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乙女心をくすぐる「古津軽」の魅力を、青森県観光企画課まるごとあおもり情報発信グループに聞いてみた 。

更新:2021年06月20日
ミノシマタカコ/minokiti

一言では語れない青森県の様々な魅力を発信している「青森県観光企画課まるごとあおもり情報発信グループ」。数多くのスポットから、トリッププランナーを見ている人に推したいスポットのひとつとしてあげて頂いたのが「古津軽」です。時代に押し流されず、古くから伝わる “小さなものがたり”が息づいているという「古津軽」の魅力を教えてもらいました。

――まず「古津軽」は青森県のどのあたりなのでしょうか。

津軽は、青森県の西部エリアで、江戸時代で言うと弘前藩や黒石藩に該当する地域。岩木山を中心としたこの津軽地方に息づく信仰や芸能、昔話、食文化……こういった時代に流されず今も生き続ける古くて新しい"ものがたり"を「古津軽」と名付けています。

――なるほど。「奥津軽」のような特定の地域ではなく、津軽全体の中に息づくストーリーが「古津軽」なのですね。具体的には、どのような"ものがたり"があるのでしょうか。

例えば、夏になると、古津軽では約80もの「宵宮(よみや)」が開催されます。「宵宮」は地域をお守りしている神様を祀る寺社の大祭の前夜祭で、道路端に佇む小さなお地蔵様でも宵宮があるんです。昼に音花火が鳴ると、「今日はどこの宵宮だ?」と、大人も子どももそわそわしはじめるほど。地域に根付いたお祭りです。

また、岩木山に住むとされる「鬼」は、地域を守ってくれる「いい鬼」で、開拓のための用水路を一晩で作ってくれるなど様々な昔話が語られています。時には一緒に遊ぶこともある、兄貴のような存在なんですよ。

――いい鬼がいるとは! 他の地域の人たちがまだ知らない文化があるのですね。

はい。「古津軽」は、こういった古くから現在まで脈々と息づく津軽人の営みや生活文化を、物語とともに楽しむ新たな観光ブランドであり、旅のスタイルなのです。

今回は、そんな「古津軽」の魅力を体験しやすいスポットとプランを選びました。ぜひ参考にしてみてください!

――ありがとうございます! 今回は、古津軽の鬼伝説、りんご畑鉄道&田んぼ鉄道、白神山地の魅力的なプランを3つご紹介頂きました。これらを参考に、青森の新しい魅力を体験しに出かけたいと思います!


■青森県観光企画課まるごとあおもり情報発信グループおすすめ古津軽旅3つのテーマ(写真・文:青森県まるごと青森発信グループ)


■かわいい鬼がいっぱい!「古津軽の鬼伝説」3選

1)鳥居の鬼コ 月夜見神社 弘前市大字中崎野脇70

  

津軽地方の一部の神社には、全国的にも珍しい「鳥居の鬼コ」が鎮座しています。天災や疫病から地域を守る、子どもたちを見守るなど挙げられた理由はさまざま。さらに、色も形も表情もさまざまで個性豊かです。白いパンツをはいているような鬼コ、柄付きパンツのおしゃれな鬼コなど後ろ姿も注目。津軽地方には40体以上あると言われ、コンプリートするのも楽しいです。

こちらの写真は江戸時代前期に建立の月夜見神社。真っ赤な体に、まゆ毛・ひげ・爪が金色。数年前はトラ柄パンツでしたが、現在は青地に金の水玉に履き替えました。強い目力で近づくものを睨んでいます。鬼コがいつから掲げられたかは不明です。

<ほかの古津軽にある鬼コたち>

熊野宮(弘前) 弘前市大字種市熊谷4

 江戸時代前期に建立。筋肉質でいかつい顔のマッチョな赤鬼。鳥居の上に行儀良く座っています。大正時代から鬼コはあり、今の鬼コは昭和に代替わりして50歳を迎えました。

三社神社 平川市日沼高田161-4 

明治時代前期に合併して三柱神社に。たくましい体つきの青鬼です。水色の体に赤いまゆ毛で赤いまわし。色鮮やかで存在感抜群。背中には作った大工さんの名前が彫られているそうです、鬼コがいつから掲げられたかは不明です。

神明宮 弘前市大字富栄笹崎126 

江戸時代前期に建立。全身真っ赤、まわしも赤。ぎょろっとした眼と細く尖った角を持ちます。ブラジル柔術の祖、前田光世(コンデコマ)の縁の神社です。鬼コがいつから掲げられたかは不明です。

石川八幡宮 弘前市大字石川寺山62

明治時代初めに熊野宮と合祭。鬼コは大正初めくらいから掲げられたそうです。運が良ければ現在の鬼コそっくりの先代に会えることも。木製で全身真っ赤。眼はエメラルドグリーンで口が笑っています。あごひげのような造作もあります。

日吉神社 弘前市大字三和上池神53

 

江戸時代前期に建立。鬼コは昭和の時代には鳥居にありましたが、現在は拝殿の正面に移動。上目遣いで平面的なひょうきんな顔で、全身赤色で丸裸のようにも見えます。近くの標高70mの「山風森」(鬼の城と呼ばれる大石がある)にもよく似た鬼コが置かれています。

柏木八幡宮 平川市柏木町柳田123

江戸時代初期の建立。鳥居も鬼コも石でできていて、鳥居に明治33年と彫ってあります。風化により表情が見えにくいですが、垂れ目に八重歯のようなかかいい牙、髪の毛は丸まって大仏の螺髪のようです。

白山姫神社 弘前市大字鳥井野宮本4 

建立時期不明。もともとは個人の神社で後に村の氏神になり、大正時代から鬼コがあげられたようです。木製の赤鬼で、髪は黒く、葉が真っ白。白いパンツのような?おむつのような?ものを履いています。

撫牛子八幡宮 弘前市大字撫牛子1-3-1 

江戸時代初期の建立。初代の鬼コは明治時代初めに奉納されました。この鬼コが「津軽の鬼コ」の始まりと言われています。初代は木製で火事で焼失して、現在は石製の2代目。緑色のゴツゴツした体と凄みのきいた表情が印象的です。

2)鬼神社 青森県弘前市鬼沢字菖蒲沢  


弘前市鬼沢集落にある鬼神社では、鬼は恩人。額束の「鬼」と言う漢字にも角「ノ」はありません。節分のかけ声も「福は内、鬼も内!」。村が水不足で困っているときに、一晩で水路を作り村を助けたという物語があり、拝殿には全国でも珍しく古い農具が飾られています。

 神社で販売している「鬼の金棒ストラップ」「鬼のお守り」も、コロナ禍における疫病対策のお守りとして人気。特に「鬼の金棒」の御守りは、お土産にもぴったり。(購入希望の場合は要事前連絡)

鬼沢情報館 Tel. 0172-98-2141、住所:弘前市鬼沢後田1-1 鬼楢営農組合内 

3)厳鬼山神社 青森県弘前市大字十腰内猿沢78-7  

津軽の霊峰「岩木山」の頂のひとつ「厳鬼山(がんきさん)」にある厳鬼山神社。津軽の山岳信仰の発祥の地とも言われ、境内には大きな千年杉があり、清水が湧き、厳かで清々しい空気に包まれています。津軽のパワースポットでもあり、青森県弘前市を舞台にした漫画「ふらいんぐうぃっち」のコミック第1巻の表紙にもなりました。

 


■古津軽を走る「りんご畑鉄道」「田んぼ鉄道」巡り

1)りんごと電車

弘南鉄道大鰐線 中央弘前駅 弘前市大字吉野町1-6 

「弘南鉄道大鰐線」は全国でも珍しい「りんごの中を走る鉄道」。10、11月には真っ赤に色づいたりんごに手が届きそうなところを走ります。

色づく前のりんごや赤くならない青緑色の品種も、美味しい上にとってもキュート。 

りんごラッピング列車にもご乗車いただけます。


2) 津軽発祥の古戦場「大仏公園」

大仏公園 青森県弘前市石川大仏1 

石川駅のホームの目の前に見える小高い丘は「大仏ヶ鼻」と呼ばれ、一帯を治めていた南部氏の拠点・大仏ヶ鼻城でした。のちに弘前藩の初代当主となった為信が夜襲によって落城させ、これが津軽統一の第一歩と伝えられています。今は弘前公園に次ぐ桜の名所「大仏公園」として地元の人々に愛されています。 

初夏には紫陽花が一面に咲き誇る名所としても有名。公園の上からは鉄橋を渡る電車や平川が一望でき、ジオラマのような風景が広がります。


3) 石川八幡宮

石川八幡宮 青森県弘前市石川寺山62 

大仏公園から徒歩5分の場所にある石川八幡宮は、熊の宮、竜神宮、稲荷宮、天満宮などの祠や山の神などが混在し、津軽地方の古くからの信仰の痕跡を残している神社です。

獅子踊りが盛んな地域のため獅子記念碑もあります。 手が届くところにある「鳥居の鬼コ」は、グリーンの目とプリッとした可愛いいお尻が特徴です。

4) 黄金色の絨毯を電車が走る

弘南鉄道弘南線 弘前駅 弘前市表町2-71

田んぼ鉄道(弘南鉄道提供)

どこまでも続く田んぼの中をほっこり走る「弘南鉄道弘南線」。車窓から広がる景色は田んぼが一面に広がり、岩木山や津軽平野の絶景を楽しめます。 

一面に広がる黄金の稲穂と雄大な岩木山の前で、「ラン、ランララ、ランランラン♪」のフレーズを口ずさみながら歩くと、気分は「風の谷のナウシカ」です。

5) 田園風景の中にある本格コーヒー専門店「PINO Coffee Roaster」

PINO Coffee Roaster 南津軽郡田舎館村大字東光寺字前田27-4 

「境松駅」や「黒石駅」から少し距離がありますが、「田んぼ鉄道ファン」ならぜひ要チェック!夏の田んぼを眺めながらテラスで飲むコーヒーは最高です。

6) 南田温泉 ホテルアップルランド

ホテルアップルランド 平川市町居南田166-3 

「平賀駅」から約15分歩いてアップルランドへ。旅のフットケアには、無料で開放している弱アルカリ性の源泉かけ流しの足湯「美足の湯」がお勧めです。


■マタギの暮らしと仕事、白神山地を感じるスポット5選

1) ブナ林散策道

白神山地ビジターセンター 青森県中津軽郡西目屋村大字田代字神田61-1 

世界自然遺産白神山地は東アジア最大級の原生的なブナ林が広がる地域。「世界遺産の径 ブナ林散策道」は世界遺産(緩衝地域)の中ですが、歩道が整備されて手軽に歩くことができます。晴れた日のブナ林は、見上げると点描画のように葉っぱが透過光にきらめいて、緑のシャワーを浴びているようです。

2)秘境の「暗門の滝」

暗門の滝 青森県中津軽郡西目屋村川原平 

白神山地のふもとにある「暗門の滝」は、高さ26m、37m、42mの3つの滝が集まっています。昔から近寄りがたい秘境と知られていました。現在は第2の滝まで行くことができ、マイナスイオンを浴びながら、ちょっとしたトレッキングにお勧めです。

3)神秘スポット「乳穂ヶ滝(におがたき)」

乳穂ヶ滝 青森県中津軽郡西目屋村大字田代字名坪平 

凍る?凍らない?吉凶を占う乳穂ヶ滝。鳥居をくぐると昼間でも太陽光が木々に遮られて入りにくい薄暗い空間が待っています。見上げた先には高さ33mの滝が。冬に白い穂のような形の氷結することから名付けられ、江戸時代から太さ、形によって、その年の農作物の豊凶が占われてきました。

4)神秘すぎる「岩谷観世音」

岩谷観世音 中津軽郡西目屋村田代山科134 

入口の赤い鳥居をくぐると、林の中に木道が続き、木々の先に川面が見えてきます。木製の階段を川近くまで降りると、人ひとりがやっと歩ける道が岩肌を縫うように曲がり、先は見えません。パイプの手すりのスリリングな道を慎重に進んでいくと、洞窟があらわれ、中に赤いお堂があります。洞窟の黒を額縁にして渓谷の美を眺めるのもお勧めです。

5)道の駅津軽白神

道の駅津軽白神 中津軽郡西目屋村田代神田219-1 

道の駅津軽白神は、白神でとれた「白神生はちみつ」を自分でかけるジェラードやワイナリーがあり、白神山地の天然水で淹れたコーヒーの香りが漂う、とっても素敵な空間です。

 西目屋村で古くから家庭で作られ、近年復活した、豆の味がぎゅっと詰まった目屋豆腐も冬期間販売しています。(販売期間は道の駅に要問合せ)

<取材協力>

青森県観光企画課まるごとあおもり情報発信グループ

青森県のあまり知られていない観光情報や特選素材、おいしいもの、お店情報などをまるごと発信しています。

まるごと青森 https://www.marugotoaomori.jp/

古津軽 https://www.kotsugaru.com/index.html

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