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平成を振り返る企画でピックアップされる話題のひとつに挙げられる、かつて一斉を風靡した「人面魚」。その名所が、鶴岡市にあるのをご存知でしょうか。出羽三山だけじゃない、個人的に冬に訪れてほしい、鶴岡の絶景をお届けします。

鶴岡といえば、パワースポット出羽三山が有名なので、最初の目的地は夏に訪れて感動した羽黒山山頂の出羽三山神社。

実はJR鶴岡駅周辺はそれほど雪がなかったのですが(地元の人に聞いたら、鶴岡は基本それほど雪深くないらしい)、ここまでくればそれなりにたっぷり雪はあります。

ご主人の参拝を見守るワンコ。

訪れたのはまだお正月の松の内でしたが、これほど有名な神社の本殿前でも実はそれほど人が多くありません。確かに、夏に訪れて感動した神秘的な「鏡池」もばっちり凍っていたし、2446段の長い石段の参道も閉鎖中。

あとで知ったのですが、冬は三神合祭殿よりも羽黒山五重塔のほうが風景的にはおすすめだそうです……(また来ます!)。

とりあえず月山・羽黒山・湯殿山の三神を合祭した三神合祭殿にお参り。本当は厳しい登山などを経ないといけない三神をコンパクトに巡ることができる鶴岡随一の観光名所です。

でも冬はやっぱり夏より人が少ない……という話を、その夜鶴岡で出会った地元のご夫婦に話したところ、「でも実は月山と湯殿山は冬は閉鎖されているので、本殿にある貴重な***(酔っていてメモできず)が三神合祭殿に運ばれるらしいですよ。だから冬のほうが本当にあの場所で出羽三山参りをできるとも言える」との情報が。

そのご夫婦に、神社仏閣が好きなら、と教わったのが鶴岡駅からバスで行ける「善寳寺(ぜんぽうじ)」。海の守護神・龍神の寺として全国的に知られる、曹洞宗三大祈祷寺の一つ。

そして、実はかつて一斉を風靡した「人面魚」ゆかりのお寺でもあるのだとか!

■人面魚の池がある善寳寺は想像以上の立派なお寺だった。

鶴岡駅近くのエスモールバスターミナルから湯野浜温泉行きのバスに乗り込み、揺られること約20分。鶴岡城址、酒蔵が並ぶ大山地区などの観光名所を車窓から楽しんだのち、現れたのは「思ってたんと違う…」と思わず圧倒された荘厳なお寺。

鶴岡ののどかな田園風景の中にある、という事前情報しか持たずに訪れるとびっくりするレベルの大伽藍。

海にまつわるお寺のせいか、彫刻などがすべて波打っているのも豪華絢爛。こんな立派なお寺が全国的には「人面魚」でしか一世を風靡したことがないなんてアンビリーバブル!!

北前船で財を成した商人たちの寄進によって1855年に建立された五百羅漢堂ほか、国登録有形文化財の建築もいっぱい。この地域、江戸時代、むちゃくちゃ栄えていたんだな……と肌で感じます。登録有形文化財の山門を護るのは、仁王像ではなく「毘沙門天」と「韋駄天」。両尊天像は、廃仏毀釈の折に避難してきたのだそう。

お正月の松の内期間でいえば、出羽三山神社よりもずっと人も多く、祈祷を受ける人達で大賑わいです。

個人的には、本堂の裏手にある登録有形文化財の竜王殿の建築にとっても感動。

守護神の龍神様を祀るために、室町時代後期の1443年創立、1833年に再建されたという龍王殿は、竜宮城を模して造られたそうで、山門の彫刻等にも増して何もかもが波のようにうねっていて圧巻。

屋根まで波のうねりを表現していてすばらしい。


あちこちに波が描かれ、天女が舞うまさに竜宮城。神仏習合のなごりで、狛犬もちゃんといます。

■ そして、人面魚の池へ。

お次はいよいよ、平成のニュースシーンを彩った人面魚のいる貝喰池(かいばみのいけ)へ。善寳寺の山門から歩いて約10分です。「人面魚」ブームでなんとなく面白スポットみたいな扱いになってしまっていますが、実はこの池は善寳寺の龍神信仰の起源。底に龍神がすむという伝説もある、お寺の聖域なのです。

とはいえ、ちゃんと「人面魚」めあての人向けの道案内も。

最近はテレビの「平成を振り返る企画番組」などで再度クローズアップされることも多い貝喰池ですが、私が訪れたのは2019年のお正月。正直池の周辺は人ひとりいませんでした。


周囲は山に囲まれ、とても静謐な風景。
さっきまで快晴だったのに池についたとたんに雪が降り始めたのも神秘的。ここに神様が棲んでいると言われれば、確かにそうかも……と頷いてしまいます。

そういえば、夏に出羽三山神社に行ったときも、鏡池の前に佇んだとたんに突然霧が出て感動したのを思い出す。こういう体験が続くと、人は「ここには神様がいる!」と信じるようになるのでしょう。

誰もいない、竜神が棲む池にしんしんと降る雪の風景。わかりやすい絶景ではないけれど、冬の女一人旅にはこれぐらい落ち着いた風景がふさわしい。

人面魚を探すのも忘れるほど、深く感動した冬の貝喰池。きっと春や夏には違う絶景が広がっていると思うけれど、誰もいない冬の静かな風景のほうが、竜神が棲むイメージに近い気がしました。(みきP)


最後にちょっとだけ見えた青空を写した写真を、勝手にGoogle先生が加工してくれた写真も置いておきます。こっちのほうが確かに絶景ぽい。

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北のパワースポット出羽三山の羽黒山で、よみがえりを感じる旅 https://tripplanner.jp/topics/1889 Thu, 14 Aug 2014 03:55:44 +0000 https://tripplanner.jp/?p=1889 「西の伊勢詣り、東の奥詣り」と言われるほど古くから信仰を集めている東北のパワースポット出羽三山。お参りすれば生…

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「西の伊勢詣り、東の奥詣り」と言われるほど古くから信仰を集めている東北のパワースポット出羽三山。お参りすれば生まれ変わることが出来るとされた、神秘的な北の聖地へ。

昨今のパワースポットブームで、縁結び祈願の若い女性で賑わい、神聖な、というよりも華やかな雰囲気が漂っている神社も多い昨今。

たまにはぞっとするようなピリリとした空気を感じる、そこに神社が作られた理由に合点がいくような、「ここは宗教的な場所なのだ」と説明なしで感じるような場所へも足を運んでみたいもの。

山岳信仰の聖地・山形の出羽三山は、そんな思いを満たしてくれる神秘的なパワースポット。今回はその神聖な空気も伝わるような写真とともに古くから修行の場として信仰を集めて来た羽黒山と月山をご紹介します。

 

出羽三山は、もともと人の「現在(羽黒山)・過去(月山)・未来(湯殿山)」を巡り、生きながらに生まれ変わるための山岳修験の場。今も山伏姿や白装束で参拝する人々が目立ち、とても神聖な雰囲気です。

現世の幸せを羽黒山で、死後の極楽浄土を月山で、生まれ変わりを湯殿山で願うのが正式なルートだけれど、 初心者なら羽黒山山頂の出羽三山神社を目指すのもおすすめ。出羽三山神社には、月山、羽黒山、湯殿山の三山の神を祀る羽黒山三神合祭殿があり簡易に出羽三山巡りが出来るのです。

鶴岡駅からバスで30分で着く羽黒センターで下車するとすぐ、出羽三山神社の神域の表玄関、随神門。ここをくぐると全長約1.7km、2446段の長い石段の参道が始まります。石段の両側にはミシュラングリーンガイドジャポンで3つ星を獲得した樹齢350〜500年の杉並木が連なります。


歩き出してすぐに出会える、出羽三山のポスターに良く使われる樹齢1000年の爺杉と国宝の五重塔のコラボ風景


道ばたのお地蔵さんに思わずくすり。すてきなヘアスタイルですね!

ここから先はとにかく登る、登る、登る。杉の巨木が並ぶうっそうとした霧の立ちこめる道を歩いていると、母胎の中にいるような気持ちになれるから不思議です。

退屈なら、石段を眺めて登れば、盃や蓮の花などが掘られているのにときおり気づくはず。これを33個見つけられたら願いがかなうと言われているとか。ちなみに私が見つけたのは5個ぐらいでした…。


杉並木は国の天然記念物でもあります。

一時間程度登れば、出羽三山神社に到着。立派な社殿に設けられた羽黒山三神合祭殿にお参りしてよみがえり体験。

3つの神出羽三山神社 羽黒山三神合祭殿。月山、羽黒山、湯殿山の三山の神を祀る祭殿。出羽三山すべて詣でるのが無理ならここにお参りを。鶴岡駅からバスで30分ほどで来れるので、足腰が弱くても参拝OK。祭壇前には鏡池があり、池底から見つかった平安時代や鎌倉時代の鏡は、すぐそばの出羽三山歴史博物館で見ることができます。

神社前にある鏡池には霧が漂い、いっそう神秘的な雰囲気。年間を通しほとんど水位が変わらない神秘な御池として古くから信仰を集めています。ちなみにこの池から発掘された鏡は、近くの出羽三山歴史博物館で見ることができます。


強いオーラを感じた鏡池。

さて、ここで満足してバスで鶴岡に戻るのもいいですが、7月〜9月に訪れたなら、羽黒山山頂からバスが出ているので、月山まで足を伸ばしてみるのもおすすめ。
修験道では過去世、死後の世界とされる月山は出羽三山の主峰。山頂には月山神社があり、太陽神・天照大神の弟の月読命(つきよみのみこと)を祀っています。
パワースポット云々に関係なく、高山植物を目当てにハイキングに訪れる人も多いさわやかな自然散策スポット。バス停近くに高低差の少ない遊歩道が整備されたトレッキングコースもあるので、もうたくさん歩けない……!という人はここをぐるっとするだけでも楽しい。

どちらかというと、バス停まわりをトレッキングするだけ気分で月山八合目で降り立った私が目にしたのは、またもや不思議な風景。


いかにも死後の世界への入り口っぽい霧の演出!(偶然です)

霧が晴れた時は、吸い寄せられるように山を登り始めていました。お年寄りや小さい子ども連れ等ファミリー層も多い明るく健康的な山ですが、やはり、時々、白装束の人が足ばやに山をかけるように登っていきます。私が行った時は、雪が残る山に白いコバイケイソウが咲き誇り、いっそう幻想的な風景に。


幻想的な白の世界

ああ、自分はいま本当に俗世界から離れられたのかもしれない。 昔の人たちがここを死後の世界だと感じたことにひどく納得をしながら、しばらく風景に見入っていました。


※月山を登山する方は、登山用の装備でおでかけしましょう。8合目のトレッキングコースだけなら歩きやすい靴なら大丈夫です。

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