観光に関する旅行の現地取材記事まとめ - トリッププランナー https://tripplanner.jp/topics/tag/観光 少し違う旅のアイデア Tue, 21 Oct 2025 11:37:10 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=6.9.4 https://tripplanner.jp/wp-content/uploads/2021/01/cropped-favicon-32x32.png 観光に関する旅行の現地取材記事まとめ - トリッププランナー https://tripplanner.jp/topics/tag/観光 32 32 人の手によって続く場所。「池ケ原湿原」&飛騨みやがわ「種蔵地区」【飛騨市めぐり旅】 https://tripplanner.jp/topics/5014 Thu, 29 Aug 2024 00:00:29 +0000 https://tripplanner.jp/?p=5014 岐阜県文化圏は、大きく飛騨地方と美濃地方に分かれています。飛騨地方で有名な場所と言えば、飛騨高山に下呂温泉、白…

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岐阜県文化圏は、大きく飛騨地方と美濃地方に分かれています。飛騨地方で有名な場所と言えば、飛騨高山に下呂温泉、白川郷あたりではないでしょうか。これらが「ドA級観光地」とするなら、「普通のA級観光地」に値する飛騨の有名な場所は、飛騨古川。映画『君の名は。』のモデル地とされています。

飛騨古川を有するのは、平成の市町村合併で生まれた「飛騨市」です。旧古川町、河合村、宮川村、神岡町の4つの町村からうまれました。今回は、そのうち、旧古川町、河合村、宮川村を巡るツアーに参加。山間の豊かな文化に触れてきた。訪れたスポットを順次紹介します。

今回ご紹介するのは、旧宮川村エリアにある池ケ原湿原と種蔵集落。自然も集落も、人の手によって、未来へ続いていることを感じさせてくれる場所でした。

車いすやベビーカーでも散策できる「池ヶ原湿原」

県立自然公園内に位置する池ヶ原湿原は、春のミズバショウが有名なスポット。駐車場からすぐの場所にあり、カジュアルに自然に親しむことができます。

今回、池ヶ原湿原自然保護センターの所長、岩佐勝美先生によると、もともとは葦が広がってしまっていたところを、長年手をかけて今の美しい状態にまで復活させたのだとか。

そのなかで遊歩道も整備し、車いすやベビーカーでも散策可能な遊歩道も整備。多くの人が訪れることができるようにしたそうです。

春はミズバショウが広がる湿地ですが、夏は濃淡さまざまな緑の世界が広がります。写真の中心には整備された遊歩道。日差しは強くとも、湿地なので地面からの照り返しは強くありません。緑に囲まれて歩く時間は、とても贅沢に感じられました!

ちらほらと花の姿も。ひっそりと咲く野花菖蒲やカキツバタがを探して歩くのは、なかなか新鮮な体験。「これは何?」「あれは何?」とどんな質問をしても、先生が次々と教えてくれます。先生の知識の深さにも感動です!

湿地には、人間だけでなく動物も訪れます。ところどころ置かれているカンカンは、クマよけのアイテム。通るたびに叩くといいそうで、エンタメ気分で叩いて歩いてしまいました。

ただ、湿地の中にはところどころ、なにやら盛大に掘り返されたような跡。これはなにかというと……。

イノシシがミズバショウの根っこを食べるために、掘り返した跡なのだそう! どうやらイノシシにとって、ミズバショウの根っこは美味な食材。あちこち遠慮なく掘り返えされており、痛ましい状態に。沼の土まであらわになった様子に、動物の被害の大きさを感じさせました。

また、獣害だけでなく、近年の積雪量の低下など気候変動の影響もあり、日々湿地を守るために様々な試行錯誤をされているのだそう。自然=放置かと思っていましたが、この美しい景色は、人々の手によって維持されているのですね。

ぐるりと湿原を歩いたあとには、先生から講義の時間。子どもたちが作ったこの沼にいた地元に伝わる話を使ったカレンダーを見せてくれたり、動物のツノや牙を見せてくれたりと、先生のリュックには小道具いっぱい! 楽しいお話を聞かせてもらえました。

ちなみに、秋の湿原もまた美しい景色が広がると言います。駐車場からすぐとカジュアルに訪れることができる場所だからこそ、ぜひ、四季の変化を眺めに訪れてみてくださいね。

【施設情報】
池ヶ原湿原
岐阜県飛騨市宮川町洞

誰でも村民になれる!? 棚田と板倉が残る種蔵地区へ

人の手が守り、受け継いでいる場所が他にもあります。それが種蔵地区です。石積みの棚田のなかに、民家のほか、伝統的な建築物である板でつくられた蔵=板倉が建っており、のんびりとした田舎の原風景が広がります。でも、ここの魅力は風景だけじゃないんです!

例えば、プレスツアーで食事のために訪れたTANEKURAHOUSE。数年前まで実際に人が住んでいた民家で。雪深い地域の民家に触れることができます。

玄関を入ると、赤×黒がかわいいお馬さんが描かれた絵馬が! 飛騨エリアで何度かみかけたこのデザイン。中には走っているお馬さんの絵の場合もあるのだそう。いつか、このお札を求めて飛騨の神社巡り旅行がしたいくらい、かわいい!

室内には大きなお札を貼る板?が。かつて、囲炉裏があった部屋に飾られていたのではないかということで、板地は黒くすすけており、かつて張られていたお札の痕跡がくっきり。剥がし残されたお札のイラストも気になるところ。かわいい!(2回目)

人がいなくなった家は手入れをしないと朽ちていきますが、今回のランチのようにイベントなどで活用することで、人が暮らしていた痕跡がそのままに、未来へと繋がっていくのですね。

さらに建物から外へでると、棚田と板倉の風景が広がります。BGMは木々のさざめきや水のせせらぎ、そして鳥や虫の声。そして、時折集落内に響きわたる「星のオルゴール」が、不思議な気分にさせてくれます。

遠目にみると、どの蔵も同じに見えますが、近づくとディテールがそれぞれ異なります。

心ときめいたのが、お金持ちさん所有だったという板倉。入り口には、縁起物である巾着袋のデザインが施された鍵穴がありました。巾着なのに、かわいい女の子にもみえます。つまりは、かわいいんです!

しかも、この鍵穴は2つあり、片方はフェイクになっているのだとか。木をくわえている部分がホンモノの鍵穴なのだそうです。こんなオシャレな鍵を施すなんて、種蔵の人はおしゃれですよね。かわいい!

もうひとつの見どころは、農林水産省が選定する「つなぐ棚田遺産」や環境省が選定する「全国かおり風景100選」にも選ばれている棚田です。この石積みは、石工さんではなく、種蔵の人たちが昭和初期に自らの手で作り上げたもの。地域の歴史の一部なのですね。

この日は炎天下でしたが、日差しに負けないくらいアツい先生の解説をきいて、この地域を育んできた人たちの気持ちや歴史に、少し思いを馳せることができました。ありがとうございました!

ちなみに、この種蔵では景観保全活動に参加したい人なら誰でも村民になれる「飛騨市ふるさと種蔵村」という活動が行われています。オリジナル住民票が交付されるほか、様々な活動に参加することで、特産品などがいただけるのだそう。興味ある方は、ぜひチェックしてみてくださいね。

自然も文化も、手が入ることで残り続ける

飛騨市に残る豊富な自然や日本の原風景。それらは、人の手を掛けることで美しい状態に保たれていました。きっとこれからも、この地域を愛する人たちの手によって守られていくはず。そんな明るい未来を感じるスポットの、また今回とは違う景色を求めて、春や秋にも訪れてみたいですね。

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ギリシャのクレタ島、クノッソス宮殿以外に何があるんですか? https://tripplanner.jp/topics/4743 Tue, 25 Jun 2024 08:40:09 +0000 https://tripplanner.jp/?p=4743 スペインはセビリアから、ポルトガルはポルトからと、ド定番の街以外から初めての国に入りがちな私。初ギリシャの目的…

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スペインはセビリアから、ポルトガルはポルトからと、ド定番の街以外から初めての国に入りがちな私。初ギリシャの目的地に選んだのもまた、やや横道とも言えるクレタ島であった。

とにかく猫だらけの島、クレタ島。

教科書の記憶が残っている人ならば、クレタ島と聞いてまず思い浮かべるのはクノッソス宮殿だろう。ギリシャの歴史の中でもトップレベルに古いミノス文明が誇る遺跡で紀元前1900年頃に建てられたと言われている。エジプトのピラミッドに迫る歴史があるので、古代史好きなら一度は行ってみたいと思う場所の一つだろう。

しかし、特に古代史好きでもなさそうなヨーロピアンたちがわりとクレタ島を好んで旅しているのを知るにつれ、「クレタ島にクノッソス宮殿以外に何があるのか?」という素朴な疑問が沸いてきた。聞けば、どうやら彼らは単にクレタ島を、ビーチも山も楽しめるリゾート地、と捉えているようだ。実際、各観光地のアクティビティを簡単に予約できて便利なGet Your Guideの画面もこんな感じで、クノッソス宮殿よりは明らかにビーチ推しである。

ギリシャはまだ行ったことがないし、エーゲ海の島は夏は死ぬほど混んで高くなると聞くし、安いうちにヨーロピアンに人気のリゾート地をちょっと覗いてみようではないか、と、6月のある日、私は一人飛行機に飛び乗ったのだった。

クレタ島第二の都市、ハニアから入国。

クレタ島最大の都市といえば、クノッソス宮殿にもほど近いイラクリオンだが、今回私が選んだのはハニアというクレタ島第二の都市近くの空港。ヨーロッパ各都市からライアンエアーという激安エアラインが就航しておりチケットが安かった、というのが選んだ単純な理由である。

非常にこじんまりとしているハニア空港

宿やレストランが集まるハニア旧市街までは片道2.5ユーロのバスが30分に1本くらい出ているので、それに乗って行くのがおすすめ。空港内に何の案内もないが、一歩外にでるとチケット売り場がわかりやすい場所にあるのですぐ見つけられるはず。

ちなみに、バスに乗ってきたのは私以外は全員白人であった。しかも英語話者が多い。今回は3日間の滞在だったが、この傾向はどこにいっても同じで、ほとんどアジア系の観光客を見かけなかった。イラクリオンを拠点にすればまた違ったのかもしれないが、ハニアは、特に欧米に人気のスポットという印象を受けた。

さて、私は何も完全に無計画でこの島にやってきたわけではなく、実は一箇所、どうしても行きたいと思っていた場所があった。それがサマリア渓谷でのトレッキングである。

ヨーロッパで2番目に長い渓谷とされ、全長13キロ。標高1250m地点にある村からスタートし、ひたすら下ってゴールは美しいビーチという絶景トレッキングコースだ。上りがないのもこの年になると嬉しいし、ハニア市内からはツアーもバンバン出ており、送迎付きで30ユーロくらいだったりするから、一人旅でも気軽に参加できる。

Get Your Guideではクノッソス宮殿を抜いて一番人気だった。

……と思っていたのに、クレタ島に着いた途端、6月半ばとは思えないほどの暑さにひるむ。天気予報を覗けば、予想最高気温が38度とある。

「40度近い場所で13kmのトレッキングしたら死ぬかな…」とビビり、トレッキングツアーの予約を断念。ほぼ第一の目的だったアクティビティが突如なくなり、この島で3日も何をすればいいのか、と初日から途方にくれるハメに。

宿のご主人に「この季節にこの気温は普通ですか?」と聞いたら「普通じゃない、8月の気温だ」とのこと。異常気象が残念すぎるが、後日「ギリシャで行方不明者続出、酷暑が脳に影響か」というニュースを目にし、「行方不明になった人たち全員が高温の中ハイキングに出かけていたという共通点」と書かれていたので、私の危険センサーは正しかったと言わざるを得ない。旅先で無理は禁物ですぞ…。

ということで、クレタ島で「クノッソス宮殿」(そしてサマリア渓谷)以外の見どころを、私が体験した中でざっくり紹介していこう。

ここは東京ディズニーシー? 石畳の小道とカラフルな建物がかわいすぎる「ハニア旧市街」

まずはフォトジェニックなハニア旧市街から。ここは迷路のように入り組んだ石畳の路地と、風景の一部みたいになっている、物欲がそそられまくる雑貨店や土産店に、インテリアもかわいいレストランやカフェ…と、女子たちが歓声をあげそうなかわいい場所である。

カーペット店でダレる猫

そして、「ベネチアン・ハーバー」と呼ばれる旧市街にある港は、もうまるで東京ディズニーシー

なぜ、ベネチアン・ハーバーなのかといえば、実はクレタ島は、1200年ごろから1670年ごろまで約470年間もヴェネツィア共和国の海外植民地だったため。

作家の塩野七生も『海の都の物語 ヴェネツィア共和国の一千年』の中で、「東地中海では最大の島であるクレタは、今日でも東地中海に浮ぶ空母、と言われ、第二次大戦でも、イギリス軍とドイツ軍の死闘が行われたところで、戦略基地としての重要性は計り知れない。しかも、ヴェネツィアにとっては、戦略要地としてだけでなく、エジプトをはじめとする北アフリカ沿岸の都市との交易の中継基地として、なんとしても確保したい島であった。」と書いているように、この島は、世界最長の共和国と言われるヴェネツィア共和国の栄華を支えた重要拠点の一つだったのだ。

夜も人でいっぱいのハニア旧市街。夜遅くまで営業している土産店も多く、本当にテーマパークのよう。

ここだけは何としても死守したいというヴェネツィア共和国の願い虚しく、最後はオスマントルコがその支配権を奪い1646年から1898年年まではオスマン帝国領となったため、ベネチアン・ハーバーの一角にはモスクも残る。

かわいい小道だけではない、複雑な歴史を今に伝えるハニア旧市街なのである。

ピンクサンドビーチが有名、ハニアからお手頃価格でいけるエラフォニシビーチ

さて、サマリア渓谷行きを断念した私が選んだのは、ピンクサンドビーチで有名なエラフォニシビーチ。ハニアからも近いバロスビーチと悩んだが、ピンクの砂浜というのを一度は見てみたい、と今回はエラフォニシをチョイス。これもGet Your GuideやViatorなどでハニア発のツアーがバンバンでている。ツアー料金も37ユーロ程度で、ビーチだけでなく、途中にもう一箇所ぐらい名所に寄ってくれたりするのでひとり旅には嬉しい。

こんな山越えするので、車運転して行くのはハードル高そう。

途中、不思議なスピリチュアルスポット、教会でもある洞窟を見学して(これは別原稿で詳細書きます)、いよいよピンクサンドのビーチに到着。エラフォニシビーチの近くまでは車が入れないため、バスを降りて15分ほど歩く。

ビーチが見えてきた!
パラソルとベッドは有料。朝はやくいかないとパラソル席は売り切れてしまうので注意。

わー、普通にリゾート! 売店も公衆トイレもシャワーもあるし、快適そう!

…でも正直言ってピンクが微妙! 確かに近くで見ればピンクの砂もちらほら。でも写真でみたときはもっとずっとピンクだったぞ。加工しすぎちゃうのーん……?

後日行った人に聞いたら、その人が行ったときはもうちょっとピンクだったそうで、季節とか日によるのかもしれない。

とはいえ、この透明度。そしてどこまでもどこまでも続く遠浅の海。小さい子供も、泳げない人も、安心してくつろげるビーチ。なかなかのんびりできて良かった。少なくとも38度の中、山を歩くよりはずっと良かったと思っている。

ワインの名産地、ワイナリーでテイスティング体験

さて、クレタ島の名物といえば、オリーブとワインである。ワインにおいては、なんとミノア時代から作られているという長い歴史がある。ということで、ハニア旧市街の旅行代理店でふと目についたワイナリーツアーに申し込み。送迎付きで47ユーロ、ワイン5杯の試飲付きということである。

ちょっと高いが、正直他にやることがなかったし、車がないととても行けない丘の上のワイナリーにも行ってみたかったのだ。

ハニア旧市街からツアーに参加したのはなんと私一人。ドライバーの男子と二人でのんびりと田舎町にあるワイナリーに向かう。一人でも催行してくれるところがのんびりしていていい島である。

オレンジ畑、のどかな田舎町などを車窓から楽しみつつ、30分程度で、マヌーサキス ワイナリー (Manousakis Winery)に到着。

ワイナリーのショップ入口
花が咲き乱れるお庭も素敵。

現地にはすでに何組かツアーを待つ客が待機しており、私の到着を待っていた。さすがに現地ではワイナリー見学を一人でも催行とはいかないらしい。

セラーを見学したり、ワイン製造プロセスなどの説明を受けたら、お楽しみのテイスティングスタート!

テイスティング会場の雰囲気もいい。
ワインにはラスクとオリーブオイルが添えられていた。

私以外は全員カップルで、正直最初はちと寂しかったが、白2杯、ロゼ1杯、赤2杯を味わううちに、ぼっちテイスティングがなんぼのもんじゃい、といったいい気分に。要するに酔ったのであった。

ここのワイナリーはラベルのデザインにも非常にこだわりアーティストとコラボしているとか。お値段もかなり手頃。

カウンターもあり、ここでも飲めるのかも。

ショップも空間もとてもおしゃれで、自然豊かなワイナリー。インスタもあり、料理も美味しそう。ワイナリーに直接申込む場合のテイスティング料金は、公式サイトによれば15ユーロとのこと。車があるなら直接行くほうがお得そうですな。

毎週木曜日のお楽しみ、ハニアのファーマーズマーケット

さて、最後は素朴なマーケットのご紹介。調査段階ではハニア旧市街でトップレベルに行きたい場所の一つだった歴史ある市場は、なんとがっつり工事中。

壁しか残ってない市場。。。

旅先で市場に行くのを何よりの楽しみにしていた私にとってこの休業は痛い……と地元民に嘆いたところ、「毎週木曜日に小さなマーケットならやってるわよ」とのこと。ということで、行ってきました! 木曜ファーマーズマーケット。場所はハニアのこのあたり

ハーブやはちみつ。
フルーツや野菜。
クレタ産のチーズ。

クレタといえばのオリーブも。種類が多すぎる!

観光客というより地元民のためのマーケットで、お値段もお手頃。私はここでヤギのチーズとオリーブをお土産にゲット。どちらもたっぷり味見させてくれた。

ということで、クノッソス宮殿以外のクレタ島の見どころ、ちょっとはそそられましたか? 食事はどうなんじゃい。という方のために、食べ物編はまた別の原稿で!

エル・グレコという名前のホテルもあった。ちなみに画家のエル・グレコはクレタ島生まれ。

<関連記事>

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イタリアのドロミテ・トレッキング、女ひとりで公共交通機関だけで行けますか? https://tripplanner.jp/topics/4209 Wed, 02 Aug 2023 13:20:12 +0000 https://tripplanner.jp/?p=4209 ヨーロッパアルプスの東に位置する、イタリアのドロミテ。 ドロミーティとも呼ばれる、標高3000メートル級の切り…

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ヨーロッパアルプスの東に位置する、イタリアのドロミテ
ドロミーティとも呼ばれる、標高3000メートル級の切り立った岩峰が連なる世界屈指の絶景スポットだ。その独特の景観から、2009年に世界自然遺産にも登録されている。

ドロミテ屈指の絶景スポット、カレッツァ湖
ドロミテ屈指の絶景スポット、カレッツァ湖

以前雑誌で見てから、一度は行って、美しい山々を眺めながらトレッキングをしてみたい…と思っていた場所の一つだ。

とはいえ、何しろ日本語の情報が少ないし(もちろん「るるぶ」や「ことりっぷ」などのガイドブックには紹介されていない)、「ドロミテ 行き方」で検索しても、これ!という正解がパッと出てこない。絶景系の書籍を開いてみれば「ミラノから車で行くしかない」と書いてあったりする。ええー、イタリアで車の運転とか無理無理!

…と諦めかけていた2023年の夏。安心してください! タイトルにあるまんまの質問を、ドロミテの宿にメールしたところ、一人だろうが女だろうが難なく行けることが判明

今回はざっくりと公共交通機関を使ったドロミテの名所への行き方トレッキングの難易度を紹介。スポットごとの個別のレポートはまた改めて。情報は2023年夏の最新版です!

・そもそも、ドロミテってどこらへん?

まず情報収集のファーストステップでの間違いは、「ドロミテ  行き方」というワードで検索していたこと。

実はドロミテはイタリア北部、総面積約23万キロ平方メートルにおよぶ広大なエリアを占めるので、「ドロミテへはどうやって行くの?」という質問は、「日本アルプスへはどうやって行くの?」くらい大雑把だったのだ。日本アルプスのどこへ行きたいのよ!?  から始めなければならない。

たとえば、ドロミテで最も有名なチンクエトッリ(3つの頂、という意味)へ行きたいなら、東の玄関口と言われるコルティナ・ダンペッツォを選ぶといいだろう。ベネチアからは直通バスも出ている。

しかし、私は写真集で見てひと目で心惹かれたアルペ・ディ・シウジ(シウージ高原/ Alpe di Siusi)に行って見たかったので、ドロミテの西の玄関口と言われるボルツァーノ(Bolzano)のほうが近い。まずはどこへ行くかを決めてから公共交通機関を探そう。

ボルツァーノ
ドロミテへの西の拠点となる街、ボルツァーノ。すでにこの街からもドロミテの山々がばっちり見えている。

ボルツァーノはヴェローナから鉄道で1時間半程度で着く人口約11万人程度の中都市。ヴェローナはミラノとヴェネツィアの間くらいにあるので、どちらかの都市から列車で向かおう。そこで乗り換えればあとは一本だ。

ちなみにヴェローナもとても美しく、乗り換えだけではもったいない街なので(ロミオとジュリエットの舞台として有名)、一泊して行くのもいい(私はそうした)。

関連記事⇒イタリア・ヴェローナのシンボル、古代ローマ時代の円形劇場で野外オペラを鑑賞してみた。

・ドロミテの西の玄関口、ボルツァーノからドロミテの山々へ簡単に行ける?

さて、問題はボルツァーノ駅からアルペ・ディ・シウジなどのドロミテの名所までどうやって行くかだ。

色々検索してもいまいち確かな情報がヒットしなかったので、とりあえず、シウージ高原の近くの適当な宿を予約してから、メールで問い合わせてみることにした。

「今度、女ひとりでそちらの宿に宿泊するのですが、公共交通機関だけで宿まで行けますか? また近くのシウージ高原などの名所をトレッキングしたいのですが、一人で山を歩くことは危険ではないでしょうか?」

なぜこんなにビビっているかというと、日本でも低山を中心に登山を楽しんでいた私は、奥多摩や、何なら高尾山ですら、遭難事故があったりすることを知っているし、山へ一人で行くことは避けてきたからだ。

しかも、写真で見る限りドロミテは見るからに難易度が高そうである。

ドロミテ
こんなところへ一人で行ける気がしない!

すると宿からすぐにこんな返事が来た。

ドロミテはとてもツーリスティックな場所であり、あなたは完全に公共交通機関だけでどこへでも行けます。こちらの宿へはボルツァーノ駅から30分ことにバスが出ています。有名な場所にはたいていケーブルカーがあり、あなたは安全に山頂近くまで行けます。登山道は整備されており、たくさんの観光客で賑わっています。一人で歩くことに何の問題もありません

・ボルツァーノから公共交通機関とケーブルカーで行ける、超有名スポット3選。

結論から言うと、宿のオーナーからのメールは完璧に正しかった。

私はドロミテに滞在中、バスやケーブルカーで簡単に絶景スポットへ行くことができたし、それらの便もびっくりするくらい本数が多かった。

一応登山ということで、登山靴に雨具、ライト、寒くなったときのためのダウンや行動食までばっちり備えてリュックを担いで行ったのだが、正直言って、今回行った3箇所は整備された登山道を歩く限りは難易度はマザー牧場程度で(むき出しの岩肌をロッククライミングしたり、マニアックな登山ルートを行く人は別ですよ!)、「こんなんなら、普通のスニーカーにジーンズでもいけたんでは…」とあとから思ったくらいだった。今回の旅で気づいたのは、日本の山は全般的に難易度高いしタフすぎる。500m程度の低山でも死にそうにキツイもんなぁ…。

と、いうことで、今回はボルツァーノから行くドロミテの至宝3選を紹介したい。車の運転も、登山経験も無用な場所ばかりですぞ。

1. カレッツァ湖(Lago di Carezza)

ドロミテの宝石」と呼ばれるエメラルドグリーンの湖。ボルツァーノ駅から180番のバスで約45分でらくらく到着。バス代は片道2.5ユーロくらい。Karer Seeのバス停で下車すぐ。

よく、イタリアのバスは車内で切符が買えない、といったブログがあるけど、ドロミテでは大抵車掌さんが売ってくれた。ただし現金のみ。クレジットカードは使えないので注意しよう。

カレッツァ湖
補正ゼロでこの美しさ。

バス停の目の前がすぐ湖で、きれいに整備されたほぼ平坦な遊歩道を歩いて湖の周りを一周できる。子どもやお年寄り、なんなら小型犬ですらのんびり散策を楽しんでいた。

バス停付近にはトイレや売店、食堂も完備。ここを起点にいくつか登山ルートがあるのでそこからトレッキングをしたい人はそれなりの装備が必要だが、湖の周りを歩くだけなら軽装で全く問題なし

⇒さらに詳しいレポート記事「歩く難易度は井の頭公園以下? イタリア「ドロミテの宝石」カレッツァ湖で絶景トレッキング

2. セチェーダ(Seceda)

このエリア屈指の人気トレッキングスポット、標高約2,500mを誇るセチェーダ山。これぞドロミテ、といった、切り立った険しい岩肌を間近で鑑賞できるスリル満点の絶景スポットだ。

ボルツァーノ駅からは170番のバスでKasterlruth駅へ行き、172番に乗り換えてOrtisei駅下車。所要時間は約1時間半。バス停からSeceda山頂へのケーブルカー乗り場までは歩く歩道等を抜けて簡単に行ける。

オルティセイ
オルティセイのバス停を降りたら、この建物の間の細い道を山側へ歩こう。ケーブルカーの乗り場を指す標識もあるのでまず迷わない。
バス停からケーブルカー乗り場まではこんなトンネルを抜けていく。動く歩道になっててらくらく。

さて、公共バスはたいてい一回の乗車が2−3ユーロ程度(後述するがドロミテエリアの宿に泊まると使い放題のバスチケットがもらえるので私の場合は実質タダ)だが、ケーブルカーが鬼高い。たとえば、OrtiseiからSeceda山頂までの往復料金はなんと39.5ユーロ(2023年8月時点の為替で約6,200円!)である。

ベネチアからボルツァーノまでの3時間程度の鉄道料金が30ユーロくらいだったのでそれよりも高い。乗ってる時間は10分程度なのに!

しかし、自力で登るにはセチェーダはあまりにも急峻だし、ここはディズニーランドだと思って、ケーブルカー代はケチらず使おう。自力で行こうとすると難易度も疲労度も猛烈にアップする。

ケーブルカーを降りてちょっと歩くともうこんな風景。

ぼーっと景色を見ているだけで、こんな絶景スポットに到着。写真だけ見るとものすごく難しい登山中のようだが、基本はケーブルカーに乗っていただけである。

急峻な岩肌に沿うように遊歩道が整備されており、岩山の上のほうまで登るつもりがなければ、難易度はマザー牧場程度。でもみんな、わりとばっちり登山服を決めていたんだけど、ここを起点にどこか難しいところへ行くつもりなのか、せっかくなので登山気分を盛り上げるためか、あるいは私みたいに難易度を間違えてやってきた系かは不明。

見て、この完璧に整備された道を。何度も言うけど、日本の山は難しすぎるよ!

⇒さらに詳しいレポート記事「標高2518m、イタリア・ドロミテの超名所セチェーダ山に登ってきました(ケーブルカーで)

3.アルペ・ディ・シウジ(Alpe di Siusi)

さて、セチェーダでのトレッキングを楽しんでまだ午後2時ぐらいなら、その足でアルペ・ディ・シウジまで行ってしまおう。ケーブルカーでOrtisei駅まで戻り、徒歩10分ほど歩くと、アルペ・ディ・シウジ行きのケーブルカーの入口があるのだ。


シウジ高原行きのケーブルカー乗り場。地図はこちら

ここでは片道だけ購入する(それでも19ユーロ!)。なぜならアルペ・ディ・シウジをなだらかに下り、もう一つのケーブルカーに乗れば、ボルツァーノ方面へ戻るバス停があるからだ。

シウージ行きのケーブルカーからの眺め。とにかく急斜面で怖かった。
シウジ高原
ケーブルカーを降りればアルペ・ディ・シウジの絶景。

広く遠く、どこまでも続くなだらかな草原と急峻なドロミテの山々。優しさと厳しさのコントラストが美しい人気の絶景スポットである。私をドロミテへと誘った風景だが、この日は雲が出て厳しい山々を隠してしまったのが残念。

アルペ・ディ・シウジは午前中に行くと山側が逆光になるので、行くなら午後2時以降がおすすめらしい。本当は日が暮れる時間がより幻想的らしいのだが、ケーブルカーもバスも午後6時をすぎるとなくなる感じだったので断念(夏は日没が夜9時ぐらいなのでさすがにそこまで待っていられない)。もし日没間際のアルペ・ディ・シウジを写真に撮りたかったら、シウジにある宿を予約するのがいいだろう(だが高い)。

さて、ロープウェーを降りたら、GoogleMapで目的地をコンパッチョ(Compatsch)のバス停付近にセットし、あとはのんびり下っていこう。

道はコンクリートで舗装されていて普通のスニーカーでも全く問題ない。

アルペ・ディ・シウジは6月から7月はじめくらいの間は花が咲き乱れ、「ヨーロッパで一番広いお花畑」なんて言われたりするそうだ。私が行った7月末は、花はそれほど多くなかったが、何しろ夏のバケーションシーズンということで家族連れがいっぱい。なだらかな丘陵を電動自転車で走るのが人気のアクティビティらしく、下山中は常に誰かが自転車で横をサッと抜けていく感じで、山の恐怖感ゼロ

何度も申し訳ないがこちらも難易度はマザー牧場程度である。

コンパッチョに着いたら、そこからさらにケーブルカー(Seuser Alm Bahn)に乗れば、170番ルートのバス停Seis付近に簡単に着く。そこからボルツァーノまでバスで戻ろう(170番のバスは夏は結構遅くまで運行している)。なお、多くのケーブルカーの最終乗車が18時から19時あたりなので乗り損ねないように注意。

・ドロミテ観光ではボルツァーノに泊まるべき?

さて、最後にこの3つの名所を回るとしたらどこに泊まるべきかについて語りたい。

鉄道の駅があるボルツァーノにはユースホステルなどもあるが、正直せっかくドロミテまで来て、小都市に滞在するのはいささかもったいない。170番など本数の多いバスルート沿線の小さな村に滞在してみるのが、いかにも南チロルの旅、といった体験ができておすすめだ。

たとえば、私が滞在した宿は、170番ルート沿いでボルツァーノからバスで約20分程度のVols, Kreisverkehrという停留所付近。バス停前には旅行案内所もあるし、スーパーマーケットもあるし、レストランも充実。そして村の眺めはこんな感じである。

Vols, Kreisverkehr

シウジやセチェーダまで足を伸ばさずとも、この村からの眺めだって十分絶景。のんびり村の近隣をぶらぶらすればツーリスティックに過ぎないドロミテの一面にも触れられるだろう。

関連記事⇒ドロミテへハイキング旅行ならどこに泊まるべき? 選んでよかった、かわいい村をご紹介。

ちなみにドロミテエリアの宿に泊まると、公共バスの多くが無料になるチケットがもらえたりするので、ケーブルカーは鬼高いけど、それ以外の移動費はほとんど無料である。移動しまくってもあまりお金はかからないので、ぜひ小さな村に泊まってみよう。

ほとんどの公共バスや一部鉄道、一部リフトが乗り放題の神チケット。これさえあればどこへ行くにも概ねフリー。

来てみるまでは「ヨーロッパの秘境」とすら思っていたドロミテ。実はすごく簡単にトレッキングが楽しめる一人旅にも優しい絶景スポットだった。宿のオーナーも私の心配性すぎる質問メールに苦笑しながら返信したに違いない。

バスやケーブルカーの本数も多いし、遊歩道は観光客がいっぱいで安全だし、初心者ならまずは夏に旅するのがいいかもしれない。思ったより宿代も高くなかった(バス・トイレ付きのホテルのシングルルームが朝食付きで一泊80ユーロ程度から見つかる)し、夜は冷房いらず。

天気予報は毎日雨だったが、滞在中はほとんどずっと晴れていたので(降っても一瞬だった)、あまり気にせず、真夏のドロミテで、のんびりトレッキングを楽しんでみては?

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いま、ポートランドを目指す人が多い理由 https://tripplanner.jp/topics/1845 Fri, 06 Dec 2013 09:37:03 +0000 https://tripplanner.jp/?p=1845 他のアメリカ都市にはない独特のカルチャー、価値観で注目されるポートランド。ポートランド・オレゴン観光協会 古川…

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他のアメリカ都市にはない独特のカルチャー、価値観で注目されるポートランド。ポートランド・オレゴン観光協会 古川陽子さんに、その魅力をたっぷり伺いました。※取材は2013年12月に実施しました。

ーーポートランドは、最近特に女性誌などで旅先として取り上げられることが増えてきて、私のまわりでも注目している人が多いんです。ここ最近で注目される契機のようなものはあったんですか?

ニューヨークタイムズのトラベルセクションはアメリカ国内で非常に影響力が高いのですが、5,6年くらい前からポートランドがグルメシティとして毎週のように取り上げられるようになって、その辺りからじわじわと注目されるようになってきましたね。

ポートランドの食

最初はグルメで注目されたポートランド 左:photo by Rob Finch/右 photo by John Valls via www.travelportland.com

けれどポートランドに最近特に何か起きたわけではなく、基本的には昔からずっと変わっていないんですよ。むしろ周囲の価値観や考え方が変わってきたのかな、と思います。

ーーポートランドの価値観というのは?

 

 

環境に気配りをし、生活の質を大事にする。大量生産よりもハンドメイド、自動車より自転車や歩行者を優先、地産地消にこだわる、などですね。
かつて理想郷を求めてオレゴンにやってきたヒッピーの人たちが多いため、ポートランドは他のアメリカの地域とは違う独自の文化を作ってきました。自動車優先社会のアメリカで、1970年代から街中心部にあった既存の高速道路を撤去して公園にし、高速道路建設計画を撤回してその予算を路面電車建設に振り替えるなど、先進的な政策で「グリーンシティ」を築いてきました。

ポートランドの自転車

North Portland Bike Works, photo by Rob Finch via www.travelportland.com

今の世の中は悲しいニュースとかネガティブな情報ばかりで、アメリカもきっと何だか疲れてしまっているんですよね。そこに、オルタナティブな世界観が提示されたというか、こういう生き方もあるんだよ、と見直されて、「ポートランド的」なものが注目されるようになったのだと思います。

ーーなるほど、ポートランドが変わったわけではなく、周囲がポートランドに寄り添うようになってきた、と

注目が集まってきてからは、ポートランド的ライフスタイルを求めて移住してくる若者たちも増えました。その多くがクリエイティブクラスと呼ばれるIT、デザインなどの創造的な仕事や志向を持つ人達です。
ポートランドの大企業はナイキやインテルくらいしかないので、結局仕事が見つからなくて、じゃあ自分でなんか始めよう、となる。そこでフードカートといわれている屋台でこだわりの食事やコーヒーなんかを売りはじめ、人気が出るとレストランに発展して……そんなふうに、次第に個人経営のこだわりのお店が増えてきたんです。そんな若者たちを街も応援する気風がある。ちょっと高くてもチェーン店のものよりは個人の手作りやこだわりの品物にお金を払おうというコミュニティ意識がポートランドにはあるんです。

ポートランドの革製品

こだわりの革製品で知られるTanner Goods, photo by www.travelportland.com

ーー若者が小さなお店を出すことは真似できても、多少高くても地元のものを買おう、という消費者側の意識はなかなか真似するのが難しいし、今の価格競争が激しい世の中で素晴らしい気風ですね。特に富裕層が多い街だったりするんでしょうか。

特にそんなことはなくて普通ですけれど、富裕層だけが住む住宅を作ったり、貧困層ばかりを固めるようなことは政治的に回避しています。
たとえば、新しくコンドミニアムを建てる時は、住民に必ず低所得者を何割かいれなくちゃいけないといか、いろいろな収入のある人を一緒に住ませる仕組みを取り入れているんです。だからスラムもできないし、治安も維持されている。

ーーそこはビバリーヒルズに象徴される階級社会的なアメリカのイメージとは違う、フラットな考え方ですね。

ポートランドにはかつてのヒッピーカルチャーが連綿と続いているからだと思います。
チェーン店ばっかり、安売り競争ばっかりじゃない場所があって、ちゃんと理想と経済的な成功が共存できている珍しい土地なので、最近では町づくり業界の注目も集まっていて、日本からも視察に来る方がいます。

ポートランドのティールーム

Steven Smith Teamaker, photo by www.travelportland.com

あと、農業を始める若い人が増えている、というのも世界的に珍しいと思います。大学の農学部が新しく起業したい人に対する講座を開いていたりとシステムも整えられていて、小さな農場を始める人が多い。ファーマーズマーケットに行けば、そんな地元産の美味しい果物なども楽しめますよ。

ーーちなみに観光客は街でどんな過ごし方をするのでしょうか?

日本から来る人は、美味しいコーヒーを飲んで、自転車を借りて個人経営のこだわりのお店をまわり、ブルワリーでクラフトビールを飲んで、という、いわゆるのんびりとした街歩きを好みますね。
特に地ビール・ブルワリーの数は市内に50数軒と世界一の数です。

「ネイバーフッド」と呼ばれる特色のある各地区に足を伸ばす人も増えています。ポートランドの面白いところは、各ネイバーフッドに名店があること。たとえば普通の住宅街にレベルの高いレストランやコーヒーショップ、ブルワリーが普通にあったりします。

ポートランドのコーヒーショップ

ポートランドが起こしたコーヒーの第三の波、Coava Coffee, photo by Jamie Francis, via www.travelportland.com

 

 

——ちょっとブルックリンっぽいですね。

そうそう、似てます。実際にブルックリンから移住してくる人も多いですよ。 ただ、ポートランドがブルックリンと違うのは、自然がすぐ近くにあるので、アウトドアが好きだったら、ちょっと足を伸ばせば、ハイキングもできるし、スキーも森林浴もできる。

フォレストパークという都市型森林公園としては全米一の面積を持つ公園はダウンタウンから電車で15分で行けて、鬱蒼とした森の中を110kmものトレイルが走っています。ポートランドの街自体が森に囲まれた感じで、木や植物が身近に感じられます。

ーーアメリカの都市って1ブロックが大きかったりして、歩いて回れるような町が少ないので、ポートランドは日本の女性にも人気が出そうですね。こだわりの個人商店が多くて、歩いて回れて治安の良い、食べ物が美味しい場所はやっぱり女性の好物です。

女性が好きそうなトピックスでいえば、年に2回、5月と12月に開催されるクラフティワンダーランドというクラフトフェアがおすすめですよ。

200〜300くらいのブースが並び、手作りのアクセサリーやハンドメイドのかわいい雑貨なんかがいろいろ手に入ります。あまりに人気なので、ダウンタウンに常設店もできました。
新しいものよりも古くてエコなものを大切にする土地柄なので、古着屋さんやヴィンテージショップもとても多いですよ。アンティークやヴィンテージショップの集まったネイバーフッドもあります。

ーーちなみに旅のベストシーズンというと?

ポートランドは晩秋から春にかけては雨と曇りの日が多いので、晴れて気持ちがいい日が多い夏がやはりベストですね。夏はコンサートやフェスティバルなどの野外イベントも盛んです。ただ、アメリカ国内でも人気の旅先なので、正直言ってホテルがかなり取りにくくなります。穴場としては9月でしょうか。
とはいえ、秋はワイナリーめぐりに良い季節ですし、冬はスキーも有名です。ポートランドの町から車で1時間くらいのところにはマウントフッドという富士山と同じくらいの高さがある山があって、そこには素晴らしいスキー場がいくつかあります。

ポートランドのワイナリー

Beran Winery, photo by Janis Miglavs, via www.travelportland.com

一番有名なティンバーラインスキー場には大恐慌時代に建てられた建物そのものが美術館のようなロッジ「ティンバーラインロッジ」があり、彫刻家が手がけた階段の手すりやモザイクの壁画など本当に素晴らしい手仕事のインテリアも楽しめます。元祖「ハンドメイド」ですね。このスキー場は夏スキーも可能なので、日本からスノーボードのサマー・トレーニング・キャンプなども訪れます。

ーーお話を伺っていると、ポートランド旅は、2泊3日くらいを街歩き、あとは自然やワイナリーなどを満喫して一週間くらい滞在、といったプランが良さそうですね! 残りのおすすめスポットはぜひトリッププランで教えてください! 今日はどうもありがとうございました。

ポートランドのエースホテルポートランドで人気のAce Hotel Lobby photo by Torsten Kjellstrand, via www.travelportland.com

古川陽子さん
ポートランド・オレゴン観光協会 古川陽子さん

Profile

日本で(財)日本ユースホステル協会に勤務したのち、2000年にポートランド州立大学に社会人留学。卒業後、2005年からポートランド・オレゴン観光協会のアジア担当アシスタントとして、ポートランドとその周辺地域の観光促進マーケティングやPR業務に従事。ポートランド居住歴は13年。

http://www.travelportland.com

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「暮らすように旅したい」女子のためのフィンランドガイド https://tripplanner.jp/topics/1836 Fri, 15 Nov 2013 08:42:44 +0000 https://tripplanner.jp/?p=1836 ムーミン、マリメッコなどかわいいもの探しだけではない、新しいフィンランドの旅のスタイルとは?フィンランド政府観…

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ムーミン、マリメッコなどかわいいもの探しだけではない、新しいフィンランドの旅のスタイルとは?フィンランド政府観光局 能登 重好さんに話を聞きました。

——まずは能登さんとフィンランドの関わりから教えて下さい。フィンランドの観光プロモーションに関わるようになってどれくらいが経つのでしょうか。

旅行会社からフィンランド政府観光局に移ってからなので、かれこれ20年くらいですね。
実は転職するまでは北欧ってトランジットでしか降りたことしかなかったんですよ。でも、生まれが北海道のせいか、寒い地域のプロモーションはどうあるべきかが何となく勘でわかるところもあって、すぐにフィンランドに詳しくなりましたね。
毎年6〜8回は北欧を訪れてますし、今では本国の観光局のスタッフより自分のほうがあちこち行っていると自負してます(笑)。

能登さんとフィンランド政府観光局のみなさん
一能登さん(右端)とフィンランド政府観光局のみなさん、そしてサンタクロース!

――わぁ、今日は色々教えていただけるのを楽しみにしています。北欧はデザイン大国というイメージもあって女性に人気があるイメージですが、現在、大体どれくらいの数の日本人女性がフィンランドを訪れているのでしょうか?

概算になってしまうんですが、いまは年間約10万人くらいの日本人がフィンランドを訪れているとされていて、そのうち7割弱が女性です。しかも、他のヨーロッパ諸国への旅行客に比較すると10〜20歳くらい若い印象です。

――なぜ若い女性に支持されているのでしょうか。

旅に出る時にあれを観たい、どこに泊まりたい、何を食べたい、と、まるで白地図を塗りつぶすみたいな過ごし方をされる方も多いのですが、最近の日本の若い女性の過ごし方はちょっと変わってきています。観光地をまわったり、ブランドショッピングをするよりも、自分にとって「気持ちがいい」ことを優先されているように見えますね。

イッタラ女性に人気のイッタラなど、かわいいものがいっぱいのフィンランド

のんびり暮らすように旅をするには、フィンランドは日本から距離的に近いし、北欧デザインに彩られた街の雰囲気も良く、地元の人たちは旅行客に対してオープンで親しみやすいし、とてもリラックスできる旅先。
ヘルシンキは、2〜3日もいると自然と町の中にとけこめてしまう同化度が高い不思議な街なので、そこが若い女性の今の気分に寄り添っているのではないでしょうか。

――旅行客として疎外されない場所というのはひとり旅の女性にも良いですね。私も最近、あちこち忙しくまわる旅は疲れちゃうなぁ……と思ったりします。

もちろん「デザイン」はフィンランド旅行ではダントツに人気のテーマで、初めて訪れた方は、ヘルシンキの有名なデザイン系のスポットをまわる人が多いのです。

でも、二度目からは、街をぶらぶら散歩してカフェでお茶したり地元の人が行くスーパーマーケットで買い物をしたり、夜は地元の若者が集うクラブに行ってみたり、郊外の森や湖でハイキングしたりといった、現地の人と変わらない過ごし方をしていますね。

リピーターになる人も多いです。 地元の人のお宅を訪ねてお茶を飲んだり、現地のジョギングコースを走ったりするなどユニークなツアーなどもたくさんあって、「暮らすように」旅をしたい女性にも人気です。

お宅訪問一般家庭を訪問する体験メニュー等も最近人気に。

――楽しそう! ちなみに、旅のベストシーズンはやっぱり夏でしょうか?

やっぱり夏は気候的に良いので人気がありますね。ヘルシンキの夏は、毎週末、紹介できないほどのイベントやフリーマーケットが開催されていて非常ににぎやかで楽しいですよ。ヘルシンキから電車で1時間〜2時間も行くと、森と湖が広がり、有名なアーティストビレッジやハイキングコースなどもあり、自然も満喫できます。

フィンランドのアーティストビレッジヘルシンキから電車で1時間半くらいのところにあるフィスカルスのアーティストヴィレッジ photo by Visit Finland

とはいえ冬もオーロラシーズンなので人気があります。オーロラについては、実は9月には出ていて観測率も高いので、秋もベストシーズン。シルバーウィークの旅行先にもっと注目されてもいいのになぁ、とは思っています。

フィンランドのオーロラ

photo by Visit Finland

――オーロラは私も死ぬまでに一度は見てみたい、と思っていることの一つです。

冬のフィンランドのお楽しみでは、オーロラ以外にはクリスマスマーケットがあります。ヨーロッパでも最大級のクリスマスマーケットが行われているのは実はヘルシンキなんですよ。

ヘルシンキのクリスマスマーケット

photo by Visit Finland

セント・トーマス・マーケットが一番有名ですが、出店が300店舗くらいあって、とてもまわりきれないほどの規模。女性向けにはハンドクラフトにこだわるなどテーマ性の高いマーケットもあるので、いろいろまわってみると楽しいと思います。

――――冬のフィンランドも素敵そうですね。他に冬ならではのトピックスと言えば?

やっぱりサウナでしょうか。こちらは一年を通して楽しめますが、やっぱり寒い時のサウナは格別です。ヘルシンキのホテルには必ず付いているので、ぜひ楽しんでいただきたいですね。
映画『かもめ食堂』のロケ地の一つでもある「Yrjonkatu Swimming Hall(ウルヨンカツのスイミングホール)」は、サウナとプールが一緒になっている施設で、全裸で泳ぐ人ばかりなのでヘルシンキならではのユニークな体験ができます。映画では小林聡美さんがちゃんと水着を着てますが、入場は性別ごとに分かれていて、実際はみなさんほとんど全裸で泳いでいます。

ヘルシンキのウルヨンカツスイミングホール

ヘルシンキのウルヨンカツ スイミングホール photo by Visit Finland

――こんなに広いプールを全裸で泳ぐなんて、確かに貴重な経験かもしれませんね。お風呂好きの日本人とフィンランド人、何だか通じ合うところがありそうです。

ヘルシンキの人は、大体一家に一台サウナを持って、週に2、3回入るのが普通なので、日本人と似てキレイ好きです。そんな清潔感も、きっと日本の女性に支持されるんでしょうね。

――――冬のヘルシンキでオーロラとサウナ、クリスマスマーケットを満喫するのも楽しそうな旅のプランですね。その他のおすすめはぜひトリッププランで詳しく教えてください。本日はお忙しい中ありがとうございました。(2013年11月)

能登 重好さん

フィンランド政府観光局日本代表 能登 重好さん

Profile

大学卒業後、大手旅行会社JTBに入社、1993年にフィンランド政府観光局に転じる。以来、20年以上にわたりフィンランドのプロモーションに携わり、5年前に自らの会社、フォーサイトマーケティング設立。独立後も継続してフィンランド政府観光局代表の仕事に従事する傍ら、北ヨーロッパの国々のプロモーションも手がけている。

フィンランド政府観光局公式ホームページ

※各種情報は取材時(2013年11月)のものです。

インタビューに登場したスポット

1.フィスカルス/ fiskars

かつては村の名前にもなった鉄工所があり、はさみなどで有名なブランドの工場で栄えた小さな村。一度は廃村になりかけた場所の歴史ある建物にアーティストが移り住み、今では世界が注目するアーティスト・ヴィレッジになっています。家具の工房や手仕事のアトリエなども多く、女性にもとてもおすすめです。ヘルシンキからナーンタリに行くならぜひ途中で立ち寄って頂きたい場所です。
⇒ web

2.ウルヨンカツのスイミングホール/ Yrjönkatu Indoor Swimming Pool


ヘルシンキ市内にあるフィンランド最古の市民プールで、サウナも併設。映画『かもめ食堂』のロケ地でもあります。男女別で入り、プールは全裸で泳いでもOKというユニークなスポットなので、一風変わったサウナ体験がしたいなら訪れてみるといいと思います。
⇒Web

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