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神奈川県大和にある、連日売り切れコッペパンサンドの人気店「グラムハウス」
神奈川県大和市。小田急線と相鉄線が交差する「大和駅」には、テレビや雑誌でも話題の行列ができるコッペパンサンドのお店があります。ドがつくほどの普通の住宅街に、どうしてこんなに人が集まるの?実際に食べてわかったおいしさと人気の秘密をレポートします。
あんこやクリーム、ジャムなどの甘いものだけでなく、総菜等のさまざまな具をその場で挟むスタイルのコッペパンサンド。もとは盛岡のソウルフードだったこのスタイルのコッペパン、数年前から全国的にブームとなり今や専門店もいっぱい。
そんな中で、個人的に最近のコッペパンサンドの中で一番感激したのが、神奈川の大和駅近くにある、こちらの「グラムハウス」です。
カウンターのみのお店。クリスマス前だったので多少飾りはあるものの、本当に飾り気がないのがいいですね。
こう見えて、ドがつくほどの普通の住宅街にありながら連日行列、早い時は昼過ぎには売り切れてしまうというテレビや雑誌の取材が引きも切らない人気店。実は一度、まぁ買えるだろうとタカをくくって平日の昼に訪れたところ見事に完売してたことがあるので、今回は前日までに予約していきましたよ。
メニューはこんな感じ。ランチに2つ食べて、夜に2つで4つはいけるな…と選ぼうとしたけれど、わーん、選べない!
さんざん悩んで、ごはん系としてコンビーフハッシュと野菜サラダサンド、おやつ系にカフェオレクリームといちごスペシャルをチョイス。
当日は土曜日の朝10時に行き、名前を告げて無事行列の中からコッペパンをピックアップ。袋を受け取るとそのずっしり感にちょっと驚きます。なんか4つにしては重量が……? と思い、近くの公園で広げてみると……、
巨大!!
大きさがわかるようにiPhone6Sを並べてみました。平たく言うと、女性の手のひら両手分くらいの大きさです。自分史上最高に大きいコッペパンサンド!
しかも、普通のコッペパンのように細長くなく、平べったいかたち。手で触れてみると、「ふっかふっか」なのがわかります。正直昼に2つ食べようと思いましたが、育ち盛りの高校生男子とかじゃないと無理な量。
まずは野菜サラダサンドから頂いてみます。横から見るとこんな感じ。いくぞー、バクッ!
おお、パンが、パンが軽い!
個人的に総菜パン等に使われるコッペパンってちょっと水気が少ないせいかしっかりしていて存在感が大きすぎると思うことが多いんですが、グラムハウスのコッペパンは空気をたっぷり含んでいてさっくり柔らか。かじると薄ーくなって一歩後ろに下がり、具の美味しさを引き立てようとするような、けなげでふんわりなパンなんです。キャベツもシャキシャキとみずみずしく、チーズとピクルスのアクセントも効いてて、これはおいしい!
グラムハウスでは、お店で国産の小麦粉を使って、毎日粉からパンを作っているのだそう。このパンがいいんですよね。しかし、育ち盛りではないので、ランチはこれ一つでギブアップ。続きは夜にいただきました。
家に連れて帰ってきた三兄弟。相変わらず大きいのう。
こちらはゆでたジャガイモにコンビーフがたっぷり載った「コンビーフハッシュ」。コンビーフのコクのあるうまみ際立つ逸品。
コーヒークリーム開封の儀。コーヒーの香りが強く、大人も嬉しい甘さ。
いちごスペシャル。いちごのつぶつぶが見える〜♡ 女の子の夢みたいなスイーツ、子どもの頃からずっと好きな味という感じ。
とても3つは食べきれないのでコンビーフハッシュだけ完食し、いちごとコーヒーの半分は冷凍してみました。後日自然解凍して食べたけど普通に美味しかったですよ!
気泡が沢山入った軽い食感のコッペパン。具のうまみを引き立てています。
個人的にはコンビーフハッシュがこの中ではいちばん好物だったかも。すぐ食べるならあのジューシーな野菜サラダサンドもおすすめ。
でも大和まで用事がないと行く気がしない……という方は、ぜひ毎月第三土曜日に行われている日本有数の骨董市「やまとプロムナード古民具骨董市」のタイミングでどうぞ。
着物のお店が多いですが、雑貨や民藝のうつわにこだわるお店、家具など、約300以上のお店が並んで全部見るのも大変な規模。しかも地域柄、都心で行われる骨董市よりかなりリーズナブルなんです。その安さと規模から、早朝はプロが買い付けに来るそうですよ。最近では外国人の観光客もいっぱい。
前日までに予約したコッペパンを受け取り、骨董市を歩いた後に、おいしいコッペパンサンドの青空ランチなんて、なかなか良い休日だと思いませんか?(みきP)
西側プロムナードの先にある遊歩道。植え込みのレンガが腰掛けるのにうってつけのスポットです。