手仕事に関する旅行の現地取材記事まとめ - トリッププランナー https://tripplanner.jp/topics/tag/手仕事 少し違う旅のアイデア Thu, 22 Aug 2024 09:51:51 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=6.9 https://tripplanner.jp/wp-content/uploads/2021/01/cropped-favicon-32x32.png 手仕事に関する旅行の現地取材記事まとめ - トリッププランナー https://tripplanner.jp/topics/tag/手仕事 32 32 岡山屈指の人気観光地、倉敷は「民藝」の聖地でもありました。 https://tripplanner.jp/topics/3221 Sat, 10 Dec 2022 14:40:30 +0000 https://tripplanner.jp/?p=3221 江戸時代にタイムスリップしたかのような風情ある町並みで人気の、岡山県の倉敷。 ぶらぶらするだけでも楽しいけれど…

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江戸時代にタイムスリップしたかのような風情ある町並みで人気の、岡山県の倉敷。

倉敷

ぶらぶらするだけでも楽しいけれど、せっかくなら倉敷ならではのテーマを決めて歩いてみるのもおすすめ。

実は倉敷は、東京に続き2番めの民芸館が作られるなど、民藝運動との関わりが深い町。民藝運動とは、柳宗悦が中心になり、河井寛次郎や浜田庄司らとともに提唱された日用品の中に「用の美」を見出す運動。

倉敷きっての大地主で実業家、大原美術館などで知られる大原家が民藝のつくり手を支援するなどしたことから、見逃せないギャラリーやショップが点在。民藝にちょっと興味があるなら倉敷美観地区ではこの5箇所をチェックしてみては? 徒歩ですべて回れてしまいますよ。

倉敷でめぐりたい5つの民藝スポット

1. 大原美術館

大原美術館
岡山県倉敷市中央1-1-15

昭和5年に出来た、日本初の西洋美術中心の私立美術館で、実業家の大原孫三郎が設立。

大原美術館
東洋館

民藝好きなら、ここの工芸・東洋館は絶対外せないギャラリー。浜田庄司やバーナード・リーチ、富本憲吉、河井寛次郎、芹沢銈介ら民藝のスターたちの作品が並び、なんと展示室は芹沢銈介が設計したという贅沢さ。

2.倉敷民藝館

倉敷民藝館
岡山県倉敷市中央1-4-11

倉敷美観地区にある、東京の日本民藝館についで昭和23年に開館した長い歴史を持つ民芸館。
江戸時代末期の米倉を改装した歴史ある建物で、民藝の作品に触れられるのも贅沢。民藝運動を支援した大原孫三郎の息子、總一郎に招かれた外村吉之介が初代館長。約15000点にも上る所蔵品のほとんどは、外村が蒐集したものだとか。

3.融(とおる)民芸店

融民芸店
岡山県倉敷市阿知2-25-48

美観地区にあるファンの多い老舗の民藝のお店。2021年に名物店長だった小林融子さんが引退し、写真家の山本尚意さんがお店を継いだことがファンの間で話題に。

融民芸店

倉敷ガラスなど地元岡山の手仕事の他、全国の民芸品がセレクトされ、センス抜群。うつわ好きなら外せない名店だ。

4. 語らい座 大原本邸

大原本邸
岡山県倉敷市中央1-2

倉敷絹織(現(株)クラレ)の創設者の大原孫三郎ほか大原家代々が暮らした家を利用したミュージアム。国の重要文化財に指定された貴重な家屋や、美しい日本庭園などが見どころ。

大原本邸の離れ座敷
離れ座敷には静謐な日本庭園も。

ブックカフェには民藝運動を支援した大原家ならではの蔵書も並び、倉敷と民藝との深いつながりに触れることができる。

民藝の本

5.倉敷国際ホテル

倉敷国際ホテル
岡山県倉敷市中央1-1-44

大原美術館創設者の大原孫三郎の息子、大原總一郎が創設したホテルで、メインロビーにある木版画としては世界最大(幅12.84m・高さ1.75m)となる棟方志功の大作でも有名。

岡山駅にも見逃せない名店

倉敷から岡山経由で新幹線で帰路なら、岡山屈指の民藝の有名ショップ「くらしのギャラリー 本店」にもぜひ立ち寄りを。

岡山県民芸振興株式会社が運営する民藝を中心としたうつわや手仕事を扱うショップで、創設者の杉岡泰は、柳宗悦の下で民藝運動に参加し、岡山県民藝協会会長も務めた人物。
店内のセンスも抜群で、お店の人も親切にいろいろ教えてくれますよ。

くらしのギャラリー 本店
岡山県岡山市北区問屋町11−104

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アルバニアのクルヤは手仕事の店が連なるクラフト好きの天国だった。 https://tripplanner.jp/topics/2300 Sun, 23 Jun 2019 12:07:31 +0000 https://jp.tripplanner.jp/?p=2300 アルバニアの首都ティラナからのワンデートリップ先として人気の歴史ある山間のまち、クルヤ。とにかく買い物が楽しい…

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アルバニアの首都ティラナからのワンデートリップ先として人気の歴史ある山間のまち、クルヤ。とにかく買い物が楽しいワールドバザールがおすすめすぎます。

歴史ある山城の城門の前にある、16世紀から続いているクルヤのオールドバザール。
風情ある石畳の小道沿いにずらりと並ぶ、刺繍、絨毯、手織物、民族衣装やアンティークのお店。売ってるものだけでなく、映画のセットみたいな風景にもうっとりです。



ガイドのベラトさんがまず連れて行ってくれたのは、アルバニアの民族衣装で、男性がかぶる白い帽子「ブリス」などを作る職人さんがいるお店。

アルバニアの民族衣装
ティラナで偶然会った民族衣装を着た観光PRのお二人。右側の男性がかぶっているのがブリス。

せっかくなので私もかぶらせてもらったのですが、ちょっと日本での活用方法が不明だったのでパスして、かわりに羊毛100%で昔ながらの作り方で作るルームシューズを見せてもらう。親切な職人さんが実際に羊毛をたたいてのばして、成形するところまでプレゼンしてくれた。

これがこうなるんだよー。
出来上がったルームシューズ類がこちら。デザインにもよるけれど、一足10ユーロくらいからあり。あったかそう!

とはいえ、まだまだいろいろ見たいからと言って店を出ると、ベラトさんは「まぁゆっくりお買い物を楽しんで。僕はホテルのカフェで待っているよ。買うときはぜひ値引き交渉してね。ものによっては2−3割下がるから!」と言って去っていく。

私のテンションから相当時間がかかると悟ったのであろう。世界中どこでも女の買い物に付き合いたい男は少ないのだ。


個人的に心ゆらいだのが、個性的な柄のラグ類。メキシコ風のものは日本でもよく見かけるけれど、アルバニアのデザインはちょっと独特でかっこいい。

 

悔やまれるのが、クルヤを訪れたのがアルバニア到着の翌日、つまり旅の序盤だったこと。残りの日程を考えるとあんまりでかい荷物を増やすのもなぁ……という気持ちが生じてしまい、大きめのラグを買うのを諦めてしまった。こんなの日本で絶対に手に入らないし、買えばよかったと枕を濡らす日々です……。

後日訪れた首都ティラナのかわいいカフェでは、タペストリーとして壁に飾っていた。こういう使い方もいいなー。

腰が引けてしまった私が実際に買ったのは、テーブルクロス的に使うという小さめのラグ2枚。

こちらのおばさまのお店で購入。大きさはこんな感じです。

これにアルバニアの伝統的な柄の手織りコットンのテーブルクロス(またはスカーフ)を買って、3つで3,000レク(約3,000円)。最初は4,000レクと言われたので、確かに2割以上下げてもらった計算になる。お買い物のあと、ベラトさんに値段を伝えると「それはなかなか良い買い物だ」と褒めてもらえた。
ちなみにクレジットカードはまず使えないので現金のご用意をお忘れなく。

ここからは余談になるが、その後6日間ぐらいアルバニアにいたけれど、ついに、このクルヤを超える物欲スポットに出会えず。かわいいものが買いたいならここがワンアンドオンリーだったのだと悟って、最終日のティラナで地団駄を踏んでいたら、なんと国立歴史博物館のミュージアムショップにプチ「クルヤ」的な空間を発見!


あああ、クルヤで買いそびれた、手織りコットンのストールや手編みのテーブルクロスなんかが売ってる! 値段は2倍だけどな!
ミュージアムショップの人によれば、これらはみなアルバニアが鎖国していた時代(30年以上前)に作られた完全なハンドメイドだそう。もう手に入らない技術も使われていて、ひとつ作るのに10日以上かかるものばかりだとか。細かな刺繍入りのアンティークの民族衣装もあり、100年以上前のものも1万5千円ぐらいだったりした。

本当にクルヤでもっと買っておけばよかったのだけど、後悔先に立たず。あきらめて2倍以上の価格で白いテーブルクロスなどを購入。それでもおそらく日本や西欧に比べれば半額以下かと思う(ストールが3,000円くらい、刺繍のテーブルクロスが1,500円くらいだった)。

私が買ったストール。空港でもっと品の悪い量産品が4,000円くらいで売っていたのでそれなりに満足。

ちなみにアルバニアのラグやテーブルクロスを使って真似したいインテリア事例がこちら。

私がアルバニアで一番良いと思ったミュージアムHouse of Leaves(秘密警察博物館!)の中にあった「典型的なアルバニア人」の部屋。私、いつかこういう、東欧のおばあちゃんちみたいな家で暮らすのが夢なんです……。

ということで、余談も挟んだクルヤのオールドバザールお買い物日記。

今は本当にびっくりするような値段で手仕事の品が買えるけど、たぶんもうすぐいいものはなくなっちゃうんだろうな、という気もする。

鎖国時代のデッドストックなんて有限だし。訪れるなら今!なクルヤ。アルバニアの首都ティラナに滞在するならマストゴーと推薦します!

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