狛犬に関する旅行の現地取材記事まとめ - トリッププランナー https://tripplanner.jp/topics/tag/狛犬 少し違う旅のアイデア Sun, 01 Oct 2023 13:21:37 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=7.0.4 https://tripplanner.jp/wp-content/uploads/2021/01/cropped-favicon-32x32.png 狛犬に関する旅行の現地取材記事まとめ - トリッププランナー https://tripplanner.jp/topics/tag/狛犬 32 32 『狛犬さんぽ』著者、ミノシマタカコさんが語る、狛犬の魅力と忘れられない5つの狛犬。 https://tripplanner.jp/topics/3056 Sun, 21 Mar 2021 12:41:21 +0000 https://jp.tripplanner.jp/?p=3056 みなさんは、神社の狛犬に注意を払ったことがありますか? あまりにも当たり前にいて、素通りしてしまう人も多いかも…

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みなさんは、神社の狛犬に注意を払ったことがありますか? あまりにも当たり前にいて、素通りしてしまう人も多いかもしれない狛犬に惹かれ、ついに専門書まで出版してしまったライターのミノシマタカコさんに、そもそも狛犬とは何なのか? 何でそれほど惹かれるのか?について話を聞きました。彼女が偏愛する日本のマニアックな狛犬スポット5つも要チェック!

――まずはじめに基本から。そもそも狛犬って何ですか?

正式名称を「獅子・狛犬」といって、神社の参道や拝殿の中などにいる神獣です。通常、片方が口を開き、片方が閉じる「阿吽」スタイルになっています。

文献上では、平安時代末期から、貴族の調度品として用いられていることがわかっています。最初は木造の狛犬から始まり、徐々に屋外へ出るにつれて、風雨に強い石などの素材が使われるようになりました。
様々な素材の狛犬さんがいますが、私が追っているのは参道狛犬と呼ばれる、神社の参道の石の狛犬になります。

――彼らの役割は何でしょうか?

尊いものを守るというのが大きいのではないかと考えています。獅子・狛犬はもともと平安時代の貴族が御簾の前に置いた調度品です。天皇など尊い人たちを守るために置かれていました。それが神社やお寺などに移り、神さまを守るまえに置かれたのではないかなと。民家や村を守るために置くシーサーとの違いでもありますよね。狛犬は基本、家に置かない…(マニアを除く)。

――なぜ狛犬に惹かれるのでしょうか?

昭和初期以前は石工さんの手彫りで作られてきたため、作品ごとの個性があります。また地域や時代によっても流行があるため、地元と出かけた先で違う作風のデザインと出会えるのも魅力。近隣のコピー作品も多く、見比べるのも楽しみのひとつ。いい意味で、正しくコピーできていない作品に出会うと、ほっこりしますよ。

――これから狛犬鑑賞を始めたい人のために、鑑賞ポイントを教えてください。

全体の形やお顔は、真っ先に目に入ると思います。加えて、尾や毛並みのデザインも個性豊かでオシャレなので要チェック。

歴史が好きなら、ぜひ台座を。いつ、どこの街の誰が奉納し、誰が作ったのかなど書かれていることも多いため、地域の歴史を知る上での手がかりになりますよ。台座に彫られている人の名前を検索したら、金を貸した記録に出くわしたり、有名人につながったりすることもありました。

■「狛犬さんぽ」著者が選ぶ、忘れられない5つの狛犬。(写真・文:ミノシマタカコ)

愛知県 東郷町 白鳥神社

愛知県愛知郡東郷町大字諸輪字中市165●愛知県愛知郡東郷町にある神社で、室町から戦国期にかけて特に武家の崇敬が厚かったと伝わる。

室町時代にはあったとされる神社。本殿前には「岡崎型」と呼ばれる狛犬さん(1928年奉納)。こちらも魅力的ですが、心奪われたのは末社のひとつ「御嶽神社」の前にいらっしゃったビー玉の目を持つ個性的な狛犬さん(奉納年不明)。小さな体はコンクリート製、阿形の瞳はオッドアイになっているという、なかなかおしゃれな一対です。威嚇している雰囲気ゼロのキュートな佇まいは、癒されること間違いなしです。
⇒ 白鳥神社

広島県 尾道市 むかいしま厳島神社

尾道・むかいしま 厳島神社
広島県尾道市向島町5525●1680年、安芸広島藩浅野家のお抱え豪商によって塩田の守護神として建立された。別称、富浜の明神さん、浜の宮 富島明神社。

尾道駅の前にある船着き場から、船に乗ってすぐ。向島にある神社には、狛犬ファンを虜にしている手水鉢があります。
1836年奉納のこちらの手水鉢の見どころは、なんといっても大きな球体。尾道の石工は球体が得意だったとはいえ、これほど大きく美しい球体の手水鉢を彫り上げた手腕はさすが。その上でくつろぐ獅子の愛らしさもたまりません。


後ろ側にまわると、広がる尾やまるまったかわいい背中の様子もよく見えます。360度楽しみたい名作です。

⇒ むかいしま 厳島神社

静岡県 静岡市 久能山東照宮

久能山東照宮
静岡県静岡市駿河区根古屋390●徳川家康の遺言に従って元和2年(1616)に創建された静岡市にある日本で最初の東照宮。

徳川家康公を祀る最初の東照宮として知られる久能山東照宮。境内にある久能山東照宮博物館前にひっそりと置かれているのが1647年に奉納された丸顔をした大型犬のような狛犬さん。きっとかつては阿吽の形で置かれていたと思われますが、現存するのは阿形のみとなっています。愛嬌あるお顔だけでなく、全身のバランスも違和感なし。何百年も前に作られたと思えない、ぬいぐるみのような愛らしさも魅力です。

久能山東照宮

香川県高松市 冠櫻(かんえい)神社

冠纓神社/かんえいじんじゃ
香川県高松市香南町由佐1413●高松市の南部にある縁結びの神さまとして人気の神社。

縁結びやパワースポットとしても名高い冠櫻神社には、様々な足止めを祈願する「足止め狛犬」さんがいらっしゃいます。狛犬の足に紐をつけて足止めを祈る信仰は各地にありますが、とめる紐は神社によってさまざまです。こちらは写真にも映える赤い鈴がついたかわいい紐なのが特徴。高い場所にあるので、結ぶのは大変ですが、それだけ願いをかなえてくれるような気持になります。

⇒ 冠纓神社

佐賀県 有田町 陶山(すえやま)神社

陶山(すえやま)神社
佐賀県西松浦郡有田町大樽2丁目5−1●陶器の町のとして知られる、佐賀県有田町にある、有田焼の陶祖を祀る神社。

有田焼の産地に鎮座する陶山神社。日本一大きなブロンズ狛犬さんも素敵ですが、乙女心をくすぐるのは白×青が美しい有田焼の巨大狛犬さん。


台座には蝶や花が描かれており、乙女度がさらにアップ。

境内には白×青の灯篭や鳥居もあり、陶器の里らしい美しい境内となっています。授与品も陶器製がいっぱい。白×青のさわやかなアイテムたちはどれを購入しようか迷ってしまいますよ。

⇒ 陶山神社

 

<取材協力>


ミノシマタカコ。ライター、ウェブ編集、狛犬愛好家。日本参道狛犬研究会会員。Facebookで「狛犬さんを愛でる会」というグループを主宰。自著に『狛犬さんぽ』(川野明正先生監修/グラフィック社刊)。

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南福島の白河界隈で、東北のミケランジェロたちによるアートな狛犬を鑑賞する旅 https://tripplanner.jp/topics/2197 Sat, 26 Aug 2017 14:16:44 +0000 https://jp.tripplanner.jp/?p=2197 福島県の白河市の名産と言えば約300年もの歴史を誇る『白河だるま』……ですが、昨今は狛犬でも注目を集めているの…

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福島県の白河市の名産と言えば約300年もの歴史を誇る『白河だるま』……ですが、昨今は狛犬でも注目を集めているのをご存知ですか? ふだん神社めぐりをしていてもうっかりスルーしてしまう狛犬、南福島にはとても素通りできない「なんだこれはっ!」な芸術的狛犬がいっぱいいるのです。

福島県白河市を中心とした南福島には、ものすごく個性的、というかほとんどアートな狛犬が多く残っているのをご存知だろうか。
どれくらいアートかというと……。

こんな感じ。

こんな狛犬見たことありますか? 私はなかったです。

なぜ南福島に、局地的にアート狛犬が増殖したのか。その歴史は、江戸時代末期、1人の天才石工がこの地へ流れ着いてきたことに始まる。

江戸時代の信濃の高遠は、全国的に知られる「石工(いしく)」のブランド藩。山間部の農家の次男以下の男子に石工の技術の習得させ「高遠石工」に育て上げ、他藩に派遣して売上の一部を治めさせる政策で収益を得ていた職人のまちだった。

そんな高遠から白河エリアに流れ着いた石工が小松利平

南福島のアート狛犬文化を拓いたいわばイノベーターである。小松利平にくわえ、彼の丁稚となり後に養子となった小松寅吉、寅吉が開いた工房で修行した小林和平

この3人の天才によって、南白河は全国的にも特殊なアート狛犬パラダイスになった。ちなみに、白河市長の鈴木和夫さんは小松寅吉と小林和平を「東北のミケランジェロ」と讃えている。

2017年春には白河市が主催するバスツアー「狛犬は芸術だツアー」も実施され、全国から狛犬ファンが殺到。今回はそのツアーで鑑賞したアート狛犬の中から、勝手に賞を贈りながらその魅力をお伝えしたい。あなたの狛犬観がきっと変わるフォトコレクションをどうぞお楽しみあれ。

◎ ベストかわいい賞

昭和5年、小林和平作  石都々古和気神社(いわつつこわけじんじゃ)の狛犬。

この町出身の石工で、狛犬好きには有名な小林和平が昭和5年に造立した飛翔狛犬が残り町指定文化財になっています。
まるまるとして平べったい顔の狛犬は「かわいい」とすら思えるもので、特に子狛犬のキュートさは悶絶もの。かつてこの地には石川城があり、平安末期以降石川氏が治めていたが豊臣秀吉による奥州仕置きにより廃城となったとか。

くりくりとした大きな目、むにゅっとつぶれた鼻、もうこのまま雑貨屋さんに並べていいですか? 的なかわいさ。チビのくせに一生懸命威嚇しているけどちっとも怖くない子狛犬もかわいい。

石都々古和気神社◎福島県石川郡石川町下泉296
陸奥國一之宮、農業の神様を祀る神社。

◎ ベストハンサム賞

明治36年、狛犬好きには有名な石工、小松寅吉作、白河市の鹿嶋神社の狛犬。

この狛犬は空を飛ぶような「飛翔獅子」というスタイルの傑作で、寅吉最高傑作との声も多い人気作品。

大きな岩から雲も合わせて掘り起こしたという大作、その目力にも圧倒される名作。もはやこれはアールヌーヴォーですね、と言いたくなる流れるような優美な曲線に満ちた狛犬は、一見の価値があります。

ちなみに大鳥居も小松寅吉によるもの。


見よ、この日本人離れしているルックス。ヨーロッパの宮殿にあってもおかしくない彫りが深いハンサム狛犬。明治36年(1903年)といえば、世界的にもアール・ヌーヴォー全盛期。まさに日本のアールヌーヴォーともいえる曲線美が素晴らしい。

白河 鹿嶋神社◎福島県白河市大鹿島8番地

◎ ベストユニーク賞

昭和7年、小林和平作、古殿八幡神社の狛犬。これは不謹慎ながらちょっと笑ってしまうルックス!

南福島の狛犬がいかに独特か? と聞かれて最初に見せるのはたぶんこれがいいだろうなと素直に思う、挑戦的すぎるデザイン。これを見るためだけに旅してもいい、アート狛犬の傑作中の傑作。

古殿八幡神社◎福島県石川郡古殿町山上古殿38
南福島にある、鎌倉時代から続く神事、笠懸(かさがけ)、流鏑馬(やぶさめ)を例年10月の第二土日に行っている歴史ある神社。

◎ ベスト不思議賞

天保11年、小松利平によるものではと言われている八槻都々古別神社の狛犬。狛犬研究家のたくまよしみつさんによれば『この狛犬こそ、南福島エリアに芸術性豊かな狛犬群を誕生させた「元祖アート狛犬」』なんだとか。

不思議なのは、普通は似たようなルックスのペアになっている狛犬の顔が、阿吽で全然違うこと。決められた型を破壊したいという芸術家の創作欲を感じる作品。

陸奥国一之宮 八槻都々古別神社◎福島県東白川郡棚倉町八槻大宮224
JR水郡線「近津駅」から徒歩約20分のところにある、歴史ある神社。国指定重要無形文化財の御田植祭や、年末の「八槻市」などで知られる。

◎ ベスト少女漫画賞

明治26年、小松寅吉作の新地山羽黒神社の狛犬。

このロングでカールなヘアはまさに少女漫画の世界。憧れのテニス部のお姉様が振り向いた瞬間のひとこま、と勝手に妄想。

こっちは花をくわえてキメています。オスカル…?

この神社には小松寅吉による白河楽翁(松平定信の隠居後の呼び名)歌碑の石柵もあり、ロダンの地獄の門もびっくりな、細かな彫刻がびっしり彫られていて、主役の歌碑を完全に食っています。こちらも必見。

新地山羽黒神社◎福島県白河市借宿白旗

◎ ベストこわもて賞

明治31年、小松寅吉作、東白川郡鮫川村の「熊野神社」の狛犬。

下からにらみつける狛犬の目ヂカラがすごい。境内に悪者が入ってこないように見張っている、狛犬の役割を思い出させてくれる力強い作品。

熊野神社◎福島県東白川郡鮫川村赤坂西野名下385

おまけ:かわいい赤ちゃん狛犬コレクション

ちっちゃいけど強いんだぞう! といいたげなチビたちの愛らしさ。わざと谷に落として厳しくしつけるという故事「獅子の子落とし」に由来するモチーフだと思うけど、普通に甘えててかわいい。

さて、主に見た目だけで語ってきた白河界隈のアート狛犬。もっと詳しく歴史や功績、職人の技について知りたいなら、狛犬研究家のたくきよしみつさんの「神の鑿」が詳しいので、興味がある人はこちらをチェック!

あわせて行きたい立ち寄りスポット

南湖公園

南湖公園
福島県白河市南湖

福島県白河市にある国指定史跡・名勝。12代白河藩主・松平定信が享和元年(1801年)に作ったもので、日本最古といわれる「公園」。⇒関連サイト

白河菓匠 大黒屋

白河菓匠 大黒屋
福島県白河市中町44

白河名物のだるまを形どった一口最中が名物の和菓子屋さん。小さな飾り用のだるまも売っているので、プチお土産にもおすすめ。
最中だけでなくゆべしやおまんじゅうなど美味しい和菓子がいっぱい。⇒ 公式サイト

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