観光ガイドに関する旅行の現地取材記事まとめ - トリッププランナー https://tripplanner.jp/topics/tag/観光ガイド 少し違う旅のアイデア Thu, 22 Aug 2024 09:47:00 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=6.9 https://tripplanner.jp/wp-content/uploads/2021/01/cropped-favicon-32x32.png 観光ガイドに関する旅行の現地取材記事まとめ - トリッププランナー https://tripplanner.jp/topics/tag/観光ガイド 32 32 円安でも楽しめるお手頃ヨーロッパ、ブルガリアの山岳リゾート・バンスコ観光ガイド。 https://tripplanner.jp/topics/4713 Mon, 10 Jun 2024 11:05:43 +0000 https://tripplanner.jp/?p=4713 つい2−3年前まで1ユーロ130円だったのに、最近じゃ170円ってどういうこと? こんな円安じゃ大好きなヨーロ…

The post 円安でも楽しめるお手頃ヨーロッパ、ブルガリアの山岳リゾート・バンスコ観光ガイド。 appeared first on トリッププランナー.

]]>
つい2−3年前まで1ユーロ130円だったのに、最近じゃ170円ってどういうこと? こんな円安じゃ大好きなヨーロッパに行けないじゃないの!……とお嘆きのあなた。

安心してください! 今世紀最悪の円安の今でも、まだまだ安く楽しめるヨーロッパがあるんです。

それが、日本人にはヨーグルトでおなじみの南東欧ブルガリア。EU内でも特に物価が安いことで知られており、2024年3月からはシェンゲン協定にも加入し、ヨーロッパ間の移動のハードルもぐっと下がったばかりである。

中でも私のおすすめは一等地のバストイレ付宿が一泊3000円くらいで見つかる山間の小さな街、バンスコ。夏は写真のように比較的落ち着いた雰囲気だが、冬ともなれば、ヨーロッパ中からスキー客が殺到するという山岳リゾートでもある。

でもスキーシーズン以外は人いないんでしょ? と思ったそこのあなた。

実はこの街、こう見えて、いまやヨーロッパ屈指のデジタルノマドの聖地。世界中のリモートワーカーが集まっており、ブルガリアの奥地の小さな街にもかかわらず、普通に英語が通じてしまうインターナショナルシティだったりするのだ。ちなみに毎年ノマドフェスティバルも開催している。

周囲を囲む山々がもたらす美味しい水、美味しい空気、申し分のない治安、ちょっと足を伸ばせば簡単に楽しめるハイキングや温泉など、魅力もいっぱい。これで物価が安いとくれば、ノマド民も住み着きたくなるというもの。

それでは、この街を旅する人に向けて街の楽しみ方とブルガリアの首都ソフィアからのアクセスなどの基本情報をお伝えしていこう。

・楽しみ方その1:街歩きと建築鑑賞

何はともあれ、景観そのものがとにかくかわいい。

窓に凝った装飾があしらわれた独特の石造りの低層建築が連なり、のどかなヨーロッパの田舎町そのもの。

こんなに可愛い建物なのに、英語の説明では、「the fortified houses in Bansko」(バンスコの要塞化された家)とある。確かによく見ると窓に鉄格子があって要塞っぽい。そしていかにも頑丈そうである。なぜ要塞化しなければならなかったのか…。その歴史が気になる。

観光スポットのひとつは、街の中心にある、塔が目印の聖トリニティ教会(Holy Trinity Church)。

シンプルな外観とは裏腹に教会内部のインテリアは重厚で、日本ではあまり馴染みのない東方正教会の独特の世界観を堪能できる。

美しい教会内部にうっとり

個人的に楽しかったのが、この教会に隣接するネオフィット・リルスキー(Neofit Rilski)のハウス・ミュージアム。ネオフィット・リルスキーとは、18世紀〜19世紀のブルガリア民族復興期の著名な啓蒙家、修道士、教師で、ブルガリア初の百科事典編纂者でもあるという偉人。このミュージアムは彼が1881年に亡くなるまで暮らした家をそのまま公開したものだ。

住居は2階建てで、家族の暮らす部屋や台所のほか。修道院の学校も兼ねていたよう。

この風情、かわいい!真似したい!

こういう民族調のインテリアや民芸品が大好物なので、調度品やテキスタイルに興味しんしん。ネオフィット・リルスキーの邸宅はバンスコの典型的な要塞建築とのことなので、街を彩る独特の建物の魅力をより深く知りたい人にもおすすめ。

・楽しみ方その2:近隣の温泉へいく

とはいえ、バンスコの街は30分も歩けば見終わってしまうので、他になにかしたい!という人は、バスなどで近隣の温泉へ。何しろこのあたりは有名な温泉地がそこかしこにあるのだ。トリニティ教会の真向かいにあるBansko Visitor Information Centreに行けば、温泉地行きのバスの時刻表もチェックできる。

Dobrinishteは近隣の大きな温泉街。

しかし、結論から言うと、バスの便は頻繁とはいえないし、温泉街についてからも結構歩きそうなので、私は諦めてタクシーで一番近そうな温泉に直接行ってみた。

ちなみにバンスコでタクシーを呼ぶのはなかなか難易度が高く、まず言語の壁があるし、何しろUberみたいな世界標準のタクシーアプリもない。現地の宿で教わったのは、Taxistrarsというヘボい現地仕様のアプリである。

このアプリはヘボいなりにまぁまぁ使えたし、このアプリ以外では誰かに車を呼んでもらうしかなさそうなので、とりあえずバンスコに行く人はダウンロードしておくといいのではないでしょうか。

結局私が行ったのは、バンスコ中心部から8kmほど(タクシーで10分程度)のAlpha Spa & Pool Dobrinishte。

プールじゃねえか!

……というツッコミは覚悟でご紹介しました。はい、ほとんどプールです。でもちゃんとお湯なんですよ!入場料は大人18レフほど(日本円で1500円程度、これはちょっと現地物価から考えると高め)。中にはレストランやバーなどもある。

この日は天気もいまいちだったので人もまばら。でもDJブースみたいなものもあったので、夏はそれなりにパリピが集まるホットな場所なのかも。

バンスコの中心部からはタクシーも10レクぐらい(900円くらい)だったので、わりと気軽に行ける。健脚なら歩いても行けそうだけど、歩道がない道路を行くので危ないかも。

・楽しみ方その3:美味しいものを食べる

バンスコに限らず、食は旅の最大の楽しみの一つ。ここ、バンスコの食事もとても美味しいのでぜひいろいろ食べてほしい。お値段もお手頃だ。

街を歩いているとよく見かけるこの鍋のサインがバンスコの名物料理のひとつ、Kavarma(カヴァルマ)。

野菜や肉をスパイスで煮込んだ土鍋料理でこの看板があるレストランならどこでも味わえる。私はベタだが、トリニティ教会近くのブルガリア伝統料理を出すレストラン(メハナ)Obetsanova mehanaで味わってみた。

このレストランは、料理もさることながら店内がとてもディープな雰囲気で、ブルガリアに来たー!!と思えるのでおすすめ。

メハナ内部、この共産圏感がすごい。
こういう内装、まず日本にはあるまい。
これがバンスコ名物土鍋の煮込み、KAVARMA

民族音楽を奏でるバンドが回ってきたりして、観光気分も盛り上がる。頼んだカヴァルマも美味しかった。付け合せにライスを頼んで一緒にいただくと日本人歓喜の味になるので、ぜひごはんのおかずにしていただきたい。

ちなみに、毎週土曜日には、このあたりでマーケットも開かれ、乾物やはちみつなどが買えるので、タイミングあえばぜひチラ見を。日本では高級な乾燥ポルチーニなども激安で売っていたので私はお土産にどっさり買い込んだ。

個人的には、あちこち観光するというよりは、3−4泊して、どこかのコワーキングスペースにドロップインしたり(驚くほどすぐに友達ができるので激しくおすすめ。私は1日行っただけなのにその夜のコワーキングメンバー向けのBBQに誘ってもらえた)、カフェやレストランでのんびりしたりしつつ、1日は街歩き、1日は温泉、1日はハイキング、みたいな過ごし方がおすすめ。とにかく風景が美しいのでただ滞在するだけで心癒される、そんな旅先である。

・バンスコまでの行き方

最後に、アクセスについて説明を。こんな山奥、どうやって行くのよ?と不安になるかもしれないが、実はソフィアの空港や市内から直通バスが出ていて、オンライン予約もできるので行く難易度は高くない。

このサイトで、場所を選んで予約すればOK。

私は行きはソフィア空港から直接行ったのだが、バスは本来、スキー場のゴンドラ乗り場あたりにつくはずが、同乗していた人たちは口々に自分の宿名を言い、運転手さんはちゃんとその前まで連れていっていた。私もおそるおそる自分の宿を伝えたが、ちゃんと宿の前まで車をつけてくれた。夜に到着だったのでこれはとても助かった。

ただし、バンスコからソフィアまでのバスはわりとドライに全員同じバス停で降ろされるみたいなので期待しないように。

バンスコのバス停はやたら豪華な建物(ただしボロい)。バス停の場所はこちら

 

The post 円安でも楽しめるお手頃ヨーロッパ、ブルガリアの山岳リゾート・バンスコ観光ガイド。 appeared first on トリッププランナー.

]]>
南イタリアの世界遺産、シチリアのシラクーサ。古代ギリシャ遺跡とフォトジェニックな街並が共存する古都の観光名所6選。 https://tripplanner.jp/topics/3795 Thu, 16 Mar 2023 10:29:04 +0000 https://tripplanner.jp/?p=3795 その気候の良さ、大地の肥沃さから、古代よりフェニキア人、ギリシャ人がこの土地を巡って争い、その後はローマ人、ノ…

The post 南イタリアの世界遺産、シチリアのシラクーサ。古代ギリシャ遺跡とフォトジェニックな街並が共存する古都の観光名所6選。 appeared first on トリッププランナー.

]]>
その気候の良さ、大地の肥沃さから、古代よりフェニキア人、ギリシャ人がこの土地を巡って争い、その後はローマ人、ノルマン人、イスラム教徒にドイツ、フランス、スペイン…と次々と支配者が現れ翻弄され続けてきたシチリア。
その複雑な歴史を最も体感できるのが、シチリア東海岸の古都・シラクーサだ。イタリア人の発音ではシラクーザが近く、日本の観光ガイド等ではシラクサとも呼ばれることも。

シラクーサのドゥオーモ
シラクーサの中心、ドゥオーモ

このザ・ヨーロッパなバロックスタイルのシラクーザ大聖堂も、元はといえば紀元前5世紀に作られた古代ギリシャの神殿跡

シラクーサ大聖堂のギリシャ神殿の柱
壁の中にギリシャ神殿の柱が!

横に回れば、ご覧のようにギリシャ神殿の巨大な柱を見ることができる。そう、ここは古代ギリシャ時代、シチリアで最も重要なギリシャの植民市であり、あのアルキメデスが生まれ育った土地。今も街のあちこちにギリシャ遺跡が残る、人気の観光地なのだ。

シラクーサのアポロ神殿
シラクーサの街中に突如現れる紀元前6世紀のアポロ神殿。この眺めを楽しめるカフェは憩いのスポット。

シチリアというと未だマフィアのイメージが付きまとうが、ここシラクーザについては治安もすこぶる良好。むしろのんびりしすぎてうっかりカフェに忘れ物をしそうになるくらいであった。

もちろんシチリアなので魚介や農産物も美味。そんな美食と歴史の古都の見どころを、まずはざっくりご紹介!

■ オルテージャ島編

シラクーサの街は、大きく分けて、歴史地区である海沿いのオルテージャ島と、鉄道駅やバスターミナル、考古学公園などがある新市街に分かれるが、観光して断然楽しくフォトジェニックなのが、街全体が映画のセットみたいなオルテージャ島である。
主な見どころやレストラン、ショップもほぼこのエリアに集まっており街歩きも楽しい。まずはこのオルテージャ島の主な観光名所をチェック!

1. ドゥオーモ広場 ⇒ Map

シラクーサのドゥオーモ広場
シラクーサは猫の街。そこらじゃうにニャンコが。

冒頭でも紹介した、元はギリシャ神殿だったシラクーサ大聖堂のある広場。1693年の大地震のあと、1725年から1753年にかけて再建されたバロックスタイルの美しい大聖堂を中心に、「サンタルチア教会」(Chiesa di Santa Lucia alla Badia)や、貴族の館「ボルジア・デル・カサーレ宮殿」(Palazzo Borgia del Casale)などの観光名所がある。
広場に面したカフェもあり、優雅なバロック建築群を眺めながらお茶するのもいい。


大聖堂の裏手にある小道は、土産物屋、カフェ、レストランが連なる人気のストリート。オルティージャ島ならではの細〜い小道があちこちにあり、探検するのも楽しいのでぜひ。

2. メルカート(市場) ⇒ Map

オルティージャ島の新市街寄りにあるこぢんまりとした市場は、魚介、果物、スパイスやチーズ、サラミ、ジャムやクリームなど、美味しそうなものが並ぶおすすめスポット。

どれも新鮮で美味しそうだが魚介や果物の持ち帰りは…という人には、ドライトマトやアーモンドなどがおすすめ。

シラクーサの名物アーモンドや、シチリアといえばのピスタチオなどがお手頃価格で買えて、しかも絶品。ここで買ったドライトマトでパスタを作ったら、その出汁の旨味にびっくり。
空港等で買う値段の半額以下なのでお土産を買うなら市場がおすすめ。この市場の中には、具を詰め込みすぎていると話題の巨大パニーニの名店もあるので、胃に自信がある人はお試しを。

3. プロムナード ⇒ Map

海沿いにはレストランやカフェが並ぶ、人気の遊歩道が。

その近くには、ギリシャ神話にまつわる「アレトゥーサの泉」があり、ここも観光名所の一つ。

アレトゥーサの泉

海の真横にありながら淡水が湧き出る神秘の泉には、川の神・アルフィオスに見初められたニンフのアレトゥーサがその純潔を守るため水に姿を変えて、ギリシャから地中海を渡り、この地に湧き出した、という伝説が残る。生い茂るパピルスの周りにはのんびり泳ぐアヒルの姿も。

4. マニアーチェ城 ⇒ Map

プロムナードをぶらぶら歩いて到着するのが、オルテージャ島の先端にある城塞。神聖ローマ皇帝フリードリヒ2世・シチリア王フェデリーコ2世の命令により13世紀に築城され、彼が作った城の中で一番古いものの一つ。

マニアーチェ城(Castello Maniace)

マニアーチェ城(Castello Maniace)

個人的に驚いたのが、建物の中から見た水面ギリギリの風景。その荒々しい波の音を間近で聞くのはかなりスリリング。

オルティージャ島は端から端まで歩いても徒歩30分くらいの小さな島。観光名所もいいけれど、小道に迷い込んで思わぬ風景に出会うのが一番楽しい街という印象。

■ 新市街&ネアポリ考古学公園編

さて、オルティージャ島を離れ、新市街方面へ向かいましょうか。シラクーザ観光のハイライトの一つ、壮大なギリシャ遺跡のネアポリ考古学公園は、オルテージャ島からは歩いて30分ほど。バスやタクシーもあるけれど、徒歩が一番確実。

5. カラヴァッジョの名画も必見! シラクーサの守護聖人、聖ルチア殉教の地に建つ教会「Chiesa di Santa Lucia Extra Moenia」 ⇒  Map

日本のシラクーサ観光ガイド情報では、シラクーサ大聖堂の隣にある「サンタルチア教会」(Chiesa di Santa Lucia alla Badia)にカラヴァッジョの絵がある、と書かれているものが多いが、それは今や間違い。2020年からは元の場所、新市街のサンタルチア・エクストラ・モーニア教会(Chiesa di Santa Lucia Extra Moenia)に戻ってきているので、お間違えなく。

聖ルチア、または「シラクサのルチア」とは、自分に好意を寄せた男性との縁談を断り、キリスト教への信仰を貫いたことから、当時「異教徒」として目をくり抜かれるなどの拷問の末に殉教した乙女。その伝説から、目の保護者とされている。

そのルチアが処刑されたとされる場所に建つのがこの教会。

祭壇右側にある柱は、彼女は処刑された場所を示すもの。その背後にあるのがカラヴァッジョによる大作「聖ルチアの埋葬」である

あちこちで殺人や暴力事件を繰り返し、イタリア中を逃げ回ったあとに、マルタ島を経て、ここシラクーザに逃げ込んだカラヴァッジョが残した絵。マルタ島にあるカラバッジョの大作「聖ヨハネの斬首」を所有する聖ヨハネ准司教座聖堂は入場料15ユーロだが、なんとこの教会は無料である。

この絵画が描かれるに至る、カラヴァッジョのやらかし人生については、山田五郎さんのYouTubeが最高にわかりやすいので、訪れる前に見ていくことを強くおすすめ。世界のアート史に残る天才なんだろうけど、間違っても付き合いたい相手ではないですな…。

教会の隣には、聖ルチアが埋葬されたとされる場所に建つ八角形の小さな教会も。

6.ネアポリ考古学公園(Parco Archeologico Della Neapoli) ⇒ Map

歴史ファンにとって、シラクーサ最大の見所と言っていいのが、この古代ギリシャ遺跡。ヨーロッパ最大と言われる巨大なギリシャ劇場や、闘技場、採石場や洞窟など、広大な丘がまるごと遺跡に覆われている。見学するには、ハイキング並の体力が必要かも、というスケールの大きさである。

紀元前5世紀に建設され、約15,000人を収容したというギリシャ劇場。海が見える劇場を作るギリシャ人のセンス素敵すぎる…。
シラクーサのギリシャ劇場
近くで見るとこんな感じ。座席の完成度の高さよ…。

このギリシャ劇場では、毎年5月上旬から6月にかけて古典劇が開催され、古代ギリシャのコスチュームをまとった演者たちがこの空間に溢れ、多くの観光客で賑わうとか。泊まった宿のオーナーも、「シラクーサに来るなら5月がベストよ!」と太鼓判。なんと100年以上も続く、シラクーサで最も重要なイベントの一つだそう。

ローマ円形闘技場
2世紀に建てられたというローマ円形闘技場

個人的に感動したのは、古代の石切り場にある巨大洞窟。

ネアポリ考古学公園 ネアポリ考古学公園

この洞窟は、紀元前413年に起こったシラクーサとアテネとの戦争では、アテネ人の捕虜7000人を収容するために使われたというから、巨大なのも納得。そして、声が良く響くことから、「話す洞窟」という異名も。

巨石を見ると「神様…」と思ってしまう日本人の感性ゆえか、妙にこの石切場が心に残ったのだった。

⇒ ネアポリ考古学公園の入園料は大人13ユーロ。英語のパンフレットPDFはこちら

正直、日本での知名度はそれほど高くないシラクーサだが、そのスケールの大きな歴史、おわかりいただけただろうか。

今はこじんまりとした印象の街だが、紀元前5世紀頃は20万人の人口を誇るシチリア最大規模の都市であり、7世紀にはビザンツ帝国の西側の首都にまでなった、ヨーロッパ屈指の古都なのだ(参考文献:『地中海の十字路=シチリアの歴史』 (講談社選書メチエ)  藤澤 房俊著)。市内および周辺の歴史的建造物や遺跡が「シラクサとパンターリカの岩壁墓地遺跡」として世界遺産にも登録されている。

どこの国も歴史好きなのは老人が多いと決まっているせいか、観光客の年齢層も高め。日本でいうと、京都よりは奈良みたいな街なのかもしれない。

私が旅した3月は、まだ観光シーズンが始まる前で、街にはのんびりとした空気が流れ、お店やレストランの人たちもすこぶる親切だった。4月のイースター休暇以降はおそらく見える景色も変わるのだろうが、初めてのシチリア旅行、最初に選んだのがこのおだやかで美しい街で良かった、としみじみ思ったのだった。

<シラクーサへのアクセス>

シチリア第二の都市であり、国際空港のあるカターニア空港から直通バスで約1時間。鉄道でもいけます。私はinterbusで行きました。片道6.2ユーロ。オンラインで切符購入も可能。⇒ https://www.etnatrasporti.it/

<シラクーサ関連記事>

シチリアのシラクーサで食べた美味しいもの。値段付きで一挙ご紹介!

The post 南イタリアの世界遺産、シチリアのシラクーサ。古代ギリシャ遺跡とフォトジェニックな街並が共存する古都の観光名所6選。 appeared first on トリッププランナー.

]]>