ブラーノ島に関する旅行の現地取材記事まとめ - トリッププランナー https://tripplanner.jp/topics/tag/ブラーノ島 少し違う旅のアイデア Tue, 12 Nov 2024 08:15:47 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=6.9 https://tripplanner.jp/wp-content/uploads/2021/01/cropped-favicon-32x32.png ブラーノ島に関する旅行の現地取材記事まとめ - トリッププランナー https://tripplanner.jp/topics/tag/ブラーノ島 32 32 ベネチアでアート散歩、美術館&ギャラリーがひしめくドルソドゥーロ地区を歩いてみよう。 https://tripplanner.jp/topics/4398 Tue, 10 Oct 2023 10:54:07 +0000 https://tripplanner.jp/?p=4398 ベネチアは近くで見るとわりとボロいとか、太鼓橋100本ノックみたいな道を歩くのが辛すぎるとか、うっかり文句ばか…

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ベネチアは近くで見るとわりとボロいとか、太鼓橋100本ノックみたいな道を歩くのが辛すぎるとか、うっかり文句ばかり書き連ねてしまったが(⇒詳細)、もちろんいいところもたくさんある。

今回は私が足を棒にしながら歩いた結果、ここは結構好きなエリアかも♡と思った場所をご紹介したい。特にアート&建築好きなら楽しめること請け合いですぞ。

さて、ベネチア屈指の観光地いえば、聖マルコというキリスト教のものすごく偉い聖人の骨が安置されているサン・マルコ寺院前にある、サン・マルコ広場である。

サン・マルコ広場
ナポレオンが世界一美しい広場と称賛したというサン・マルコ広場。

ここは、寺院だけでなく、ヴェネツィア共和国時代は政治の中枢だったというドゥカーレ宮やロマンティックな老舗カフェなどが連なり、まさにベネチアを代表する観光名所。

サン・マルコ寺院のファサード
サン・マルコ寺院のファサード。豪華絢爛!

なので、もちろんいつも大混雑である。私はサン・マルコ寺院前の行列の長さにおののき、ファサードをちらりと見学して退散。この広場近くの船着き場からトラゲット(Traghetto)という安い渡し船に乗って、対面のドルソドゥーロ地区へと避難したのだが、これが大正解!なのだった。

■安藤忠雄建築もあるぞ!ギャラリーひしめくドルソドゥーロ地区とは?

ドルソドゥーロ地区とは、下の地図でいうと、サン・マルコ広場から大運河を渡った画面下あたり。サンタ・マリア・デッラ・サルーテ教会などがある島の南側である。

サン・マルコ広場から出た船が着くと、すぐ前にあるのが、ブンタ・デッラ・ドガーナ、我らが安藤忠雄が設計し、かつて税関だった歴史的建造物を再生させた現代アートの美術館だ。

トラゲット(Traghetto)
トラゲット(Traghetto)に乗ってドルソドゥーロ地区へ。この乗り物がいかにお得かは、別記事にてご確認を。

・【必見スポット1】ブンタ・デッラ・ドガーナ

プンタ・デラ・ドガーナ
「ICÔNES」というエキシビション開催中(2023年4月 —23年11月23日まで開催)のブンタ・デッラ・ドガーナ内部。

歴史を感じる木造トラス小屋組みとレンガ壁と、安藤建築ならではのコンクリート打ちっぱなしの空間が共存する、おそろしくかっこいい建築。開催中のエキシビションもすばらしく、アート好きならベネチアで外せないスポットではないかと思う。

ザ・安藤忠雄なコンクリートと古い煉瓦のコラボ。※展示内容により見え方が変わります。

建築もアートも最高なのだが、個人的にぐっと来たのは、館内のどの窓からも海が見えること。
まさに海に浮かぶ美術館! こんなん、ベネチアにしかないって!

プンタ・デラ・ドガーナ
こちらを見ても海
プンタ・デラ・ドガーナ
あちらを見ても海。

プンタ・デラ・ドガーナ

それもそのはず、建物はこんなふうに、もう海ギリッギリのところに建っているのだ。なんならちょっと沈みかけてない?ぐらいのひたひた感。

先を急いでなければ、館内にある、やたらワインが充実したカフェコーナーで一杯飲んでゆっくり過ごすのもおすすめ。軽食もあり、客が異常に少ないせいか、スタッフのかたもとても親切、ワインもサンドイッチも美味しかった。
カフェの前には小さなギャラリーショップも併設しているのでお土産も買える。

Punta della Dogana 公式サイト

・【必見スポット2】サンタ・マリア・デッラ・サルーテ教会

ブンタ・デッラ・ドガーナのすぐとなりにあるのが、ベネチアバロックの傑作と言われるサンタ・マリア・デッラ・サルーテ教会

ここは建築もさることながら、ヴェネツィア派の巨匠・ティツィアーノの巨大作品が鑑賞できることでも有名。ルネサンスといえばフィレンツェ、と思いがちだが、ここヴェネツィアを中心に生まれたルネサンスもあり、それがヴェネツィア派と呼ばれていたりする。

常々、もとあった場所から美術館などに移された美術品は、どこか蝶の標本のように生気を失っている気がして、アートはオリジナルの場所で鑑賞したいものだ、と思っているクチなので、教会などで見る絵は大好物である。

ティツィアーノ「精霊降臨」
ティツィアーノ作 「聖霊降臨」は、必見名画のひとつ。

・【必見スポット3】アカデミア美術館

お次は、ヴェネツィア派の作品がてんこ盛りのアカデミア美術館へ。フィレンツェにも同名の美術館があり、正直そっちのほうが圧倒的に有名だが(何しろミケランジェロによるダビデ像がある)、こちらだってなかなか負けていない。

ご存知でした? ベネチアは昔ひとつの国だったこと。しかもそんじょそこらの国じゃなくて、1,000年以上も続いた歴史上最長の共和国で、一時はアドリア海から東地中海まで支配下に治めていた一大海洋国家だったのだ。

ローマよりはコンスタンティノープル(ビザンチン帝国)とがっつり組んでいた国なので、アートもまた、ビザンチン風が目立つ。

美術館のエントランス付近がすでにビザンツ風。

参考までにフィレンツェのウフィツィ美術館の内部はこんな感じである。

比べれば明らかに違う文化圏なのが一目瞭然。今では列車で2時間程度で移動できる距離なのに、ベネチアとフィレンツェ、こんなに差があるなんて、イタリアは本当に奥深い、というか複雑である。

展示されている作品も、いかにも貿易国らしく、いろんな人種の人たちが描かれていたりいて面白い。

聖カタリナとマグダラのマリアのいる聖母子
ヴェネツィア派の巨匠の一人、ジョヴァンニ・ベッリーニによる「聖カタリナとマグダラのマリアのいる聖母子」。こちらも有名作品。

個人的には、ヒエロニムス・ボスの作品が何点かあったのが嬉しかった。日本でも世界でも、意外と作品を見る機会が少ない画家の一人。奇妙な怪物やら不思議な動物やらを好んで描く彼に、鳥獣戯画の国の民としてはやや親近感を抱いてしまうのである。

絵の一部をクローズアップ。やっぱり彼、どこかおかしいよね。。。

・そぞろ歩きも楽しい「キレイなベネチア」

その他、ペギー・グッゲンハイムコレクションという近現代アートの小さな美術館のほか、小さなギャラリーも点在し、アート散歩にうってつけのドルソドゥーロ地区。

このエリアが気に入った理由はアートだけでなく、全体的に「キレイ」なところ。正直言って、サンタ・ルチア駅近くのサンポーロ地区や、サンマルコ広場周りなど、中心部は壁とかボロボロだったり、落書きが目立ったりしてあまりキレイとはいえない場所も多かった。

落書きだらけの壁は、街の中心部でわりとよく見た風景。こんなに観光客がいるのに街にお金ないのかな?とやや心配にも。

だが、この地区は全般的にメンテナンスされているというか、新しめというか、こざっぱりとキレイな印象。

明らかにメンテされているっぽいのがおわかりいただけるだろうか。

観光客もそれほど多くないので、おやつに美味しいジェラートなどを舐めつつ、のんびりアート散歩を楽しみたいエリアだ。

アカデミア美術館近くのジェラテリア「Gelateria lo Squero」はすごく美味しいのでおすすめ。ベネチアならではの運河と太鼓橋を背景に映える写真も撮れちゃうぞ。

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ベネチア屈指の「映え」スポット、カラフルすぎるブラーノ島を知っていますか? https://tripplanner.jp/topics/4370 Mon, 09 Oct 2023 10:15:41 +0000 https://tripplanner.jp/?p=4370 水の都・ベネチアに行くなら、個人的に強くおすすめしたいのが、船でさくっと行ける近隣の離島、ブラーノ島へのショー…

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水の都・ベネチアに行くなら、個人的に強くおすすめしたいのが、船でさくっと行ける近隣の離島、ブラーノ島へのショートトリップだ。

ま、ベネチア本島もいいんですよ、風情があって。とはいえ、街はどこかすすけているし(思ったより落書きも多かったりする)、細い水路に狭い道といった迷宮感あふれる島は、歩いていていささか疲れないでもない

観光ガイドに載らないベネチアのリアル。わりと壁とかボロボロだった。この島の観光疲れについては、前の記事「登山より辛いベネチア観光、水の都は足腰が強いうちに行け!」で語っているのでここでは繰り返さない

そんな島からわずか11キロしか離れていないにもかかわらず、ブラーノ島はまるで別世界。世界中の人を魅了するカラフルアイランドとして大人気なのである。

行き方、歴史などブラーノ島をざっくり紹介

ブラーノ島への行き方は簡単だ。サンタ・ルチア駅前から、ベネチア唯一の公共交通機関といえる水上バス(ヴァポレット)がばんばん出ている。

しかもよほど人気なのか、スタッフが常に「ブラーノ島行きはこっちだよー!」的な叫びをあげているので乗り場も迷わない。切符は75分券で9.5ユーロである。

いざ、出発! 公共交通機関とはいえ船旅なのでアトラクション感もたっぷり。

ヴェネツィアングラスで有名なムラーノ島を経て、約40分程度でブラーノ島に到着。さすがは人気スポット、たくさんの人が下船していく。

港からちょっと歩けば、もうこんな風景だ。

全体的に紅茶で煮しめたような色合いだったベネチア本島から来ると、目の覚めるようなパワーあふれる色彩の洪水。元気出るわぁ!

かつては貧しい漁師ばかりが住んでいたというブラーノ島。漁から戻る彼らが自分の家を見分けられるようにと、こんなカラフルな家になったのだとか。

ブラーノ島観光、所要時間は? お土産は?

さて、歩いているだけで心踊るブラーノ島だが、映えている以外に何かあるのか?といえば、有名なのは名産のレースだろうか。

もともと貧しい漁村だったブラーノ島だが、16〜18世紀に伝統工芸のレース編みが作られるようになり、やがて世界中に輸出される名産品に。島の経済も大変うるおったとか。

街のあちこちにレースのお店がある。

ということで、今もレースのお店があちこちにある。街歩きしながら、お土産探しを楽しむのもいいだろう。

ただ、個人的にはカラフルな家をただ眺めるのが一番楽しかった。

カラフルにカラフルを重ねた扉がユニークな誰かのお宅は人気の記念撮影スポットになっていたり、

大体の家には扉代わりのカーテンが。ちょっと日本のすだれ的な役割を感じる。

扉代わりのカーテンもまた一軒一軒カラフルだったり、

壁と扉の色のコントラストがビビッドで印象深い家があったりと、それぞれ個性があって、見ていて飽きない。

とはいえ、小さい島だし、あっという間に徒歩で見終わってしまうのも確か。ゆっくり買い物したり、ランチしたりせずさっと歩いて見て回るだけなら、最短90分で見終わるのではないかと思う。ゆっくりしたいなら、ランチなども楽しんで3−4時間といったところか。

「ヴェネツィアとその潟(ラグーン)」として、ベネチア本島、ムラーノ島と共に世界遺産に登録されているブラーノ島。楽園というか、おとぎ話というか、ディズニーランドというか、とにかくわかりやすく楽しい場所なので、万人におすすめ。

ベネチアの街歩きに疲れたら、さくっと船で逃避してみよう。パワフルな色からパワーをもらえますぞ。

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