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【ショウナイスイデンテラス編】ユネスコ食文化創造都市、鶴岡へ。冬の絶景とグルメが目当ての女ひとり旅。

更新:2019年02月11日
みきP

日本で初めて、「ユネスコ食文化創造都市」に認定された鶴岡。観光名所としては「西の伊勢詣り、東の奥詣り」と言われ、山岳修験の霊場として信仰を集める出羽三山などが有名ですが、最近有名建築家が手がけたホテルもオープンして、ちょっと話題なんですよ。

寒いところが苦手なので、つい数年前までは「冬は基本はあんまり旅しない」という方針でした。

それが覆ったのは2年ほど前に旅した冬のフィンランド。極寒の地に行くにあたって購入した雪山登山用のウールの下着があまりにも暖かく、「防寒さえしっかりすれば白銀の冬、素敵すぎるでないか!」と開眼したのでありました。

地球上では雪が見られない国もたくさんあるのに、美しい日本の冬を楽しまないなんてバチ当たりかもしれない……遠い異国の地でそう反省した私は、以来「冬はちゃんと冬らしいことを楽しもう」と心に決めたのです。

そんな決意を背負い、今回旅したのは冬の山形。以前夏に旅して感動した鶴岡を再訪です。

以前訪れた時は、まだ「ユネスコ食文化創造都市」認定前でどこかのんびりしていた城下町も、今では世界的に有名な鶴岡のシェフ、アルケッチャーノの奥田政行さんの味が駅前の「つるおか食文化市場FOODEVER」で楽しめたり、世界的な建築家、坂茂さんが設計したホテル「SHONAI HOTEL SUIDEN TERRASSE(ショウナイスイデンテラス)」がメディアを賑わせていたりと、何かと注目を集めています。

素敵なホテルに泊まって、雪景色と冬のグルメを楽しむのも良いかな……と発作的に「羽田⇔庄内」の航空券をゲットしたのでありました。

■ 話題のホテルは温かみのある紙管づくし

羽田空港を飛び立ってわずか1時間で庄内空港に到着。リムジンバスで約15分で着く『鶴岡サイエンスパーク』バス停の目の前が、オープンしたばかりのSHONAI HOTEL SUIDEN TERRASSE」です。


よく雑誌の表紙を飾っている、まるでウユニ塩湖のようにスタイリッシュな建築を映し出すホテル前の水鏡は、冬なのでもちろん凍っています。雑誌で見るのと印象が違いますが、この荒涼とした風景も悪くない。冬らしいことを楽しみに来たのでぐっと来ます。

入り口を入ってすぐのところはいわゆるロビーフロア。レストラン&カフェとライブラリーがあります。





建築家の坂茂さんといえば、建築資材として紙管を使うことで有名。もちろんこのホテルでもあらゆるところに坂さんのシグネチャともいえる紙管が使われています。


ロビーにある長椅子やカフェの椅子も紙管。



客室の家具も紙管。

宿泊費も週末を外したせいか、朝ごはん付きで8,000円程度(時期により変動します)で予約できました。近頃はビジネスホテルでもなかなか見つけられないリーズナブルさ。22平米のダブルルームは広々としていて、冷蔵庫やセキュリティボックス、バス、トイレ別。大満足のスペックです。

■ 併設のレストランでは庄内野菜のランチや朝ごはんを。

天然温泉やレストランには部屋着とスリッパのまま行けるなど、おしゃれな最新のホテルなのに飾らないルールもいい。
難点をいえば鶴岡駅など主要観光地へはタクシーで移動しなければいけない立地でしょうか。

ただ、宿からすぐのところにコンビニや、創業明治20年の鶴岡の老舗菓子店、木村屋のファクトリーストアや、わりと地元の人に評判がいいというラーメン屋さん「自家製麺 千石や」などもあったので、おやつや軽食には困らなそうです。今回なんだかんだで時間がなくて行けなかったのですが、木村屋のファクトリーストアで郷土菓子やら焼き立てパンを食べてみたかったです。



到着したのは昼頃だったので、とりあえずホテルのレストランでさくっとランチ。カレーや庄内野菜のサラダなどをバイキング形式で盛り付けていただく「IRODORIセット (1,200円)」に月山地ビール(800円)をつけていただきます!

この日はもう何にもしないと決めていたので、ライブラリーで本を何冊かチョイスして部屋でまったり。そのあとはお楽しみの温泉へ。
なんと、ここでは地下1,200Mから汲み上げた天然温泉を源泉掛け流しで楽しめるのです。

夜はタクシーで、最近できたばかりのおしゃれなトラットリアでディナー(別原稿で紹介します)を堪能し、帰宅してライブラリの本を読みながら寝落ち。



お楽しみの朝ごはんもバイキング形式。庄内の食文化にこだわるレストランなので、食材はほとんど地元のものばかり。個人的に気に入って、東京に戻ってからも「山形フェア」などで探してしまうようになったのが酒田をはじめとする庄内の郷土料理、「塩納豆」。ふっくらやわやわの納豆に塩麹、切り昆布などが入っていてうまみたっぷり。これをごはんに載せて食べると、まさに白米どろぼう。近所のスーパーでも売って欲しいレベルに気に入りました。

あとは、とろりねっとり濃厚な鳥海高原ヨーグルトも美味しかったな……。



冬に青い空が広がるのが普通なのは太平洋岸だけであり、日本海側はいつもどんよりと曇っているのだと知ったのは実はつい最近のこと。新潟の人が「冬は空と地面が同じ色で、境界がわからなくなるの…」と話していたのはこれのことだったのか……とホテルの外を眺めながら納得。

日本のことについて自分はまだまだ何も知らないのだなぁ、と気付かされるのも旅の醍醐味。ちなみにこの日は天気予報で「雷、突風」と出ていて、「冬なのに雷はないでしょ」と笑っていたら、本当に歩けないぐらいの暴風が吹いてびっくり。
「鶴岡では冬の雷と嵐は普通」だと地元の人に聞きました。本当に私、日本のこと、なんにも知らないかもしれない……!

隣には全天候型児童遊戯施設「キッズドームソライ」があるせいか、小さな子供連れの家族も目立った飾らないホテル。水田の水鏡が美しい季節に旅するのが一番良いかもしれないけれど、こんな季節外れの旅も、あくせく観光するのを諦められて、かえってのんびりできるかもしれませんよ。(みきP)


グルメ編、絶景編に続きます。

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