ウィーンに関する旅行の現地取材記事まとめ - トリッププランナー https://tripplanner.jp/topics/tag/ウィーン 少し違う旅のアイデア Tue, 21 Oct 2025 11:36:57 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=6.9.1 https://tripplanner.jp/wp-content/uploads/2021/01/cropped-favicon-32x32.png ウィーンに関する旅行の現地取材記事まとめ - トリッププランナー https://tripplanner.jp/topics/tag/ウィーン 32 32 ウィーン、本家と王室御用達の3店でザッハトルテを食べ比べ!ホテル・ザッハー、デメル、ゲルストナーで一番美味しかったのはここ! https://tripplanner.jp/topics/5167 Tue, 19 Nov 2024 03:34:05 +0000 https://tripplanner.jp/?p=5167 ウィーンの名物菓子と聞いて真っ先に思い浮かぶのはザッハトルテ、という人も多いのではないだろうか。 これは簡単に…

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ウィーンの名物菓子と聞いて真っ先に思い浮かぶのはザッハトルテ、という人も多いのではないだろうか。
これは簡単に言うと、アプリコットジャムを塗ったチョコレートスポンジケーキをチョコレートでコーティングをした菓子

レシピの考案者であるフランツ・ザッハーの息子が修行した『デメル』やその後開業した『ホテル・ザッハー』の名物菓子だったが、今や似たようなケーキはあちこちの菓子店でも味わえるようになっている。

とはいえ、やはり本家ホテル・ザッハーと、NO.2とも言えるデメルで一度は食べてみたいのが人情と言うもの。というわけでこの2店の前にはいつも長蛇の列ができている。

今回、寒空の中、行列に並び、この2店でザッハトルテを食べ比べ。さらにエリザベートが通ったゲルストナーでもザッハトルテを試して見たので、3つのケーキの個人的感想をシェアしたい。

・ホテル・ザッハーのザッハトルテ

1832 年、オーストリアの首相メッテルニヒが来客用のデザートを用意するよう言いつけておいたシェフが当日体調を崩し、まだ16歳の見習いシェフだった、フランツ・ザッハーが急遽大役を引き受けることになる。そこで彼が考案したのが現在世界で最も有名なケーキの一つとなった、ザッハトルテ。まさに、ケーキ版のシンデレラ・ストーリーだ。

そんな奇跡のオリジナル・ザッハトルテがこちら。

ホテル・ザッハーのザッハトルテ
ホテル・ザッハーのザッハトルテ 9,9€

スポンジのケーキはホロリとして、アプリコットの風味も強め。コーティングのチョコレートの層も厚く、甘さもしっかり。添えられた無糖の生クリームで口直ししながらいただくと美味しさもひとしお。

個人的には3店の中で、最もクラシックな味、という印象。きちんと甘くて、どこか素朴さも残り、長い歴史を感じるのだ。

カフェ ザッハー ウィーンの店内
お店のインテリアも最もクラシカル。ハプスブルク家の人々の肖像画なども飾られ、貴族的な雰囲気。

・デメルのザッハトルテ

お次は日本にも上陸しており、王室御用達でもあるデメルのザッハトルテ。

デメルのザッハトルテ
デメルのザッハトルテ 8.5€

チョコレートのコーティングがホテル・ザッハーより薄めなのにお気づきだろうか。チョコレートのスポンジ部分も、ホテルザッハよりもよりきめ細かく、ホロリというよりしっとりふわふわ。アプリコットジャムの存在感も薄めである。

一言でいえば、ホテル・ザッハーより上品なお菓子、という印象。1786年創業で、ウィーンの宮廷に愛された老舗菓子店ならではの洗練された味。

ホテル・ザッハーは「ザッハトルテ一択!」というイメージの店だったが、こちらは普通にいろんなケーキが並ぶお菓子屋さん、という印象。ザッハトルテも有名だけど、カイザーシュマーレンというぶつ切りにしたパンケーキも名物とのこと。

素朴で美味しい!12.9€

フランツ・ヨーゼフ皇帝が愛したデザートらしいんだけど、あの皇帝って好きなものが野菜スープとか、何かと地味よね…。

・ゲルストナーのザッハトルテ

そして最後は、ほぼ行列無しで入れる王室御用達、ゲルストナーへ。オペラ座の目の前にあり、ホテル・ザッハーとも至近。

種明かしをすると、実はこの店では、当初ザッハトルテを食べる予定はなかったのだった。

閉店が夜10時と遅いので、ロマンティックな内装を楽しみながら、友人とお酒を嗜んでいたところ、お店のスタッフが「あなたがたスペシャルな御婦人たちにスペシャルなケーキをプレゼントします」とサービスしてくれたのだった。

そんな嬉しいサプライズってある!? もう食べる前からゲルストナーのザッハトルテが優勝!って叫びそう。

ゲルストナーのザッハトルテ(メニュー名はザッハケーキ)、おいくらだったのかしら…。

とはいえ、そんな贔屓目を差し引いても、正直ここのザッハトルテはすごく美味しかった。ホテルザッハーの強めのアプリコットの風味と、デメルのきめ細かいスポンジが合わさったようなバランスの良さ。添えられた生クリームはこちらの店が一番美味しかった気がする。

カフェの居心地の良さもこちらが優勝。このソファに座るともう立ち上がれない。

ということで、今回の食べ比べでは、個人的にゲルストナーのザッハトルテが一番美味しく感じた。とはいえ、それぞれ特徴があるので、好みも分かれるんだろうなぁという印象。みなさんも自分なりのNO.1をウィーンで見つけてみてね。

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ウィーンのクリスマスマーケット2024、いち早く楽しんできました。 https://tripplanner.jp/topics/5139 Fri, 15 Nov 2024 11:04:23 +0000 https://tripplanner.jp/?p=5139 ヨーロッパの冬のお楽しみといえばクリスマスマーケット。ドイツが一番有名だけど、オーストリアだって負けていない。…

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ヨーロッパの冬のお楽しみといえばクリスマスマーケット。ドイツが一番有名だけど、オーストリアだって負けていない。何しろウィーンのそれは1296年から始まった歴史あるイベントなのだ。

2024年は11月15日あたりから各地のクリスマスマーケットがオープン。ハプスブルク家ゆかりの宮殿やフォトジェニックなランドマークの前に多くの屋台が並び、寒い冬の景色を暖かく彩る。

私は、他の会場より一足先に始まったシュテファン大聖堂前とシェーンブルン宮殿前のマーケットへ。どこよりも早い(?)フォトレポートをお届けします!

1.シェーンブルン宮殿のクリスマスマーケット

開催期間:2024年11月8日〜2025年1月6日まで
屋台数:約99
URL

ハプスブルク家の夏の離宮で世界遺産のシェーンブルン宮殿。皇妃エリザベートゆかりの部屋や、6才のモーツァルトが演奏した鏡の間など、見どころもいっぱいの人気観光名所だ。

この優雅な宮殿の前がクリスマスマーケット会場。宮殿の見学はお高いけれど(全部の部屋が見られるグランドツアーが32€(今の為替だと約5300円!)、ご安心あれ、マーケットへの入場は無料だ。

案内図はこんな感じ。スケートリンクもある。

宮殿の前にはビッグなクリスマスツリーも。建築と呼応するようなゴールドオンリーの飾りつけがシンプルで美しく気品があり、貴族かよ!と(貴族です)。

ここのクリスマスマーケットは昼から観光客および地元民で大賑わい。家族連れも多く、スケートリンクでは子どもたちが大はしゃぎ。ウィーンっ子たちにとっては待ちに待ったイベントなのだろう。

干し野菜で作られたオーナメントのお店や、かわいいりんご飴が売っているお菓子のお店。
こだわり文具のお店も。

私は午前中に宮殿を見学していたので、ここでさくっとランチを。この日は寒かったので、あつあつチーズがとろーりのラクレットをいただくことに決定。

ラクレット普通は9.5€。グリューワインは1杯5€。

ほかほかのチーズトーストに温かいグリューワインが沁みる〜。ちなみにこのマグカップは料金の他にデポジットとして一つあたり5€徴収され提供され、返却すると5€戻って来るシステム。旅の記念に持ち帰りたい人は持ち帰ればいいし、いらん人は戻せば良し。

シェーンブルン宮殿のクリスマスマーケットは自然豊かな郊外にあるというのもあって全体的にのんびりしたイメージ。宮殿の広大な庭園も散策できるので、自然派の人におすすめのマーケットだ。

こんな広い庭もぶらぶらできる。

2.シュテファン大聖堂前のクリスマスマーケット

お次はウィーンの観光名所ど真ん中、ランドマークのシュテファン大聖堂前へ。

開催期間:2024年11月8日〜2025年1月6日まで
屋台数:約40
URL

屋台数も少なくこじんまりしているが、何せ街のど真ん中なので気楽に立ち寄れる。大聖堂とクリスマスマーケットの温かい光のコラボもフォトジェニックだ。

日本でも最近はポピュラーになってきたクリスマスマーケットだけど、やはりザ・ヨーロッパな歴史的建造物とともに楽しむマーケットは格別。絵になるわぁ。

ちなみに屋台の中身といえば、シェーンブルンでも見たぞ的チェーン店もあれば、そうでないものもあり。

ランプ、お菓子の家、スノードーム。
木製のオーナメント売り場
はちみつアイテムのお店はわりと定番ぽかった。

各クリスマスマーケット会場をめぐって、そのエリアでワンアンドオンリーの雑貨を掘り起こすのも楽しみ方のひとつなのかもしれない。

ちなみにここでのグリューワインはかわいい靴下型のものに入ってサーブ。お土産にマグガップほしいし飲みたい!と思ったけど、どこも長蛇の列…寒いしお腹すいたしでギブアップしてしまった。

ほかの会場がほとんどが11月15日からスタートなので、一足先に始まったこの2つの会場は、待ちに待った冬の風物詩を楽しむ人で溢れていた。寒い冬の暗い夜もこんなふうに彩れば楽しみに変わる……この催しは、ヨーロッパの人たちの暮らしの知恵でもあるんだろうな。

家にクリスマスツリーもないくせに、衝動的にオーナメントを買いそうになるなど、歩くだけで心踊るクリスマスマーケット。この冬はもう一箇所ぐらい巡ってみたい!と強く思うのだった。

※この2会場以外のウィーンのクリスマスマーケット情報はこのサイトが参考になりました。お出かけ前にぜひ。

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アール・ヌーヴォースタイルのロマンティックな駅舎などウィーンの世紀末建築を多数手がけた建築家のオットー・ワーグナー。ウィーン建築会の父と呼ばれる彼が手掛けた、未来感あふれる異色作を紹介します。

1912年築ってマジか!
……と、ハプスブルク家の都として知られる優美な古都ウィーンで叫ぶには適切ではない雑な言葉が思わず出てしまった、旧市街にある名建築。

郊外にあるアム・シュタインホーフ教会と並んで、ウィーン建築会の巨匠、オットー・ワーグナーの代表作とされることも多い「郵便貯金局」だ。

鉄やガラス、アルミニウムなどを使ったインテリアは、現代のSF映画のセットと言われてもたぶん疑わないであろう未来感。

こちらは同じ建築家による駅舎。こんなにガーリーでロマンティックな駅舎を手がけているのに、同じ頭でこれほどクールなデザインができるなんて、天才か! あ、天才だった。

丸いアルミの鋲がぽんぽんと打たれた外壁や、

ネジの形の柱もあって、まるで鉄で作られた機械のよう。ガラスと鉄の建築が珍しくない現代を幻視していたかのような先見性で、こんな想像力が100年以上も前に具現化されていた歴史に驚くしかない。

すごく現代的な建築なのに、どこかクラシックで優美に見えるのは、シンプルで無機質なものと、アール・ヌーヴォーならではの美が共存しているから。

たとえば、すっきりシャープな建物の天井に添えられた二対の天使像など、そこかしこに、ロマンティック担当がいたりする。

一緒に訪れた旅ライターの方と二人揃って、「ひゃー、かっこいい!」「うわー、かっこいい」と、完全に語彙力を失いながらただ感嘆するのみだったウィーン屈指の名建築。

ウィーンを旅するなら絶対訪れてほしいおすすめスポットですよ。

郵便貯金局/Österreichische Postsparkasse
Georg-Coch-Platz 2, 1010 Wien, オーストリア   地図

 

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皇妃エリザベートが愛した菓子店ゲルストナーで、ユネスコ無形文化遺産「ウィーンのカフェ文化」を堪能! https://tripplanner.jp/topics/2511 Sun, 22 Oct 2017 20:52:28 +0000 https://jp.tripplanner.jp/?p=2511 ウィーン、オペラ座の前にある帝室御用達の菓子店ゲルストナーは、皇妃エリザベートの好物「スミレの砂糖漬け」でも知…

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ウィーン、オペラ座の前にある帝室御用達の菓子店ゲルストナーは、皇妃エリザベートの好物「スミレの砂糖漬け」でも知られる1847年創業の老舗。ユネスコ無形文化遺産となっている「ウィーンのカフェ文化」を堪能するなら外せない、帝都ならではの豪華でロマンティックなお店をフォトギャラリー風にレポートします!

かつてヨーロッパに君臨したハプスブルク家の都ウィーン。

個人的に「ああ、ここは私が妄想したきらびやかな帝都そのもの」と感激したのが、1847年創業の老舗菓子店ゲルストナーのロマンティックで華麗なインテリア。
かつての貴族の館を利用した豪華な空間でのお茶や食事は日本では絶対に体験できないことのひとつ。
その内部がどれだけ素晴らしいか、今回は全フロア、写真たっぷりの潜入レポート! 誰もが姫気分にひたれるウィーンらしいカフェを、バーチャルトリップでお楽しみあれ。

◎ 【1階】持ち帰りスイーツが勢揃いのショップ。スミレの砂糖漬けはここで。

店舗へ足を踏み入れると目の前に広がるのは、ソフィア・コッポラの映画『マリー・アントワネット』の世界そのままの、カラフルなケーキが並ぶ少女の夢みたいな甘〜いお菓子の世界。

ハプスブルク家のお姫さまだったマリー・アントワネットは、パリにお嫁入りするときは、生まれ故郷ウィーンの菓子職人を大勢伴っていったとか。今はパリのほうがちょっと有名になってしまったスイーツも、かつてはウィーンの方が先進国だったよう。

そんなアントワネットの時代から約一世紀ほど後、同じハプスブルク家に愛されたのがここ、ゲルストナー。

皇妃エリザベート(愛称シシー)の好物で、今やお店の名物なのが「スミレの砂糖漬け」(一箱 11.8ユーロ)。 3月〜4月に収穫されたスミレをよく洗って乾かし、アカシアのはちみつと砂糖で固めたもので、ふんわり花の香りがする見た目もお味もガーリーな砂糖菓子。

そんなシシーをアイコンにしたパッケージもかわいいチョコレートやお菓子もずらりとならび、ウィーンならではのお土産探しにうってつけ。

女の子の夢みたいなお土産候補としてはこちらも見逃せない。帝国時代に開催された第60回ウィーンオペラ座舞踏会に参加したご婦人たちに配られたお土産を復刻したミントキャンディー(6.7ユーロ)。舞踏会……!(感涙)

もうひとつおすすめなのが木箱に入ったシシートルテ。カシスと黒すぐり入りのマジパンをサンドしたチョコレート生地を純白のアイシングで覆い、シシーの肖像画をあしらった見た目もかわいいお菓子。
ものすごく甘いけれどとびきりロマンティックなので、女友だちへのお土産に喜ばれそう。

個人的に一番美味しいと思ったのが、シシーの好物だったというハンガリーのお菓子「ドボシュトルテ」。カステラとチョコレートクリームを何層も重ね、最後にカラメルをトッピングしたしっとり濃厚なケーキ。お持ち帰りだけじゃなく、二階のカフェなどでオーダーできるのでぜひ味わってみて。
これらゲルストナーのスイーツは、ウィーン商工会議所が高品質のプロダクトにのみ与えるトレードマーク「ウィーンプロダクツ」にも認定されている。

◎【2階】スパークリングワインも楽しめるカフェ&バー

さて、夢のような砂糖菓子の世界から階段を上れば、そこにはまた乙女心をくすぐる空間が。

ソファ席もくつろげるカフェ&バーは、パステルカラーの壁もかわいいインテリア。シャンパンバーで味わえるのは、1814年創業、オーストリア最古のスパークリングワイン製造所、シュルンベルガーのワイン。すごく美味しいのでぜひお試しあれ。

窓の外にオペラ座を望むソファ席。オペラ鑑賞の後に立ち寄るのもいい思い出になりそう。

◎ 【3階】貴族の館のサロン的空間、豪華な内装が楽しめるレストラン

さて、いよいよよりディープなゲルストナー空間へ。3階にある食事も楽しめるカフェレストランへ足を運んでみよう。
どちらかというとかわいい!という印象だった2階のカフェ&バーに比べると、もうここは本物の貴族の館感で重厚かつ華やか。

入り口近くにあるバーコーナーもぐっとゴージャスな印象。

日本のカフェでは絶対に巡り会えないであろう、金箔に縁取られたきらびやかなフレスコ画の天井。ウィーンに来た、と実感できるひととき。

さて、このレストランフロアは何室か部屋があるのだが、今回は特別に奥にある個室にも入れていただいた。せっかくなのでそちらのお部屋も紹介しよう。

ぐっと重厚になり、ますます庶民には縁がなさそうな雰囲気になってきたインテリア。かつてはヨハンシュトラウスやリストも訪れた文化サロンだったそう。



このお屋敷は多民族国家だった帝都ウィーンならでは、実は内装には特定の宗教にまつわるモチーフを使っていないのだとか。たとえば、上の天井にあしらわれているのは、愛、幸せ、平和、喜びなどの文字やイニシャル、アイコンなど。

こちらの彫刻も天使ではなく、いろんな職業のモチーフ。メガネをかけているのは学者さんかな?

さて、そんな豪華空間ででいただくのはウィーンの伝統料理たち。こちらはシシーの夫、オーストリア皇帝のフランツ・ヨーゼフ一世が好きだったというスープ。野菜たっぷりの透明なスープは滋味溢れる品の良いお味。

ウィーンの名物、牛肉を煮込んだグラーシュ。日本人の口にも合う味だ。

実はゲルストナーは日本にもゆかりがあり、1868年には日本の皇室からオーダーを受けて客人用の砂糖細工を納品している。上はそのときの書類のコピー。

クリスマスツリーのデコレーション用のスイーツや、孫へのプレゼントを買いにシシーがよく訪れたというウィーンの老舗菓子店ゲルストナー。その華麗な空間でいっときバーチャル姫体験を楽しんでみては?

・ゲルストナー / Gerstner K. u. K. Hofzuckerbäcker
Kärntner Str. 51, 1010 Wien, オーストリア 地図

<取材協力> 
オーストリア大使館商務部 
・ウィーン商工会議所(ウィーンプロダクツ

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まるでアール・ヌーヴォー美術館。巨匠オットー・ワーグナーの最高傑作、ウィーンの森にあるアム・シュタインホーフ教会 https://tripplanner.jp/topics/2227 Wed, 27 Sep 2017 02:59:01 +0000 https://jp.tripplanner.jp/?p=2227 オーストリア、ウィーン郊外にある建築家オットー・ワーグナーの最高傑作の一つとされるアム・シュタインホーフ教会。…

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オーストリア、ウィーン郊外にある建築家オットー・ワーグナーの最高傑作の一つとされるアム・シュタインホーフ教会。当時一流の芸術家や職人が参加した、まるごとアートな教会の、圧倒的な美しさをたくさんの写真とともにご紹介。どこよりも詳しい行き方付き徹底ガイドです!

「運命の神の美しき皮肉ではなかろうか。ウィーンで最初の分離派様式のまともな建物が、まともじゃない人々のために建てられただなんて」

1907年に完成したアム・シュタインホーフ教会を見て、あるオーストリアの州議員はそう言ったという。まるで映画の台詞みたいなエモーショナルな感想ではないか。

しかし110年後にこの地を訪れた私も、似たような、感傷的な気持ちを抱いた。それはこの教会の特異ななりたちに関係しているのかもしれない。

ウィーン郊外の森の中にあるこの教会の正式名称は「聖レオポルト教会」、アム・シュタインホーフ精神病院付属の礼拝堂である。

1.4キロ平方メートルという広大な敷地内に複数の白い病棟が並ぶこの病院は、20世紀初頭に作られ、約2,000名の患者を収容する当時ヨーロッパでは最大最新の精神病院。その起工式にはハプスブルク皇帝フランツ・ヨゼフも出席するほどの力の入ったプロジェクトだった。

なだらかな丘陵地帯の森の中に突如現れた「白い街」、その最も高い場所にそびえる個性的すぎる教会は、病院の中にある礼拝堂にしてはあまりにも華麗すぎるため、訪れるものに何か壮大の物語の中に巻き込まれたような感覚を与えている。

その印象から、冒頭で紹介したようなセンチメンタルな感慨が生まれたのだろう。

◎  20世紀初頭は議論の的となった「問題作」は今やワーグナーの代表作に。

建設当初は「インドのマハラジャの墓所のようだ」などともいわれ議論の的となったというこの教会も、今ではウィーンを代表する名建築の一つであり、近代建築の巨匠オットー・ワーグナーが手がけた中で最も美しいと評価されているマスターピース。

19世紀末のウィーンの都市計画を牽引したワーグナーが手がけたユーゲント・シュティール(アール・ヌーヴォー)の建築は美しい駅舎をはじめ、ウィーン旧市街でいくつも見ることが出来る。

オットー・ワーグナー・パビリオン・カールスプラッツ / OTTO WAGNER PAVILLON KARLSPLATZ
オットー・ワーグナー・パビリオン・カールスプラッツ / OTTO WAGNER PAVILLON KARLSPLATZ。近代建築の父、ウィーンを代表する巨匠、ワーグナーの設計で1898-99年に完成した駅舎で、今はワーグナーに関する資料を展示する博物館。美しい駅舎のインテリアを楽しみながら、ワーグナーが手がけた建築の模型や、各種資料を見学できます。

しかし、ここは多少の不便を押してでも訪れる価値がある、まるでアートのような、というか、実際まるごとアートな教会なのだ。

建築を彩る各種彫刻、椅子などの家具、ステンドグラス、祭壇画などを手がけたのは当時一流の職人や芸術家たち。
ウィーン美術アカデミーの教授だったオットー・ワーグナーの面目躍如ともいえるすさまじいプロデュース力に恐れ入るしかない、有名アーティストたちの夢の競演。
迫り来るハプスブルク帝国の崩壊の前に、まるで爆発するように一瞬きらめいた世紀末ウィーンの美。

たとえば、教会の正面で祈りを捧げているかに見える、黄金の翼を持つ天使像を手がけたのはウィーン分離派のオトマー・シムコヴィッツ。ウィーン中心部にあるワーグナーが手がけた有名な世紀末建築メダイオンハウスや郵便貯金局の屋上にある女性像も手がけている建築彫刻家だ。

天使の像の後ろにポンポンと打たれている丸い点は、ワーグナー建築ではおなじみの手法となっているリベット(頭が丸い鋲)。鉄板を留めるように鋲で固定された大理石の表情がとても個性的でおしゃれ。

黄金のドーム屋根の前で人々を見下ろすのは、オーストリアの保護聖人である聖レオポルトと、起源400年頃ドナウ地方の伝道者だったという聖セヴェリンというウィーンにゆかりのある二人。

やさしげな天使像の上にそびえる二つの像は、優美にふれがちな教会の印象をきりりと引き締め、男性的な力強さを添えている。


ちょっと日本の城の石垣を思わせる石の壁、ねじの形の銅製の柱、白い大理石にうがたれた鋲など、教会の外観は天使の像を除けばどちらかといえば力強くハードな印象で、威厳があるとさえ言っていい。けれど、この扉を開けると、驚くほどがらりと印象が変わるのだ。

さぁ、ワーグナー劇場へ足を踏み入れてみよう。

◎  ウィーン分離派の美に溢れた、奇跡のようなアール・ヌーヴォー教会

堂内に足を踏み入れると目の前にぱっと広がるのは、光り溢れる白と金の世界。

あまりの美しさに多くの人が声をもらす。もちろん私だってもらす。
外と内の印象の差がドラマティックすぎる!

金色に輝く繊細で優美な装飾や照明、透明感のある白い大理石の壁、優しく包み込むような神々の姿。光り溢れる祈りの場は、世紀末ウィーンの芸術家たちの夢の跡。


まるで天国へ足を踏み入れたよう。けれど手放しに楽園にきたとは喜べない、どこかアンニュイな美はウィーンならでは。

華麗で装飾過多になりがちなアールヌーヴォーに、モダンな印象を添えているのが幾何学模様の壁や天井。重厚と軽妙のバランスが素晴らしい。

参加している芸術家の中でも特に有名なアーティストが、ステンドグラスを手がけたコロマン・モーザー。
ヨーゼフ・ホフマンらとウィーン工房を設立したデザイナーで、ヨーロッパでは有名な、ワーグナーが最も信頼していた芸術家のひとり。
日本でも2016年に銀座のギャラリーで作品展が開催されるなど注目を集めている。

両脇の祭壇の上の壁画は、ウィーン分離派の画家ルドルフ・イェットマーが手がけている。

教会の入り口の上にあるのはオルガン職人スボボダが手がけたパイプオルガン。こちらも極めて珍しいアール・ヌーヴォー・スタイルのオルガンである。

全てが徹底的にアール・ヌーヴォーな堂内は、個性が強い作品が集まっているのにもかかわらず見事に調和している。その耽美な美しさはあまりにも完璧でちょっと辛いほど。

そんな研ぎすまされた空間に暖かみを添え、ほっとさせてくれるのが、ウィーン工房がオリジナルで作ったという素朴な佇まいの木製の椅子。角が丸いのは、病人たちがぶつかってけがをしないためだとか。

アム・シュタインホーフ教会の内部は通常非公開だが、毎週土曜日の15時からガイドツアー(ドイツ語のみ、約1時間=大人8ユーロ)を行っており、その後も16-17時まで開館していて(ガイドツアー後に入る場合は入館料2ユーロ)見学が可能。日曜も12-16時まで開館(入館料2ユーロ)、16時からガイドツアー(ドイツ語のみ、約1時間=大人8ユーロ)を行っている(2017年夏時点)。

私は張り切りすぎてドイツ語のガイドツアーにまで参加してしまったが、正直何を言っているのかわからず、人々が注目する視線の先を見て、「あ、あそこが重要なんだな」と推測するくらいだった。約1時間、じっとそれを聞いているのが辛い人は、入館だけでもいいように思う。

入り口で売っている公式ガイド本には日本語バージョンもあるので、それを購入して見学するとより理解が深まっておすすめ。

◎ どこよりも詳しいアム・シュタインホーフ教会への行き方

それでは最後に、どこよりも詳しいウィーン中心部からアム・シュタインホーフ教会までの行き方を伝授しましょう。たっぷりの写真付きで図解しているので迷わずたどり着けるはず。

まず、地下鉄U4で「Volkstheater(フォルクス劇場)」駅に向かいます。

上の写真がフォルクス劇場。この入り口の隣にある小さな公園の横にバス乗り場があります。下の彫刻が目印。写真左端に「H」という文字が見えますよね? そこが乗り場です。

あまりにも小さくて目立たないバス停なので、拡大版はこちら↓。48Aに乗ります。

時刻表を見るとびっくりするぐらい本数が出ているので乗り遅れてもご安心を。下の写真で赤い矢印でチェックを入れいるOtto-Wagner-Spitalが降りるバス停。

バスの中はこんな感じ。正面モニターで次の駅がどこか表示されているのでとてもわかりやすく、言葉がわからなくても大丈夫。約30分で到着します。

バス停を降りたら、下の写真左のゲートを入って左に進みます。下の写真右のような案内板があるので、Kircheのほうへ進み、約5分ほど丘を登れば到着。なだらかな丘陵地帯にあるので眺めも最高です。

帰りは道路を渡ってすぐのところにバス停があります。

 

またフォルクス劇場まで乗って地下鉄で帰るもよし、終点までいけばトラムにも乗り換えOK。

注意事項としては、病院周囲にはスーパーマーケットはおろかカフェ等も何もないので、飲み物を街の中心部で買っていったほうがいいことかな。けっこう坂を上るし喉が渇きます。

 

2018年はオットーワーグナーが亡くなってからちょうど100年。奇しくもクリムト、シーレ、コロマン・モーザーらウィーンを代表する芸術家たちも同年にこの世を去った。オーストリア=ハンガリー帝国の崩壊とともに一斉に消えたウィーン美術界のスターたち。なんだかすべてが出来すぎた小説みたいだ。そんな歴史を思うと、いっそうアム・シュタインホーフ教会の美しさが胸に迫る。

2018年は火花のように散ったアーティストたちのメモリアルイヤー。イベント等ももりだくさんのようなので、きっとアートファンがハプスブルク家ゆかりの古都に集まる一年になるはずだ。

アム・シュタインホーフ教会

参考文献:『アム・シュタインホーフ教会』(Psychiartisches Krankenhaus der Stadt Wien, 1998、※教会内で販売されている公式ガイド本)

<取材協力>
オーストリア大使館商務部
この記事はウィーン商工会議所(ウィーンプロダクツ主催のプレストリップ参加時に、個人的に訪れて執筆しました。

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まるで巨大な宇宙船? ウィーンにあるザハ・ハディドの図書館はSF的現代建築 https://tripplanner.jp/topics/2485 Fri, 25 Aug 2017 20:36:02 +0000 https://jp.tripplanner.jp/?p=2485 皇室や貴族たちが暮らした絢爛な館から、ロマンティックなアール・ヌーヴォー建築まで街のあちこちに名建築が残る古都…

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皇室や貴族たちが暮らした絢爛な館から、ロマンティックなアール・ヌーヴォー建築まで街のあちこちに名建築が残る古都、ウィーン。実は現代建築だってすごいんです。
今回はSF映画の中に迷い込んだ気分になれる、ザハ・ハディドが手がけた図書館を写真たっぷりでご紹介。重力に果敢に挑戦する、めまいがするような異色の建築をご覧あれ。

ハプスブルク家ゆかりの宮殿や、中世から残る古い教会、クリムトやシーレが活躍した時代の世紀末建築など、有名建築がいっぱいのウィーン。歴史ある古都のイメージが強いせいか、ガイドブック等ではあまりフィーチャーされていないけれど、実は現代建築も充実しているのをご存知だろうか。

中でもおすすめの建築スポットが、名画『第三の男』で有名になったレトロな観覧車からもほど近い、ウィーン経済大学(通称 WU)。
日本円で約637億円(総工費4億9200万ユーロを1ユーロ130円で換算)かけて、世界中の有名建築家を集めて個性的な校舎をわんさか建てたという異色のキャンパスで、日本からも阿部仁史が参加していたりする。

これも校舎だなんて信じられない!的建築がずらり。

居並ぶ個性的な校舎の中でもアイコン的存在として有名なのが、2016年春に急逝したザハ・ハディドが手がけた図書館と学習センターだ。

◎ 宙に浮かぶリーゼントヘア? 重力に果敢に挑戦している外観

こちらがその外観。てっぺんにリーゼント的な何かが載っていて、どうやって支えているのか不安になるデザインが斬新。
アイデアが奇抜すぎて完成できなかった建物が多かったことから「アンビルド(建築できない)の女王」という不名誉なあだ名がついていたザハだけど、確かにこの設計図見たら施行会社は「む、無理です…!」って言いそう。

 

 

◎ 未来の豪華客船か、SF映画の巨大飛行船か。流れるような曲線に満ちた未来的な内観

重力に果敢に挑戦している外観の前でしばし呆然とした後、いよいよ中へ。


こ、これは……。

美しい!!

どちらかというと直線的できりりとした印象ですらあった外観とはうってかわり、内部に広がるのはやわらかな曲線に満ちた純白空間。天井からさんさんと注ぐ光が内部をより明るく優しい印象にしていて、足を踏み入れた瞬間にため息が出るすばらしさ。
けれどもやはり何かと無茶するザハならでは、完全に傾いて見える各階の斜めなラインが、見るものを(というか私を)ちょっと不安にさせる。まさかボールペンが転がってしまう図書館ではあるまいな……?

こちらの角度から見ると、未来の大型客船のようにも、飛行船の内部のようにも見える。


キャンパス内を横切る斜めな廊下たち。完全に未来、というかSF。

絵や彫刻など運べるアートは、いつか日本でも見られるかも?と思うタチなので、海外に行くと建築をメインに鑑賞することが多いのだが、これは久々の衝撃物件。これだけは写真でみてもわからないアートなので、ぜひリアル空間に降り立って、ため息ついたり不安になったりしてほしい。しかし、よく建った……!

ちなみに、ウィーンのSF的名建築と言えば今から100年以上前に建てられた近代建築の巨匠、オットー・ワーグナーの郵便貯金局も負けてないので、絶対こっちにも立ち寄ってね!

1912年生まれのオットーワーグナーの傑作。こっちも十分に未来!

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ウィーンのワイン居酒屋、ホイリゲってどんなところ? 料理や楽しみ方をたっぷりレポート。 https://tripplanner.jp/topics/2470 Wed, 26 Jul 2017 20:21:25 +0000 https://jp.tripplanner.jp/?p=2470 ワイン醸造家が営むワイン居酒屋「ホイリゲ」は、ウィーン観光の人気アクティビティのひとつ。どんな場所? どんなワ…

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ワイン醸造家が営むワイン居酒屋「ホイリゲ」は、ウィーン観光の人気アクティビティのひとつ。どんな場所? どんなワイン? お料理は? など写真たっぷりでリポートします。
正直言って、最高です!

旅には、大まかに言って二つの目的がある。

一つは、知的好奇心を満たしたいなどの「刺激」、もう一つは日頃の疲れを癒したいという「休息」だ。 他にもあるかもしれないが、ここは強引にこのまま押し切って話を進める。

さて、ウィーンを旅する目的を考えれば、普通は前者の「刺激」だと思うだろう。何しろ、かの有名なハプスブルク家が君臨した史跡だらけの帝都であり、クラシック音楽の聖地であり、クリムトやシーレを生んだ芸術の都。どう考えても、ハワイのビーチのように「休息」めあてに行くような場所じゃない。

……と思うでしょ?

それがそうでもないんだなぁ、と気づかせてくれたのが、そう、今回熱く語るホイリゲなのだ。

オーストリア名物ワイン居酒屋で癒しのひととき

ホイリゲとは、1年未満のワインの新酒を意味し、転じて自家製の新酒のワインを出す居酒屋も指すようになった言葉。簡単に言うとワイン醸造所が営むワイン酒場のことで、郊外の丘陵地帯にある田舎町に多く、ぶどう畑に隣接していたり、古い館を利用していたりする。美しい田園を望むテラス席で、楽団が奏でる音楽を聴きながら、おいしいワインやお料理を楽しむホイリゲは、ウィーン観光の人気アクティビティの一つだ。

ということで、見どころが多すぎてともすれば過労に陥りやすいという罠を抱えた恐るべき観光地ウイーン旧市街から電車とバスで約1時間で行ける、ワイン産地、ノイシュティフトにあるフーアガスル・フーバーというホイリゲで、その魅力を堪能してみたい。

ここは高品質なプロダクトに与えられる称号「ウィーンプロダクツ」認定の「ウィーン・ワイン」のメンバーでもあるワイン醸造家が営むホイリゲなので、ワインのクォリティだってお墨付きなんである。

白亜の宮殿だのゴシック様式の教会だのが立ち並ぶウィーン旧市街からちょっと足を伸ばせば、こんなのどかな風景が広がっているのもウィーンの奥深さ。
門口に吊るされた松の枝の束は「営業中」を意味しているのだそう。

フーアガスル・フーバーがあるのは、絵に描いたようなヨーロッパの田舎町。まさに安野光雅の絵本の世界で、早くもこの風景だけで心が癒される。

 

一歩中に入ると目の前に広がるのは広大なぶどう畑。
ああ、アルプスだ、ここはやはりアルプスのはじっこなのだ。

気持ちのよいテラス席や、民族衣装のディアンドルを着たスタッフなど、何かのテーマパークのように出来すぎているフォトジェニックなホイリゲ。

さて、ウィーンのホイリゲを訪れたなら、何はともあれ「ゲミシュター・サッツ」を注文しよう。これは、複数の品種のぶどうを混植混醸するウィーン名物のワインで、かつては安酒の代名詞だったが、最近は醸造家たちの努力により高品質化が進んでいてとても美味しい。

このホイリゲで覚えたウィーンらしい素敵なワインの飲み方が、ゲミシュターサッツを炭酸水で割るゲシュプリッツター。アルコール度数も低くなるし、飲み口も軽く、炭酸水の喉ごしの良さも加わってさわやか。

ワインというと、あのチューリップみたいなきゃしゃな形のグラスを傾けていただくイメージを抱きがちだけど、ホイリゲではどーんとジョッキで登場するのも気取らなくていい。もうビール並みにぐびぐび飲んでしまう。

出てくるお料理も、ワインのアテというよりビールのアテっぽいラインナップ。
ハム、ソーセージ、ベーコンなどの盛り合わせに、どーんとたっぷりの揚げ物、どどーんとたっぷりのじゃがいもなど。これはゲシュプリッツターがばかみたいに進んでしまうではないか!

個人的には、上の左下の写真の豚肉と小麦粉を練ったものを煮込んだようなメニューが、ちょっと日本のちくわぶを思い出させる食感で素朴に美味しかった。ちくわぶ好きなら見かけたら頼んでみては。

お世辞に抜きに食べ物がどれも美味しい。揚げ物は野菜なんかもあるので思ったほどくどくなく、衣もサックサク。

夜7時を過ぎる頃にはテーブルもほぼ埋まりかけ、音楽担当の楽士もスタンバイ。絶対座りたいなら夕方くらいに行くといいかもしれない。

ホイリゲ名物、オーストリアの民俗音楽「シュランメル」を演奏する楽士は、各テーブルを回っていて、頼めば演奏してくれる(要チップ)。さすが音楽の都、演奏のクォリティもむちゃくちゃ高い。

癒しだ、これは完璧な休暇だ。ハワイのビーチとはちょっと趣が違うけれど、ただのんびりしに来くるのも全然アリな、リゾートのように過ごすウィーンの旅のあり方を発見!

9月から11月にかけてのホイリゲもおすすめ

ウィーンに関する複数の本が、口を揃えて、ウィーンっ子は歴史的にも「陽気で楽しいことが大好き」であり「美食、ワイン、恋」に生きると書いていたのも、ホイリゲを訪れてみて大いに納得。音楽の都は一日にしてならず。こういう享楽的なウィーン気質が独自の文化を育んできたのだなぁ。ドイツ系だからといって真面目で固いと思い込んではいけないのだ。

ドナウ川に続くゆるやかな丘陵地帯がワインの栽培にぴったりなことから、三世紀ごろからローマ皇帝によりワインの醸造が奨励されていたという長い歴史を持つ産地でもあるウィーン。ローマ軍の言葉で「美味しいワイン」を意味する「Vindobonna」が、ウィーンの地名の由来ともいわれる。

大都市圏に広大なワイン生産地があるのは世界でもここウィーンだけで、約700ヘクタールものぶどう畑が市内にあるので、ホイリゲめぐりで一週間なんていう旅もじゅうぶん可能だ。

ここ、ノイシュティフトの他に、地下鉄とトラムで手軽に行けるグリンツィンクも、ホイリゲがたくさんあることで知られるワイン産地。近くのハイリゲンシュタットはベートーベンがかつて暮らしたゆかりの地で、交響曲『田園』の構想を練ったという散歩道があり、ホイリゲを訪れるなら一緒に観光するのがおすすめ。

ワイン産地ウィーンでは、ホイリゲよりももっと料理が簡素なブッシェンシャンクもヌスベルクなどのぶどう畑にある。

ヴィーニンガーが所有するブッシェンシャンク。ぶどう畑からは絶景!

ちなみに、ウィーンのホイリゲでは、9月〜10月頃になると、発酵しはじめたばかりのぶどうジュース「モスト」と、さらに発酵が進んだ「シュトルム」が登場し、期間限定ドリンクとして人気。

11月になればいよいよ新酒の季節なので、夏のビアガーデンみたいに明るく楽しいホイリゲもいいけれど、秋もまたお酒好きなら最高のホイリゲシーズンといえる。

グループでわいわいとワインを楽しむ人々。夜9時頃でもこの明るさ。ウィーンの夏の夜は長い。

個人的には一人旅が好きだけど、ホイリゲに来るためだけに次回は友だちと来よう、と思ったほど感激したフーアガスル・フーバーでのひととき。頭とお腹をからっぽにしてぜひ訪れてみて。

フーアガスル・フーバー  公式サイト
Neustift am Walde 68, 1190 Wien, オーストリア

 

<取材協力>
オーストリア大使館商務部
・ウィーン商工会議所(ウィーンプロダクツ

 

 

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