徳川家康に関する旅行の現地取材記事まとめ - トリッププランナー https://tripplanner.jp/topics/tag/徳川家康 少し違う旅のアイデア Thu, 10 Apr 2025 13:28:59 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=6.9.4 https://tripplanner.jp/wp-content/uploads/2021/01/cropped-favicon-32x32.png 徳川家康に関する旅行の現地取材記事まとめ - トリッププランナー https://tripplanner.jp/topics/tag/徳川家康 32 32 徳川家康を授けた!? 奥三河の絶景パワースポット鳳来寺山。日本三大東照宮の一つも! https://tripplanner.jp/topics/3279 Thu, 22 Dec 2022 02:21:41 +0000 https://tripplanner.jp/?p=3279 2023年のNHK大河ドラマ「どうする家康」で、ゆかりの地、愛知県岡崎市や静岡県浜松市、静岡市は大変な盛り上が…

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2023年のNHK大河ドラマ「どうする家康」で、ゆかりの地、愛知県岡崎市や静岡県浜松市、静岡市は大変な盛り上がり。しかし、今回はちょっと穴場の徳川家康スポットをご紹介したい。

それは、愛知県新城市、最近は「奥三河」と呼ばれる静かなエリアに佇むパワースポット、鳳来寺山。

鳳来寺山

1,400万年前の火山の名残という流紋岩などがむき出しになったは標高695mの山は、古くから山岳修験道の霊山。
いまでは車で本堂近くまで行くことも出来るが、仁王門や樹高60m近くの傘杉などを眺めながら1,425段あるという石段を登って訪れるとよりいっそうその厳かさを体感できるはず。ハイヒールは厳禁なので歩きやすい靴でぜひ登ってみたい。

その山頂付近にあるのが、徳川家康とゆかりの深い鳳来寺だ。

鳳来寺

荒々しい岩肌をバックにした絶景の寺は、703年に開山された真言宗五智教団の本山。ここは徳川家康の母、於大の方が子授け祈願し、おかげで家康を授かったとされる伝説が残るパワースポット。このお寺が無ければ天下人は生まれていなかったかも? ぐらいの重要スポットなのだ。

ちなみに、NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」で、幼い頃に井伊直政が預けられていたのもこちらの寺。

鳳来寺の鏡絵馬

かつて鳳来寺の薬師如来に祈願に鏡を奉納する習わしがあったことから、現在も「鏡絵馬」が奉納されており、その絵馬たちもキラキラとしてとてもきれい。

歴史には興味ないよ!という人も楽しませてくれるのが、展望コーナーからの絶景。

鳳来寺の展望コーナー

ここから外を眺めてみれば……。

鳳来寺山

ひゃー!絶景!!

それほど標高の高い山がない奥三河の風景は、修験の地といわれても、それほど厳しさがなくどこか優しくて明るい。冬もそれほど寒くならないので初詣にもおすすめ。

 

日光東照宮と同じく家光が指揮をした、日本三大東照宮の一つ、鳳来山東照宮

さて、このお寺を訪れたなら、隣接する鳳来山東照宮へもぜひ足を伸ばしてみよう。

鳳来寺の狛犬

鳳来寺から東照宮へ道案内してくれるのは、とぼけた表情がチャーミングな昔の狛犬。歩いて2分、近い!

鳳来山東照宮

立派な石段を登っていざ参拝。ちなみに、江戸時代はこの東照宮を参拝するには通行手形が必要で、多くの人は、この階段の下の番書で東照宮を想像しながらお参りするのみだったそう。

鳳来山東照宮

神聖な空気が漂う鳥居を抜ければ、

鳳来山東照宮

真っ赤な権現造りの神社。

日光東照宮を建立した3代将軍の徳川家光が、鳳来寺での徳川家康出生の物語を聞き建立を発願したことから、日本三大東照宮の一つに数えられている。

久能山東照宮、日光東照宮のような規模の大きさはなく「こぢんまり」という表現がぴったりの神社だが、日光東照宮と同時代に建てられた絢爛な建築は一見の価値あり。

鳳来山東照宮

鳳来山東照宮

日光と同じくらいの長い歴史がある東照宮なので、珍しい歴史小ネタもいっぱい。ぜひゆっくり探してみてほしい。

たとえばこちらの葵の家紋は家光の頃までしか使われていない形をしているレアなもの。葵の茎の部分の形が江戸時代初期のもので、それ以降とは形が違うんだとか。

六葉葵

こちらの六葉葵は、徳川家ではカジュアルな場でよく使われていたそう。へええ。

寅童子

干寅の年に寅の月寅の日の寅の刻に誕生した徳川家康にちなんだ「寅童子」は、愛知県の郷土玩具でもある起き上がり小法師。社務社で小さいサイズを縁起物として買うこともできる(もちろん買った)。

さらに、戦国時代を終わらせ、270年近くにわたる「パックス・トクガワーナ」(徳川の平和)をもたらした、家康ゆかりの地らしい、ちょっと泣けるエピソードも。

奥にある丸い二つの石はなんだと思います?

実はこれ、狛犬。奥から慶安4年(1651年)、昭和15年(1940年)、平成2年(1990年)製。

出征する武士(兵士)が、家康の武運にあやかろうと弾丸よけに削って持っていったそうで、初代と二代目がすっかり丸くなっているのがなんとも胸に迫る。三代目はもう削られることもないように、平和がずっと続くようにと願わざるを得ない。

鳳来寺山はこれほど豊かな歴史と眺望を誇るのに、まだまだ全国的には知名度も低く、「どうする家康」でも(たぶん)それほどフィーチャーされないだろう。

故・忌野清志郎さんに愛された秘湯、湯谷温泉など、周囲にはぜひ訪れてほしい名所も点在。岡崎や浜松、静岡とともにぜひ訪れてほしい「どうする家康」聖地巡礼スポットだ。

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大河ドラマ「どうする家康」で盛り上がる! 静岡市でぜひ訪れたい5つの徳川スポット https://tripplanner.jp/topics/3189 Tue, 06 Dec 2022 05:51:49 +0000 https://tripplanner.jp/?p=3189 2023年のNHK大河ドラマ「どうする家康」。徳川家康ゆかりの地のひとつ静岡市は家康が思春期を過ごし、また大御…

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2023年のNHK大河ドラマ「どうする家康」。徳川家康ゆかりの地のひとつ静岡市は家康が思春期を過ごし、また大御所として晩年を過ごした場所。
東京から静岡駅までは新幹線で1時間あまり。静岡県内でも伊豆や熱海、富士山周辺に比べ、特に観光地という印象はないゆえ、ホテル料金もリーズナブル、実はとっても穴場なんです!

静岡市で必見の徳川スポットはここだ!

1. 駿府城公園

静岡県静岡市葵区1

1585年に徳川家康が築城した歴史あるお城。家康手植えのミカンも残っています。約1万本というツツジが咲く5月や、桜と紅葉のシーズンに訪れるのもおすすめ。

鷹狩が好きな家康らしい像も。

駿府城の中には紅葉山庭園もあり、茶畑や三保の松原など、駿河の国の名勝を模した日本庭園が見どころ。ちょっと休憩したいときは、有料でお抹茶と和菓子などをいただくことできるもみじ亭へゴー!

ちなみに、駿河城近くには素朴な佇まいながら実はテレビや雑誌の常連となっている静岡おでんの有名店「おがわ」があるので、小腹が空いたらぜひ立ち寄りを。

 

2. 駿河国総社 静岡浅間神社

静岡浅間神社
静岡県静岡市 葵区紺屋町11−1

JR静岡駅前からバスで約10分程度のところにある駿河国総社。この近くにある臨済寺に今川家の人質として預けられていた徳川家康は、ここで元服式を行いました。


神部神社(かんべじんじゃ)、浅間神社(あさまじんじゃ)、大歳御祖神社(おおとしみおやじんじゃ)の3社を総称して静岡浅間神社と呼び、江戸時代は日光東照宮と並ぶほど豪壮な神社として有名だったそう。

狩野派の絵師による天井画や、諏訪大社などを手掛けた立川流の彫師による彫刻など、日本の美と匠の技に満ちた極彩色の絢爛たる神社。

3. 浮月楼

静岡県静岡市 葵区紺屋町11−1

JR静岡駅から徒歩すぐのところにある、大政奉還後に徳川慶喜が 20 年住んだ屋敷跡を使った懐石料理レストラン&結婚式場。慶喜時代の庭を再現した庭園、直筆の書など、徳川慶喜関連の資料も展示。

4. 清見寺

清見寺
静岡県静岡市清水区興津清見寺町418-1

静岡駅から足を伸ばして訪れたい、清水区にある臨済宗妙心寺派のお寺。徳川家康が竹千代時代、今川氏の人質として教育を受けた寺として有名。駿河湾を望む高台にあり、かつてはお寺のすぐ前まで海が迫り、世界遺産の三保の松原を眼科に捉えた絶景スポットだったそう。

約1300年程前、天武天皇朝時代からの歴史を持つ貴重な寺院なのに、戊辰戦争で敗軍となったためか、明治維新後はお寺の一部に東海道の線路が敷かれてしまう事態に。ま、それも今見るとユニークな景観。

清見寺の入り口
お寺の中に電車が走る、世にも珍しいお寺。

江戸時代、朝鮮からの「朝鮮通信使」の宿舎となった場所でもあり、彼らが詠んだ詩文が書かれた扁額が多く残ることから、ユネスコ世界記憶遺産にも登録。
なお、境内にある梵鐘は1314年の鋳造で、小田原征伐の際に豊臣秀吉が陣鐘に用いたとか。

豊臣秀吉に使われた清見寺の鐘
豊臣秀吉に駆り出された鐘

5. 久能山東照宮

最後は、静岡市での徳川スポットめぐりで絶対に外せない聖地を。

静岡県静岡市駿河区根古屋390

久能山東照宮は、徳川家康の遺言に従って元和2年(1616)に創建された徳川家康を祀る霊廟と神社。荘厳な社殿に施された一流の職人たちによる彫刻のほか、駿河湾を見下ろす絶景も素晴らしい。

久能山東照宮から駿河湾を望む
駿河湾側の石段。周囲にはいちご農園がいっぱい。

富士山の絶景スポットで知られる日本平からロープウェーで行けるのでついでにこんな風景も楽しめてしまう。

日本平ホテルからの富士山の眺め
日本平ホテルからの富士山の眺め

歴史、建築、立地…何もかも素晴らしく、周辺で採れる石垣いちごも美味。ここを語りだすと長いので、詳しくは別のレポートでどうぞ!

久能山と日光の東照宮、そもそも何が違うの? 久能山東照宮学芸員に聞いた
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ガイドブックにはなかなか載らない、学芸員に教わる久能山東照宮のトリビア6選。

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ガイドブックにはなかなか載らない、学芸員に教わる久能山東照宮のトリビア6選。 https://tripplanner.jp/topics/2077 Sun, 26 Mar 2017 14:50:36 +0000 https://jp.tripplanner.jp/?p=2077 富士山の絶景スポット「日本平」や石垣いちご狩りが楽しめる農園からのアクセスも良い、久能山東照宮。 観光ガイドブ…

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富士山の絶景スポット「日本平」や石垣いちご狩りが楽しめる農園からのアクセスも良い、久能山東照宮。
観光ガイドブックや公式サイトではあまり取り上げられない、けれど知ってみるとじんわり嬉しい、久能山東照宮を歩く時に見つけて欲しいコネタたち。今回も、久能山東照宮博物館学芸員の戸塚直史さんにガイドしていただきます。

その1:境内に徳川家康のプラモデルが奉納されている

ひとつめは、コネタと言っても有名ネタから。
歴史と伝統に満ち満ちた久能山東照宮で、とりわけ異彩を放つのがこれらのプラモデル。葵の御紋をまとったガンダムなんてここでしか見られないかも?
実は静岡はプラモデルの聖地。ガンダムで有名なバンダイの工場や、青島文化教材社に田宮模型など、世界的に有名な模型メーカーはここ静岡にあるのです。
久能山東照宮や静岡浅間神社の造営のために全国から集められた職人たちが、造営後、この地に残ったことが昭和のプラモデル産業の発展に関係しているからだそうですよ。

その2:実は豊臣秀吉と織田信長もご祭神だった

江戸時代はかなり高い地位の人間でないと入ることが許されなかった拝殿の内側。今もご祈祷や結婚式などでないと上がれない場所の、正面に祀られているのがご祭神の徳川家康。実はその左右には、相殿として豊臣秀吉と織田信長も祀られているのは意外と知られていません。
「江戸時代は仏様の山王権現と摩多羅神がいらっしゃったんですが、明治維新後の神仏分離のとき仏様なのはおかしい、ということで、秀吉公と信長公をお祀りすることになったのです」と戸塚さん。

どんなに日本史に疎い人でもこの人だけは知っているだろう、という有名人が3人揃って祀られている神社なんてここだけじゃないでしょうか?

かつての上司(?)に挟まれるのはやや緊張するかも。

その3:参道の石灯籠に見る武将たちの階級社会

ご祭神である徳川家康の墓所である神廟(しんびょう)につづく参道。
左右には名だたる武将たちが奉納した石灯籠が並んでいます。「実はこの灯籠、上のほうが有名大名となっています」と戸塚さん。背後に回ると何年にどこの大名が奉納したか分かるものも多いので「おお、ここに置けるということは幕府内でかなり力を持っていたのだな…」などと深読みするのも楽しい…かも?

有名大名もいっぱいです。

その4:忠犬ならぬ忠馬? 家康のお墓の後ろにある小さなお墓

国宝に指定されているきらびやかな極彩色の社殿群の背後にあるのが、家康の墓所である神廟(しんびょう)。
「久能山東照宮はなぜかイタリア人観光客が多いのですが、彼らは不思議と社殿よりこちらの神廟に胸打たれるようです」と戸塚さん。文化も変われば感銘ポイントも違うのでしょうか。
このお墓、西を向いていることで有名ですが、その理由としては、「西側の大名ににらみを利かせているという説や、生まれ故郷の三河を見ているという説、昔の仏教は西側に浄土があると言われていたので、そのために西を向いているという説などいろいろあります」と戸塚さん。

静かに手をあわせたあとは、きびすを返してしまいがちですが、実はここにも見逃せないポイントがあるのです。


お墓の後ろにそっと寄り添うようにあるのは、なんと馬のお墓。「こちらは家康公の愛馬のお墓と伝わっています。家康公が亡くなったあと、夜な夜な家康公のお墓のそばまで現れ、最後はその場所で亡くなったとうことで近くに埋葬されたそうです」と戸塚さん。

大名たちのヒエラルキーがにじみ出た参道を抜けて、家康公のすぐそば、いわばトップの位置についたのお馬さんのお墓だったなんて、なんていい話!

その5:金色以外もいた!愛嬌たっぷりの素朴な狛犬

久能山東照宮の狛犬は、日光の東照宮と同じく金箔キラキラタイプ。しかし、実は石造りの素朴な狛犬もしっかり残っているのは意外と知られていません。

「実は私も大好きな狛犬なんですよ」と戸塚さんが案内してくれたのは、久能山東照宮博物館の入り口。目立たないですが、ここに古い狛犬が残っているのです。

さっきの金色の狛犬に比べると愛嬌たっぷり!これはかわいい!

狛犬好きがこじれて「狛犬さんを愛でる会」を主宰、狛犬の本まで出版してしまったライターのミノシマタカコさんも大喜び。

存在感をアピールしているとはあまり言いがたい場所にありますが、博物館に入る前には要チェック。なんだかんだ言っても、ここは天下の久能山東照宮。きっと有名な石工さんが彫った名作狛犬に違いありません。

その6:久能山東照宮最強の撮影ポイントはここ!

「皆さんにぜひおすすめしたい久能山東照宮でいちばんの絶景ポイントがこちらです」と戸塚さんが案内してくださったのは、駿河湾を望む一ノ門。四角く切り取られた絵のような青い海は絶好の撮影スポット。日本平へロープウェイで戻る人はうっかり見落としがちなので要注意です。

この門をくぐって、石段を1159段降りれば、そこは「いちご狩り」のメッカ、久能山石垣いちご農園通り。
白く見えるビニールハウスは全部いちご農園なのです。

ぜひ、青い海を眺めながら、のんびりと下って欲しい風光明媚な石段。ゴールにはおいしいいちごが待っていると思うと疲れも感じないのが不思議でした。

 

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久能山東照宮

<久能山東照宮へのアクセス>JR静岡駅からしずてつジャストライン日本平線で約50分。終点「日本平」で下車しロープウェイ乗場から5分で到着。久能山下から石段で登る場合は、JR静岡駅より、しずてつジャストライン石田街道線にて終点「東大谷」下車し、 「久能山下行き」のバスに乗り換えて終点「久能山下」で下車。 山下からは石段を1,159段登り到着。マイカーなら東名静岡・清水インターより日本平山頂へ出てロープウェイ。日本平山頂には無料駐車場あり。

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久能山東照宮の彫刻や意匠に込められた、徳川家康の平和への願い。学芸員に話を聞いた。 https://tripplanner.jp/topics/2057 Sun, 26 Mar 2017 14:34:21 +0000 https://jp.tripplanner.jp/?p=2057 徳川家康の遺言に基づいて築かれた静岡市の久能山東照宮。 日光東照宮とほぼ同時期に造営された荘厳な社殿には当時一…

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徳川家康の遺言に基づいて築かれた静岡市の久能山東照宮。
日光東照宮とほぼ同時期に造営された荘厳な社殿には当時一流の職人たちによる見事な彫刻が施されています。
ただ美しいだけではなく、家康の願いや哲学が込められているという彫刻や意匠の意味を、久能山東照宮博物館学芸員の戸塚直史さんに解説していただきました。

日光より19年前に造られた日本で最初の東照宮、静岡市の久能山東照宮。
国宝に指定されている絢爛豪華な社殿は、精緻で美しい彫刻や絵が漆黒の漆の上に、まさに「みっしり」と描かれていて、一体何人の職人が関わったのだろうか……と想像するだけで気が遠くなるほど。

こんなにも美しく荘厳な建築を前に、あまりウンチクを語るのはどうかと思うところもあるけれど、ただキレイと感嘆するだけではなく、彫刻や文様に込められた想いを読み取ることこそ久能山東照宮を参拝する大切なことの一つだったりするので、今回はそれらをちょっとだけ学んでみます。

名言が好きな人、ちょっと人生に迷っている人は、ぜひ随所に込められた徳川家康の願いを読み取って、何かを考えたり、行動を改めたりしてみてはいかがでしょうか。久能山東照宮博物館学芸員の戸塚直史さんに解説していただきました。

■  楼門(ろうもん)

日本平ロープウェイから降りて社務所受付を通ると現れるのが、重要文化財に指定されている朱塗りの楼門(ろうもん)。元和3年、1617年築。

戸塚さん:中央の蟇股(かえるまた)に描かれている鼻が長い動物は「ゾウですか?」とよく聞かれるのですが、獏(ばく)です。

久能山東照宮の楼門
久能山東照宮の楼門の獏

最近では夢を食べる動物などと言われることもありますが、中国の思想では獏は龍の子どもで、霊獣であると崇められてきました。獏は鉄や銅を食べるとされ、平和の象徴でもあります。

トリプラ:なぜ鉄や銅を食べることが平和を意味するのですか?

戸塚さん:身近な鉄や銅は戦争の時は刀や鉄砲に使われるので、獏が食べるものがなくなってしまいます。鉄や銅が戦いに使われずに獏が食べることができる世の中が平和だという意味ですね。龍や獅子など強そうな動物ではなくあえて獏を選んだのは家康公の理想。なお、この楼門には獏が四体描かれていますが、一つだけ色が違うのでぜひ探してみてください。

■ 社殿の拝殿

戸塚さん:参拝する方が一番よく目にするであろう拝殿の目立つ場所に描かれている彫刻は、「司馬温公の瓶割り」。
昔あるとき、かくれんぼをしていた子どもの一人が、大きな水瓶の中に落ちてしまいました。その水瓶はとても大切なものだったので、壊していいかわからず迷っている子どもが多い中、司馬温公は迷わず瓶を割って友達を助けたという中国の故事を描いたものです。「命の大切さ」を説いています。

トリプラ:さきほどの獏といい、平和への願いが多いのですね。

戸塚さん:「司馬温公の瓶割り」の両側には、「老子孟子孔子」と「瓢箪から駒」が描かれています。命を大事に、終生勉強を、人生は思いがけないことが起きるから覚悟を、という3つが家康公が伝えたかったことだと思います。

ちなみに、外から見える場所にはこうした「教え」が多く見られますが、拝殿の内側、江戸時代は高い地位の人間でないと入ることが許されなかった場所には、こうした教訓ではなく、天女や花など優雅な装飾が施されています。今も一般の方は入れませんが、ご祈祷や結婚式の際には昇殿いただけます。


世が世なら足を踏み入れることなど叶わなかった拝殿の内部。外側と違い華やかで優しいモチーフが描かれている。天女や鳥は天界をイメージしているそう。

50年に一度塗り替えている社殿だが、100年前の色も貴重なため一部そのままにしているという。圧倒的な色の違いが興味深い。

■ 社殿の瓦紋

戸塚さん:実は外にもちょっと珍しいものがあるんです。ご覧のように瓦にたくさん葵の御紋が描かれていますが、実は一箇所だけ向きが違うのがわかりますか?

トリプラ:全くわかりません。

戸塚さん:ほら、あそこ。上から二段目にちょっと小さめの瓦紋が並んでますよね。その段のちょっと右寄りに描かれている御紋が、ひとつだけ向きが違うでしょう。

上から二段目のやや右寄りに答えがあります。さぁ、みなさんも一緒に探してみましょう!(本殿の向かって左側にある軒の葵紋)

トリプラ:わーん、どこですか!?(泣)

こたえはこちら。その場にいたメンバーの中で一番時間がかかりましたがやっと発見。向きが他と比べてちょっとだけ違います。この間違いが分かる人天才!と思いました。

トリプラ:江戸時代の職人さんは間違え方も繊細すぎますね……。申し訳ないですけれど教えていただかない限り全く気づかないと思います。

戸塚さん:これは、間違えたのではなくわざと未完成なままにするためあえて向きを変えているのではないかと思います。完成してしまうと後は崩落しかないので、一種のおまじないのようなものだったのではないでしょうか。

トリプラ:「常に未完成であれ」という名言をこんなにさり気なく忍び込ませるなんて、江戸の大工さん、おしゃれ過ぎます!

きっとこの他の意匠にもひとつずつ意味があるのでしょうけれど、すべて理解するには何年かかるのだろうか、と天を仰ぎたくなるほど彫刻だらけの久能山東照宮なので、ぜひ続きはご自分の目で探してみて下さいね。

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久能山東照宮

<久能山東照宮へのアクセス>JR静岡駅からしずてつジャストライン日本平線で約50分。終点「日本平」で下車しロープウェイ乗場から5分で到着。久能山下から石段で登る場合は、JR静岡駅より、しずてつジャストライン石田街道線にて終点「東大谷」下車し、 「久能山下行き」のバスに乗り換えて終点「久能山下」で下車。 山下からは石段を1,159段登り到着。マイカーなら東名静岡・清水インターより日本平山頂へ出てロープウェイ。日本平山頂には無料駐車場あり。

日本の手先が器用な人を全員集合させたのではないか疑惑さえ感じる、まさに職人技博物館ともいうべき久能山東照宮。何もかもが細かい!

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久能山と日光の東照宮、そもそも何が違うの? 久能山東照宮学芸員に聞いた https://tripplanner.jp/topics/2048 Sun, 26 Mar 2017 14:25:31 +0000 https://jp.tripplanner.jp/?p=2048 世界遺産に登録されている「日光東照宮」よりも前、徳川家康の遺言に従って元和2年(1616)に創建された静岡市に…

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世界遺産に登録されている「日光東照宮」よりも前、徳川家康の遺言に従って元和2年(1616)に創建された静岡市にある久能山東照宮

日光と久能山の東照宮は、ほぼ同時期に創建され、どちらも眩しいほどの極彩色の社殿で知られ、両方に徳川家康のお墓もあり、どこがどう違うのか一般人にはちょっとわかりにくいかも?

ということで、まずは基本編。日光と久能山の東照宮の違いについて、久能山東照宮博物館学芸員の戸塚直史さんにお話を伺います。

例年3月下旬から4月初旬、御社殿の前で花開く大きな枝垂れ桜。ぜひこのシーズンを狙って参拝したいもの。(写真提供:久能山東照宮)

徳川家康の亡骸はどちらに埋葬されているのか?

トリッププランナー(以下:トリプラ):まず基本的なことからお伺いしたいのですが、日光東照宮と久能山東照宮には両方に徳川家康のお墓がありますね。亡骸はどちらに埋葬されているのでしょうか?

戸塚直史さん(以下:戸塚さん):その質問に対する答えとしましては「わからない」です。でも、私たちは久能山に家康公の御遺骸があると考えております。
その理由としては御遺骸を久能山に葬るという御遺言。また、その御遺言に反し土葬されたとされる家康公の御遺骸をわざわざ移動させるとは思えません。
当宮の一番重要な御例祭ですがこれは家康公の命日である4月17日に執り行われ、日光東照宮は一ケ月後の5月17日になっています。

トリプラ:なるほど、ご命日当日に御例祭が行われるということは、やはり久能山のほうが重要視されていると考えられますね。

戸塚さん:また久能山東照宮の御例祭には徳川御宗家が御参列され、社殿での祭礼の後に神廟(お墓)拝礼をされます。

徳川家康の亡骸が埋葬されている久能山東照宮の「神廟(しんびょう)」。春の例祭には徳川宗家の当主がお墓参りをする。江戸時代はごく一部の人しか足を踏み入れることができなかった神聖な場所だ。

トリプラ:徳川宗家のみなさまがご命日にどちらに参拝されるかも重要なポイントですね。しかし、これほど豪華な東照宮が久能山にあるのなら、何も日光にあれほど絢爛なものを作らなくても良かったんじゃないかなと思ってしまいます。

戸塚さん:久能山東照宮は徳川家康公の息子である秀忠公により創建されました。一方、日光東照宮の現在ある社殿等は崇拝する祖父家康公の為に、家光公により 幕府の全面バックアップの元で大改装されました。

トリプラ:日光東照宮は幕府が主体となりいわば公共事業的に作られたもので、息子による父親のための慰霊の場的な久能山とは役割が全く違ったんですね。

戸塚さん:江戸時代の久能山では参拝者は制限されており、近くを通る朝鮮通信使も日光にてお参りされています。久能山では派手な社参は少なかったと思われます。


多数の金箔が使われているという社殿。これをきっかけに全国で権現造りが爆発的に流行したという。

豪華絢爛な東照宮が、超特急で造営された理由

トリプラ:清水の港あたりに来ていた朝鮮通信使が、久能山を素通りして日光まで行くということは、やはり久能山は日光のような開かれた場所ではなかったのですね。
けれど、言って見れば関係者向けのプライベートな神社である久能山東照宮を、なぜこれほど豪華に作る必要があったんでしょうか。

戸塚さん:東照宮ができる前は久能城とされており、天然の要害でもありました。
この切り立った山の上に中井正清(※編注 二条城や江戸城、駿府城や日光東照宮などの建築を指揮した江戸時代初期を代表する大工頭)は、わずか1年7ヶ月ほどで久能山東照宮を造営しました。
設計からはじめて、資材の調達や、大工、彫刻、塗装などの大勢の職人たちを、しかも当時一流の職人たちを、一斉に集めて同時進行でごく短期間で一気に完成させました。
当時は大坂の陣から日も浅く、まだ世の中に不穏な空気が漂っていた頃。これらの建造物を早く造営できることで、周囲も徳川家の威光を感じ受けたのではないでしょうか。

トリプラ:総漆塗で、柱や天井などほぼ隙間なく彫刻や模様が描かれているこれほどの手の込んだ建築、今の大手ゼネコンでも発注から1年7ヶ月じゃとても作れないでしょうね……。

今のこの時代ですら当時の徳川家の権力の大きさを感じるので、当時の諸大名たちはその財力や組織力、動員力などにさぞ驚いたと思います。徳川家にとっても、自らの力の大きさをプレゼンテーションしなければならない時期だったのですね。

総漆塗、極彩色の御社殿内部。彫刻、模様など華やかな権現造りの社殿は国宝に指定されている。

<お話を伺ったのは>
久能山東照宮博物館学芸員 戸塚直史さん

久能山東照宮
<アクセス>JR静岡駅からしずてつジャストライン日本平線で約50分。終点「日本平」で下車しロープウェイ乗場から5分で到着。久能山下から石段で登る場合は、JR静岡駅より、しずてつジャストライン石田街道線にて終点「東大谷」下車し、 「久能山下行き」のバスに乗り換えて終点「久能山下」で下車。 山下からは石段を1,159段登り到着。マイカーなら東名静岡・清水インターより日本平山頂へ出てロープウェイ。日本平山頂には無料駐車場あり。

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