マルタ共和国に関する旅行の現地取材記事まとめ - トリッププランナー https://tripplanner.jp/topics/tag/マルタ共和国 少し違う旅のアイデア Tue, 10 Oct 2023 23:59:56 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=6.9 https://tripplanner.jp/wp-content/uploads/2021/01/cropped-favicon-32x32.png マルタ共和国に関する旅行の現地取材記事まとめ - トリッププランナー https://tripplanner.jp/topics/tag/マルタ共和国 32 32 世界のフォトジェニックなお祭り◯選に入れてほしい、マルタ島「ビルグのキャンドルライト」。 https://tripplanner.jp/topics/4432 Wed, 11 Oct 2023 10:47:35 +0000 https://tripplanner.jp/?p=4432 タイのコムローイ祭りや、ベトナム・ホイアンのランタン祭りなど、すっかり絶景ファンに有名になった世界のフォトジェ…

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タイのコムローイ祭りや、ベトナム・ホイアンのランタン祭りなど、すっかり絶景ファンに有名になった世界のフォトジェニックなお祭り

それらは今や「世界のインスタ映えなお祭り10選」といった記事の常連なわけだが、どうしてこれが入らないのだろうか、と不思議に思っているのが、マルタ島(マルタ共和国)で毎年10月に行われる「ビルグフェス」のキャンドルライトである。

■中世の街並みをキャンドルが照らす、一夜だけの幻想的なイベント

まずはマルタ島の基本情報から。マルタは淡路島の半分ほどの大きさの小さな島だが、れっきとしたEU加盟国。ヨーロッパでは珍しい英語圏でもあり、留学先としても人気のビーチリゾートである。イタリアのシチリア島のすぐ下に浮かび、歴史好きにはマルタ騎士団ゆかりの地としても知られている。

この国の世界遺産、首都のバレッタより歴史が古い街が、今回紹介するお祭りの舞台、ビルグ(Birgu)である。

石畳の狭い路地と、はちみつ色のマルタストーンの家々。中世そのままのような雰囲気を色濃く残すビルグは、バレッタのすぐ対岸にあり、フェリーで簡単に行けることから人気の観光地でもある。

そして、この街が10月の一夜だけ、こんな幻想的な風景に変わるのが、ビルグフェスのキャンドルライトなのだ。

■ビルグフェスのキャンドルライト、そのなりたちと楽しみ方

もともと、この地区の歴史的建築物を紹介しようという思いから始まったというビルグフェス。地元民によれば、ほんの10年前くらいまでは、マルタ人がメインで楽しむアットホームなお祭りだったのに、ここ数年はこれを目当てに世界中から多くの観光客が押し寄せるようになったとか。

私は2022年の10月に行ったのだが、帰りのタクシーがつかまらないなど、あやうく帰宅難民になりかけたほどの人手だった。

マルタの名産品などを売る店も並ぶので買い物も楽しい。

ビルグフェスは、ハンドメイドやクラフトの屋台が並ぶマーケットや、音楽ライブ、フードトラックなども出現するまさに「お祭り」なのだが、ハイライトはもちろんキャンドルライト

この日、街の街灯はオフとなり、住民たちは家の電気を消し、約2万ものキャンドルだけが街を照らす。はちみつ色の中世の町並みを色とりどりのキャンドルが彩る様子はまさにフェアリーテイル、完全におとぎ話の世界である。

個人的におすすめの楽しみ方は、キャンドルが灯る夕暮れ時にビルグに到着し、刻々と変わる空の色とキャンドルとの競演を堪能すること。

とっぷり日がくれてからだと、せっかくのマルタストーンや石畳の質感も暗さであまりわからなくなるし、何より人が増えすぎるゆったり記念撮影するならまだそれほど混んでいない夕方6時半〜7時くらいがベスト

キャンドルが灯り始めたら、迷路のような小道にあえて迷い込んでみよう。どこに行っても、幻想的な風景が広がっており、ただひたすら美しい。街の大きさは端から端まで歩いても徒歩20分程度といった大きさだが、坂も多いので歩きやすい靴で行くのがおすすめ。

訪れる人への注意事項としては、「ビルグフェスの日程」=「キャンドルライト」ではないこと。街がキャンドルで彩られるのは、お祭り期間中の1日だけなのだ。

たとえば、2023年のビルグフェスの開催日は10月13、14日だが、キャンドルライトが行われるのは14日のみ。行くときは、必ず公式facebookページでキャンドルライトの開催日を確認しておこう。うっかり別日に行って、祭りのハイライトを見逃さないようにしたい。

夜も8時をすぎると、ご覧のように小さな街は人で埋め尽くされる。音楽ライブなども開催されるので、そちらへ流れるのもいいし、帰宅難民になる前に退散するのもいい。

日本ではまだ知名度は低いが、ヨーロッパではそこそこ知られ始めたフォトジェニックなお祭り、ビルグフェス。10月にマルタを旅するなら行かなきゃ損!なイベントですよ。

<ビルグ(Birgu)への行き方>

マルタ共和国の首都バレッタの港からスリーシティーズ行きのフェリーで約10分。あるいはバスで20分程度。ただし、お祭り期間中は、日が暮れてからはフェリーに乗り切れず、かなり待つ可能性が高い。混雑を避けるなら、夕方早い時間にビルグまで行っておくのが吉。

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地中海、イタリアの南に浮かぶ小さな島、マルタ共和国
淡路島の半分ほどの大きさながられっきとした国であり、ヨーロッパの人たちが夏のバカンスを過ごしに来るビーチリゾートとしても有名。
最近では、大ヒット映画『コンフィデンスマンJP英雄編』の舞台になったりもしている。

夏の旅先というイメージが強いが、夏はカラカラに乾いて茶色の荒野が広がるこの島も、冬から春先にかけては雨も多いため緑に覆われる。まださほど暑くならない2月〜4月頃は、絶好のハイキングシーズンでもあるのだ。

今回はそんな春のハイキングで出会った絶景をご紹介。

世の中にあふれる、「死ぬまでに見たい絶景」系の記事にも見つかっていない秘境であり、地元民ですら知らない人も多い隠れた名所。グランドキャニオンセドナなどに行った私からしても、それらに引けを取らないスケール感だったので、ぜひ紹介したい。

ここは月面…? という奇景に出会えるのは、マルタ語で、Il-Blata tal-Melh(塩の岩)と呼ばれるスポット。

写真ではその大きさが伝えきれないのだが、地殻変動等で隆起した崖が果てしなく高くそびえ、地震などでくずれおちた岩が転がり、どこか違う惑星に来たかのような風景が広がっている

何層にも重なる地層には、この土地で起きたさまざまなカタストロフィーが刻まれている。一体何が起きてこうなったのか、とても神秘的である。

塩の岩

ここは「塩の岩」という名前どおり、近くには500年以上前のものだという塩田の跡も。

マルタの塩田

塩田の近くには、かつて塩を運ぶために作った階段も残されている。写真のスキルがあれば、この塩田に映り込む姿を写し込んだ、ウユニ塩湖的なインスタ映え写真も撮れそうである。

夏は恐れ知らずの若者がここから海に飛び込み、この階段を使って上がってくるんだとか。

月面を思わせる白い大地の横には、目の覚めるようなブルーの海!

ちょっと小高い丘に登れる階段もあるので、登ってみればこんな風景も楽しめる。

「塩の岩」に行くまでの道中も、なかなかフォトジェニックで楽しい。

カモミールが咲き誇っていたり
春は色とりどりの花に彩られる。

訪れた3月中旬はまさに春らんまん。日本では見たことのないようなワイルドフラワーが咲き誇り天国のような雰囲気に。

途中には高さ6メートル以上はあるかと思われる巨岩もちらほら。日本人なら、絶対しめ縄巻いて拝んでしまうに違いない神々しさ。

と、いいことばかり書いて来たが、塩の岩に行くまでは、最寄りの駐車場からは徒歩で40分ほど断崖絶壁に沿った道を歩いてこなければならない。

ちょっとよろけると転落の危険もある崖すれすれのスリリングな場所もちらほらあり、安全なルートとはとても言いがたい。

ふと横を見るとすぐ崖なので、高所恐怖症の人も避けたほうがいいだろう。よろけるときは必ず陸側に倒れること、とは案内してくれた地元民のアドバイス。乾いた砂は滑りやすいため、歩きやすい靴で行き、危険な場所は下をしっかり見ながらゆっくり進むなども必要だ。

5月を過ぎると、マルタは暑すぎてハイキングはまず無理なので(その代わりに泳ぎに来る猛者が増える)、涼しい春の日に訪れたい場所である。

Il-Blata tal-Melh

 

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