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海の京都!? 特急「丹後の海」で日本海側までのんびり列車の旅
京都に海なんてあったっけ、と言われたりしますが実は京都府は日本海側まであるのをご存知でしたか?京都府北部へ向かう鉄道はいろんなルートがありますが、なかでも2015年にリニューアルした話題の特急列車「丹後の海」の内装が可愛いと話題。
今回はそんな「丹後の海」の乗車レポートをお届けします。
今回私は京都〜西舞鶴間で京都丹後鉄道の「丹後の海」に乗車しました。
駅で待っていると、列車が入ってきます。車体は海を思わせる落ち着いた紺色に金色がアクセント。レトロな雰囲気が可愛いです。
「丹後の海」はもともと京都市内〜京都府北部を結んで長く親しまれてきた「タンゴディスカバリー」のKTR8000形車両をリニューアルしています。私は「タンゴディスカバリー」にも何度か乗ったことがあるのですが、なんとなくなじみがあるというか落ち着く感じがしたのは同じ車両だったからなんですね。
でも、リニューアルデザインはあの有名なJR九州の「ななつ星」などを手がけたことで知られる水戸岡鋭治氏。期待が高まります。
内装はというと…
全体的に木目調。
ウッディだけど明るくて、とてもいいかんじです。座席の色が場所によって違うのも面白いですね。ブラインドがすだれで、なんだか自宅の和室にいるようなくつろぎ感。ゆっくりお茶でも飲みたくなります。あ、お酒もいいかも。
手洗いもすだれが使われていて、和風な雰囲気です。
こちらは車掌室。
京都市内を抜けてしばらく走るとだんだん緑が増えてきて、車窓から有名な保津川下りを見ることもできます。
保津川下りを上から見れるのってけっこう貴重かも。
風流ですなぁ。
亀岡を過ぎたあとは、のんびりとした田園風景が続きます。京都も市街地をちょっと離れるととてものどかなのです。
ちなみに綾部〜西舞鶴間の約20分ほど、列車は逆向きに走ります。
スイッチバックするほど山岳地帯ではないのですけど、なぜか綾部で方向転換するみたいなのです。知らないとびっくりするかもしれません。
列車は蟹で有名な西舞鶴駅に到着。
ここまでお読みいただいて、あれ、海は?とお思いの方もいらっしゃるかもしれません。
すみません、西舞鶴までは、車窓に海は見えないんです…
ちなみに、「丹後の海」の行き先のひとつ、宮津は日本三景の天橋立で有名な観光地です。
ちょっと京都から足を伸ばして宮津で一泊するのも良さそうですね。宮津まで行けば、「丹後の海」のロゴマークのモチーフとなっている素晴らしい海と松を見ることができます。
写真:北近畿の著作権フリー画像
「丹後の海」は、京都〜久美浜、宮津、西舞鶴、東舞鶴、天橋立、網野、福知山と行き先がいろいろあり、そのダイヤはかなり複雑怪奇で簡単に説明できないうえ、変更になる可能性もありますので、ウェブサイトから時刻表などを確認してから乗車されることをおすすめします。
では、みなさまよい旅を!(text by ゆきちゃめゴン)