でランチをいただこう。せっかくなので名物の「お茶づくし御膳」をチョイス。

「おくみどり」を贅沢に使った抹茶天重と茶そば、小鉢や甘味も付く、お茶づくし御膳、税込み1600円。
茶そばは冷たいのと温かいのを選べる。この緑の濃さよ。

目にも鮮やかな緑の御膳に心も弾む。抹茶天重のご飯もほうじ茶を使った茶飯というこだわりぶりだ。小鉢に並んでいた南山城村産の厳選された茶葉を使用しているというお茶の佃煮も、口に入れた瞬間に「わ、お茶!」ぐらいのインパクトだ。

ということで、道の駅でゲット。家に連れ帰り、おにぎりにして食べたい。

さて、食後には、周囲から「絶対食べたほうがいい!」と勧められた道の駅名物の抹茶ソフトクリームを。

道の駅人気商品ランキング第1位だという春摘み抹茶を使用した抹茶ソフトクリーム。道の駅内の「村茶屋」で販売中。

こちらもとにかく抹茶味が濃い。 苦みとうまみたっぷりの、大人のソフトクリーム。食後にいただくと、口の中がリフレッシュされる感じで、おなかいっぱいだったはずなのにするすると胃の中へ。美味しかった!

そんなこんなで胃がいくつあっても足りない道の駅なのだが、あれも食べたいしこれも食べたい、もうここに住みたいぐらい!……などと思った人には、なんと宿泊というオプションが用意されている。この道の駅には、「フェアフィールド・バイ・マリオット・京都みなみやましろ」が隣接しているのである。

道の駅の隣を見れば、近代的なホテル。ドッグフレンドリーでもある。

周囲はほぼお茶畑のみという山間の村に、近代的な設備がある宿は珍しい。

部屋によっては茶畑ビューも楽しめる。

しかし、道の駅グルメを楽しむ以外に、ここに泊まって何をすれば…?と思った人向けに、茶処ならではの体験メニューを紹介しよう。詳細は次の原稿、「お茶ってこうやって作られるのか…!」、京都唯一の「村」の茶畑で茶摘み&青空茶会を体験にて!

<訪れたのは…>

●道の駅 お茶の京都 みなみやましろ村

京都府相楽郡南山城村北大河原殿田102
TEL:0743-93-1392
https://michinoeki.kyoto.jp/

●フェアフィールド・バイ・マリオット・京都みなみやましろ

京都府相楽郡南山城村大字北大河原小字殿田105番地

TEL:0743-93-1555

https://www.marriott.com/ja/hotels/ukyfi-fairfield-kyoto-minamiyamashiro/overview/

<おまけ>

私が家に連れ帰ったお茶たち。左から、畑に覆いをして旨味を増やした茶葉を蒸して作る「深冠 FUKAKABUSE 」(1080円)、ひげ茶(300円!)、辻本製茶工房の深蒸しの宇治茶「新茶やぶきた」(1200円)。市場に出回る宇治茶はブレンド茶だが、単一農園・単一茶葉、いわゆるシングルオリジンが買えるのが産地の道の駅ならでは。

珍しいひげ茶は、茶葉を少し多めにして淹れると美味しい。

<関連記事>

「お茶ってこうやって作られるのか…!」、京都唯一の「村」の茶畑で茶摘み&青空茶会を体験

⇒ 京都の旅レポート一覧

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モメて訴訟沙汰になった、ガウディの名建築、バルセロナの「カサ・ミラ」 https://tripplanner.jp/topics/5441 Tue, 13 May 2025 02:45:01 +0000 https://tripplanner.jp/?p=5441 バルセロナの街中で気楽に立ち寄れるガウディ作品の一つが、ガウディが54歳の時に設計した「カサ・ミラ」である。バ…

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バルセロナの街中で気楽に立ち寄れるガウディ作品の一つが、ガウディが54歳の時に設計した「カサ・ミラ」である。バルセロナでも有数の高級ショッピング街であるグラシア通りに面しており、周囲にはホテルや歴史的な建造物が立ち並んでいることから、観光客にとって「何かのついで」に気軽に立ち寄れる名建築だ。

カサ・ミラ
星の飾りはクリスマスシーズン限定。

岩の塊のような見た目から、石切場とあだ名されることもあり、ほぼすべてが曲線で構成されていることも特徴だが、ガウディ作品にしてはトンガリすぎておらず、むしろシックとさえ呼びたくなる建築である。

印象的な鉄柵は、ガウディの重要な協力者であり、当時バルセロナを代表する鍛冶職人・金属彫刻家のジョセップ・マリア・ジュジョールが制作。

近くにカサ・バトリョというガウディ作品もあり、両方とも世界遺産なことから、この2つをはしごする観光客も多い。ほぼ同時期に作られたのに両者は驚くほど印象が違い、見比べるとガウディの多才さをより実感できるかもしれない。

カサ・ミラ見学で注意してほしいたった一つのこと

さて、この「カサ・ミラ」は、実はまだ現役で人が暮らしている集合住宅である。ゆえに、完全にミュージアム化している「カサ・バトリョ」と違って見学するときに注意してほしいこの住宅特有のルールがある。

それは、見学は1方向のみに進行しなければならず、後戻りができない、ということだ。進路に沿って係員が配置されており、次はこっちへ、などと誘導されるので、「あ、前の部屋もう一回見てみよう」みたいなことができないのである。私はそれを知らずに、最初の住宅エリアをかなり適当に見てしまい、後で戻れないと知ってかなり後悔した。

入口を入って誘導されるままに到着するのが住居エリア。
なんか普通…と思ってサッと見ただけですぐに次のエリアに移動してしまった。20世紀初頭のバルセロナの富裕層の生活が忠実に再現されているとか。

別の原稿で詳述するが、「カサ・バトリョ」がやたら個性的すぎる住宅なので、「カサ・ミラ」のアパートメント部分はとても普通に感じる。ガウディ建築と言われないと気づかないかもしれない。でも、本来、おだやかな日常とはこういう空間にこそ宿るものなのだ。よく見ると窓枠が波打っている程度のこだわりが、住むとなったらちょうど良いのだ。きっと。

もう少しゆっくり見物できれば、ガウディがこだわり抜いた繊細な装飾にもっと気づいたかもしれないが、いかんせん、先を急いでしまったが故に色々見落としてしまった。これから見学に行く人は、くれぐれも、十分見たぞ!と実感するまで先に進まないように。

ロマンティックなだけじゃない、美しいアーチを描く屋根裏部屋の機能性

さて、住居エリアを見学した後に誘導されるのが、屋根裏部屋である。

カサ・ミラの模型も展示されている。

住居エリアと打って変わり、まるでどこかの教会のようなおごそかな空間にハッとする。ここは今や「ガウディ館」と呼ばれ、ガウディに関する資料や、彼が手掛けた家具などが展示されているミュージアムゾーン。

何より印象的なのは煉瓦で作られた270余りにも登るというパラボラ型アーチ群。これは見た目が美しいだけでなく、夏の暑さを和らげる機能も持っているのだとか。ガウディは自身の作品でこうしたアーチを多用することで知られている。

わりとシックな外観、一見するとごく普通の住居のあとに、突然のおごそかすぎる屋根裏部屋。見学コースとしてはなかなかうまい演出と言えるかもしれない。

そして、この屋根裏部屋を出ると、いよいよ、この建築で最も人気でインスタグラム映えする屋上だ。

「戦士の屋上」とも呼ばれるユニークな造形と絶景の屋上

屋上に着いて、まず目を奪われるのは、鎧を被った古代ローマの戦士のような煙突や換気塔などの小塔群だ。波打つようにデザインされた起伏のある丘のような空間に、印象的な造形の塔が並ぶ様子はもはや彫刻の森。

給水塔は白大理石の石片や砕いたタイルでモザイク状になっている。
サグラダ・ファミリアを眺められるトンネルは人気の記念撮影スポット。

奇抜な形状に見えるが、煙突は排煙機能や、換気塔としての通気性をしっかりと確保しており、デザインと機能が見事に融合。こういうところがガウディの評価ポイントでもある。

屋上から見下ろす中庭。コンピュータのない時代にどうやってこんなぐにゃぐにゃ建築を設計できたのか?

この屋上は、ガウディによるデザインが楽しいだけでなく、バルセロナの街を360度見渡せる眺望もすばらしい。観光客たちも本当に楽しそうにゆったりとした時間を過ごしており、彼らを眺めているだけでも幸せな気分になれる。

この屋上は、住宅は単なる生活の場であるだけでなく、アートでもある、というガウディの主張なのだろうか。こうした「遊び」から遠く離れ、機能一辺倒になってしまった昨今のマンションなどを思い浮かべ、やや寂しい気持ちにもなる。

 

見学最後に見た中庭もかなりいい!

屋上からの帰りは階段で。ここもすべて曲線で構成されていて、ガウディの偏執が炸裂。

さて、屋上でたっぷり遊んだ後は、うねうねとうねる壁を持つ階段を降りて地上へ。入場する時に見ても良かったのだが、まだ見てなかった中庭へと足を運んでみる。

中庭に降り立ち、空を見上げる。

この中庭がまた素晴らしい。屋上の斬新すぎる戦士たちを眺めた後の、正統派アール・ヌーヴォーな空間の美しさよ。

蜘蛛の巣を思わせる有機的なドアや、

印象派の絵画を思わせる幻想的な天井画や、

色褪せた壁画や優雅な手すりなど、どこに目を向けてもロマンティック。

外観や住居部分のデザインは控えめに、屋上は思い切り楽しく、中庭は幻想的に…と、さまざまな表情をもつ名作住宅。本当によく考えられているなぁ。

……などと感心してが、後で資料を読んでびっくり。実はこの住居、もともとガウディは「聖母マリアの台座」にする計画だったという。あの岩山を思わせる、有機的だが華美ではない落ち着いた外観は、「台座」だったからなのか! その上に巨大なマリア像が作られていたら、どれほど派手な外観になっていたことか……。

しかし、この住宅に過剰な宗教的要素をもたせることに依頼主が激怒、裁判沙汰になり、結果、ガウディは完成前にプロジェクトを降りてしまった。だからここも、ある意味でサグラダ・ファミリア同様、ガウディ建築として「未完」といえるのかもしれない。

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