シチリアに関する旅行の現地取材記事まとめ - トリッププランナー https://tripplanner.jp/topics/tag/シチリア 少し違う旅のアイデア Thu, 22 Aug 2024 09:49:53 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=6.9 https://tripplanner.jp/wp-content/uploads/2021/01/cropped-favicon-32x32.png シチリアに関する旅行の現地取材記事まとめ - トリッププランナー https://tripplanner.jp/topics/tag/シチリア 32 32 シチリアのシラクーサで食べた美味しいもの。値段付きで一挙ご紹介! https://tripplanner.jp/topics/3834 Fri, 17 Mar 2023 08:08:25 +0000 https://tripplanner.jp/?p=3834 この前の原稿で、シラクーサの見どころをざっくり紹介したけれど、実のところ、一番楽しみにしていたのは食である。も…

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この前の原稿で、シラクーサの見どころをざっくり紹介したけれど、実のところ、一番楽しみにしていたのは食である。もともとその大地の肥沃さから、世界の大国に狙われ続けて来たシチリア。ギリシャ、ローマ、イスラム、フランスにスペインにドイツと、支配層が次々に変わる複雑な歴史の副産物として、この土地ならではの名物も多数生まれた。

たとえば、イスラムの影響と言われるお米のコロッケのアランチーノや、日本でも最近人気急上昇中のお菓子カンノーリなど。

シチリアの郷土菓子、カンノーリ。
シチリアの郷土菓子、カンノーリ。カリカリの生地に中に甘〜いクリームが入っている。

ということで、今回はシラクーサの食まとめ。大衆食堂からシックなレストランまで色々食べまくったのでご参考に。最後に総評もありますぞ!

1  【安旨】Antica Giudecca  ⇒map

シラクーサの観光名所「パペット博物館」近くにある、いつも大混雑の大衆食堂。
店内のショーケースに並ぶシチリア名物のアランチーノやピザ、パスタ、パン、ビスコッティなどから注文するスタイル。観光客というより地元民に人気といった様子で、恰幅の良いご婦人がテキパキと注文をこなす。しかし、どこの国も、食堂のおばちゃんって似た雰囲気ありますな。ちなみに英語は通じません。

私が頼んだのは、ラザニアとビール。これで5ユーロ(日本円で約700円)。ビールが3ユーロくらいだったので、ラザニアは2ユーロくらいか。安い!そして旨い。

ヨーロッパのレストランはいつも量が多すぎて食べきれないので、これぐらいの量でランチができて助かった。そして写真よりもずっと食べごたえがあり、そう若くもない女の腹には十分。

2. 【高旨】Macallè Sicilian BistrotMap

Macallè Sicilian Bistrot | Ristorante in Ortigia Siracusa

昼を安く済ませたので、夜は少し奮発してシックなリストランテへ。このお店はアメリカ版Forbsが推薦していたお店で、「伝統料理を現代風にアレンジした料理を提供」と記事にある。しかし、他の店が安くて美味しすぎる街ゆえか、金曜日の夜なのに店内はガラガラ。

ハンサムな青年が英語でオーダーを取りに来てくれる。ワインリストにはシチリア各地の名物ワインがずらり。

オリーブオイルとともに供されるパン。黄色い方はパンプキン味。焼き立てふかふかで美味しかった。そしてシチリア産のオリーブオイルの旨さよ。
シチリアオレンジのインサラータ
シチリアならではのオランジのインサラータ(サラダのこと)。シチリア名物のアーモンドも入ってとにかく爽やか。これはすごく美味しかった!
シーバスのタリオリーニ。
シーバスのタリオリーニ。これでもか!というくらいの魚の量。麺がモッチモチ!

このお店は、一皿の量も日本人サイズで女性でも無理なく食べ切れるのもいい。

グラスワイン1杯(7ユーロ)、サラダ(16ユーロ)とパスタ(26ユーロ)、水(4ユーロ)に、席料と税で合計57ユーロ(日本円で7,800円)。美味しかったけど、シラクーサの物価的にはちょっと高すぎるかも。高旨グルメはこれにて打ち止め!

閑話休題。

市場めぐりの時に買い食いしたいちご。見て!この新鮮さと大きさ。10粒位入って1.5ユーロだった。いちごは日本が世界一おいしいと思い込んでいたけど、シチリアのいちごも果実がしっかりしていて甘くて最高に美味しかった。朝ごはんがわりにぜひ。

3. 【やや高旨】Apollonion – Osteria da Carlo ⇒Map

オルティージャ島の観光名所、古代ギリシャ時代のアポロ神殿近くにあるシーフードが専門のオステリア。GoogleMapの評価も高いのでお試しに入店。

飲食店の値段がやたら安い日本から見ると、やや高旨と分類せざるを得ないが、西側ヨーロッパのレストランとしては値段的に普通だと思う。今後【やや高旨】と書いた店は、【ヨーロッパでは普通】と読み取っていただきたい。

洞窟のような店内の雰囲気もグッド。

入店すると出してくれるパンの量に驚き、これはあと一品頼めばお腹いっぱいになるな…と思い、注文は白ワインと水とパスタだけ。

カリカリにトーストしてくれたパンはすごく美味しかったんだけど、2切れくらいしか入らず。

シジミみたいな大きさのアサリと小エビと、旨味たっぷりのドライトマト、イカスミが添えられたパスタ。量は昨日のMacallè Sicilian Bistrotの1.5倍くらい。旨味たっぷりで昨日のリストランテのパスタよりは個人的にはこっちのほうが好き。

でもYouTubeなどで調べると、ここの店では生の魚介を食べるのが良さげだったが、一人では食べきれない感じの量だったので断念。次に来るときはグループで来たいな。ワイン、水、パスタで26.5ユーロ(日本円で3,700円くらい)。

4. 【やや高旨】EVOÈMap

夜は、やたらとGoogle Mapの評価が高いワインバーへ。昼が重めだったので、夜はサラダにパンくらいがいいかな、という気分だったのだ。

壁一面にワインが並ぶお店、まだ若い店主はとても熱心で親切で、接客に温かみがあり、ワインの提案なども丁寧だった。それほどワインに詳しくないので価値がわからないが、その筋に強い人ならより楽しめるのではないかと思う。

オレンジのインサラータ

昨夜初めて食べてから大ファンになってしまったオレンジのインサラータをここでもオーダー。昨夜の店に比べると家庭料理感はあるが、野菜も果物もとても新鮮。

これとパンで正直ほぼ満腹だったが、お店の居心地がよく、常連客とワインについてわいわい語り合うオーナーの気持ちの良い接客の姿などを眺めつつ、もう少し長居したいな…という気分になり、レンズ豆とそら豆のスープをオーダー。

「チーズ入れる?」と聞かれ、ちょっと胸がいっぱいだったので「無しで」と頼んだら、豆そのものみたいな味のスープが到着。写真で見るよりずっと大きくて、正直食べきれなかった。

サラダもスープも、素朴な家庭料理という味で心安らいだが、この店ではハムやチーズの盛り合わせが評判が良さそうで、みんなそれを頼んでいた。こちらも一人ではちょっと持て余しそうだったので次はグループで来たい…。ワイン1杯と水ととサラダとスープで合計24.5ユーロ(日本円で3,400円くらい)。

5. 【安旨】Levante Gelato Artigianale ⇒ Map

ワインバーのあと、ぶらぶら歩いて市場近くの人気のジェラテリアへ。ここのジェラートがあまりに美味しすぎて驚愕し、滞在中毎日通ってしまったほど。後でシェアするけど、シチリア名物の朝ごはんも絶品。

材料はシチリア産にこだわり、Google Mapの口コミも「人生最高のジェラート!」など大絶賛である。ここでお気づきかもしれないが、私の店選びはかなりGooogle Mapの評価に依存している。4.5以上のスコアの店が失敗する確率が低いのでいつも重宝しております。

ピスタチオとリコッタチーズのジェラートは、「もはやこれはアイスではなくケーキでは…?」という濃厚さ。スモールサイズで3ユーロで大満足。お店の接客も温かく、お持ち帰り用の焼き菓子などもおいてあるのでお土産を買うのにもおすすめ。

6. 【ふたたびの】Levante Gelato Artigianale ⇒ Map

ということで、翌朝もやってきました、このジェラテリア。お目当ては、シチリアの朝ごはんといえば、のグラニータである。

知ってました? シチリア人って朝ごはんにシャーベット食べるんですよ…。
グラニータとは、日本でいうとシャーベット。果物やコーヒー味の冷たいシャーベットをほかほかのブリオッシュに挟んで食べるのが定番。

日本でも最近、朝アイス健康法などが話題になったりするけれど、やってみたら意外にこれもあり。何より果物そのものみたいな味だから、朝に食べてもそんなに違和感がないのだ。

ジェラートも絶品だったけど、頼んだいちごのグラニータは、もういちごだけすり潰しました?というフレッシュな美味しさ。ブリオッシュとセットで5ユーロ。

7. 【やや高旨】La Tavernetta Uno da Simone ⇒ Map

狙っていた店が満席だったので、Google Mapで見つけて入った適当に入ったシーフードレストラン。観光客に人気の小道沿いにある。

店内は飾らない雰囲気。シーフードレストランぽい内装。

今日は何が何でもタコを食べたい気分だったので、潔くオーダーは白ワインと水とタコのグリルのみ。

接客してくれたウェイターは、店が混み合うまでの間、一人客の私に気を使って英語で雑談の相手を務めてくれるなどとても親切。というか、シラクーサに来てから、店で嫌な思いや、ぶっきらぼうな対応を取られたことが皆無で、皆、私が想像していた「親切でフレンドリーなイタリア人」というイメージそのもの。いいぞ、シチリア!

タコのグリルは火入れもちょうどよく、さっぱりしていて美味しかった。タコのグリルが18ユーロ、ワインや水、席料を足して合計27.5ユーロ

大体わかったてきたけど、レストラン風の店での食事は、ワイン一杯と一皿、水のセットで概ね26〜27ユーロくらいが相場のようだ。これにメインやデザート、コーヒーなどを付けるのが普通だとすると、40ユーロくらいになる感じだろうか。

8. 【安旨】A Putia ⇒ Map
3日間、いつ行っても満席で全然入れなかったシチリア料理店。最終日の昼にようやく入れて、メニューを見てわかったけどとにかく安い。

店内のインテリアもかわいい。

無料のパンがついてくるので、前菜の盛り合わせだけをオーダー。ナスとズッキーニのマリネ、たっぷりのサラミ、たっぷりのオリーブ、たっぷりのチーズ。この盛り合わせが6ユーロ。ワインも並々ついでくれて5ユーロ

シチリア名物、ピスタチオ入りのサラミ。厚切り!

正直完全な酒のつまみであり、ワイン泥棒ばかりで昼間から飲みすぎてしまうところだったが、どれも美味しく、合計11ユーロと今回の旅では破格。人気の理由がわかるわぁ…。

ということで、食べて飲んだシラクーサの旅。もっと胃が丈夫な人なら色々試せただろうが、胃弱の私はこれで精一杯。印象としては、チーズとトマト!というイタリア料理のイメージに比べ、さっぱりとした味付けが多かったように思う。

どこも美味しかったのだが、値段と味のバランスを考えると、個人的には大衆食堂的な店に軍配が上がる。レストランで一人食事をするのはやはりやや寂しく、最初に入ったAntica Giudeccaのような店のほうが、一人客も多いし落ち着くのだ。

次に来た時は何を食べたいかというと、Antica Giudeccaで食べそこねたシチリア名物のアランチーニに、A Putiaで人気だというカポナータかなぁ。

そう、結局の所、1番と8番の安旨グルメが一番気に入ったのであった。貧乏性!

<シラクーサの関連記事>

南イタリアの世界遺産、シチリアのシラクーサ。古代ギリシャ遺跡とフォトジェニックな街並が共存する古都の観光名所6選。

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南イタリアの世界遺産、シチリアのシラクーサ。古代ギリシャ遺跡とフォトジェニックな街並が共存する古都の観光名所6選。 https://tripplanner.jp/topics/3795 Thu, 16 Mar 2023 10:29:04 +0000 https://tripplanner.jp/?p=3795 その気候の良さ、大地の肥沃さから、古代よりフェニキア人、ギリシャ人がこの土地を巡って争い、その後はローマ人、ノ…

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その気候の良さ、大地の肥沃さから、古代よりフェニキア人、ギリシャ人がこの土地を巡って争い、その後はローマ人、ノルマン人、イスラム教徒にドイツ、フランス、スペイン…と次々と支配者が現れ翻弄され続けてきたシチリア。
その複雑な歴史を最も体感できるのが、シチリア東海岸の古都・シラクーサだ。イタリア人の発音ではシラクーザが近く、日本の観光ガイド等ではシラクサとも呼ばれることも。

シラクーサのドゥオーモ
シラクーサの中心、ドゥオーモ

このザ・ヨーロッパなバロックスタイルのシラクーザ大聖堂も、元はといえば紀元前5世紀に作られた古代ギリシャの神殿跡

シラクーサ大聖堂のギリシャ神殿の柱
壁の中にギリシャ神殿の柱が!

横に回れば、ご覧のようにギリシャ神殿の巨大な柱を見ることができる。そう、ここは古代ギリシャ時代、シチリアで最も重要なギリシャの植民市であり、あのアルキメデスが生まれ育った土地。今も街のあちこちにギリシャ遺跡が残る、人気の観光地なのだ。

シラクーサのアポロ神殿
シラクーサの街中に突如現れる紀元前6世紀のアポロ神殿。この眺めを楽しめるカフェは憩いのスポット。

シチリアというと未だマフィアのイメージが付きまとうが、ここシラクーザについては治安もすこぶる良好。むしろのんびりしすぎてうっかりカフェに忘れ物をしそうになるくらいであった。

もちろんシチリアなので魚介や農産物も美味。そんな美食と歴史の古都の見どころを、まずはざっくりご紹介!

■ オルテージャ島編

シラクーサの街は、大きく分けて、歴史地区である海沿いのオルテージャ島と、鉄道駅やバスターミナル、考古学公園などがある新市街に分かれるが、観光して断然楽しくフォトジェニックなのが、街全体が映画のセットみたいなオルテージャ島である。
主な見どころやレストラン、ショップもほぼこのエリアに集まっており街歩きも楽しい。まずはこのオルテージャ島の主な観光名所をチェック!

1. ドゥオーモ広場 ⇒ Map

シラクーサのドゥオーモ広場
シラクーサは猫の街。そこらじゃうにニャンコが。

冒頭でも紹介した、元はギリシャ神殿だったシラクーサ大聖堂のある広場。1693年の大地震のあと、1725年から1753年にかけて再建されたバロックスタイルの美しい大聖堂を中心に、「サンタルチア教会」(Chiesa di Santa Lucia alla Badia)や、貴族の館「ボルジア・デル・カサーレ宮殿」(Palazzo Borgia del Casale)などの観光名所がある。
広場に面したカフェもあり、優雅なバロック建築群を眺めながらお茶するのもいい。


大聖堂の裏手にある小道は、土産物屋、カフェ、レストランが連なる人気のストリート。オルティージャ島ならではの細〜い小道があちこちにあり、探検するのも楽しいのでぜひ。

2. メルカート(市場) ⇒ Map

オルティージャ島の新市街寄りにあるこぢんまりとした市場は、魚介、果物、スパイスやチーズ、サラミ、ジャムやクリームなど、美味しそうなものが並ぶおすすめスポット。

どれも新鮮で美味しそうだが魚介や果物の持ち帰りは…という人には、ドライトマトやアーモンドなどがおすすめ。

シラクーサの名物アーモンドや、シチリアといえばのピスタチオなどがお手頃価格で買えて、しかも絶品。ここで買ったドライトマトでパスタを作ったら、その出汁の旨味にびっくり。
空港等で買う値段の半額以下なのでお土産を買うなら市場がおすすめ。この市場の中には、具を詰め込みすぎていると話題の巨大パニーニの名店もあるので、胃に自信がある人はお試しを。

3. プロムナード ⇒ Map

海沿いにはレストランやカフェが並ぶ、人気の遊歩道が。

その近くには、ギリシャ神話にまつわる「アレトゥーサの泉」があり、ここも観光名所の一つ。

アレトゥーサの泉

海の真横にありながら淡水が湧き出る神秘の泉には、川の神・アルフィオスに見初められたニンフのアレトゥーサがその純潔を守るため水に姿を変えて、ギリシャから地中海を渡り、この地に湧き出した、という伝説が残る。生い茂るパピルスの周りにはのんびり泳ぐアヒルの姿も。

4. マニアーチェ城 ⇒ Map

プロムナードをぶらぶら歩いて到着するのが、オルテージャ島の先端にある城塞。神聖ローマ皇帝フリードリヒ2世・シチリア王フェデリーコ2世の命令により13世紀に築城され、彼が作った城の中で一番古いものの一つ。

マニアーチェ城(Castello Maniace)

マニアーチェ城(Castello Maniace)

個人的に驚いたのが、建物の中から見た水面ギリギリの風景。その荒々しい波の音を間近で聞くのはかなりスリリング。

オルティージャ島は端から端まで歩いても徒歩30分くらいの小さな島。観光名所もいいけれど、小道に迷い込んで思わぬ風景に出会うのが一番楽しい街という印象。

■ 新市街&ネアポリ考古学公園編

さて、オルティージャ島を離れ、新市街方面へ向かいましょうか。シラクーザ観光のハイライトの一つ、壮大なギリシャ遺跡のネアポリ考古学公園は、オルテージャ島からは歩いて30分ほど。バスやタクシーもあるけれど、徒歩が一番確実。

5. カラヴァッジョの名画も必見! シラクーサの守護聖人、聖ルチア殉教の地に建つ教会「Chiesa di Santa Lucia Extra Moenia」 ⇒  Map

日本のシラクーサ観光ガイド情報では、シラクーサ大聖堂の隣にある「サンタルチア教会」(Chiesa di Santa Lucia alla Badia)にカラヴァッジョの絵がある、と書かれているものが多いが、それは今や間違い。2020年からは元の場所、新市街のサンタルチア・エクストラ・モーニア教会(Chiesa di Santa Lucia Extra Moenia)に戻ってきているので、お間違えなく。

聖ルチア、または「シラクサのルチア」とは、自分に好意を寄せた男性との縁談を断り、キリスト教への信仰を貫いたことから、当時「異教徒」として目をくり抜かれるなどの拷問の末に殉教した乙女。その伝説から、目の保護者とされている。

そのルチアが処刑されたとされる場所に建つのがこの教会。

祭壇右側にある柱は、彼女は処刑された場所を示すもの。その背後にあるのがカラヴァッジョによる大作「聖ルチアの埋葬」である

あちこちで殺人や暴力事件を繰り返し、イタリア中を逃げ回ったあとに、マルタ島を経て、ここシラクーザに逃げ込んだカラヴァッジョが残した絵。マルタ島にあるカラバッジョの大作「聖ヨハネの斬首」を所有する聖ヨハネ准司教座聖堂は入場料15ユーロだが、なんとこの教会は無料である。

この絵画が描かれるに至る、カラヴァッジョのやらかし人生については、山田五郎さんのYouTubeが最高にわかりやすいので、訪れる前に見ていくことを強くおすすめ。世界のアート史に残る天才なんだろうけど、間違っても付き合いたい相手ではないですな…。

教会の隣には、聖ルチアが埋葬されたとされる場所に建つ八角形の小さな教会も。

6.ネアポリ考古学公園(Parco Archeologico Della Neapoli) ⇒ Map

歴史ファンにとって、シラクーサ最大の見所と言っていいのが、この古代ギリシャ遺跡。ヨーロッパ最大と言われる巨大なギリシャ劇場や、闘技場、採石場や洞窟など、広大な丘がまるごと遺跡に覆われている。見学するには、ハイキング並の体力が必要かも、というスケールの大きさである。

紀元前5世紀に建設され、約15,000人を収容したというギリシャ劇場。海が見える劇場を作るギリシャ人のセンス素敵すぎる…。
シラクーサのギリシャ劇場
近くで見るとこんな感じ。座席の完成度の高さよ…。

このギリシャ劇場では、毎年5月上旬から6月にかけて古典劇が開催され、古代ギリシャのコスチュームをまとった演者たちがこの空間に溢れ、多くの観光客で賑わうとか。泊まった宿のオーナーも、「シラクーサに来るなら5月がベストよ!」と太鼓判。なんと100年以上も続く、シラクーサで最も重要なイベントの一つだそう。

ローマ円形闘技場
2世紀に建てられたというローマ円形闘技場

個人的に感動したのは、古代の石切り場にある巨大洞窟。

ネアポリ考古学公園 ネアポリ考古学公園

この洞窟は、紀元前413年に起こったシラクーサとアテネとの戦争では、アテネ人の捕虜7000人を収容するために使われたというから、巨大なのも納得。そして、声が良く響くことから、「話す洞窟」という異名も。

巨石を見ると「神様…」と思ってしまう日本人の感性ゆえか、妙にこの石切場が心に残ったのだった。

⇒ ネアポリ考古学公園の入園料は大人13ユーロ。英語のパンフレットPDFはこちら

正直、日本での知名度はそれほど高くないシラクーサだが、そのスケールの大きな歴史、おわかりいただけただろうか。

今はこじんまりとした印象の街だが、紀元前5世紀頃は20万人の人口を誇るシチリア最大規模の都市であり、7世紀にはビザンツ帝国の西側の首都にまでなった、ヨーロッパ屈指の古都なのだ(参考文献:『地中海の十字路=シチリアの歴史』 (講談社選書メチエ)  藤澤 房俊著)。市内および周辺の歴史的建造物や遺跡が「シラクサとパンターリカの岩壁墓地遺跡」として世界遺産にも登録されている。

どこの国も歴史好きなのは老人が多いと決まっているせいか、観光客の年齢層も高め。日本でいうと、京都よりは奈良みたいな街なのかもしれない。

私が旅した3月は、まだ観光シーズンが始まる前で、街にはのんびりとした空気が流れ、お店やレストランの人たちもすこぶる親切だった。4月のイースター休暇以降はおそらく見える景色も変わるのだろうが、初めてのシチリア旅行、最初に選んだのがこのおだやかで美しい街で良かった、としみじみ思ったのだった。

<シラクーサへのアクセス>

シチリア第二の都市であり、国際空港のあるカターニア空港から直通バスで約1時間。鉄道でもいけます。私はinterbusで行きました。片道6.2ユーロ。オンラインで切符購入も可能。⇒ https://www.etnatrasporti.it/

<シラクーサ関連記事>

シチリアのシラクーサで食べた美味しいもの。値段付きで一挙ご紹介!

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