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ITで地方創生で話題の山里、徳島の神山町に一人旅に行ってきた。

更新:2018年07月22日
みきP

 IT系ベンチャー企業のサテライトオフィスがぞくぞくオープンしたことから、地域創生の成功例としてメディアを賑わせてきた徳島県神山町。趣味はIT先進地勝手に視察旅行という、業界20年選手のPが、ちょっと覗いて来ました。

エストニアや深センなど、そこがIT先進地と聞くと行ってみたくなるIT業界20年選手の私。もちろん、日本でITで村おこしといえば必ず名前が上がる徳島の神山町は狙っていた旅先のひとつでした。

しかし、都道府県魅力度ランキングで常に最下位あたりにランクイン(?)してしまう地味な土地柄、私もうっかり訪れることなくこれまで生きてきたわけですが、JALの「どこかにマイル」という、通常の半分のマイルゆえに行き先は勝手にJALが決めるという、ダーツの旅みたいなプログラムで見事徳島を引当て、ついに彼の地へ初上陸。

徳島の中心部から車で約40分、絵に描いたような日本の山里。それが神山町の第一印象です。

傾斜地農業を支えてきたという立派な石積みが残る農村も、このあたりの名物的風景なんだとか。

やっぱり田舎はいい。こののどかな、飾らない、素朴な佇まいに癒されるわ……と思った矢先に、現れたのがこちらの宿「WEEK神山」。

おしゃれか!

そう、こののどかな里山に突如現れる普通におしゃれな宿。このあたりがITベンチャーや若きエンジニアたちの心を惹きつけるポイントなのかも。

ツインルームは一人利用の場合でも一泊朝食付き8,000円くらいで十分安い。そして部屋からの眺めが、手短に言って最高。

IT先進の里を見てみたい、なんて動機もふっとぶ絶景を目にして、ああ、別にここは普通にリゾートとして訪れていい旅先だなと実感。

でもせっかくなのでカフェスペースでちょっと仕事してみたり。周囲を見渡すと、完全に仕事合宿で来ているらしいグループが目立ちます。みんな普通に打ち合わせしていて、他の観光地では見かけない風景。

一泊目は疲れていたのもあって宿で夕食をいただいたのですが(別料金)、端的に言って素晴らしかった。
野菜とかすぐそばの畑の採れたてを出してくれるし、肉なども地元の食材にこだわっています。


この日はたっぷりのとうもろこしと豚ひき肉をつかったパスタ。

しかし、わりと社内合宿利用の宿なので、ひとりごはんはちょっと寂しかったかもしれません。明日の夜は外へでかけてみようかな、と思いながら就寝。


一泊目の朝ごはん。良き。

2日目は雨予報だったので、普通に宿でのんびりする予定でしたが、なんとか天気も持ちそうなので歩いて近所にオープンしたビール醸造所と温泉に歩いて行ってみることに。片道約2kmなのでいい運動です。

まずは宿の目の前を流れる鮎喰川をぶらぶら。徳島に来てまず驚いたのはそこら中の石が青いこと。阿波青石といわれる名物だそうで、東京から来た人間にとっては一つ一つの石が「売れるだろう!」と思いたくなる神秘的なブルー。

藍染といい、徳島は青にゆかりがある土地なのかもしれません。



そのせいか、石屋さんがいっぱいあります。




民家の軒先なんかを覗いても、ご覧のように美しい青い石が敷き詰められていたり。観光客あるあるかもしれませんが、地元民から見たら「そ、そこが感動のツボ?」と引かれるくらい、青い石の写真ばかり撮りまくる私。


秘境神社といっていい、上一宮大粟神社の石段ももちろん青石。

この青石づくし、何も神山町だけでなく、その後回った徳島の名所旧跡も同様でした。徳島城の青い石垣とかその筋の人なら感動するはず。

脱線しましたが、そろそろ疲れたのでビールでも飲みましょう。率直に言ってたまりません。

KAMIYAMA BEERは、アムステルダムから神山町へ引越したアイリッシュのご主人と日本人の奥様が発起人となっている醸造所。温泉とキャンプ場に隣接しているのも高ポイント。美しい自然、そこらじゅうの青い石、美味しいビール。
……ITで村おこしとかもうどうでも良くなってきました。

ビールの後は、順番が逆のほうがいいかもしれないけれど温泉でひとっ風呂。いい気分で宿に戻り、今夜は宿から徒歩10分くらいの場所にあるおしゃれなレストランに突撃です。

ここ、オニヴァは古民家の大きな建物も素晴らしい南仏料理とワインのお店。以前は東京のIT企業で働いていた方が開いたお店だそうで、店内に入るとここが徳島の山里であることを忘れてしまうセンスの良さ。

地元の食材にこだわったお料理も絶品です。ワインがすすむ!

隣に座っていたのは、オーナーの元同僚で東京からときどき通って来ているという都内在住の方。なんだかどこでもドアで東京に戻ってきてしまったような気分です。徳島の美味しい食材だけが、ここが神山町であることを思い出させてくれる。

おいしいごはんをいただいたあとは、歩いて宿まで帰ったのですが、山里の夜をなめていた私は、そのあまりのくらさにびっくり。まさに漆黒。治安的には全く問題ないですが、懐中電灯は絶対に宿で借りていきましょう。何かにつまづく危険あり。

宿に戻って、なんとなく飲み足りないので、カフェスペースでお酒を注文。



やはり隣のテーブルには企業合宿らしき団体がいて、みんな普通にPCを広げてディスカッションしています。このあたりは神山町の特殊な光景なのかも。

「オニヴァ、どうでした?」
「美味しかったし、おしゃれで素晴らしかったですよ。でもなんか東京みたいでした」
「ああ、それは確かにそうかもしれませんね」
「地元の人とももっとお話してみたかったですね」
なんて会話をちょっとして部屋へ。

温泉の帰りに乗ったタクシーの運転手さんが、お寺のことを番号で「何番さん」と普通に話していて、ああ、この地域では四国八十八ヶ所がこんなにも親しい存在なんだな、とじんわり温かい気持ちになったのですが、そういうちょっとした発見や体験も旅の醍醐味の一つ。今回はそうした地域とのふれあいにおいては、若干ものたりなさがあったかもしれません。


二日目の朝ごはんはパン。ちかくの「かまパン」のものだそうで、もっちもち。

けれど、普通のリゾート地よりはずっとリーズナブルにステイできて、半径2キロ圏内に自然、温泉、ブルワリーにおしゃれなレストランまでぎゅぎゅっと詰まった神山町は旅先にとってもおすすめ。

次はもっと地元の人と触れ合えるプログラムにも参加してみたいな、と思った旅でした。ITじゃなくても普通に企業の合宿地にするにもよさそうでしたよ(みきP)。

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