ドロミテに関する旅行の現地取材記事まとめ - トリッププランナー https://tripplanner.jp/topics/tag/ドロミテ 少し違う旅のアイデア Tue, 21 Oct 2025 11:37:10 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=6.9 https://tripplanner.jp/wp-content/uploads/2021/01/cropped-favicon-32x32.png ドロミテに関する旅行の現地取材記事まとめ - トリッププランナー https://tripplanner.jp/topics/tag/ドロミテ 32 32 ドロミテへハイキング旅行ならどこに泊まるべき? 選んでよかった、かわいい村をご紹介。 https://tripplanner.jp/topics/4559 Wed, 03 Jan 2024 08:00:33 +0000 https://tripplanner.jp/?p=4559 行くのがものすごく大変そうな、ヨーロッパアルプスの至宝、ドロミテ。実は女ひとり旅でも簡単に行けて、しかも公共交…

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行くのがものすごく大変そうな、ヨーロッパアルプスの至宝、ドロミテ。実は女ひとり旅でも簡単に行けて、しかも公共交通機関だけでも十分楽しめる、ということを綴った一連の記事が意外と読まれているので、調子に乗ってまだまだ書く。

■宿泊地選びは、何を見たいかを先に決めるべし

イタリアのドロミテ・トレッキング、女ひとりで公共交通機関だけで行けますか?」という記事にも書いたけど、ドロミテと呼ばれるエリアは実はむちゃくちゃ広く、どこに泊まるか考える場合は、まずどこに行きたいのか、主要目的地を決める必要がある。日本アルプスでいえば、上高地に行きたいのか、立山なのかによって宿泊地が変わるのと同じである。

ドロミテで有名なスポットといえば、チンクエトッリ(3つの頂、という意味)や、アルペ・ディ・シウジ(シウージ高原/ Alpe di Siusi)、そして絶景スポット、カレッツァ湖などが挙がる。

ドロミテ屈指の絶景スポット、カレッツァ湖
ドロミテ屈指の絶景スポット、カレッツァ湖

チンクエトッリは、ドロミテでいうと東側エリアなので、宿泊地は東の玄関口と言われるコルティナ・ダンペッツォ付近を選ぶのがいいだろう。しかし私が行きたかったのは後のふたつ、アルペ・ディ・シウジやカレッツァ湖だったので。西の玄関口、ボルツァーノあたりのほうが都合がいい。

このあたりはネットでググるだけで簡単に得られる情報である。

しかし、だ。

問題はボルツァーノあたりという抽出条件では、まだまだ広すぎることなのだ。

■ ドロミテの西の玄関口、ボルツァーノに泊まるのはアリか?

ボルツァーノという町は、人口約11万人程度のイタリア北東部にある中都市。ヴェローナから鉄道で1時間半程度で着くので、ミラノやベネチアからでも片道2−3時間といった感じで、アクセスもそれほど悪くない。

ボルツァーノ
ボルツァーノのまちなかの風景

街はそこそこ大きく、オーストリア国境付近ということで歴史的にもドイツ系住民が多く住んでおり、イタリアの都市とはいえど、建築などはまるっきりドイツ風である。そのあたりがユニークだし、ここを拠点にドロミテの各名所へのバスもバンバン出ているので、ハイキング旅行の拠点にするのは悪くないかもしれないが……いかんせん、ちょっと都会すぎるんである。

ボルツァーノ
ボルツァーノの現代美術館

都会と言っても大都会ではないので、見どころもほとんどなく、強いて挙げれば、ボルツァーノ県立考古学博物館(South Tyrol Museum of Archaeology)とMuseionという現代アートの小さな美術館ぐらいである。あとは、勝利の記念碑(Bolzano Victory Monument)というのも見どころの一つらしいが、正直ただの門という印象しかなかった。

ということで、せっかく自然を愛でにこんなところまで来たのに、わざわざこの中途半端な都会にステイしなくてもいいかな……というのが正直な感想だ。

ただし、カレッツァ湖だけ見たいならボルツァーノ泊は全然あり。何しろこの町からバスで40分くらいなのだ。

■ ドロミテにいる実感が持てて、かつそこそこ便利な田舎町とは?

できるだけ自然豊かな場所にステイしたかった私がやったのは、ホテル予約サイトで、エリアを「シウージ高原/ Alpe di Siusi」で検索、出てきた適当な宿を選ぶことだった。しかし、ここでもまた落とし穴があったのである。

それは、シウージ高原でもまだまだ抽出範囲が広すぎるということ。どんだけデカいのよドロミテ!

シウージ高原
シウージ高原の風景。葉祥明の絵みたいですな。

あとから知ったのだが、シウージ高原の中に泊まろうとするとホテルの選択肢はほんのわずかしかない。当たり前だが、基本的には広大な草原地帯で、その景観がウリなんだから、建物なんかバンバン建てるはずもないのだ。

ゆえにシウージ高原を抽出条件にしてホテルを探すと、そこへのアクセスがいい近隣の村々がレコメンドされるのである。シウージ高原へは、バスやケーブルカーを乗り継がないと到達できない距離である。

アテが外れたものの、なりゆきで偶然泊まった宿泊地が、これから紹介するフィエ・アッロ・シーリアル(Fie allo Sciliar ⇒地図)という小さな村。

フィエ・アッロ・シーリアル

見て!この理想的な景色!ドロミテの山どーん! アルプスの少女ハイジみたいなかわいい建物バーン!

しかもこの村にはVöls, Kreisverkehrというバス停がありボルツァーノから夏は30分おきくらいバスがばんばん出ていて、シウージ高原ほかセチェーダ山など人気観光地へのアクセスも至便。ホテルやB&Bがたくさんあるので、レストランやカフェも多く、立派なスーパーマーケットもあり、観光案内所も充実。

この素朴な見た目ながら、なかなかやる子なのである。

観光案内所
バス停の前にある観光案内所。英語OKで、ハイキングルートなどを豊富なパンフレットともに案内してくれる。
 
イタリアだが、完全にドイツな風景。人々の話す言葉も看板もドイツ語である。このあたりの歴史は深掘りすると色々悲しい。
町の中心部からちょっと丘を上がったところにある教会。

徒歩15分くらいで端から端まで歩けるほどの小さな村だが、小高い丘に登れば絶景スポットとして地元民に人気の小さな教会もあり、夕暮れ時は、犬の散歩がてら、赤く染まるドロミテの山を眺めに来る人多数。

このベンチに座ってのんびり夕日を眺めるのが最高。

ちなみにNHKでも特集されたドロミテでしか見られない山が赤く染まる怪奇現象「エンロ・サディラ」は、この地に来たなら体験しておきたいことの一つ。

残念ながら真っ赤とまではいかなかったけど(オーロラのごとく、おいそれとは現れないっぽい)、まぁまぁ赤く染まった山を拝むことはできた。

エンロ・サディラ
エンロ・サディラ…になりかけ?

観光案内所で話を聞くと、この村を拠点にしたハイキングルートも多数あり、湖や古城などのウォッチングも楽しめるそうだ。わざわざシウージ高原までえっちらおっちら行かなくても似たような体験はできたかもしれないと思っている。

教会への道すがら出会ったヤギさんたち

バスに乗ってたっかいケーブルカー料金を払い、混雑する山を歩くよりも、ずっと穴場で楽しそうなフィエ・アッロ・シーリアル付近でのハイキング。次の機会があれば挑戦してみたい。

■ 泊まるべきB&Bはここ!

そして、何と言ってもこの村でのステイを忘れられないものにしてくれたのが、最高すぎるB&B、Hubertusである。

Hubertus

町の中心にあり、いかにも山小屋といった風情もいい。バス停からも3分くらい。すぐ近くにスーパーマーケットやレストランも有り、キッチンを貸してくれるので自炊もできる。

仕事しているのが少し悲しい…。

私が泊まった部屋は、ご覧の通りのマウンテンビューで最高。二人用の部屋を一人で使わせてくれたので広々。ベランダもあり、スーパーで買ってきたビール片手にのんびり風に当たったりもできる。

何より宿のご家族がとにかく親切でフレンドリーなのが良かった。みな英語が話せるので、日本びいきというまだ10代の娘さんとおしゃべりしたのもいい思い出。

そして、朝ごはんが、すごく美味しいのだ。

朝食は希望すれば外で取ることも可能。

やきたてのパンやケーキが並び、
ハムやチーズ、果物なども取り放題。

卵はオムレツや目玉焼きなどをチョイスでき、あつあつでサーブしてくれる。

実は普通に泊まると一泊一部屋4万円くらいする、そこそこ高級なB&Bなのだが、私は直前のキャンセル枠をゲットし一泊90ユーロ程度で泊まる事ができた。予約サイト等でぜひチャンスを狙ってみてほしい。

ということで、個人的にドロミテ旅行のおすすめはこのフィエ・アッロ・シーリアルに決まり!

<関連リンク>

イタリアのドロミテ・トレッキング、女ひとりで公共交通機関だけで行けますか?
歩く難易度は井の頭公園以下? イタリア「ドロミテの宝石」カレッツァ湖で絶景トレッキング。
標高2518m、イタリア・ドロミテの超名所セチェーダ山に登ってきました(ケーブルカーで)

イタリアの記事一覧

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標高2518m、イタリア・ドロミテの超名所セチェーダ山に登ってきました(ケーブルカーで) https://tripplanner.jp/topics/4261 Tue, 15 Aug 2023 10:49:01 +0000 https://tripplanner.jp/?p=4261 イタリアの世界自然遺産ドロミテで、特に人気の場所のひとつが、標高2518mのセチェーダ山(Seceda)だ。ナ…

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イタリアの世界自然遺産ドロミテで、特に人気の場所のひとつが、標高2518mのセチェーダ山(Seceda)だ。ナイフのように鋭利に尖った大迫力のガイスラー峰群を一望できる絶景スポットである。

荒々しい岩肌が特徴的なドロミテの山々は、エリア内のどこからでも遠くに見ることが出来るが、せっかくここまで来たのなら、もっと間近で見たい、と思うのが人情というもの。東京タワーだって、六本木ヒルズから間近で見るとまた違った感動があるでしょ。

でも、ロッククライミングの経験もない私が、あんな岩山のてっぺんまで行けるはずがない…と写真だけ見て諦めていたが、現地近くの村の観光案内所で、誰でも簡単に登頂できることを発見。

詳しくは別原稿「イタリアのドロミテ・トレッキング、女ひとりで公共交通機関だけで行けますか?」に書いたが、ボルツァーノという鉄道駅からバスとケーブルカーで女や子どもでもさくっと行けるのである。

ということで、実際に行った私が、その絶景やおすすめのランチスポット、見た目のインパクトがすごいチロルの郷土料理などを紹介します。写真載せすぎぐらい載せているので、ぜひ最後までお楽しみ下さい。

・ ケーブルカーの終点からセチェーダ山頂まではなんと徒歩10分

バス停からセチェーダ山頂まではケーブルカーを2回乗り換えて約20分。

往復39.5ユーロという衝撃の価格だが、ディズニーランドのチケットだと思って投資しよう。
いよいよあの岩山エリアに入って参りました。

ケーブルカーの山頂駅には、レストランなども完備。ここでうっかり何か食べたくなるかもしれないが、もっとおすすめの絶景レストランがあるので、ここはぐっとこらえて、まずは絶景スポットに行ってみよう。

ケーブルカーの駅の裏に、丁寧に絶景スポットまであと10分だよ〜と教えてくれる看板がある。なだらかな斜面に沿って設けられた歩きやすい遊歩道を少し登れば、あっという間に山頂である。

山頂にどーんとキリスト像。

足首までカバーするガッチリとした登山靴に、雨具にライト、行動食、水2リットル、防寒着まで入れたリュックを抱えてきた私、完全に装備過剰。ここを起点に山を下るルートを取るなどガチ登山組じゃない限り、軽装で十分だったかもしれない。

・ セチェーダ山頂で楽しめる風景いろいろ

さて、ここからほ、ほぼフォトギャラリー。山頂付近をうろうろして捉えた風景をシェア。

遠くから眺めていたときは桁違いの迫力の岩山群
見る方向を変えると、少し優しい風景になる
整備された遊歩道をのんびり歩く。
かわいいお花と荒々しい岩のコラボ
ほぼ負荷の高い運動なしで厳しい岩山にここまで接近できた!

元気な人達は、上の写真の岩山のてっぺんまでよじ登っていたが(さすがにその場合は登山靴が必須だろう)、私はこの眺めだけで満足したので、のんびり山を下ってみることに。

・絶景レストランで味わう、衝撃の「チロル風餃子」

岩山から目をそらして下を見れば、アルプスの少女ハイジが駆け出してきそうな、のどかな風景が広がっている。

整備された遊歩道をぶらぶらと下っていくと、何やら人だかりのある建物があるではないか。

なんか人がいっぱいいるぞ。

人だかりの正体は、山の上のレストラン、Baita Sofie Hutteである。

ここはテラス席や、外に設けられた青空シートからドロミテの絶景を楽しみながら食事が出来る贅沢なスポット

何この天国感…!

ガチ登山服で来たのがアホらしくなるほどのリゾート感。こんなところで午後カクテル飲みながらのんびりすごすなんて貴族か。

しかし、この青空シートは大人気らしく、お昼時はほぼ着席が不可能だったので、私はひとりでテラス席へ。

まずはかけつけ一杯。この地方はほぼドイツなので、ビールが美味しい。メニューは、豪華な肉のステーキやパスタやラビオリなどが並び、イタリアンとドイツの混在といった印象。

そんな中、私の目を引いたのは、こちらのメニューの上にある、南チロル風餃子(South Tyrolian dumplings)である。

味はほうれん草とビートルート、チーズの3つの種類とのこと。餃子の皮に3種類の餡が包まれた、きっとポーランドで食べたピエロギみたいな餃子なんだろうなと想像し、せっかくならば郷土料理を、ということでオーダーしてみた。

すると……。

 

なんか想像してたものと全く違うもんが来たーーー!!!

これをdumplingって英訳するのどうなのよ、これは餃子じゃなくて団子でしょう!と思ったけど、団子も英語ではdumplingだったのね…。

断面図

ひとくち食べてみると、野菜と小麦粉をこねて茹でました、といった味。長野のおやきでも思うけど、山岳地帯の料理って主原料が粉と野菜になりがちだ。

後でググッてみれば、これはカネーデルリという南チロル地方の郷土料理。固くなったパンを美味しく食べるために生まれたレシピで、辻調理師専門学校のサイトには「入れる材料に決まりはないので、好きなものを加えて団子状にすれば出来上がりです」とある。シンプルすぎる…!

でもまあ、食べてみると、独特のふんわり食感は悪くない。パンをまるめて茹でただけでこんなにふわふわになるなんて不思議である。

パンといえば、食事に添えられたパンも日本では見ない珍しいタイプで美味しかった。特に薄くてパリパリの左側のパン。

これだけでお腹いっぱいになりそうな量が供された

なんだかんだで美味しくいただき、ビール片手に絶景を愛でる癒やしのひとときを満喫。

あとで地元のスーパーに行ったら普通に売ってた。
自転車でここまで来た猛者ども。
レストラン近くには放牧された牛も。

食後は少し坂を登ってケーブルカーの山頂駅へ。滞在時間は2時間くらいだっただろうか。
体への負担もほぼなく、手軽に絶景が楽しめるいい山でした。これならもう一山いける!と次に向かった先については、別の原稿で改めて。

今度はレストランの青空シートを予約して、友人たちとわいわい来たいなぁ。

<関連記事>

イタリアのドロミテ・トレッキング、女ひとりで公共交通機関だけで行けますか?
歩く難易度は井の頭公園以下? イタリア「ドロミテの宝石」カレッツァ湖で絶景トレッキング。

イタリアの記事一覧

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歩く難易度は井の頭公園以下? イタリア「ドロミテの宝石」カレッツァ湖で絶景トレッキング。 https://tripplanner.jp/topics/4242 Wed, 09 Aug 2023 10:32:35 +0000 https://tripplanner.jp/?p=4242 世界自然遺産にもなっている、ヨーロッパ屈指の人気山岳エリア、イタリアのドロミテ(ドロミーティ)。 中でも絶景ス…

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世界自然遺産にもなっている、ヨーロッパ屈指の人気山岳エリア、イタリアのドロミテ(ドロミーティ)。
中でも絶景スポットとして高い人気を誇るのが、今回紹介するカレッツァ湖(Lago di Carezza)である。

カレッツァ湖
補正なしで本当にこの色、天国のような風景。

荒々しく切り立った岩山を背に、エメラルドグリーンの透き通った水をたたえる標高1,520mのエガ渓谷にある静かな湖。その美しさから「ドロミテの宝石」と呼ばれている、有名観光地だ。

写真だけ見ると、どんな秘境にあるのだろうか? と想像力をかきたてられる神秘さだが、今回女一人で行ってみて、そのあまりの簡易さに驚いたので、ぜひ行き方や鑑賞法などを紹介したい。

◎カレッツァ湖への行き方

詳しくは「イタリアのドロミテ・トレッキング、女ひとりで公共交通機関だけで行けますか?」にも書いたが、簡単にいうと、北イタリアのヴェローナから鉄道で1時間半程度で着くボルツァーノという駅から、バスがばんばん出ていておよそ30分でついてしまう。

しかも、この絶景はバス停を降りた目の前に広がっており、これだけ見てそのままバスで引き返すことすらできるお手軽さ。バス停から歩く必要もないなんて!

カレッツァ湖のバス停の前がもうこの景色。

◎カレッツァ湖の楽しみ方

とはいえ、せっかく来たのにUターンするのももったいないので、ちょっと湖畔を散策してみよう。

バス停から湖畔へは遊歩道ができている。

湖の周りには遊歩道が整備されており、ほぼアップダウンもないことから、老若男女、なんなら子犬までのんびり散策を楽しんでいる。20分もあれば一周できてしまうコンパクトさなので、正直、歩く難易度は井の頭公園以下だ。

湖畔を歩く楽しさは何かといえば、驚くほど透明な水を近くで見られることだろうか。

この透明度よ!

湖の背後にそびえるラテマールの峰々からこんこんと湧き出る地下水の清らかさ。湖の水位は季節によって変わり、春の終わりには雪解け水により約22メートルにもなり、10月にはわずか6メートルになったりもするらしい。私が行った7月はご覧の通り底が透けているので、せいぜい10メートルくらいだろうか。

湖のまわりをぐるりと歩いてみると、水の色も角度によってエメラルドグリーンから深いグリーンに変わったりしてなかなかおもしろい。

とはいえ、やはりこの湖のハイライトは、バス停を降りてすぐ目に飛び込んでくる、ラテマールの山々が鏡のような湖面に映り込む、下のような風景であることは否めない。

ドロミテ屈指の絶景スポット、カレッツァ湖
ドロミテ屈指の絶景スポット、カレッツァ湖

一番いい景色を最初に持ってきてしまうなんて、なんてサービスのいい湖だろうか。湖のまわりを一周すれば、もっと素晴らしい景色に出会えるはずだ、と期待していた人は、いささかがっかりするかもしれないけど。

◎いろいろと便利すぎるカレッツァ湖

さて、カレッツァ湖を歩いていてトイレに行きたくなったらどうすればいいだろうか。
実はカレッツァ湖の入り口すぐ横に、トイレ・レストラン、駐車場完備のショップエリアがあり、こちらも何の問題もない。

このエリアは複雑な歴史的事情があって、イタリアとはいえドイツ語話者が多いし、なんならドイツ語のほうが通じたりするので、レストランやカフェのメニューも完全にドイツである。

私は小腹が空いたので、ソーセージとビールで一休み。

ドイツのソーセージって美味しいよね〜。

井の頭公園程度の難易度の湖を歩くだけだと物足りない向きには、トレッキングコースも用意されている。駐車場あたりには案内板があるので、もうすこし歩いてみたい人は挑戦してみてもいいだろう(ただし、装備は万全に)。

私はのんびり休憩し、そのままバスでボルツァーノへUターン。これならヴェローナから日帰りでも十分楽しめるだろうなぁ。

昔、摩周湖からの地下水がこんこんと湧き出ているエメラルドグリーンの神秘スポット、神の子池を訪れたことがあるが、そのときは、森の中をけっこう歩いた先に出会った風景だったので、かなり感激したのを覚えている。

カレッツァ湖みたいにあまりにも簡単に手に入る絶景は、そうした達成感には少し欠ける感は否めないよな…と思ってしまう現代人は、ちょっと贅沢すぎますな。

<関連記事>
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イタリアのドロミテ・トレッキング、女ひとりで公共交通機関だけで行けますか?
標高2518m、イタリア・ドロミテの超名所セチェーダ山に登ってきました(ケーブルカーで)

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ヨーロッパアルプスの東に位置する、イタリアのドロミテ
ドロミーティとも呼ばれる、標高3000メートル級の切り立った岩峰が連なる世界屈指の絶景スポットだ。その独特の景観から、2009年に世界自然遺産にも登録されている。

ドロミテ屈指の絶景スポット、カレッツァ湖
ドロミテ屈指の絶景スポット、カレッツァ湖

以前雑誌で見てから、一度は行って、美しい山々を眺めながらトレッキングをしてみたい…と思っていた場所の一つだ。

とはいえ、何しろ日本語の情報が少ないし(もちろん「るるぶ」や「ことりっぷ」などのガイドブックには紹介されていない)、「ドロミテ 行き方」で検索しても、これ!という正解がパッと出てこない。絶景系の書籍を開いてみれば「ミラノから車で行くしかない」と書いてあったりする。ええー、イタリアで車の運転とか無理無理!

…と諦めかけていた2023年の夏。安心してください! タイトルにあるまんまの質問を、ドロミテの宿にメールしたところ、一人だろうが女だろうが難なく行けることが判明

今回はざっくりと公共交通機関を使ったドロミテの名所への行き方トレッキングの難易度を紹介。スポットごとの個別のレポートはまた改めて。情報は2023年夏の最新版です!

・そもそも、ドロミテってどこらへん?

まず情報収集のファーストステップでの間違いは、「ドロミテ  行き方」というワードで検索していたこと。

実はドロミテはイタリア北部、総面積約23万キロ平方メートルにおよぶ広大なエリアを占めるので、「ドロミテへはどうやって行くの?」という質問は、「日本アルプスへはどうやって行くの?」くらい大雑把だったのだ。日本アルプスのどこへ行きたいのよ!?  から始めなければならない。

たとえば、ドロミテで最も有名なチンクエトッリ(3つの頂、という意味)へ行きたいなら、東の玄関口と言われるコルティナ・ダンペッツォを選ぶといいだろう。ベネチアからは直通バスも出ている。

しかし、私は写真集で見てひと目で心惹かれたアルペ・ディ・シウジ(シウージ高原/ Alpe di Siusi)に行って見たかったので、ドロミテの西の玄関口と言われるボルツァーノ(Bolzano)のほうが近い。まずはどこへ行くかを決めてから公共交通機関を探そう。

ボルツァーノ
ドロミテへの西の拠点となる街、ボルツァーノ。すでにこの街からもドロミテの山々がばっちり見えている。

ボルツァーノはヴェローナから鉄道で1時間半程度で着く人口約11万人程度の中都市。ヴェローナはミラノとヴェネツィアの間くらいにあるので、どちらかの都市から列車で向かおう。そこで乗り換えればあとは一本だ。

ちなみにヴェローナもとても美しく、乗り換えだけではもったいない街なので(ロミオとジュリエットの舞台として有名)、一泊して行くのもいい(私はそうした)。

関連記事⇒イタリア・ヴェローナのシンボル、古代ローマ時代の円形劇場で野外オペラを鑑賞してみた。

・ドロミテの西の玄関口、ボルツァーノからドロミテの山々へ簡単に行ける?

さて、問題はボルツァーノ駅からアルペ・ディ・シウジなどのドロミテの名所までどうやって行くかだ。

色々検索してもいまいち確かな情報がヒットしなかったので、とりあえず、シウージ高原の近くの適当な宿を予約してから、メールで問い合わせてみることにした。

「今度、女ひとりでそちらの宿に宿泊するのですが、公共交通機関だけで宿まで行けますか? また近くのシウージ高原などの名所をトレッキングしたいのですが、一人で山を歩くことは危険ではないでしょうか?」

なぜこんなにビビっているかというと、日本でも低山を中心に登山を楽しんでいた私は、奥多摩や、何なら高尾山ですら、遭難事故があったりすることを知っているし、山へ一人で行くことは避けてきたからだ。

しかも、写真で見る限りドロミテは見るからに難易度が高そうである。

ドロミテ
こんなところへ一人で行ける気がしない!

すると宿からすぐにこんな返事が来た。

ドロミテはとてもツーリスティックな場所であり、あなたは完全に公共交通機関だけでどこへでも行けます。こちらの宿へはボルツァーノ駅から30分ことにバスが出ています。有名な場所にはたいていケーブルカーがあり、あなたは安全に山頂近くまで行けます。登山道は整備されており、たくさんの観光客で賑わっています。一人で歩くことに何の問題もありません

・ボルツァーノから公共交通機関とケーブルカーで行ける、超有名スポット3選。

結論から言うと、宿のオーナーからのメールは完璧に正しかった。

私はドロミテに滞在中、バスやケーブルカーで簡単に絶景スポットへ行くことができたし、それらの便もびっくりするくらい本数が多かった。

一応登山ということで、登山靴に雨具、ライト、寒くなったときのためのダウンや行動食までばっちり備えてリュックを担いで行ったのだが、正直言って、今回行った3箇所は整備された登山道を歩く限りは難易度はマザー牧場程度で(むき出しの岩肌をロッククライミングしたり、マニアックな登山ルートを行く人は別ですよ!)、「こんなんなら、普通のスニーカーにジーンズでもいけたんでは…」とあとから思ったくらいだった。今回の旅で気づいたのは、日本の山は全般的に難易度高いしタフすぎる。500m程度の低山でも死にそうにキツイもんなぁ…。

と、いうことで、今回はボルツァーノから行くドロミテの至宝3選を紹介したい。車の運転も、登山経験も無用な場所ばかりですぞ。

1. カレッツァ湖(Lago di Carezza)

ドロミテの宝石」と呼ばれるエメラルドグリーンの湖。ボルツァーノ駅から180番のバスで約45分でらくらく到着。バス代は片道2.5ユーロくらい。Karer Seeのバス停で下車すぐ。

よく、イタリアのバスは車内で切符が買えない、といったブログがあるけど、ドロミテでは大抵車掌さんが売ってくれた。ただし現金のみ。クレジットカードは使えないので注意しよう。

カレッツァ湖
補正ゼロでこの美しさ。

バス停の目の前がすぐ湖で、きれいに整備されたほぼ平坦な遊歩道を歩いて湖の周りを一周できる。子どもやお年寄り、なんなら小型犬ですらのんびり散策を楽しんでいた。

バス停付近にはトイレや売店、食堂も完備。ここを起点にいくつか登山ルートがあるのでそこからトレッキングをしたい人はそれなりの装備が必要だが、湖の周りを歩くだけなら軽装で全く問題なし

⇒さらに詳しいレポート記事「歩く難易度は井の頭公園以下? イタリア「ドロミテの宝石」カレッツァ湖で絶景トレッキング

2. セチェーダ(Seceda)

このエリア屈指の人気トレッキングスポット、標高約2,500mを誇るセチェーダ山。これぞドロミテ、といった、切り立った険しい岩肌を間近で鑑賞できるスリル満点の絶景スポットだ。

ボルツァーノ駅からは170番のバスでKasterlruth駅へ行き、172番に乗り換えてOrtisei駅下車。所要時間は約1時間半。バス停からSeceda山頂へのケーブルカー乗り場までは歩く歩道等を抜けて簡単に行ける。

オルティセイ
オルティセイのバス停を降りたら、この建物の間の細い道を山側へ歩こう。ケーブルカーの乗り場を指す標識もあるのでまず迷わない。
バス停からケーブルカー乗り場まではこんなトンネルを抜けていく。動く歩道になっててらくらく。

さて、公共バスはたいてい一回の乗車が2−3ユーロ程度(後述するがドロミテエリアの宿に泊まると使い放題のバスチケットがもらえるので私の場合は実質タダ)だが、ケーブルカーが鬼高い。たとえば、OrtiseiからSeceda山頂までの往復料金はなんと39.5ユーロ(2023年8月時点の為替で約6,200円!)である。

ベネチアからボルツァーノまでの3時間程度の鉄道料金が30ユーロくらいだったのでそれよりも高い。乗ってる時間は10分程度なのに!

しかし、自力で登るにはセチェーダはあまりにも急峻だし、ここはディズニーランドだと思って、ケーブルカー代はケチらず使おう。自力で行こうとすると難易度も疲労度も猛烈にアップする。

ケーブルカーを降りてちょっと歩くともうこんな風景。

ぼーっと景色を見ているだけで、こんな絶景スポットに到着。写真だけ見るとものすごく難しい登山中のようだが、基本はケーブルカーに乗っていただけである。

急峻な岩肌に沿うように遊歩道が整備されており、岩山の上のほうまで登るつもりがなければ、難易度はマザー牧場程度。でもみんな、わりとばっちり登山服を決めていたんだけど、ここを起点にどこか難しいところへ行くつもりなのか、せっかくなので登山気分を盛り上げるためか、あるいは私みたいに難易度を間違えてやってきた系かは不明。

見て、この完璧に整備された道を。何度も言うけど、日本の山は難しすぎるよ!

⇒さらに詳しいレポート記事「標高2518m、イタリア・ドロミテの超名所セチェーダ山に登ってきました(ケーブルカーで)

3.アルペ・ディ・シウジ(Alpe di Siusi)

さて、セチェーダでのトレッキングを楽しんでまだ午後2時ぐらいなら、その足でアルペ・ディ・シウジまで行ってしまおう。ケーブルカーでOrtisei駅まで戻り、徒歩10分ほど歩くと、アルペ・ディ・シウジ行きのケーブルカーの入口があるのだ。


シウジ高原行きのケーブルカー乗り場。地図はこちら

ここでは片道だけ購入する(それでも19ユーロ!)。なぜならアルペ・ディ・シウジをなだらかに下り、もう一つのケーブルカーに乗れば、ボルツァーノ方面へ戻るバス停があるからだ。

シウージ行きのケーブルカーからの眺め。とにかく急斜面で怖かった。
シウジ高原
ケーブルカーを降りればアルペ・ディ・シウジの絶景。

広く遠く、どこまでも続くなだらかな草原と急峻なドロミテの山々。優しさと厳しさのコントラストが美しい人気の絶景スポットである。私をドロミテへと誘った風景だが、この日は雲が出て厳しい山々を隠してしまったのが残念。

アルペ・ディ・シウジは午前中に行くと山側が逆光になるので、行くなら午後2時以降がおすすめらしい。本当は日が暮れる時間がより幻想的らしいのだが、ケーブルカーもバスも午後6時をすぎるとなくなる感じだったので断念(夏は日没が夜9時ぐらいなのでさすがにそこまで待っていられない)。もし日没間際のアルペ・ディ・シウジを写真に撮りたかったら、シウジにある宿を予約するのがいいだろう(だが高い)。

さて、ロープウェーを降りたら、GoogleMapで目的地をコンパッチョ(Compatsch)のバス停付近にセットし、あとはのんびり下っていこう。

道はコンクリートで舗装されていて普通のスニーカーでも全く問題ない。

アルペ・ディ・シウジは6月から7月はじめくらいの間は花が咲き乱れ、「ヨーロッパで一番広いお花畑」なんて言われたりするそうだ。私が行った7月末は、花はそれほど多くなかったが、何しろ夏のバケーションシーズンということで家族連れがいっぱい。なだらかな丘陵を電動自転車で走るのが人気のアクティビティらしく、下山中は常に誰かが自転車で横をサッと抜けていく感じで、山の恐怖感ゼロ

何度も申し訳ないがこちらも難易度はマザー牧場程度である。

コンパッチョに着いたら、そこからさらにケーブルカー(Seuser Alm Bahn)に乗れば、170番ルートのバス停Seis付近に簡単に着く。そこからボルツァーノまでバスで戻ろう(170番のバスは夏は結構遅くまで運行している)。なお、多くのケーブルカーの最終乗車が18時から19時あたりなので乗り損ねないように注意。

・ドロミテ観光ではボルツァーノに泊まるべき?

さて、最後にこの3つの名所を回るとしたらどこに泊まるべきかについて語りたい。

鉄道の駅があるボルツァーノにはユースホステルなどもあるが、正直せっかくドロミテまで来て、小都市に滞在するのはいささかもったいない。170番など本数の多いバスルート沿線の小さな村に滞在してみるのが、いかにも南チロルの旅、といった体験ができておすすめだ。

たとえば、私が滞在した宿は、170番ルート沿いでボルツァーノからバスで約20分程度のVols, Kreisverkehrという停留所付近。バス停前には旅行案内所もあるし、スーパーマーケットもあるし、レストランも充実。そして村の眺めはこんな感じである。

Vols, Kreisverkehr

シウジやセチェーダまで足を伸ばさずとも、この村からの眺めだって十分絶景。のんびり村の近隣をぶらぶらすればツーリスティックに過ぎないドロミテの一面にも触れられるだろう。

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ちなみにドロミテエリアの宿に泊まると、公共バスの多くが無料になるチケットがもらえたりするので、ケーブルカーは鬼高いけど、それ以外の移動費はほとんど無料である。移動しまくってもあまりお金はかからないので、ぜひ小さな村に泊まってみよう。

ほとんどの公共バスや一部鉄道、一部リフトが乗り放題の神チケット。これさえあればどこへ行くにも概ねフリー。

来てみるまでは「ヨーロッパの秘境」とすら思っていたドロミテ。実はすごく簡単にトレッキングが楽しめる一人旅にも優しい絶景スポットだった。宿のオーナーも私の心配性すぎる質問メールに苦笑しながら返信したに違いない。

バスやケーブルカーの本数も多いし、遊歩道は観光客がいっぱいで安全だし、初心者ならまずは夏に旅するのがいいかもしれない。思ったより宿代も高くなかった(バス・トイレ付きのホテルのシングルルームが朝食付きで一泊80ユーロ程度から見つかる)し、夜は冷房いらず。

天気予報は毎日雨だったが、滞在中はほとんどずっと晴れていたので(降っても一瞬だった)、あまり気にせず、真夏のドロミテで、のんびりトレッキングを楽しんでみては?

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