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マリメッコデザインに心ときめくフィンエアー、良い座席の取り方と機内食コレクション
日本から一番近いヨーロッパ、ヘルシンキまで約9時間半。欧州100都市以上へ乗り継ぎも出来るフィンエアー。なんだかんだでここ2-3年で5往復ほど利用し、良い座席の取り方や機内食コレクションなど知恵やコネタも溜まって来たので一挙ご紹介します!
東京とヘルシンキを約9時間半で結ぶフィンエアー。
ハワイでも帰りは気流の関係で9時間前後の飛行時間がかかるのにヨーロッパでこの「近さ」。直行便がない都市へのフライトならフィンエアーが最速というケースも多く、たとえば今年6月にウィーンプロダクツの取材で訪れたウィーンへは、乗り継ぎ時間を含めてもフィンエアーのヘルシンキ経由が約14時間半と最短だった。パリ直行便でも東京から約12 時間半なので、休憩込みでこの時間ならこちらの方が楽という人も多いかもしれない(ヘルシンキ空港でマリメッコやイッタラショッピングもできる!)。
近いだけでなく、特に女子の心をわしづかみにしているのが、テキスタイルやテーブルウェアなどに採用されているマリメッコのかわいらしさ。
枕元にもマリメッコ模様。
機内販売でもマリメッコのグッズが買える♡
ということでフィンランドやバルト三国、ウィーンへの旅などでここ数年で5往復ほどフィンエアーを利用しいろんな知恵もついてきたのでここに披露したいと思う。ちなみに「36時間前のオンラインチェックインの大切さ」「エコノミーコンフォートの座席例」「最前列座席例」「非常口座席例」「機内食コレクション」などがメインコンテンツ。
詳しい人なら「知ってるよ!」な情報かもしれないけれど、フィンエアーで行くヨーロッパの旅が気になる人はチェックしてね♪
◎ 36時間前のオンラインチェックインに全力で挑みましょう。
ビジネスに乗る余裕はないけれど、出来るだけ広めの席に座りたいなら、絶対チャレンジして欲しいのが36時間前のオンラインチェックイン。私の場合、それが深夜であろうが早朝であろうが、最近は目覚ましをかけてまで時間きっかりにチェックインするようにしている。このちょっとした努力で今のところ非常口横か最前列座席の獲得率は100%という成績。繁忙期は難しいかもしれないが、チャレンジしてみる価値は絶対あり!
出発時間のきっかり36時間前にPCまたはスマホでフィンエアーのサイトにアクセスし、予約番号もしくはEチケット番号とパスポート名を入れて、あとは画面の指示にしたがっていけばOK。小さな努力で約10時間のフライトがより快適にできるかもしれないトライをお忘れなく。
◎ エコノミーコンフォートの座席はこんな感じです。
うっかり36時間前のチェックインを忘れてしまい、それでも少しでも楽したい、と思ったならわずか65~90ユーロ(日本円で7,700円〜12,000円、以下すべて長距離便の場合の料金、2017年夏時点)追加するだけで購入できるエコノミーコンフォートに座席を変えてみよう。通常のエコノミークラスより、足元のスペースが8~13㎝広く、騒音をシャットアウトしてくれるノイズキャンセリングヘッドホン、マリメッコ柄が可愛すぎる パーソナルアメニティキットもついてくる。
足もとの広さはこんな感じ。確かにゆったりめ。
ノイズキャンセリングヘッドホンは映画鑑賞の音質も格段にアップするし耳栓よりずっと快適に防音できて安眠にもおすすめ。かわいいマリメッコのポーチの中には、歯ブラシや靴下、アイマスクに耳栓。可愛すぎるのでもちろん記念に持って帰る。
それほど混んでない時期なら、空港のチェックインカウンターで空きを聞いても座れることがあるので、事前のチェックインを忘れたら、空港チェックインの際に念のため空きがないか確認してみよう。
◎ 最前列座席はお手頃すぎる超快適シートでした。
36時間前チェックインに全力投球しはじめてからは、今のところ勝率10割で最前列または非常口横の座席を獲得している私。特に真ん中の列の最前列は、座席の追加料金がわずか40ユーロ(日本円で約5,200円)。2時間ちょっとの乗車時間の東京ー大阪間の新幹線のグリーン券だってプラス5,000円以上かかるのに、約10時間のフライトでこの料金は激安!身長170cmの私の足もまっすぐ伸ばせる広々さ。36時間前にPCの前にスタンバイしていただけでこんな天国が……!
◎ 非常口横の座席の前が広すぎました。
そして、運が良ければエクストラレッグルームシート、いわゆる非常口横の座席もゲット可能。こちらは追加料金60ユーロ(日本円で約7,800円)、最大で140cmのスペースがあるという足下の広さはこんな感じ。
これはもう床で眠れてしまいそうな広さ(寝ちゃだめですよ!)でチャレンジしがいあり! ただし、すべての非常口前が広いわけではないのでそこは運ということで。非常口前のエコノミーコンフォートシートもあり、それだと尚天国。
◎ お待ちかね、機内食コレクションをお届けします!
往路では、最初におつまみとドリンクがやってきたので白ワインと一緒にほっと一息。マリメッコの紙ナプキンだと柿の種もなんだかおしゃれですな。
往路の夕ごはんはこんな感じ。日本で作られているお菓子やアイスクリームが付きます。
続いて往路の朝ごはん。ちょっとしたおかずにデザートという感じ。朝はさすがにお酒はいいや、という人は、フィンエアーのシグネチャードリンク(いわゆる看板メニュー)はブルーベリージュースなのでぜひトライしてみて。
そして復路の晩ごはんはこんな感じ。
こちらはフィンランドで作っている食事なのでもちろんブラックサンダーとかはついてこない。でもこないだは日本蕎麦が出て大興奮!
左上にある熊デザインがクールなフィンランドのカルフビールは、1819年創設という北欧でも最も古い醸造所シネブリコフ社のもの。日本では明治屋が扱うような高級品で、やや茶色がかった甘みがある香り豊かなラガービール。機内食でぜひその味を堪能してみて。
このあいだの復路のデザートで出てきたアイスクリームは、無添加、オーガニック、手づくりにこだわりフィンランドでも注目度急上昇中の「ユミュ」(JYMY)のもの。これ、ヘルシンキ空港で買ったら1カップ4ユーロ(500円くらい)もした高級アイスクリームですぞ……。話のタネにと空港で食べておいたのに、まさか機内で無料でいただけるとは。
ちなみに、9月はじめに「CAITOプロジェクト」主催のプレストリップで北欧の田園をめぐったときにガイドしてくださったフィンランドガイドのロミマキコさんによれば、最近フィンランドでは、一時期の自家焙煎コーヒースタンドブームと同様の盛り上がりがアイスクリームの分野でも起きていて、ユミュのような無添加、オーガニック、手づくり、産地や材料にこだわるアイスクリームのお店が増えているとか。
またある時のディナーはこんな感じ。黒パンとシナモンロールがフィンランドらしい。
映画『かもめ食堂』で日本にも有名になったヘルシンキっ子のソウルフード、シナモンロール。日本のパン屋さんで買えるシナモンロールとは別物な味で、個人的にはフィンランドタイプのファン。ふわふわしすぎてない食感が好き。
さて、復路の朝ごはんはこんな感じ。
フィンランド人が愛して止まない朝ご飯の定番、カレリアパイ(左上)がついてる! 固めのライ麦パンの上にポリッジ(おかゆ)が載ったパイは、フィンランドのホテルの朝食のレギュラーメンバー。慣れれば美味しいような気も……。
またある時はこんな感じ。
やはりカレリアパイは必須のよう。
と思ったらカレリアパイなしの時もあった。じゃがいもと卵、ほうれん草のペースト的なものはいろんなデザインで登場しているようす。
マリメッコのペーパーの上に載って絵になっているスタイリッシュな塩こしょう。デザイン大国のエアラインは細部までぬかりがないのだ。
フィンエアーはスマホアプリもすごく良く出来ていて、オンラインチェックインが出来るほか、アプリで航空券表示も出来てペーパーレス搭乗もOK(ただし、団体予約の場合はできない場合あり)。
デザイン好きなら載って楽しいフィンエアー。追加料金なしで5時間から5日間までフィンランドに滞在することもできるストップオーバー(途中降機)もできるので、ヨーロッパ乗り継ぎの時は、ちょっとヘルシンキに立ち寄って1日観光なんてプランも楽しんでみては?(みきP)※記事の情報は2017年9月時点のものです。
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